2025年11月13日更新

【もしがくネタバレ】最終回・久部らの結末考察と全話あらすじ解説!三谷幸喜の原作紹介も『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』

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もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう もしがく

2025年10月期、フジテレビ「水曜ドラマ」枠にてドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』が放送されます。三谷幸喜脚本作品で、主演を務めるのは菅田将暉。1984年の渋谷のとある劇場を舞台に、青春群像劇が描かれます。 この記事では『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』の毎話あらすじ・ネタバレを更新します。また、最終回や各キャラの結末をネタバレ考察! >【最終回予想】小劇場や久部の結末を考察!”マクベスになる”とは? >おばばのタロットカード「愚者」「世界」の意味を考察!今後の展開とは >シェイクスピア作品からリカや蓬莱ら登場人物の迎える結末を考察! >【原作ネタバレ】三谷幸喜の小説『劇場ものがたり』結末までのあらすじ!

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ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』(もしがく)作品概要・あらすじ【ネタバレなし】

タイトル 『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』
放送日 毎週水曜よる10:00~10:54
演出 西浦正記
脚本 三谷幸喜
キャスト 菅田将暉 , 二階堂ふみ , 神木隆之介 , 浜辺美波
原作 -
主題歌 YOASOBI「劇上」

『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』のあらすじ【ネタバレなし】

舞台は1984年の渋谷。安定成長期からバブル経済期への移行期真っ只中のこの時代、希望と熱気が充満していました。好景気に浮き足立つ中、渋谷の片隅の街にはまだ”何者でもない若者たち”の苦悩と挫折が渦巻いています。 そんな激動の1984年を生きるのは、成功を夢見る演劇青年・久部三成(菅田将暉)やミステリアスなダンサー・倖田リカ(二階堂ふみ)、新人の放送作家・蓬莱省吾(神木隆之介)、神社の巫女・江頭樹里(浜辺美波)4人の男女の生きざまが、三谷幸喜の半自伝的ストーリーとして描かれます。

「もしがく」最終話まであらすじ・ネタバレ!全話小ネタやゲスト出演紹介

【ドラマ】読みたいあらすじ・ネタバレ話数をクリック
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第4話第5話第6話
第7話

第1話「ここは八分坂」あらすじ・ネタバレ!【堺正章が特別出演】

あらすじ

昭和59年秋。蜷川幸雄に憧れる演出家の卵・久部(菅田将暉)は、なんと自分が作った劇団から追放されてしまいます。不満が溜まり暴れる久部がたどり着いたのは、怪しいアーケード街「八分坂」。 久部は無料案内所のオババ(菊地凛子)に誘われ、WS劇場へと足を運び……。

ネタバレ

その頃ダンサーのダンカン(小池栄子)は照明係と駆け落ちしようと店からいなくなり、モネ(秋元才加)と警察官の六郎(戸塚純貴)がダンカンを捜索。久部は八分神社で白紙のおみくじを引き、巫女の樹里(浜辺美波)に「自分次第」と告げられてしまいます。 久部はスナックにたどり着き、リカ(二階堂ふみ)に愚痴をこぼします。しかし請求された代金は93,600円。お金がない久部は用心棒のトニー(市原隼人)に捕まり、「バッグは人質。明日までに9万持ってくるように」と告げられたのでした。 劇場では、ダンカンの代わりにパトラ(アンミカ)が2回も踊ってフラフラに。舞台監督の伴(野間口徹)はリカに代役を頼むことにし、オーナーの大門(野添義弘)もリカに頭を下げます。 久部は交番の六郎にぼったくりを相談するも、取り合ってもらえません。六郎はモネの子供の朝雄が行方不明だと騒いでいて、久部は八分神社で朝雄を見たと伝えます。久部は朝雄を樹里に託し、人質となったバッグを奪い返しに向かいました。 何とかバッグを奪い返した久部は、隣の劇場で妖艶に踊るリカを発見。しかし久部は「なんで舞台をもっと広く使わないんですか?」と袖にいた蓬莱(神木隆之介)に言い、照明を手にリカを照らし……。 リカはニヤリと笑い、舞台は大盛り上がりとなったのでした。

【ゲストキャスト】堺正章がポニー田中として特別出演!

第1話から堺正章がゲスト出演しました!当初役柄は発表されていませんでしたが、堺はポニー田中役で登場。ポニー田中はWS劇場の支配人・大門(野添義弘)が見ているテレビに映った司会者で、「パピプペ、ポニー田中でっす。今夜は最高のゲストが来てくれました!」と司会進行をしていました。 約7秒だけの登場だったため、SNSでは「堺正章を探せ!」状態となり盛り上がっていました。

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第2話「八分坂日記」あらすじ・ネタバレ!【風営法改正の背景を解説】

あらすじ

風営法の改正で盛り上がりに欠けていたWS劇場。久部(菅田将暉)は支配人の大門(野添義弘)に声をかけられ、WS劇場のパトラ(アンミカ)のショーのピンスポを担当することになりました。 挨拶回りでリカ(二階堂ふみ)と再会した久部。「頑張ります!」と意気込む久部に対し、リカは興味なさそうに目をそらし……。

ネタバレ

劇場では今日もショーが行われていたのですが、六郎(戸塚純貴)は風営法違反の取締りでモネ(秋元才加)が脱いだ時に連行し、今夜は営業停止となってしまいます。 暇になった久部に、伴(野間口徹)は常連客・リボンの忘れ物を届けてほしいと頼みます。リボンは樹里(浜辺美波)の父親の神主・論平(坂東彌十郎)で、樹里は父親の趣味に目がくらんだのでした。 その後久部は蓬莱(神木隆之介)に頼まれ、フォルモン(西村瑞樹)とはるお(大水洋介)と対面。さらにトニー(市原隼人)が久部の下に付くことになり、トニーとパトラ(アンミカ)がパートナー関係であることが明らかとなりました。 支配人の大門(野添義弘)は皆を集め、今月いっぱいで劇場を閉めることを決断。しかし話を止めた久部は、「芝居をやるんですよ。このWS劇場を東京で1番の劇場にするんです!」と言い出し……。 久部は前の劇団の黒崎(小澤雄太)に「もう1度お前と芝居をやりたい」と誘われていたのですが、それを断りこのWS劇場で芝居を打つことを考えていたのです。1500万円の利益が出ることも発表し、「クベ版夏の夜の夢」を行うことを決めたのでした。

【小ネタ】時代設定が1984年である理由!風営法改正の背景

劇中の時代が「1984年9月」であることが分かった第2話。実はこの時期、日本では「風営法の改正」と「小劇場ブーム」が同時に起こった時代でした。 風営法は1984年の夏に大幅改正され、ストリップ劇場でも規制が強化されました。さらに小劇場がブームとなり、下北沢や新宿に小劇場ができあらゆる劇団が活発に活動していた時期。 このドラマは、「ストリップの衰退と小劇場の盛り上がりという転換期に、久部がWS劇場を立て直す」ということがテーマになっていることが分かります。

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第3話「夏の夜の八分坂」あらすじ・ネタバレ【トニー(市原隼人)の評価】

あらすじ

久部(菅田将暉)はシェイクスピアの「夏の夜の夢」をWS劇場で上演するため、必死に台本を書き始めます。リカ(二階堂ふみ)が作った具なしのラーメンに文句を言いながら、手を止めることなく書き進めました。 しかし久部は書いた原稿を誰にも見せようとしません。リカと蓬莱(神木隆之介)は「長いと客が飽きる」「出来るだけセリフは少ない方が助かる」と言いたい放題言い出すと、久部は癇癪を起こして原稿を破ってしまい……。

ネタバレ

迎えた読み合わせの日。皆はキャスティングに対して文句を言い、久部はイライラから灰皿を投げかけましたが思い留まります。そんな中、リカだけは自分の味方だと思っていた久部。しかし「ストリップに飽きただけ」と言われ、久部も「俺も自分のためにやってる!」と開き直りました。 その後久部は、オーナーのジェシー(シルビア・グラブ)にシェイクスピアを上演すると報告。同じ演目が久部の前の劇団「天上天下」でも上演されており、「同じことをして客が入るの?儲ければそれでいいけど」とジェシーは詰め寄りました。 「天上天下」にチラシを持って向かった久部とトニー(市原隼人)。そこで同じ役を演じる劇団員に「ライサンダー対決」を持ち掛けられたトニーは、今まで小声でセリフを呟いていただけだったのですが、覚醒し流暢にセリフを言い出したのでした。 立稽古では、久部と蓬莱(神木隆之介)がフォルモン(西村瑞樹)とはるお(大水洋介)のボケとツッコミを交換することを思いつきます。ボケをすることに抵抗があったフォルモンですが、いざ演じてみると「これだ!」と笑顔になり……。 トラブルはありつつも、稽古は続くのでした。

三谷幸喜作品らしさ!用心棒・トニー(市原隼人)のギャップ

数々の俳優が出演する本作で、人気が急上昇しているのがトニー演じる市原隼人。声が小さく何を言っているか分からないトニーでしたが、胸元がはだけた着こなしもとてもセクシーですね。 意外にもセリフをきちんと覚えていたことを感心されたトニーは、「覚えろって言われたからよ」とさらった回答していました。大真面目で愛らしいトニーに惹かれるファンが増えており、三谷の演出やキャラ設定に高い評価が集まっています。

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第4話「初日前夜」あらすじ・ネタバレ【近藤芳正の出演】

あらすじ

久部(菅田将暉)たちが「夏の夜の夢」の準備に追われる中、八分神社の社務所には神社本庁の清原(坂東新悟)がやってきます。風紀の乱れに限界を感じていた樹里(浜辺美波)は、「ここを早く出て行きたい」と清原に懇願。 すると清原は「もう少し頑張ってみたらどうか」と、「夏の夜の夢」のチラシを取り出します。神主の論平(坂東彌十郎)も上演を楽しみにしていましたが、樹里は「シェイクスピアへの冒涜」だと怒り出し……。

ネタバレ

その頃モネ(秋元才加)は、息子の朝雄(佐藤大空)の担任とジャズ喫茶で面談。担任は朝雄の絵の才能を褒めるも、朝雄が描いたモネが胸を出して踊る姿の絵は教室には貼らなかったと報告します。 そして朝雄にはこの八分坂は刺激が強すぎると告げ、遠回しに施設を提案。六郎(戸塚純貴)や居合わせた久部が首を突っ込む中、モネは「これからのことは私と朝雄で決める!」と声を荒げます。その後モネは、本気で芝居を成功させると決意したのでした。 ゲネプロ前から不安だらけの久部は、前の劇団からパーライトを盗みます。こうして始まったゲネプロですが、パーライトを盗まれたと黒崎(小澤雄太)が怒鳴り込んできました。いつもの言い合いをする2人ですが、皆は関係なしに芝居を続け……。 黒崎は結局パーライトを取り返さず、久部の芝居が面白かったことを認めます。久部は蓬莱の締めの案を採用し、「ノーシェイクスピアノーライフ」とポーズを決めたのでした。

【ゲストキャスト】近藤芳正が小劇場「ジョン・ジョン」のスタッフ・佐々木として出演

ベテラン俳優である近藤芳正がゲスト出演しました。近藤は渋谷の小劇場「ジョン・ジョン」のスタッフで、パーライトを盗みに来た久部たちを通報する役どころ。近藤の登場にSNSでも盛り上がりを見せました。 というのも、近藤は三谷作品の常連。『王様のレストラン』(1995年)や映画『THE有頂天ホテル』(2006年)など何作も三谷作品に出ており、近藤は本作出演について「ひたすらどきどきした、。」と喜びを語っています。

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第5話「いよいよ開幕」あらすじ・ネタバレ【浅野和之は何役?】

あらすじ

「夏の夜の夢」公演初日を迎え、久部(菅田将暉)は「劇団クベシアター、旗揚げです」と高らかに声を挙げます。そこに樹里(浜辺美波)と論平(坂東彌十郎)が、お祓いのために劇場にやってきました。 神妙な静けさの中、久部は並々ならぬ思いでお祓いを見つめていて……。

ネタバレ

お祓いでは、なぜかパトラ(アンミカ)の名前だけが呼ばれませんでした。不安を抱えたパトラでしたが、なんと公演当日に肉離れを起こしてしまいます。設定やセット全て変更となり、波乱の幕開けとなりました。 客入りが始まると、今度はうる爺(井上順)が不安定に。客は今のところ32人で、あと10人は欲しいところ。久部は昼間殴られたローラー族に見に来てほしいと頼み、劇場前をうろうろしていたじじい(浅野和之)にもタダで見せることにします。 無事に公演初日を終えることができ、樹里は涙ぐんでいます。ですが久部は肩を落としてがっかりしていて、うる爺は頭が真っ白になっておかしな踊りを15分もしていたことを反省しました。 久部はシェイクスピアを舐めていたと、自分を責めます。おばば(菊地凛子)に相談に行くと、記者の毛利(宮澤エマ)にも「才能がないわけじゃないけど、終わったわね」と酷評されてしまった久部。 そんな久部に、リカ(二階堂ふみ)はどうしても演出家に言いたいことがあるというじじいを連れてきます。なんとじじいは、シェイクスピア作品常連の大物俳優・是尾礼三郎で……!

【ゲストキャスト】浅野和之が希代のシェイクスピア俳優として登場!

俳優の浅野和之が、是尾礼三郎役で登場しました!最初は怪しげなじじいとして劇場をうろついていたのですが、実はシェイクスピア作品に多く登場している大物俳優。どうやら久部に会いに来たようですね。 浅野は、これまで三谷作品に多く登場している常連キャスト。自身も2024年にシェイクスピア作品『リア王』の舞台に立ち、グロスター伯役を熱演しました。

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第6話「やめてやる今夜」あらすじ・ネタバレ【生田斗真のサプライズ登場】

あらすじ

日本を代表するシェイクスピア俳優・是尾(浅野和之)に声をかけられた久部(菅田将暉)。感激する久部に対し、是尾はクベ版「夏の夜の夢」の評価を伝えました。 その言葉に感激した久部は、是尾を打ち上げ会場へ連れて行くことに。樹里(浜辺美波)のことが気になる蓬莱(神木隆之介)が樹里を打ち上げに誘うも、樹里は久部のことを見つめていて……。 そして会場には、久部を見る目が変わったリカ(二階堂ふみ)の姿もあったのでした。

ネタバレ

リカは樹里に絡み、芝居について「もうちょっと勉強しなさい」と上から目線。イライラが募った樹里は、やはりこの街を早く出たいと思ったのでした。 初日の打ち上げに参加していた久部は、はるお(大水洋介)の父がトニー田中(堺正章)だと知り驚きます。 急にうる爺(井上順)に呼び出されます。うる爺はアドリブ全開の芝居をしたため、今は練習を必死に行っていました。しかし呼び出されたことを忘れ、出演者たちと会話をしていた久部。六郎(戸塚純貴)がうる爺の芝居を真似したりしていた時……。 久部が来ないからと現れたうる爺は、久部が自分をクビにして六郎を代役にすると思いショックを受けます。その場を走り去ったうる爺を、皆は必死に追いかけました。 すると六郎は、老人が車にはねられたと情報を持ってきます。その頃リカは、派手なシャツの男(生田斗真)に「よ!」と声をかけられていました。 久部はおばば(菊地凛子)に相談し、「劇団は解散だ!」と決断。うる爺は命に別条なかったものの、両足を骨折し全治2ヶ月と診断され……。 外に出た久部は、いつの間にかいなくなって交通整理をしている是尾の姿を発見したのでした。

【ゲストキャスト】生田斗真がリカの元彼!?

毎話豪華なゲストが登場する本作。6話では予告もなく、生田斗真がサプライズ登場しました!生田の出演は約2分で、リカに「よ!」と声をかける派手な青年。どうやらリカの元彼のようで、これから劇団をかき回していく予感がしますね。

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第7話あらすじ・ネタバレ

あらすじ

久部(菅田将暉)は是尾(浅野和之)を迎えて稽古を続けるも、思ったほど客足が伸びません。しかし来週からは、シェイクスピア後期の名作「冬物語」を上演すると意気込むのでした。 大門(野添義弘)は売上金を盗もうと計画を立てます。しかし久部に「是尾の復帰は大ニュース」と聞き、もう一度久部についていくことを決意。 翌朝、オーナー(シルビア・グラブ)に売上金を渡す大門。ですがそれには小細工があって……。

ネタバレ

大門は売上金をオーナーに渡したのですが、それは甲冑を売って得たお金。オーナーはそれに気づいており、久部はオーナーの目に怯えたのでした。 「冬物語」上演後、はるお(大水洋介)はプロデューサー(新納慎也)に1人だけ呼び出され、はるおだけ番組出演が決定します。久部ははるおの背中を押すも、自分の舞台も降板しなければならないと知ると「そんなの聞いてない!」と手のひらを返しました。 フォルモン(西村瑞樹)はなかなかコンビ解散を受け入れられませんでしたが、相方の出世を後押しします。「はるおちゃん、いつか俺を呼んでくれよな!」と別れを告げたフォルモンに、はるおは「親父が待ってるんだ!どいてくれ!」と父・ポニー(堺正章)の車で走り去って行き……。 久部ははるおがプロデューサーから受け取っていた前金150万円を大門に渡し、売上金にしようとします。その後舞台で1人で懸命に練習するトニー(市原隼人)の姿を見た久部は心を揺さぶられ、熱心に演技指導をしたのでした。

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【ゲストキャスト】新納慎也がはるおをスカウト!

毎話豪華ゲストが続いていますが、今回は新納慎也がフジテレビのプロデューサー・荒木役で出演!番組内のミニコントのコーナーに出演してもらう芸人を探し、はるおだけをスカウトしました。テレビ全盛期のテレビマンらしく、派手なベストがとても似合っていましたね。

第8話あらすじ・ネタバレ

あらすじ

上演時間の短縮方法がないか考えるよう久部(菅田将暉)に頼まれた樹里(浜辺美波)は、熱心に「冬物語」の上演をチェック。久部に惹かれ始めている樹里は、何でもやる覚悟を持っていました。 是尾(浅野和之)とケント(松田慎也)が芝居していると、突然客席から「下手くそ!」とヤジが飛んできます。叫んだのは、リカ(二階堂ふみ)の元情夫・トロ(生田斗真)で……。

ネタバレ

放送後に更新します!

【最終回予想】小劇場や久部の結末を考察!”マクベスになる”とは?

脚本を担当した三谷幸喜は主人公・久部について、_「最初“ハムレット”として登場し、途中で“リチャード三世”となり、最後は“マクベス”になる」_と明かしました。 本作はシェイクスピアの戯曲に着想を得ており、マクベスは主君を暗殺して王位を奪うも暴政を行い、王子とその支持者に討たれる将軍です。最終回は着想元の悲劇的要素を含みつつ、テレビの普及によって小劇場ブームが去り、劇団メンバーもそれぞれの道に進むような展開になると予想します。

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おばばのタロットカード「愚者」「世界」の意味を考察!今後の展開とは

【「愚者」の逆位置】久部の甘さとは

おばば(菊地凛子)は神社の案内所を訪れた久部に対し、タロットカードで占いを行いました。この時に出たのが、「愚者」の逆位置。この時おばばは、「甘さで足元をすくわれ、甘さで人に救われる」と伝えました。 これは、本来であれば「自由」「無垢」「可能性の始まり」などを意味する大アルカナ0番にあたるカード。しかし逆位置となっているため、「未熟さ」「無責任」「準備不足」「軽率な判断」という意味になってしまいます。 久部の舞台準備が不足していたり未熟であったりと、勢いで突っ走っている久部の行動を示しているように見えます。

【「世界」の逆位置】波乱の展開に?

エンドロール後には、「世界」の逆位置のカードが出ました。これは大アルカナの21番最終カードで、「達成」「完成」「調和」という意味があります。 今回も逆位置だったため、「未完成」「未達成」「調和の欠如」という意味に。素晴らしいゲネプロを披露していた久部たちでしたが、それはまだ未完成であり完成形ではないということを示しているように思えます。 心に刺さったように思えたゲネプロですが、本番もこの通りに賞賛されるとは限りません。物語はこれからも波乱を交えながら進んでいくということをカードが教えてくれているのでしょう。

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三谷幸喜脚本の小ネタ!シェイクスピアモチーフの登場人物たち

このドラマはシェイクスピアをモチーフとした作品であり、実際に劇中でもシェイクスピアの「夏の夜の夢」の上演を目指しています。ドラマの登場人物もこれにちなんで、シェイクスピア作品から引用されています!

久部三成(菅田将暉) マクベス(マクベス) リチャード三世(リチャード三世)
倖田リカ(二階堂ふみ) コーディリア(リア王)
蓬莱省吾(神木隆之介) ホレイショー(ハムレット)
江頭樹里(浜辺美波) ジュリエット(ロミオとジュリエット)
大瀬六郎(戸塚純貴) オセロー(オセロー)
パトラ鈴木(アンミカ) クレオパトラ(アントニーとクレオパトラ)
毛脛モネ(秋元才加) デズデモーナ(オセロー)
朝雄(佐藤大空) アーサー(ジョン王)
風呂須太郎(小林薫) プロスペロー(テンペスト)
トニー安藤(市原隼人) アントニー(アントニーとクレオパトラ)
おばば(菊地凛子) 魔女(マクベス)
江頭論平(坂東彌十郎) オーベロン(真夏の夜の夢)
うる爺(井上順) ウルジー(ヘンリー八世)
伴工作(野間口徹) バンクォー(マクベス)
ジェシー才賀(シルビア・グラブ) ジェシカ(ベニスの商人)
乱士郎(佳久創) ランスロット(ベニスの商人)
浅野大門(野添義弘) アテネのタイモン(アテネのタイモン)
浅野フレ(長野里美) 執事フレーヴィアス(アテネのタイモン)
トンちゃん(富田望生) ドン・ペドロ(空騒ぎ)
黒崎(小澤雄太) クローディアス(ハムレット)
彗星フォルモン(西村瑞樹) フォルスタッフ(ヘンリー四世)
王子はるお(大水洋介) ハル王子(ヘンリー四世)
仮歯(ひょうろく) キャリバン(テンペスト)
毛利里奈(福井夏) マリナ(ペリクリーズ)またはカタリーナ(じゃじゃ馬ならし)
ケントちゃん(松田慎也) ケント伯(リア王)
いざなぎダンカン(小池栄子) ダンカン(マクベス)
トロ(生田斗真) トロイラス(トロイラスとクレシダ)

シェイクスピア作品からリカや蓬莱ら登場人物の迎える結末を考察!

倖田リカ(二階堂ふみ)の迎える結末を考察!

倖田リカはシェイクスピア作の悲劇「リア王」のコーディリアがモチーフとなっています。コーディリアはリア王の実直な末娘。しかしリアとコーディリアは捕虜となり、後にコーディリアのみ獄中で殺害されてしまいます。 よってリカは命を落とすという悲しい結末になる可能性があります。そうならないことを願いたいのですが……。

蓬莱省吾(神木隆之介)の迎える結末を考察!

蓬莱省吾のモチーフとなったホレイショーは、ハムレットの親友。王を殺して復讐を果たしたハムレットを見送りました。 ですが蓬莱は脚本の若き三谷幸喜自身がモチーフとなっていると発表されているため、現在の三谷のように脚本家や放送作家として活躍を続けていくのではないかと考えます。

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江頭樹里(浜辺美波)の迎える結末を考察!

江頭樹里は、「ロミオとジュリエット」のジュリエットがモチーフとなっています。罪のない男女が全てを失い、命を落とす恋愛悲劇として有名な作品で、ラストにはロミオを追って亡くなってしまいます。 樹里は現時点ではWS劇場とは関係なく、久部と繋がりがある程度。後に劇団に加わり、ジュリエットのようにヒロインにまで登りつめるのではないでしょうか。

いざなぎダンカン(小池栄子)の迎える結末を考察!

スコットランド王のダンカンは、最後にマクベスによって暗殺されてしまいます。男性の国王でありますが、本作では女性の小池栄子が演じていますね。 ちなみに「いざなぎ」とは、古事記や日本書紀によると「男性の神様」とのこと。もしかしたら本当は女性ではなく男性だったという展開もあるのかもしれません!

脚本は三谷幸喜!民放GP帯連ドラは25年ぶり

三谷幸喜

本作はキャストが全員主演級という豪華さに加えて、脚本は『真田丸』(2016年)や『古畑任三郎』シリーズ(2014年~)など数多くの名作を世に残している三谷幸喜が担当。ドラマ放送前から、豪華さが大きな話題となっています。 三谷はGP帯連ドラの脚本を手がけるのは、木曜劇場『合い言葉は勇気』(2000年)以来なんと25年ぶり。近年は映画や大河ドラマを手掛けることが多かった三谷が、四半世紀ぶりに連ドラに帰ってきます!

【原作ネタバレ】三谷幸喜の小説『劇場ものがたり』結末までのあらすじ!

三谷は滑り止めで受けたN大学芸術学部演劇学科戯曲コースに入学したことから、演劇人生が始まりました。これまで演劇に興味はなかったのものの、書くことは大好きだった三谷。大学で放送作家募集の張り紙を見た三谷は、気軽に仕事を始めます。 その後コントの台本書きを提案された三谷。売り出し中の「コントY君とT君」のネタ作りを手伝った三谷は、渋谷道玄坂にあるD劇場でのお披露目に立ち会います。 渋谷の街とD劇場のアンバランスを感じながら、ストリップショーの合間の出番に芸人が出場します。めったなことでは笑わない手ごわい客を前に、「コントY君とT君」も健闘。練習では爆笑を生んでいたにも関わらず、結果は「クスッ」という笑い声が2,3回聞こえた程度でした。 それから劇場に足を運び、ダンサーとも知り合いになった三谷。昭和の終わりに、集まる客とダンサー、芸人と放送作家見習いが集まっていたこと、それは奇跡の1つです。その後風営法は改正され、時代は昭和から平成へと移りました。 その後「コントY君とT君」は大人気となり、三谷はドラマ脚本家として羽ばたいていったのでした。

主題歌はYOASOBIの「劇上」!MVは菅田将暉や二階堂ふみが出演

_ドラマ「もしがく」の主題歌は、YOASOBIが本作のために書き下ろした「劇上」。_三谷による私小説『劇場ものがたり』を原作に制作された楽曲です。 また結成6年周年を迎えたYOASOBIにとって初の試みとなる、コンポーザー・Ayaseのボーカル参加&連続ドラマへの楽曲提供が実現しました。

「もしがく」最終回までネタバレ!三谷幸喜の描く演出家・久部の人生

ドラマ「もしがく」は2025年10月1日より放送中。脚本の三谷は本作について、「僕にしか書けないドラマだということ。面白さは保証します」と語っており、盛り上がること間違いなし! 三谷は豪華キャスト陣と共に久部の人生をどう描いていくのか、今後の展開に注目しましょう。