2019年10月19日更新

「BEASTERS/ビースターズ」の魅力を全巻ネタバレ紹介!本能と共存がテーマの重厚な青春ストーリー

BEASTERS ビースターズ レゴシ

週間少年チャンピオンで連載中の『BEASTERS(ビースターズ)』。肉食獣と草食獣が社会を形成している世界を描いた人気作で、2019年10月にはTVアニメ化。今回は本作の魅力とあらすじを、ネタバレありでご紹介します。

目次

『BEASTERS(ビースターズ)』の魅力を全巻ネタバレ紹介!その人気ぶりから、ついにアニメ化

週間少年チャンピオンにて連載中の、板垣把留による漫画『BEASTERS(ビースターズ)』。2019年8月には、コミック累計部数が300万部を突破する大ヒットを記録しました。他にも「第42回講談社漫画賞・少年部門受賞」、「マンガ大賞2018・大賞受賞」など、数々の賞を受賞。その人気ぶりと高い評価を受け、2019年10月にはアニメ化されました。 今回は、はじめて『BEASTERS(ビースターズ)』を見る人にも作品の魅力が解るように、コミックス1巻から最新15巻(2019年10月現在)までネタバレありで紹介していきます!

「BEASTERS」はどんな作品?ズバリ「本能と共存」がテーマ!

『BEASTERS』の舞台は、肉食獣と草食獣が共存している世界です。主人公ハイイロオオカミのレゴシは、全寮制共学学園「チェリートン学園」の演劇部に所属していました。 ある日、事件は突然に起こります。レゴシと同じ演劇部に所属するアルパカのテムが「食殺」されてしまったのです。この事件を皮切りに、草食獣と肉食獣の関係はピリピリしたムードになります。肉食獣と草食獣が社会的に暮らしている世界では、食殺は最もタブーとされていることなのです。 テムの死を誰よりも悲しんでいたレゴシは、犯人を捕まえることを決意します。とはいっても、彼も年頃のオス。レゴシはウサギのハルに恋をしてしまい、肉食獣と草食獣の恋愛についても深く悩んでいくことになります。 レゴシを取り巻く演劇部の人間関係や、ウサギのハルとの遭遇や恋の行方、そして食殺事件の真相は……。登場キャラクターは全員動物なのに、どこか共感できる青春群像劇です!

BEASTARSの魅力は「本能と共存」、そして作り込まれたキャラクター像

『BEASTERS』に登場するキャラクターたちは、根底に動物としての本能がしっかりと残っています。肉食獣の本能といえば、狩猟、そして捕食。主人公のレゴシは、ハイイロオオカミという獰猛な肉食獣です。 ある日、レゴシは夜道でウサギのハルに出会います。オオカミのレゴシは、自分でも訳が分からないままに、彼女を後ろから強く抱きしめるのです。 これが、狩猟本能によるものだと自覚したレゴシはひどく落ち込んでいたものの、ハルと再会すると、彼女に恋愛感情を抱いてしまうことに。 本能を呼び覚まして戦えば、まさに獰猛な野獣そのもの。しかしウサギと恋をするには、本能を抑えないといけません。他作品にはない魅力として、このような「本能と共存」のバランスが挙がります。 また、各キャラクターの人物像が作りこまれている点も本作の魅力。主人公のレゴシをはじめとするキャラクターの生い立ちやエピソードがとても作り込まれており、作品を更に盛り立てています。

1巻ネタバレ:食殺事件が勃発!その時、主人公レゴシは……

物語は、アルパカのテムが食殺されるという衝撃的なシーンからはじまります。その翌日、チェリートン学園に通う草食動物たちは、あからさまに肉食動物たちと距離をとっていました。 レゴシが所属する演劇部内でも、食殺事件のせいで草食獣と肉食獣が対立することに。その末、テムと仲が良かった女生徒エルスは、レゴシが食殺犯ではないかと疑い始めます。 彼女は「レゴシは獲物を見るような目で自分を見てきている」と周りに相談をしはじめました。一方のレゴシも、死んだテムのロッカーを無断で開けているのが目撃されたりと、部員たちの不信感をあおっています。 その夜、忘れ物を取りに学園に戻ったエルスの前に現れたレゴシ。彼は、「君と2匹きりになる必要があった」とエルスに伝えます。その不気味な様子に怯え、彼女はハサミを突きつけます。そのとき、レゴシのポケットから、1枚の紙が落ちるのです。 それは、亡くなったテムがエルスにあてて書いたラブレターでした。レゴシは、テムのしたためた想いを彼女に渡すべく、2人きりで会うことにしたのです。 エルスは、彼が食殺犯ではないかという噂を流してしまったことを気に病み、事実を皆に伝えることを申し出ます。しかしレゴシは、「亡くなってから初恋が知れ渡るのは気の毒だから」と断るのでした。

秘密の部活動、見張りを任せられたレゴシ

レゴシの所属する演劇部で、次の演目は悲劇「死神アドラー」に決定していました。死神アドラー役であり、部長でもあるルイは、死んでしまったテムの代役にヤギのゾーイを抜擢します。 ルイは学校の規則を破って、夜の学校でゾーイに稽古をつけることにします。そして、その見張り役として、レゴシが選ばれたのでした。 稽古の日、レゴシが体育館の外で見張っていると、闇に紛れている草食獣の気配に気づきます。瞬間的に本能を抑えられなった彼は、ウサギのハルを背後から抱きしめたのです。 本能のままにハルを食べてしまいそうになるレゴシでしたが、練習を抜け出したゾーイの声に止められて我に返ります。その瞬間にハルは逃げて行ってしまいました。 レゴシたちが体育館に入ると、ルイが脚を抱え込んで倒れていました。しかし翌日には、いつもと変わらない素振りでアドラーを演じるルイ。相当な痛みと戦いながら演技を続ける彼には、動物たちの英雄的存在「ビースター」の称号を目指す決意があったのです。

2巻ネタバレ:レゴシとハルとの初対面、そしてアドラー役は誰に?

演劇部の演出で大量の花が必要になり、園芸部に協力をお願いしに行くことなったレゴシ。彼は園芸部の菜園で、ドワーフウサギのハルと出会います。その時レゴシは、あの夜に襲った相手がハルであることに、臭いで気付くのです。 ハルはウサギの中でも小さく、昔から命の危険を人一倍感じて育ってきました。そのコンプレックスを克服するために次々と異種族の男と体を重ねていたことによって、悪い噂が立ち、彼女は学園内で孤立しているのでした。 ハルはレゴシに園芸部の仕事を手伝わせることに。彼女はそのお礼として、レゴシに対しても体を重ねあうことを提案します。レゴシがキッパリと断ったため未遂に終わりましたが、彼は次第に恋心を抱いていくことになるのです。 一方、演劇の本番当日。主役であるルイは脚の痛みと戦いながら、なんとか「死神アドラー」を演じきりました。しかしケガは悪化していき、翌日以降の公演でアドラーを演じることが出来なくなってしまい……。

ルイの代役、はじめての主役に張り切る肉食獣ビルの暴走

ルイに代わり死神アドラー役に選ばれたのは、ベンガルトラのビルでした。そしてアドラーの適役は、レゴシが務めることに。ビルは、演劇で爪痕を残そうと張り切り、ウサギの血を飲んでドーピングしてしまいます。 これを見ていたレゴシは、ハルのことが頭によぎり、ドーピングで手に入れた力を否定するためにビルを舞台上でタコ殴りに。他の部員たちは慌てふためき、観客たちもあまりの迫力にざわつきはじめます。 しかしそこに、脚を怪我したはずのルイが登場。彼はストーリーに沿うようなかたちで、「自分こそ真のアドラーである」とビルから仮面を奪い、主役を交代します。この機転の利いた行動により、舞台はなんとか成功したのでした。

3巻ネタバレ:レゴシが垣間見た共存社会の闇とは

舞台は無事終わったものの、レゴシとビルの大喧嘩にルイは怒り心頭です。彼は2人に活動休止を命じようとしましたが、背後からはルイだけにではなく、レゴシとビルにまで黄色い声が。 演劇部の株を下げないためにも、仕方なく2人の活動休止を撤回することに。その後ルイは、新聞部のインタビューに対して「当初の予定通りに演出した」と笑顔で応えます。 一方、恐竜を動物の神として崇める「隕石祭」の開催を目前に、街は色めきだっていました。チェリートン学園の演劇部は、隕石祭の装飾を手伝います。隕石祭の会場にはハルもいました。再び出会った2人は一緒に食事をすることに。その帰り道、レゴシはようやくハルの名前を教えてもらい、尻尾を揺らして喜ぶのでした。 またある日、「食殺犯」と呼ばれていじめられていたメスのハイイロオオカミを見かけたレゴシは、彼女を助けます。助けられた美人オオカミのジュノは、レゴシに惹かれていくことに……。

はじめての裏市、売られていたのは……

隕石祭で必要な申請をするために、演劇部の肉食獣たちがお使いを頼まれます。彼らはその道中で迷子になり、草食獣の肉などを非合法で売買している「裏市」にたどり着くのでした。レゴシ以外の部員は、欲望のままに買い物をしますが、レゴシは走って逃げます。 彼は裏市を抜け切る前に力尽きてしまい、パンダのゴウヒンに保護されることに。ゴウヒンはレゴシから話を聞いて、ハルへの恋愛感情は「狩猟本能が変形した恋愛感情だ」と断言するのでした。

4巻ネタバレ:恋心を自覚するレゴシ、しかしハルがさらわれてしまい……

演劇部にはレゴシに想いを寄せるジュノが入部しました。彼女は、ルイと2人きりになったとき、彼を無理やり押さえつけます。そして彼女は、「ビースター」になることを狙っていると宣言するのでした。 一方、レゴシが隕石祭の準備に勤しんでいると、偶然ハルと遭遇しかし、彼女はルイと親しげにしているのを見て嫉妬する自分に「この気持ちは狩猟本能ではなく恋愛だ」と言い聞かせます。 そんな折、突如として停電が発生します。肉食獣は暗い場所でも目が見えますが、草食獣は夜目が効きません。そして、「食殺事件」は真っ暗な夜に発生するもの。肉食獣は草食獣たちを守るように囲み、周囲を警戒します。 そんな中でレゴシは、ふとハルの存在を思い出し、彼女を助けに行くことに。しかし、ようやく彼女を見つけた時にハルが呼んだのは、ルイの名前でした。暗闇の中、ルイと勘違いしたままレゴシに抱きつくハルを見て、彼は2人の関係性を理解します。 レゴシは身を引こうとするのですが、最後に気持ちだけは伝えようとします。しかしその直後に、ハルは何者かにさらわれてしまうのでした……。

5巻ネタバレ:ハル奪還に燃えるレゴシの奮闘、ボスを最後に倒したのは……

ハルをさらったのは、シシ組という組織でした。シシ組は、ライオン35匹で構成された過激派グループ。組織のボスはウサギの肉を好んでおり、ハルはボスの餌として連れていかれたのです。慌てて学園に戻ってきたレゴシは、ルイにハルを助けるよう促しますが、彼は動こうとはしませんでした。 その理由は、ルイの過去にあります。彼は幼少期、裏市の商品として育てられていたところを、現在の父親に買われたたのでした。彼の左足の裏には生き餌の証が残っています。 ルイはビースターを目指しているため、裏市で売られていたことは知られてはならない事実です。ルイもハルを助けるために行動はしていたものの、市長に「ハルがさらわれた事件を隠蔽すること、さもなくばルイの過去を明るみに出すこと」を提示されていました。 ハルを助けたいレゴシと、事情があって行動できないルイは、殴り合いの大げんか。その末にレゴシは「ハルは俺がもらう」と宣言して飛び出しました。ルイは、内心では「頼む」と思いながら、レゴシの背中を見送るのです。 とはいえレゴシは、あてもなく裏市を調べていました。彼が不良に絡まれていると、パンダの精神科医ゴウヒンが再び現れて助けます。ゴウヒンのおかげでシシ組のアジトに到着したレゴシは、ハルを食べようとしていたボスと対峙するのです。

シシ組ボスと直接対決!トドメを差したのは…

レゴシは、本能をハルのために使うと断言し、ボスの首元に噛みついて勝利します。しかし、レゴシの噛みつきは甘く、ボスは死んでいませんでした。ボスは、アジトを去ろうとするレゴシたちを撃とうとしますが、逆に背後から銃口を突きつけられます。 銃口を突きつけたのは、ルイでした。彼はボスの口内に銃を入れ、ついに発砲します。ボスに奇襲を報告にきたシシ組の部下たちに囲まれたルイは、高笑いをしながらライオンに身を差し出すのでした。 一方、終電を逃しラブホテルで泊まることになったハルとレゴシ。彼に心を開きだしたハルに対し、レゴシはあの夜に襲った犯人は自分だと打ち明ける決心をします。

6巻ネタバレ:ハルとレゴシ、ついに両想い!?一方、ルイの一大決心とは

レゴシはついに、“あの夜”に背後から抱きしめたのは自分だと告白します。しかし、ハルは知らないふりをしていただけで、そのことに気づいていました。最初の出会いから関係を進めるため、餌として食べるか、恋愛相手として抱くかの2択を迫るハル。レゴシは、戸惑いながらもハルに恋愛相手として、オスの本能をぶつけようとします。 しかし、ハルは自らの腕をレゴシの口に差し出します。それは「愛し合う関係なんてとんでもない間違いだ」という「ウサギの遺伝子」が引き起こした、被食者としての本能でした。2人は踏み留まり、何もないままに朝を迎えます。 隕石祭の日、とうとうレゴシを好きになったと自覚したハル。告白しようとしたハルを止めたのは、ルイに変わって主役を演じたジュノでした。ジュノは壇上からレゴシに呼びかけ、シシ組から救った勇敢なヒーローとしてレゴシを祭り上げます。 彼女は、レゴシがハルを救出したのは「肉食獣が草食獣を助ける当然の思いやりの気持ちであり、一切の私情は挟まれていない」と演説します。レゴシの勇敢さが伝わり、壇上に拍手を送る動物たち。 しかしその一方で、ハルはその場に居辛さを感じて離れていきます。彼女を追いかけるレゴシ。ハルは、ジュノとレゴシを「理想のカップル」だと皮肉を言いますが、レゴシはそれをキッパリと否定し、彼女に告白。ハルのために強くなることを決意表明したのでした。

行方不明だったルイが戻ってきた!突然の退部届の驚きの理由

ハルがシシ組に攫われた事件から2か月が経ち、ルイは学園に姿を現します。そしてなんと、シシ組の新生ボスになることを決意するのです。シシ組は、ワンマンなやり方の先代ボスにより、裏市での立ち位置が孤立気味でした。 草食獣のルイをボスにすることで裏市のビジネスを改善しようとするシシ組の思惑と、裏から動物たちを守るというルイの目的が一致。ルイはシシ組幹部の目の前で肉食獣のステーキを食べ、名実ともにボスの座に君臨しました。

7巻ネタバレ:再び動き出す食殺事件

チェリートン学園の校長は、全種族の代表が一同に会する集結評議会に召集されます。今回の議題は次の「ビースター」についてです。ビースターは、草食獣も肉食獣も関係なく、すべての動物を導く英雄。10を超える各学園はまず、「青獣ビースター」を排出します。その中から、更に選抜されたものが「壮獣ビースター」となるのです。 これまで最も多数の壮獣ビースターを排出してきたチェリートン学園でしたが、5年にわたりビースターが生まれていません。「ヒーローは探すものではなく生まれるものでしょう」と言い放つチェリートン学園の学園長でしたが、他の学園長の提案により、食殺事件の犯人を捕まえたものを次期ビースターにすることが決まります。 学園では、レゴシの強さに目をつけたヘビの警備員、ロクメが食殺事件の犯人捜しを依頼します。レゴシは、テム殺害現場に「すまない、テム」と書かれた花束を発見。直感的にルイのものであると解り、ルイの気持ちを晴らすためにも、犯人を捕まえる決意をしました。

捜索開始したレゴシに襲いかかる強大な食殺犯!

演劇部に、ドールビッグホーンのピナが入部します。草食獣でありながら物怖じせず、肉食獣を挑発するような物言いに、部内に不穏な空気が。 そんな中、ロクメの依頼もあって、事件の捜査を始めたレゴシ。しかし彼の鼻の調子が悪い時を狙ったかのように、夜道を歩いていた時に襲撃されます。 レゴシは相手の顔が見えないままに強い力で押さえつけられ、「これ以上、事件のことをかぎまわるな」と言わんばかりに痛めつけられます。このままでは犯人に勝てないと思ったレゴシは、対抗する力を求めてゴウヒンの元を訪ねることに。

8巻ネタバレ:特訓開始!レゴシの肉座禅の成果とは

レゴシは、裏市のゴウヒンに戦い方を教えてくれるようお願いをしますが、面倒事は嫌だと断られます。しかし、「傍観者でいたくないので、闘い方を教えてください」と頼み込むレゴシに、ゴウヒンはとうとう特訓を付けてやることを承諾するのです。 ゴウヒンによれば、戦闘向きの身体を作るには肉を食べるしかないとのこと。しかし食肉を拒否したレゴシに対し、肉を目前にただひたすら座禅をする「肉座禅」をさせることに。 本能と戦う日々を送るものの、負の感情が膨らむレゴシ。それを焚きつけるように、美形新入部員のピノは自由奔放な恋愛論を展開したうえ、自分を食べたいかと挑発。レゴシは、はじめて草食獣へ憎しみを覚えました。 一方、ルイは退学届に親の判を貰おうとしますが、断られます。厳格な父、オグマに利用価値のなくなった自分は見捨てられると思っていたルイは驚きの表情。最終的には、父親に銃を突き付けて退学届けに記入するよう迫りますが、それでもルイに対し「愚行に走る癖を私はたまらなく気に入っている」と嬉しそうに笑うのでした。 退学届は、オグマの提案によって休学届に変更されます。額に銃をあてた息子に、マフィアのボスさえ“経験”のひとつとして「私に引き金を引く強ささえも身に着けて戻ってこい」と伝えて帰しました。

肉座禅から1週間経過、驚きの変化と新しい力

肉座禅をし始めてから1週間、レゴシの体に変化が表れます。冷静な気持ちのまま、肉に触れるようになっていたのです。彼は肉座禅を繰り返す中で、草食・肉食関係なく、「すべての命が同等」であると悟りを開いていました。 本能に負けない強さを手に入れたレゴシでしたが、肉座禅の影響でオオカミの最大の武器である「噛む力」が弱まってしまいます。しかしゴウヒンの仕事を手伝う中で、代わりに、牙の力を四肢に宿した新しい戦闘スタイルを完成させました。 そんな中、学園の自習室でハルとレゴシが久しぶりの再会を果たします。レゴシは、彼女に対して結婚することをいきなり提案。しかし、玉砕してしまうのでした。

9巻ネタバレ:食殺事件の犯人が遂に発覚!

演劇部の活動中、アリクイのキビの腕が千切れる事件が発生。部員はみんな取り乱していましたが、レゴシと、ヒグマのリズだけが冷静さを保っていました。 2人きりになったとき、リズの不自然な冷静さを指摘します。そしてレゴシが何者かに襲われた夜、犯人の唾液の匂いを覚えているため、テムを殺した食殺犯がリズであることを直接問い詰めるのです。 リズとレゴシは、まさに一触即発の状況。しかしそこにピナが現れ、機転を利かせた言動によってその場での参事は回避されました。 その後、リズの回想が始まります。クマは、強すぎる力を制御するために薬を服用するのが習慣です。しかしリズは、友達のテムには本当の自分を見せたいと思い、薬を飲まずに接触。結果、本能に負け、テムを食べてしまったのでした。 リズはテムを殺すまでの思い出を美化するため、食殺をテムとの友情の跡を残すための儀式のようなものと考えていました……。

10巻ネタバレ:食殺犯との対決迫る!相反する価値観の2匹

食殺犯リズとの対決に備え、更なる力が欲しいレゴシは昆虫食に手を出します。彼は、蛾の幼虫を食べたときに幻覚を体験。 幻覚の中に蛾が現れ、「昆虫は生きることに一点集中しており、食べたことへの罪悪感など無用である」と言い放ちます。そしてレゴシは“生命への敬意”を学ぶのです。昆虫食を終えると、みるみるうちに彼の外見に変化が表れます。刈り上げていた体毛が、一気に生えてきたのです。 そんな中、珍しくレゴシの元を訪ねてきたハル。彼女はレゴシに対しはじめて好意を伝えます。しかし同時に、ルイが心配であることも伝えられました。レゴシは、ハルのためにもルイを連れ戻す決意を固めます。

交錯するそれぞれの想い、決闘は大晦日に

更衣室で2匹きりになったレゴシとリズ。リズは「捕食こそが種族の壁を壊せる」と自分の罪を美化。対して、爬虫類のコモドオオトカゲを祖父に持ち、クウォーターだったレゴシは「愛こそが種族の壁を壊す」と反論します。 シャワー室に場を移して、「いざ決闘」という雰囲気だったものの、掃除のおばちゃんが来たために勝負は持ち越しに。2人は、10日後の大晦日に再戦することを取り決めました。 その後レゴシは、女装までしてルイに会いに行きます。シシ組ボスとなったルイには、すでに貫禄がありました。レゴシは彼に食殺犯がリズであること、そして決闘の日に立ち会って欲しいことを伝えます。

11巻ネタバレ:決戦日!リズとの決闘、そしてルイが下した決断は

なんだかんだレゴシのことが気にかかるルイ。リズとの決闘に立ち会うことを決め、組織を抜けようと覚悟を決めます。彼は、全幅の信頼を置いていた側近イブキに、このことを打ち明けました。 しかし話し合いは平行線をたどります。怒りと悲しみが押し寄せたイブキは、ついにルイに牙をむきますが、もう1人の側近フリーによって射殺されます。イブキは、「ライオン(捕食者)とシカ(獲物)の関係になったとき、自分を撃って欲しい」と彼に伝えていたのです。そしてフリーはルイを裏市の外まで連れていき、彼のボスとしての役割を終わらせるのでした。 そしてルイが向かった先には、苦戦しているレゴシが。食肉無しでは力に限界がありました。レゴシは、それでも「肉食獣としての生き様をぶつけ合う」と意気込み、リズに立ち向かおうとしています。 2人のあまりに激しい戦闘に自分の無力さを感じたルイは、人生ではじめての涙を流します。そしてレゴシに対し、弱い自分と決別するため、自分の過去が生き餌だった証の刻まれた右足を食べるように伝えるのです。レゴシは、それに応えました。

決闘がとうとう決着、取り囲むのは…

足を食べてパワーアップしたレゴシは、再びリズに立ち向かいます。テムを食べることを“親友の証”として美化していたたリズでしたが、捕食関係になったレゴシとルイの強い絆を目の当たりにし、敗北を認めました。 決着がついたとき、いきなり警察に囲まれる3人。リズに囚われていたピナが、なんとか脱出し、警察を呼んでいたのです。ルイは、担架で運ばれながら次は学園で会うことをレゴシと約束しました。

12巻ネタバレ:レゴシが見る新しい世界、現ビースターがついに登場

レゴシは、事件でルイの足を食べたのがきっかけで前科者になってしまいます。そのこと自体にはあまいピンときていなかったものの、「食肉前科獣は草食獣と結婚できない」と知ると大きくショックを受けました。そして前科者となってしまったことをキッカケに、吹っ切れたように学園を辞めることを決めました。 彼はボロアパート「コーポ伏獣」に住みはじめ、バイト生活を送ります。そんな中出会った隣人は、メリノヒツジのセブン。レゴシはルイの足を食べて以来、草食獣と接触するたびに本能にかられる苦しさを味わっていました。 一方、ルイとレゴシの「食肉事件」の報告を受けた、壮獣ビースターのヤフヤ。彼は、両者同意の元に食肉を行う珍しい事例に一目を置きます。

ヤフヤとゴーシャの因縁、復学したルイを待っていたのは……

ヤフヤは若い頃、レゴシの祖父であるゴーシャとともにビースターを目指し、「ビースターズ」として活動することを夢見ていました。しかし、ゴーシャはハイイロオオカミと恋に落ち、ヤフヤから離れてしまいます。 それから数十年経った今でも、ヤフヤはゴーシャに対して強い思い入れがありました。そして、レゴシがゴーシャの血縁者だと知ると、彼に強い関心を持ちます。 一方、復学したルイは事件を解決した人物として、青獣ビースターになることを打診されます。しかし、ルイは頑として断り、卒業生として訓辞を述べるだけに留まるのです。 彼は、テムの事件現場に花を添えに行きます。すると、偶然ジュノと鉢合わせ。彼女は、レゴシ以外で唯一、ルイが休学中にシシ組ボスになっていたことを知っています。ジュノは、秘密を分け合った関係に恋心を感じ、ルイにキスをするのでした。

13巻ネタバレ:コーポ伏獣の愉快な仲間たちと、新たな出会い

レゴシが退学したことを知らなかった祖父ゴーシャは、レゴシの親友ジャックから住処を聞き、彼のもとを訪ねます。2人で一緒にご飯を食べにいき、孫の成長を感じるゴーシャ。しかし彼らが帰宅しようとしたとき、2人はチンピラに絡まれてしまいます。 温厚な祖父というイメージがあったゴーシャでしたが、チンピラたちを圧倒的な力で撃退。しかしレゴシに対して、向ける笑顔は、いつもの優しいおじいちゃんでした。 その後、アルバイト先の飲食店で海洋生物への出前を頼まれたレゴシ。独特の言語を持つ海洋生物に困っていると、助けてくれたのはゴマフアザラシのサグワンでした。 実はサグワンは、コーポ伏獣の住人だったことが発覚します。レゴシは、食肉とは無縁な独特の世界観を持つサグワンと話していると心が平穏になるのを感じました。

レゴシの活躍をきっかけに届いたプレゼントとヤフヤからの招待状

そんなある日、骨肉麻薬がブームになり、試薬のターゲットにされたレゴシは大立ち回りを演じます。見事犯人を捕まえた彼は、一躍ヒーローに。警察署からのお礼として、高級品である餅を送られます。どうせならコーポ伏獣の人を呼んでみんなで食べようと考えたレゴシは、パーティーを開くことに。 パーティには、オオワシを養うスナネズミの同棲カップルや、アルビノを患い、希少種の捕獲団体に対抗するために体を鍛えるカラスなど、曲者だらけ。レゴシは、ぶっ飛んだ住人たちの中では自分は普通だと安堵します。 餅が入っていた箱の中に、ヤフヤからの手紙を見つけたレゴシ。ゴーシャの血縁であるレゴシに対して興味を持っていたヤフヤが、いよいよ動き出します。

14巻ネタバレ:壮獣ビースター・ヤフヤと初対面、ハルとの関係が大幅に進展?

警察署最上階のヤフヤの住処に呼ばれたレゴシ。一見穏やかに会食が進んでいるかのようでしたが、ヤフヤは徐々に本性を見せ始めます。 彼はレゴシに対し。「食肉獣であること」を土下座して詫びるように言います。詫びなければ、にんじん畑で肥料となっている、悪行を働いた肉食獣たちと同じ目に合わせると。 レゴシはその言葉に従い、土下座。しかし、ただでは起き上がりません。彼は自分の牙をすべて折り、「これであなたを殴る権利がある」と宣言したうえでヤフヤを一発殴ります。そのうえで、肉食獣にも理性があること、皆苦しみながら生きていることをヤフヤに伝え、肉食獣を肥料にする行為は否定しました。

レゴシの誕生日、ハルが関係を進めるためにお願いしたこと

その後、ゴウヒンに義歯を作ってもらい、コーポ伏獣に戻ったレゴシを待っていたのはハルでした。レゴシの誕生日を祝いにきたハルと久しぶりのデートです。 大学に通い始めたハルは、肉食獣と草食獣が本当に愛し合うには、覚悟が必要だということを再認識しました。そして異種族であるレゴシと付き合うことを決心したハルは、裏市に連れて行ってほしいと、レゴシにお願いするのです。 裏市の中に入ると、ウサギ専門店に行きたいと言うハル。専門店でハルは、種族を超えた誓いのキスをレゴシとしたがります。しかし、レゴシは自分の経済力の無さや、前科獣であることからキスができないと拒否。 「厄介な男」と腹を立てるハルでしたが、怒った顔とは裏腹に、「付き合ってあげられるのは私くらい」だと感じているのでした。

新たな展開の予感、新しい敵

ヤフヤは、世の中の犯罪者を駆逐し、完璧な世界にするのが目標です。象牙売買の売人を追っていたヤフヤは、大きな角とマスクが特徴的な草食獣のカウンセラーが怪しいと考え、見張っていました。 カウンセリングを受けにきた象がカウンセラーの手にかかる寸前、ヤフヤが部屋に突入し麻酔銃を突きつけます。しかし、あっさりと目の前の象を刺し殺すカウンセラー。 ヤフヤは麻酔銃を撃ち放ちますが、草食獣に絶大な効果を発揮するはずの麻酔銃が効きません。彼がマスクを外すと、顔の下半分はネコ科のものでした。 実は彼は、ヒョウとガゼルのハーフだったのです。彼は自分の名をメロンと名乗ると、「愛の失敗による復讐をはじめる」と言い残し、窓から飛び去ってしまいました……。

15巻ネタバレ:ヤフヤとレゴシがコンビ結成!?事件の行方は

初対面では険悪なムードになったレゴシとヤフヤ。しかしヤフヤの執着心は強く、レゴシに捜査の依頼をします。捜査の内容は、前回取り逃がしてしまった象牙密売人のメロンを捕まえるというもの。 ヤフヤは、事件解決に貢献すれば、レゴシの前科をもみ消してやることを提示します。その条件につられたレゴシは、彼と共に、異種族同士が仮面をかぶって交流するバーに潜入。 すぐにメロンを見つけ出すと、レゴシに見張りを任せてヤフヤはその場を離れます。レゴシはメロンと話しているうちに、彼の生い立ちに共感を覚えます。トカゲとオオカミのハーフを母に持ち、自身もクウォーターであるレゴシは、彼を逃がしてやりたいとさえ思ったのです。 彼はヤフヤがいないことをいいことに、手錠を外し、メロンを連れて外へ逃げます。しかし、レゴシが所持していた拳銃がメロンに奪われ、彼は打たれてしまうのでした……。

ますます続きが気になる『BEASTERS(ビースターズ)』!アニメも要チェック

長く続いたチェリートン学園での生活、そして食殺事件の犯人リズとの闘いが幕を閉じた『BEASTERS(ビースターズ)』。物語の区切りを迎え、社会人編に突入しました。 ヤフヤとの関係、そしてメロンが起こした一連の事件の行方は、これからどうなっていくのでしょうか?もどかしいレゴシとハルとの恋の行方は?ルイとジュノはカップルになるのか?などなど……、これからも気になる要素が満載です! 2019年アニメ版も要チェック。レゴシたちが生き生きと動くアニメーションは原作ファンにとっても嬉しいですね。また、アニメで「ビースターズ」を知った人も、この機会にぜひ漫画版を読んでみてください。この記事では紹介しきれなかった魅力が詰まっています!