【もしがくネタバレ】最終回・久部の結末考察と全話あらすじ解説!『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』

2025年10月期、フジテレビ「水曜ドラマ」枠にてドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』が放送されます。三谷幸喜脚本作品で、主演を務めるのは菅田将暉。1984年の渋谷のとある劇場を舞台に、青春群像劇が描かれます。 この記事では『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』のあらすじ・キャストを詳しく解説していきます。ドラマ放送開始後は毎話あらすじ・ネタバレを更新します。 >【最終回予想】小劇場や久部の結末を考察!”マクベスになる”とは? >シェイクスピア作品からリカや蓬莱ら登場人物の迎える結末を考察!
タップできる目次
- ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』(もしがく)作品概要・あらすじ【ネタバレなし】
- 「もしがく」最終話まで全話あらすじ・ネタバレ
- 【最終回予想】小劇場や久部の結末を考察!”マクベスになる”とは?
- おばばのタロットカード「愚者」「世界」の意味を考察!今後の展開とは
- 三谷幸喜脚本の小ネタ!シェイクスピアモチーフの登場人物たち
- シェイクスピア作品からリカや蓬莱ら登場人物の迎える結末を考察!
- 『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』キャスト一覧
- 脚本は三谷幸喜!民放GP帯連ドラは25年ぶり
- 主題歌はYOASOBI「劇上」!作曲元の三谷幸喜の短編小説あらすじ
- ドラマ「もしがく」あらすじ・ネタバレを更新!三谷幸喜の描く演出家・久部の人生
ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』(もしがく)作品概要・あらすじ【ネタバレなし】
タイトル | 『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』 |
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放送日 | 毎週水曜よる10:00~10:54 |
演出 | 西浦正記 |
脚本 | 三谷幸喜 |
キャスト | 菅田将暉 , 二階堂ふみ , 神木隆之介 , 浜辺美波 |
原作 | - |
主題歌 | YOASOBI「劇上」 |
『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』のあらすじ【ネタバレなし】
舞台は1984年の渋谷。安定成長期からバブル経済期への移行期真っ只中のこの時代、希望と熱気が充満していました。好景気に浮き足立つ中、渋谷の片隅の街にはまだ”何者でもない若者たち”の苦悩と挫折が渦巻いています。 そんな激動の1984年を生きるのは、成功を夢見る演劇青年・久部三成(菅田将暉)やミステリアスなダンサー・倖田リカ(二階堂ふみ)、新人の放送作家・蓬莱省吾(神木隆之介)、神社の巫女・江頭樹里(浜辺美波)。4人の男女の生きざまが、三谷幸喜の半自伝的ストーリーとして描かれます。
「もしがく」最終話まで全話あらすじ・ネタバレ
第1話あらすじ・ネタバレ
あらすじ
昭和59年秋。蜷川幸雄に憧れる演出家の卵・久部(菅田将暉)は、なんと自分が作った劇団から追放されてしまいます。不満が溜まり暴れる久部がたどり着いたのは、怪しいアーケード街「八分坂」。 久部は無料案内所のオババ(菊地凛子)に誘われ、WS劇場へと足を運び……。
ネタバレ
その頃ダンサーのダンカン(小池栄子)は照明係と駆け落ちしようと店からいなくなり、モネ(秋元才加)と警察官の六郎(戸塚純貴)がダンカンを捜索。久部は八分神社で白紙のおみくじを引き、巫女の樹里(浜辺美波)に「自分次第」と告げられてしまいます。 久部はスナックにたどり着き、リカ(二階堂ふみ)に愚痴をこぼします。しかし請求された代金は93,600円。お金がない久部は用心棒のトニー(市原隼人)に捕まり、「バッグは人質。明日までに9万持ってくるように」と告げられたのでした。 劇場では、ダンカンの代わりにパトラ(アンミカ)が2回も踊ってフラフラに。舞台監督の伴(野間口徹)はリカに代役を頼むことにし、オーナーの大門(野添義弘)もリカに頭を下げます。 久部は交番の六郎にぼったくりを相談するも、取り合ってもらえません。六郎はモネの子供の朝雄が行方不明だと騒いでいて、久部は八分神社で朝雄を見たと伝えます。久部は朝雄を樹里に託し、人質となったバッグを奪い返しに向かいました。 何とかバッグを奪い返した久部は、隣の劇場で妖艶に踊るリカを発見。しかし久部は「なんで舞台をもっと広く使わないんですか?」と袖にいた蓬莱(神木隆之介)に言い、照明を手にリカを照らし……。 リカはニヤリと笑い、舞台は大盛り上がりとなったのでした。
第2話あらすじ・ネタバレ
あらすじ
風営法の改正で盛り上がりに欠けていたWS劇場。久部(菅田将暉)は支配人の大門(野添義弘)に声をかけられ、WS劇場のパトラ(アンミカ)のショーのピンスポを担当することになりました。 挨拶回りでリカ(二階堂ふみ)と再会した久部。「頑張ります!」と意気込む久部に対し、リカは興味なさそうに目をそらし……。
ネタバレ
劇場では今日もショーが行われていたのですが、六郎(戸塚純貴)は風営法違反の取締りでモネ(秋元才加)が脱いだ時に連行し、今夜は営業停止となってしまいます。 暇になった久部に、伴(野間口徹)は常連客・リボンの忘れ物を届けてほしいと頼みます。リボンは樹里(浜辺美波)の父親の神主・論平(坂東彌十郎)で、樹里は父親の趣味に目がくらんだのでした。 その後久部は蓬莱(神木隆之介)に頼まれ、フォルモン(西村瑞樹)とはるお(大水洋介)と対面。さらにトニー(市原隼人)が久部の下に付くことになり、トニーとパトラ(アンミカ)がパートナー関係であることが明らかとなりました。 支配人の大門(野添義弘)は皆を集め、今月いっぱいで劇場を閉めることを決断。しかし話を止めた久部は、「芝居をやるんですよ。このWS劇場を東京で1番の劇場にするんです!」と言い出し……。 久部は前の劇団の黒崎(小澤雄太)に「もう1度お前と芝居をやりたい」と誘われていたのですが、それを断りこのWS劇場で芝居を打つことを考えていたのです。1500万円の利益が出ることも発表し、「クベ版夏の夜の夢」を行うことを決めたのでした。
第3話あらすじ・ネタバレ
あらすじ
久部(菅田将暉)はシェイクスピアの「夏の夜の夢」をWS劇場で上演するため、必死に台本を書き始めます。リカ(二階堂ふみ)が作った具なしのラーメンに文句を言いながら、手を止めることなく書き進めました。 しかし久部は書いた原稿を誰にも見せようとしません。リカと蓬莱(神木隆之介)は「長いと客が飽きる」「出来るだけセリフは少ない方が助かる」と言いたい放題言い出すと、久部は癇癪を起こして原稿を破ってしまい……。
ネタバレ
迎えた読み合わせの日。皆はキャスティングに対して文句を言い、久部はイライラから灰皿を投げかけましたが思い留まります。そんな中、リカだけは自分の味方だと思っていた久部。しかし「ストリップに飽きただけ」と言われ、久部も「俺も自分のためにやってる!」と開き直りました。 その後久部は、オーナーのジェシー(シルビア・グラブ)にシェイクスピアを上演すると報告。同じ演目が久部の前の劇団「天上天下」でも上演されており、「同じことをして客が入るの?儲ければそれでいいけど」とジェシーは詰め寄りました。 「天上天下」にチラシを持って向かった久部とトニー(市原隼人)。そこで同じ役を演じる劇団員に「ライサンダー対決」を持ち掛けられたトニーは、今まで小声でセリフを呟いていただけだったのですが、覚醒し流暢にセリフを言い出したのでした。 立稽古では、久部と蓬莱(神木隆之介)がフォルモン(西村瑞樹)とはるお(大水洋介)のボケとツッコミを交換することを思いつきます。ボケをすることに抵抗があったフォルモンですが、いざ演じてみると「これだ!」と笑顔になり……。 トラブルはありつつも、稽古は続くのでした。
第4話あらすじ・ネタバレ
あらすじ
久部(菅田将暉)たちが「夏の夜の夢」の準備に追われる中、八分神社の社務所には神社本庁の清原(坂東新悟)がやってきます。風紀の乱れに限界を感じていた樹里(浜辺美波)は、「ここを早く出て行きたい」と清原に懇願。 すると清原は「もう少し頑張ってみたらどうか」と、「夏の夜の夢」のチラシを取り出します。神主の論平(坂東彌十郎)も上演を楽しみにしていましたが、樹里は「シェイクスピアへの冒涜」だと怒り出し……。
ネタバレ
その頃モネ(秋元才加)は、息子の朝雄(佐藤大空)の担任とジャズ喫茶で面談。担任は朝雄の絵の才能を褒めるも、朝雄が描いたモネが胸を出して踊る姿の絵は教室には貼らなかったと報告します。 そして朝雄にはこの八分坂は刺激が強すぎると告げ、遠回しに施設を提案。六郎(戸塚純貴)や居合わせた久部が首を突っ込む中、モネは「これからのことは私と朝雄で決める!」と声を荒げます。その後モネは、本気で芝居を成功させると決意したのでした。 ゲネプロ前から不安だらけの久部は、前の劇団からパーライトを盗みます。こうして始まったゲネプロですが、パーライトを盗まれたと黒崎(小澤雄太)が怒鳴り込んできました。いつもの言い合いをする2人ですが、皆は関係なしに芝居を続け……。 黒崎は結局パーライトを取り返さず、久部の芝居が面白かったことを認めます。久部は蓬莱の締めの案を採用し、「ノーシェイクスピアノーライフ」とポーズを決めたのでした。
第5話あらすじ・ネタバレ
あらすじ
「夏の夜の夢」公演初日を迎え、久部(菅田将暉)は「劇団クベシアター、旗揚げです」と高らかに声を挙げます。そこに樹里(浜辺美波)と論平(坂東彌十郎)が、お祓いのために劇場にやってきました。 神妙な静けさの中、久部は並々ならぬ思いでお祓いを見つめていて……。
ネタバレ
放送後に更新します!
【最終回予想】小劇場や久部の結末を考察!”マクベスになる”とは?
脚本を担当した三谷幸喜は主人公・久部について、_「最初“ハムレット”として登場し、途中で“リチャード三世”となり、最後は“マクベス”になる」_と明かしました。 本作はシェイクスピアの戯曲に着想を得ており、マクベスは主君を暗殺して王位を奪うも暴政を行い、王子とその支持者に討たれる将軍です。最終回は着想元の悲劇的要素を含みつつ、テレビの普及によって小劇場ブームが去り、劇団メンバーもそれぞれの道に進むような展開になると予想します。
おばばのタロットカード「愚者」「世界」の意味を考察!今後の展開とは
【「愚者」の逆位置】久部の甘さとは
おばば(菊地凛子)は神社の案内所を訪れた久部に対し、タロットカードで占いを行いました。この時に出たのが、「愚者」の逆位置。この時おばばは、「甘さで足元をすくわれ、甘さで人に救われる」と伝えました。 これは、本来であれば「自由」「無垢」「可能性の始まり」などを意味する大アルカナ0番にあたるカード。しかし逆位置となっているため、「未熟さ」「無責任」「準備不足」「軽率な判断」という意味になってしまいます。 久部の舞台準備が不足していたり未熟であったりと、勢いで突っ走っている久部の行動を示しているように見えます。
【「世界」の逆位置】波乱の展開に?
エンドロール後には、「世界」の逆位置のカードが出ました。これは大アルカナの21番最終カードで、「達成」「完成」「調和」という意味があります。 今回も逆位置だったため、「未完成」「未達成」「調和の欠如」という意味に。素晴らしいゲネプロを披露していた久部たちでしたが、それはまだ未完成であり完成形ではないということを示しているように思えます。 心に刺さったように思えたゲネプロですが、本番もこの通りに賞賛されるとは限りません。物語はこれからも波乱を交えながら進んでいくということをカードが教えてくれているのでしょう。
三谷幸喜脚本の小ネタ!シェイクスピアモチーフの登場人物たち
このドラマはシェイクスピアをモチーフとした作品であり、実際に劇中でもシェイクスピアの「夏の夜の夢」の上演を目指しています。ドラマの登場人物もこれにちなんで、シェイクスピア作品から引用されています!
久部三成(菅田将暉) | マクベス(マクベス) リチャード三世(リチャード三世) |
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倖田リカ(二階堂ふみ) | コーディリア(リア王) |
蓬莱省吾(神木隆之介) | ホレイショー(ハムレット) |
江頭樹里(浜辺美波) | ジュリエット(ロミオとジュリエット) |
大瀬六郎(戸塚純貴) | オセロー(オセロー) |
パトラ鈴木(アンミカ) | クレオパトラ(アントニーとクレオパトラ) |
毛脛モネ(秋元才加) | デズデモーナ(オセロー) |
朝雄(佐藤大空) | アーサー(ジョン王) |
風呂須太郎(小林薫) | プロスペロー(テンペスト) |
トニー安藤(市原隼人) | アントニー(アントニーとクレオパトラ) |
おばば(菊地凛子) | 魔女(マクベス) |
江頭論平(坂東彌十郎) | オーベロン(真夏の夜の夢) |
うる爺(井上順) | ウルジー(ヘンリー八世) |
伴工作(野間口徹) | バンクォー(マクベス) |
ジェシー才賀(シルビア・グラブ) | ジェシカ(ベニスの商人) |
乱士郎(佳久創) | ランスロット(ベニスの商人) |
浅野大門(野添義弘) | アテネのタイモン(アテネのタイモン) |
浅野フレ(長野里美) | 執事フレーヴィアス(アテネのタイモン) |
トンちゃん(富田望生) | ドン・ペドロ(空騒ぎ) |
黒崎(小澤雄太) | クローディアス(ハムレット) |
彗星フォルモン(西村瑞樹) | フォルスタッフ(ヘンリー四世) |
王子はるお(大水洋介) | ハル王子(ヘンリー四世) |
仮歯(ひょうろく) | キャリバン(テンペスト) |
毛利里奈(福井夏) | マリナ(ペリクリーズ)またはカタリーナ(じゃじゃ馬ならし) |
ケントちゃん(松田慎也) | ケント伯(リア王) |
いざなぎダンカン(小池栄子) | ダンカン(マクベス) |
シェイクスピア作品からリカや蓬莱ら登場人物の迎える結末を考察!
倖田リカ(二階堂ふみ)の迎える結末を考察!
倖田リカはシェイクスピア作の悲劇「リア王」のコーディリアがモチーフとなっています。コーディリアはリア王の実直な末娘。しかしリアとコーディリアは捕虜となり、後にコーディリアのみ獄中で殺害されてしまいます。 よってリカは命を落とすという悲しい結末になる可能性があります。そうならないことを願いたいのですが……。
蓬莱省吾(神木隆之介)の迎える結末を考察!
蓬莱省吾のモチーフとなったホレイショーは、ハムレットの親友。王を殺して復讐を果たしたハムレットを見送りました。 ですが蓬莱は脚本の若き三谷幸喜自身がモチーフとなっていると発表されているため、現在の三谷のように脚本家や放送作家として活躍を続けていくのではないかと考えます。
江頭樹里(浜辺美波)の迎える結末を考察!
江頭樹里は、「ロミオとジュリエット」のジュリエットがモチーフとなっています。罪のない男女が全てを失い、命を落とす恋愛悲劇として有名な作品で、ラストにはロミオを追って亡くなってしまいます。 樹里は現時点ではWS劇場とは関係なく、久部と繋がりがある程度。後に劇団に加わり、ジュリエットのようにヒロインにまで登りつめるのではないでしょうか。
いざなぎダンカン(小池栄子)の迎える結末を考察!
スコットランド王のダンカンは、最後にマクベスによって暗殺されてしまいます。男性の国王でありますが、本作では女性の小池栄子が演じていますね。 ちなみに「いざなぎ」とは、古事記や日本書紀によると「男性の神様」とのこと。もしかしたら本当は女性ではなく男性だったという展開もあるのかもしれません!
『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』キャスト一覧
久部三成役/菅田将暉 | 成功を夢見る劇団演出家 蜷川幸雄氏に憧れ、理想のシェイクスピア劇を作ろうと奮闘する |
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倖田リカ役/二階堂ふみ | WS劇場のダンサー |
蓬莱省吾役/神木隆之介 | 新人の放送作家 |
江頭樹里役/浜辺美波 | 八分神社の巫女 |
風呂須太郎役/小林薫 | 渋谷のジャズ喫茶「テンペスト」のマスター |
仮歯役/ひょうろく | ジャズ喫茶「テンペスト」の従業員 |
大瀬六郎役/戸塚純貴 | 交番勤務の純情警官 |
パトラ鈴木役/アン ミカ | WS劇場のダンサー |
毛脛モネ役/秋元才加 | WS劇場のダンサー |
朝雄役/佐藤大空 | モネの息子 |
いざなぎダンカン役/小池栄子 | WS劇場の看板ダンサー |
トニー安藤役/市原隼人 | WS劇場の用心棒 |
うる爺役/井上順 | WS劇場の客引き |
伴工作役/野間口徹 | WS劇場の舞台監督 |
ジェシー才賀役/シルビア・グラブ | WS劇場オーナー |
乱士郎役/佳久創 | ジェシー才賀の秘書兼ドライバー そして、兼用心棒兼愛人? |
浅野大門役/野添義弘 | WS劇場支配人 |
浅野フレ役/長野里美 | 大門の妻 |
毛利里奈役/福井夏 | WS劇場のモギリ |
黒崎役/小澤雄太 | 劇団「天上天下」の主宰者 |
トンちゃん役/富田望生 | 劇団「天上天下」に所属する制作スタッフ |
おばば役/菊地凛子 | 案内所の女性 |
ケントちゃん役/松田慎也 | 渋谷のスナック「ペログリーズ」のウェイター |
江頭論平役/坂東彌十郎 | 八分神社の神主で樹里の父親 |
彗星フォルモン役/西村瑞樹(バイきんぐ) | お笑いコンビ「コントオブキングス」を組む芸人 |
王子はるお役/大水洋介(ラバーガール) | フォルモンの相方 |
久部三成(くべ みつなり)役/菅田将暉
劇団の演出家・久部三成(くべ・みつなり)を演じるのは、菅田将暉です。久部は成功を夢見る演劇青年で、自分の才能を信じ続けています。 演じる菅田は、『ミステリと言う勿れ』(2022年)以来3年半ぶりに連ドラ主演。三谷脚本作品『鎌倉殿の13人』(2022年)以来、2度目のタッグとなります。
倖田リカ役/二階堂ふみ
ミステリアスなダンサー・倖田リカ(こうだ・りか)を演じるのは、二階堂ふみです。リカはアーティスティックな雰囲気をまとう、妖艶な女性です。 演じる二階堂は、三谷作品には意外にも初参加。菅田とは映画『王様とボク』(2012年)などで共演歴があります。
蓬莱省吾(ほうらい しょうご)役/神木隆之介
“三谷青年”をモチーフにした新人の放送作家・蓬莱省吾(ほうらい・しょうご)を演じるのは、神木隆之介です。蓬莱はまだ駆け出しの放送作家で、若き日の三谷がモチーフとなっています。 演じる神木も、三谷作品には初参加。フジ連ドラのレギュラー出演は主演ドラマ『刑事ゆがみ』(2017年)以来となります。
江頭樹里(えがしら じゅり)役/浜辺美波
渋谷にある八分神社の巫女・江頭樹里(えがしら・じゅり)を演じるのは、浜辺美波です。 浜辺も三谷作品には今回が初参加。菅田とは映画『となりの怪物くん』、映画『アルキメデスの大戦』(2019年)で共演しており、神木とはNHK朝ドラ『らんまん』(2023年)で夫婦役を熱演しました。
風呂須太郎役/小林薫
ジャズ喫茶「テンペスト」のマスター・風呂須太郎(ふろす・たろう)を演じるのは、小林薫。 小林薫は、日本を代表する名バイプレイヤー。代表的な出演作に、ドラマ「深夜食堂」シリーズ(マスター役)、「ナニワ金融道」、大河ドラマ「武田信玄」などがあります。
仮歯役/ひょうろく
ジャズ喫茶「テンペスト」の従業員・仮歯(かりば)を演じるのは、芸人のひょうろく。仮歯は気弱で神経質なうえに声が小さく、店内で大声を荒らげる久部を注意しようとするが、いつも久部の声にかき消されてしまいます。 TBSのバラエティ番組『水曜日のダウンタウン』への出演をきっかけにブレイク。独特の表情や存在感から、シュールな笑いを作る芸人です。
大瀬六郎役/戸塚純貴
交番勤務の純情警官・大瀬六郎を演じるのは、戸塚純貴。 ドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011』で俳優デビュー。三谷幸喜作品・映画 『スオミの話をしよう』(2024)にも出演しています。
パトラ鈴木役/アン ミカ
WS劇場のダンサー・パトラ鈴木役を演じるのは、アンミカ。パトラ鈴木は、後輩ダンサーたちの姉御的存在です。 アンミカは、1993年、パリ・コレクションにモデルとして出演。モデル活動だけでなく、バラエティや通販番組などでも活躍しています。ポジティブな発言とユーモアのあるトークで愛されています。
毛脛モネ役/秋元才加 朝雄役/佐藤大空
WS劇場のダンサー・毛脛モネを演じるのは、秋元才加。毛脛モネは、シングルマザーで一人息子・朝雄(佐藤大空)がいます。朝雄には、秘めたる才能があるようで...。 秋元才加は、元AKB48のキャプテン。『山猫は眠らない8 暗殺者の終幕』や『#真相をお話しします』に出演し、俳優としても活躍しています。
いざなぎダンガン役/小池栄子
WS劇場のダンサー役・いざなぎダンガン役は、小池栄子が演じます。 小池栄子は、グラビア出身ながら演技力で女優として活躍しています。ドラマ『義母と娘のブルース』や大河ドラマ『鎌倉殿の13人』などに出演の。Netflixオリジナルドラマ『地面師』でも話題となりました。
トニー安藤役/市原隼人
市原隼人が演じるのは、劇場の用心棒・トニー安藤。強面で寡黙なキャラクターを演じます。 市原隼人は、映画『ウォーターボーイズ』(2001)やドラマ『ROOKIES』(2008)などが代表作にあります。
うる爺役/井上順
うる爺を演じるのは、井上順。うる爺は、WS劇場の客引き。談かつては漫談家としてステージに立っていた彼の話すことのほとんどは冗談。 井上順は、歌舞伎や現代劇まで幅広く出演。舞台でも安定した演技で評価が高い俳優です。代表作には、ドラマ『白い巨塔』や映画『幸福の黄色いハンカチ』があります。
伴工作役/野間口徹
野間口徹が演じるのは、舞台監督・伴工作。トラブル続きの劇場を成立させようと苦労を惜しまず奔走しています。体、表情、言葉全てから哀愁が漂っています。 野間口徹は、ドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』に出演したのをきっかけにブレイク。テレビドラマ、映画、舞台など幅広いジャンルで活躍しています。名バイプレイヤーとして知られています。
ジェシー才賀役/シルビア・グラブ 乱士郎役/佳久創
シルビア・グラブさんが演じるのはゴージャスな劇場オーナー・ジェシー才賀。赤字続きの劇場にやきもきしています。 シルビア・グラブは、『レ・ミゼラブル』や『マリー・アントワネット』などの舞台に出演し、存在感を放っています。 そんな彼女の秘書・乱士郎を演じるのは、佳久創。乱士郎は、秘書兼ドライバー兼用心棒。そして、ジェシー才賀の愛人でもあるようで...。 佳久創は、日本の俳優であり、元ラグビー選手。『ノーサイド・ゲーム』(2019)や『鎌倉殿の13人』に出演しています。
浅野大門役/野添義弘 浅野フレ役/長野里美
WS劇場支配人・浅野大門を演じるのは。野添義弘。浅野大門は、劇場運営に日々てんやわんやしている劇場支配人。 野添義弘は、『西郷どん』をはじめ、数々の大河ドラマや朝ドラに出演しています。実力派俳優と言えるでしょう。また、三谷幸喜が脚本を手掛けた『新選組!』や『鎌倉殿の13人』にも出演しています。 そんな大門の妻・フレを演じるのは、長野里美。フレは、やや情緒不安定なキャラクター。劇場の事務の一切を仕切っているが、あまり優秀ではないようです。 長野里美は、三谷幸喜作品『真田丸』にも出演しており、『君の膵臓をたべたい』などドラマから映画まで幅広く活躍しています。
毛利里奈役/福井夏
WS劇場のモギリ・毛利里奈を演じるのは、福井夏。里奈は今時(1980年代当時)の若者で、ぱっと見、やる気のなさそうな雰囲気の女性。派手な服装を着てスナック菓子を食べながら受付で働いています。 福井夏は、舞台を中心に活躍している俳優です。大河ドラマ『光る君』にも出演しています。
黒崎役/小澤雄太 トンちゃん役/富田望生
小澤雄太が演じるのは、演出家・久部の劇団「天上天下」の主宰者・黒崎(くろさき)。久部の演出に対して激しく抗議するなど、久部とは一触即発の関係にあります。 小澤雄太は、劇団EXILEのメンバー。三谷幸喜作品『記憶にございません』にも出演経験があります。 「天上天下」に所属する制作スタッフ・トンちゃんを演じるのは、富田望生。不器用で粗暴な久部のことをいつも心配そうに見守っています。 富田望生は、『チア☆ダン』や『SUNNY 強い気持ち・強い愛』などに出演。『宇宙を駆けるよだか』などでも話題を呼びました。
おばば役/菊地凛子
案内所の女性・おばばを演じるのは、菊地凛子。謎めくメッセージで久部を翻弄します。 菊地凛子は、モデルから女優に転向した彼女は、「バベル」(2006)で第79回アカデミー助演女優賞にノミネートされ、一躍国際派女優となります。その後、『ノルウェイの森』をはじめ、多くの作品に出演しています。
ケントちゃん役/松田慎也
松田慎也が演じるのは渋谷のスナック「ペログリーズ」のウェイター・ケントちゃん。こわもてで威圧感があります。「ペログリーズ」は一見普通のスナックのように見えるが、実は...。 松田慎也は、蜷川幸雄演出の舞台に多く出演する俳優。『ハムレット』や『海辺のカフカ』などの舞台で活躍しています。
江頭論平役/坂東彌十郎
八分神社の神主・江頭論平を演じるのは、坂東彌十郎。巫女の樹里の父親です。厳格に振る舞うが、実はとある女性ダンサーの追っかけをしています。 歌舞伎役者でもありながら、坂東彌十郎は映画やドラマに数多く出演しています。三谷幸喜作品の『スオミの話をしよう』や『鎌倉殿の13人』などでは、大役を務めました。
彗星フォルモン役/西村瑞樹 王子はるお役/大水洋介
コントオブキングス」というお笑いコンビを組む芸人・彗星フォルモン役を西村瑞樹(バイきんぐ)、王子はるお役を大水洋介(ラバーガール)が演じます。フォルモンは、プライドが高く、新人放送作家・蓬莱のアドバイスに聞く耳を持たず我が道を行くタイプ。そんなフォルモンの相方・王子はるおは、知的で品性を感じさせる芸人です。横柄な彗星フォルモンと好対照を成します。 バイきんぐとして2007年に『キングオブコント』で準優勝した西村瑞樹は、俳優としても活動しており、2021年にはドラマ『波よ聞いてくれ』に出演しました。 大水洋介は、ラバーガールのボケ担当。『ひよっこ』や『#真相をお話します』をはじめとして数多くのドラマや映画に出演しています。
脚本は三谷幸喜!民放GP帯連ドラは25年ぶり

本作はキャストが全員主演級という豪華さに加えて、脚本は『真田丸』(2016年)や『古畑任三郎』シリーズ(2014年~)など数多くの名作を世に残している三谷幸喜が担当。ドラマ放送前から、豪華さが大きな話題となっています。 三谷はGP帯連ドラの脚本を手がけるのは、木曜劇場『合い言葉は勇気』(2000年)以来なんと25年ぶり。近年は映画や大河ドラマを手掛けることが多かった三谷が、四半世紀ぶりに連ドラに帰ってきます!
主題歌はYOASOBI「劇上」!作曲元の三谷幸喜の短編小説あらすじ
_ドラマ「もしがく」の主題歌は、YOASOBIが本作のために書き下ろした「劇上」。_三谷による私小説『劇場ものがたり』を原作に制作された楽曲です。 また結成6年周年を迎えたYOASOBIにとって初の試みとなる、コンポーザー・Ayaseのボーカル参加&連続ドラマへの楽曲提供が実現しました。
三谷幸喜の短編小説あらすじ解説
大学時代、滑り止めにと入学した大学で戯曲を学んでいた三谷。彼はとある事務所の放送作家として採用され、若手お笑いコンビのコントの台本を書くことに。その延長として、コンビがネタ下ろしをしていたストリップ劇場へ通うようになります。 劇場で最も三谷の印象に残ったダンサーは、無愛想で観客からの拍手もない女子大生でした。 それぞれスタンスの違うダンサーと、彼女らを見つめる観客たち。_誰もが必死で、でも淡々としていて、不安が渦巻く昭和の終わり頃_を振り返る内容になっています。
ドラマ「もしがく」あらすじ・ネタバレを更新!三谷幸喜の描く演出家・久部の人生
ドラマ「もしがく」は2025年10月1日より放送中。脚本の三谷は本作について、「僕にしか書けないドラマだということ。面白さは保証します」と語っており、盛り上がること間違いなし! 三谷は豪華キャスト陣と共に久部の人生をどう描いていくのか、今後の展開に注目しましょう。