2025年11月1日更新

【ネタバレ考察】『シナントロープ』最終話までのあらすじ!結末予想や水町の過去やシマセゲラの正体を伏線から解説!原作ラストも紹介

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『シナントロープ』
「シナントロープ」製作委員会

2025年10月期のテレビ東京系列「ドラマプレミア23」枠にて、『シナントロープ』が放送開始! 『オッドタクシー』の制作陣や水上恒司ら若手実力派俳優が集結した本作を最終回まであらすじ・ネタバレを更新します。 >原作小説『シナントロープ』を結末までネタバレ!都成はどうなる? >『シナントロープ』キャスト一覧と相関図!水上恒司や山田杏奈らが出演

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ドラマ『シナントロープ』作品概要・あらすじ【ネタバレなし】

タイトル 『シナントロープ』
監督 山岸聖太
脚本 此元和津也
キャスト 水上恒司 , 山田杏奈 , 坂東龍汰 , 影山優佳 , 望月歩
原作 なし

『シナントロープ』のあらすじ【ネタバレなし】

とある街の小さなバーガーショップ「シナントロープ」では、8人の若者たちが働いています。 バイトの仲間の水町ことみ(山田杏奈)に、密かに想いを寄せる大学生・都成剣之介(水上恒司)。そんな彼をよそに、ある日突然、シナントロープで不可解な強盗事件が発生しました。それぞれの揺らぎ出した関係と感情が、次から次へと事件を引き寄せていきます。 恋愛と友情、絆と裏切り、運命と選択が交錯する中で、都成の想いの先に待つものは……?

タイトル「シナントロープ」の意味

タイトルの「シナントロープ」とは、_人間社会の近くに生息しながら、人工物の恩恵を受けて人間と「共生」する野生の動植物の総称_です。 作中においては、完全には社会の中に溶け込めない「はぐれ者」を指しているのかもしれません。

『シナントロープ』最終話まで全話あらすじ・ネタバレ

【ドラマ】読みたいあらすじ・ネタバレ話数をクリック
第1話第2話第3話
第4話第5話

第1話「俺たちは何者かになる」あらすじ・ネタバレ

あらすじ

街の小さなバーガーショップ「シナントロープ」で働く大学生・都成(水上恒司)は、バイトの同僚・水町(山田杏奈)に片思い中。そんな中、バイト中に目出し帽を被った明らかに怪しい男たちが来店します。 男はレジ係の志沢(萩原護)に拳銃を突きつけ、「金を出せ」と脅します。何事にも動じない水町が男と格闘し、その間に警察が到着。犯人の1人は捕まったものの、レジの金だけが何者かに盗まれていました。

ネタバレ

都成は老紳士のようなお客さんが1人減っていることを指摘。さらに犯人の腕に書かれていたメモのような情報を警察に伝えました。実は都成は、瞬間記憶の持ち主だったのです。 事件後、都成は幹太(坂東龍汰)と飲みに行き、雑談をしながら幹太が「アウトソーシング(外注)サービス」に興味を示していることを知ります。その頃水町は同じくバイト仲間の里見(影山優佳)の家に泊まりに行くことに。 水町はバイト仲間には内緒ということで、「今度こそお前を殺しに行く シマセゲラ」と書かれた紙が家に入っていたことを里見に伝えます。シマセゲラは1度、水町を助けてくれた存在とのこと。 一方店を出た都成と幹太の前には、ゾンビのような男が現れます。その頃折田(染谷将太)はぶどうを頬張りながら、シナントロープに強盗が押し入ったというニュースを見つめていて……。

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第2話「そのスニーカー可愛いね」あらすじ・ネタバレ

あらすじ

強盗が入ったせいで、翌日のシナントロープは休業することに。片づけに追われる都成(水上恒司)たちは、オーナーの加藤(黒田大輔)から犯人が自首したことを知らされます。 安心した8人のバイト仲間たちは、志沢(萩原護)の歓迎会を開くことに。鳥が好きな水町(山田杏奈)は志沢に「ハシジロコウ」とあだ名をつけ、歓迎会は盛り上がります。 そして二次会のカラオケの帰り、都成は昨日の強盗犯とすれ違い……。

ネタバレ

二次会の最中、都成は木場(坂東龍汰)から強盗の日にメモをした電話番号に電話をしてみることを提案されます。トイレで思い切って電話をかけた都成は、個室の中にあった電話が鳴っていることに気づきスマホをポケットにしまいました。 帰り道、水町はシナントロープからお金を取った老紳士・インカアジサシ(綾田俊樹)を発見。ちょうど水町が投げたペットボトルが男(松角洋介)に当たり、追いかけられた都成たちは必死に逃げたのでした。 バーミンの睦美(森田想)は裏の代行業者・バーミンのボス・折田(染谷将太)と電話をし、折田の元に届いた脅迫状と同じものを水町に送ったことを話しています。どうやら折田は「シマセゲラ」を探している様子で……。 都成は帰りのバスで、先ほど追いかけてきた男に遭遇。ちょうどその時、覆面を被った強盗男が警察官に追いかけられていて……。男が気になってバスを降りたため、都成たちは九死に一生を得たのでした。 翌日オーナーの加藤は、今日で店を閉店すると言い出し……!

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第3話「今日で店を閉めることになった」あらすじ・ネタバレ

あらすじ

オーナーの加藤(黒田大輔)は強盗のせいで店の評判が落ち、閉店を決意。別のバイトを探すよう伝えたのですが、水町(山田杏奈)は「経営を引き継ぎたい」と驚きの発言をします。 すると環那(鳴海唯)は協力を辞退したのですが、他のバイトメンバーは今まで通りここで働くことを決め……。

ネタバレ

久太郎(アフロ)と龍二(遠藤雄弥)は指示を受け、とある倉庫の車のブレーキホースを切りに向かいます。この時久太郎は、その場にあった緑のバイクに懐かしさを感じました。 新たなスタートを切った水町たちは、その緑のバイクでデリバリーを始めようとしていました。こうしてシナントロープは新たなグッズを揃え、再オープン。ですがさっぱりお客さんは来ませんでした。 都成は早速入ったデリバリーを届ける途中、折田(染谷将太)と遭遇。都成は折田がハンバーガーを頼んだ客だと勘違いするも、折田は久太郎たちに別の店のハンバーガーを買うよう頼んでいたのでした。 都成が届けたのは、和服を着た女(中村映里子)の家。その後都成は巧みな話術でクレームを入れてきた男女の客に抽選で1等を当てさせ、水町たちに褒められたのでした。 誰かの家を監視し続けているおじさん(山本浩司)と若い男(栗原颯人)は、300万の報酬でこの仕事を請け負っている様子。その家の男が帰ってきたら脅し、金庫の1000万を盗む計画を話しています。2人が戻りを待っている男は、折田のようで……。 その頃折田は、「こいつにしよ」と塚田(高橋侃)に狙いを定めていたのでした。

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第4話「運命は決まってる」あらすじ・ネタバレ

あらすじ

シマセゲラの正体を探っている折田(染谷将太)は、塚田(高橋侃)に狙いを定めます。塚田のライブをきっかけに「シナントロープ」を知ったという客から、なんと大量のデリバリー注文が入りました。 皆は張り切って調理に取り掛かったのですが、実は塚田を陥れるための折田の罠で……。

ネタバレ

そんな時、店にトランクを引いた若い女性が来店します。突然動かなくなった志沢(萩原護)は、その女性に一目惚れした様子。水町(山田杏奈)は志沢が女性のために傘を買いに行っている間、連絡先を聞いておくと約束します。 久太郎(アフロ)と龍二(遠藤雄弥)は折田にハンバーガーを届ける途中雨に遭遇し、公園で雨宿りします。久太郎は以前、カラオケに折田のスマホを忘れてきたことを龍二に告白。折田への不信感を募らせる久太郎に、龍二は折田がシマセゲラと水町が繋がっていると疑っていることを教えました。 塚田宛に劇団の打ち上げとして、70人分の注文が入ります。売上は20万円。しかし21時をすぎても取りに来る様子なし。その時、睦美(森田想)がコーヒーを飲みに来店します。 塚田は責任を感じ、明日までに20万で買い取ると約束。睦美はお金だけ置いて、いつの間にか店を立ち去っていました。 その頃折田は、「父親が帰って来ず閉じ込められた5歳の少女が、シマセゲラが助けてくれたと証言した」という新聞記事を眺めています。その時高橋が消費者金融「バーミン」のチラシを見て、「お金借りたいんですけど」と折田に電話をしていて……。

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第5話「空を飛べたらいいのに」あらすじ・ネタバレ

あらすじ

塚田(高橋侃)のライブ当日。シナントロープでは水町(山田杏奈)が帳簿を広げたままうたた寝をしていました。都成(水上恒司)は水町が心配になり、志沢(萩原護)を頼りに水町をランチに誘おうとします。 しかし水町は、「訊きたいことがあれば直接訊けばいいじゃん」と嗅ぎ回る都成に釘を刺し……。

ネタバレ

放送後に更新します!

【第1話の伏線】目出し帽のクルミや『笑い者の風船』作者の正体

伝説のバンド「キノミトキノミ」のクルミは誰?

都成や水町の動きとともに、オレンジの目出し帽を被ったクルミは何者なのでしょうか。警官から逃げていたり、CDショップにいたり、シナントロープにいたり……。役名は分かったのですが、都成たちとのつながりが一切分からないため今後に繋がるキャラクターとなりそうです。

漫画『笑い者の風船』

次々と描写が変わる中、共通しているのが漫画『笑い者の風船』。水町が里見の家に泊まりに行ったときや、謎の2人組の男もこの漫画を読んでいました。今後この漫画はキーポイントになりそうです。 実は、バイトメンバーで絵がうまい田丸(望月歩)が漫画の作者?ということもあるかもしれません。

【第2話の伏線】シマセゲラとは?あの場面は実は回想シーンだったのか

謎の人物「シマセゲラ」について

シマセゲラはバーミンの折田に脅迫文を送っていて、受け取った折田はシマセゲラを捜索しています。折田は水町に同じ脅迫文を送り、水町がシマセゲラと接触すると予想しましたが、予想が外れ水町は里見を頼ったということが分かりました。 水町は以前、シマセゲラに助けられた過去があるとのこと。これが誰なのか今後に注目です。

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『笑い者の風船』から見る、時系列の差

1話から続いている漫画『笑い者の風船』ですが、何かを監視している若い男(栗原颯人)とおじさん(山本浩司)の部屋にあったのは3巻。一方里見の部屋にあったのは18巻と巻数に差があります。 よって、男2人が監視しているのは過去の描写である可能性が。そしてこの2人は過去の水町を監視していたのではないかと予想します!

【第3話の伏線】里見と折田のつながり!水町父親の死を考察

里見と折田は繋がっている……?

デリバリーの注文が入った都成は、和服女にハンバーガーを届けます。この和服女は、第1話で里見が水町を泊めた際に遭遇した女性。さらに11階で都成は折田と遭遇したため、折田、里見、和服女は全員同じマンションに住んでいることが分かりました。 さらにバーミンの久太郎と龍二が折田にハンバーガーを届けようとしていたため、里見の近くにバーミンがうろついているということに。里見もバーミンと何かつながりがあるのかもしれません。

都成の表彰状が鍵?

都成の部屋が映ったシーンでは、表彰状が飾られていました。これは都成が5歳の時、ひき逃げ犯を捕まえることに協力してもらったもの。この事件が鍵となる可能性があり、このひき逃げで亡くなったのは水町の父親である可能性があります。

若い男とおじさんが監視しているのは折田の部屋

若い男(栗原颯人)とおじさん(山本浩司)が監視しているのは、折田であることが確定しました。折田の帰宅を待ち、金庫に入っている1000万円を奪うことが目的のよう。ただ指示役がおり、これが誰なのかが気になるところです。

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【第4話の伏線】水町の父親が若い男?時系列の整理と監禁事件の過去

水町の監禁事件で分かったこと

水町は5歳の時に、父親によって監禁事件に巻き込まれたことが分かりました。父親が5歳の時に亡くなっているということですが、この事件のせいで亡くなったのか、後日亡くなったのかは分かっていません。水町はこの時自分で逃げて交番に駆け込み、「シマセゲラが助けてくれた」と語っています。 監禁した父親と亡くなった父親が同一人物なのか。水町には2人の父親がいて、亡くなる前に助けてくれた父親=シマセゲラという可能性もあるのではないでしょうか。

若い男とおじさんの描写は16年前!

ドラマ上では明言されていませんが、若い男とおじさんが折田を見張っているシーンは「16年前」であることが分かりました。ドラマの副音声で「16年前」と明言されています。 また若い男はキツツキ、おじさんはトンビとあだ名をつけ合っていました。実はシマセゲラがキツツキ科の鳥なので、若い男がシマセゲラなのでは。キノミトキノミのクルミ=若い男=シマセゲラで、水町の父親?なのかもしれません。

【結末予想】最終回はどうなる?水町の過去が明らかになる

結末は、折田たちに狙われた水町を都成が助け、シマセゲラの正体や水町の過去、折田とシマセゲラの関係なども明らかになると予想します! 流れを見ると今後水町が狙われ、ピンチに陥る可能性大。そこを助けるのはやはり都成で、シナントロープの面々の力も借りて水町を助ける展開になるのではないでしょうか。 ちなみにSynanthrope(シナントロープ)とは、ギリシャ語で「共に」と「人間」という意味。人間の生活圏に棲みつく野生の動植物のことです。スズメ、カラス、ヤモリなどが当てはまり、登場人物たちがさまざまな鳥にたとえられていることにも繋がります。 原作通りにドラマが進むかは分かりませんが、最後にはきちんと伏線を回収し謎を残さずに終わるのではと思います!

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【ネタバレ考察】水町(山田杏奈)の過去とは?シマセゲラに救われた?

『シナントロープ』
©此元和津也/「シナントロープ」製作委員会

水町は強盗事件の夜、_「今度こそお前を殺しに行く シマセゲラ」という殺害予告_を受け、里見に「部屋に泊めて欲しい」と頼み込んでいました。一方で、「シマセゲラには救われたことがある」と言い、水町の過去は謎に包まれています。 水町はシングルファーザーに育てられ、5歳の時に父も亡くなって祖母に育てられたとのこと。第2話で都成がひき逃げ犯の逮捕に貢献したことが分かりましたが、この時に亡くなったのが水町の父親かもしれません。 ただ監禁されたのは父親が原因のようで、自分で逃げて交番に駆け込みました。 その他にも彼女には自分の家がなく、閉所恐怖症だったり、「他人を圧倒的な力でねじ伏せようとするやつは許せない」と口にしたりするシーンも……。これらの断片的な情報から、監禁あるいは虐待されていた過去があると思います。

【ネタバレ考察】闇の組織・バーミンの折田は何者?

『シナントロープ』
「シナントロープ」製作委員会

強盗事件が解決した後、木場が裏の代行業者「バーミン(害虫、害獣)」の存在を都成に伝え、バーミンと強盗の関連が示唆されました。 組織自体は昔から存在しており、強盗の腕に書かれていた「オリタ=折田浩平」がトップです。折田は何かと「シナントロープ」にこだわっていて、水町の居場所をなくしてシマセゲラが誰なのかを何が何でも突き止めようとしているように見えます。 バーミンは対象の襲撃から社会的地位の剥奪まで引き受ける何でも屋で、オリタの情報を警察に渡した都成が狙われる可能性もあります。

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劇中の漫画『笑い者の風船』の内容とは?

誰かを監視する2人組の男や里見の部屋のシーンでは、漫画『笑い者の風船』が登場します。 3巻までの内容は、_ベラルーシ人の主人公が日本の路上でバルーンアートを始めるも不良に絡まれ、半殺しにされてしまう_というもの。作中で18巻まで確認されており、一部では此元和津也による漫画『セトウツミ』のバルーンさんがモデルだと考察されています。

『オッドタクシー』の脚本家!漫画家・此元和津也オリジナル作品

セトウツミ 映画 
©此元和津也(別冊少年チャンピオン)2013 ©2016映画「セトウツミ」製作委員会

『シナントロープ』に原作はなく、此元和津也(このもとかずや)が書き下ろしたオリジナル作品となります。 此元は2010年に漫画家デビューし、長編2作目の『セトウツミ』が大ヒット!同作は第18回手塚治虫文化賞の読者賞にノミネートされました。男子高校生が喋るだけの異色の会話劇が話題を集め、様々なメディアミックスを展開しています。 2018年以降は原作や脚本に活躍の場を移し、ドラマ『ブラック校則』(2019年)などを手がけました。

考察でSNSを賑わせた『オッドタクシー』

オッドタクシー
© P.I.C.S. / 小戸川交通パートナーズ

2021年に放送された『オッドタクシー』は、此元が初めてアニメ脚本を手がけた作品。動物モチーフの人々が生きる世界を舞台に、現代社会の闇を映し出した群像劇です。 軸となる「女子高生失踪事件」とネット炎上の集団心理、此元お得意の会話劇が複雑に絡まっていき、謎が謎を呼ぶ構成に視聴者の考察も白熱!また至るところに伏線が散りばめられており、衝撃の最終回がSNS上で大反響を呼びました。 2024年には新プロジェクトとしてドラマ「RoOT / ルート」が放送され、主演を務めた坂東龍汰が本作の主要キャストに名を連ねます。

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原作小説『シナントロープ』を結末までネタバレ!都成はどうなる?

プロローグ

舞台はハンバーガーショップ「シナントロープ」。白色の目出し帽の怪しい客が来店し、拳銃を見せて「金を出せ」とレジ係の志沢を脅します。 都成は強盗犯と揉み合いになったバイト仲間・水町を助けようとした際、_強盗犯の腕に「オリタ」という名前と携帯番号が書かれている_のを目撃しました。そこへ通報を受けた警察が突撃し、強盗犯は何も盗らずに店から逃げ出して行くのでした。

第1章「Death and Rebirth(死と再生)」

『シナントロープ』
©此元和津也/「シナントロープ」製作委員会

強盗の直後にレジから金がなくなり、店内にいた老紳士が持ち出した可能性が浮上します。さらに警察の情報から、事件直前に来店したオレンジ色の目出し帽の男の正体が判明。彼は一般人であり、バンド「キノミとキノミ」のボーカル・クルミでした。 その後、木場の口から折田率いる闇の代行業者「バーミン」の存在が明らかに!折田は多重債務者らの名簿を持っており、彼らに強盗などの実行を命じていました。 そしてほぼ同時期に、シマセゲラという人物から水町と折田宛の殺害予告が届きます。不思議なことに、水町は幼い頃にシマセゲラに助けられた経験があるそうで……。 先日の強盗騒ぎの影響は大きく、オーナーの加藤は店を畳むことを決断しました。新たな経営者として名乗り出た水町のもと、「シナントロープ」は復活を目指します。

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第2章「Past and Present(過去と現在)」

『シナントロープ』
©此元和津也/「シナントロープ」製作委員会

バーミンは「キノミとキノミ」のリーダー・シイがシマセゲラだと疑い、彼の行方を追っていました。 そんな中、折田の指示でシナントロープが破壊され、水町も何者かによって拐われます。現場には「シマセゲラを連れてこい」と書かれており、環那が「店の情報を渡していた」と自白。都成はわずかな情報からシマセゲラの正体にたどり着き、シイの居場所を探し出しました。 _16年前、先代の折田に弱みを握られていた水町の父親とシイは折田の自宅へ押し入り_ますが、息子から「ひき逃げで捕まった」と教えられます。 シイたちは戸惑いつつ、息子を脅して名簿が入った金庫を開けさせようとするも、反撃にあって縛られたまま4日間放置されてしまいました。シイがふと気づくと水町の父親は殺されており、息子を半殺しにしてその場を逃げ出した後、彼の「娘を頼む」という言葉を思い出します。

第3章「Heroes and Villains(英雄と悪役)」

『シナントロープ』
©此元和津也/「シナントロープ」製作委員会

水町は幼い頃、父親によって守るために監禁されており、餓死寸前のところをシイに救われました。 _幼い都成が持ち前の瞬間記憶能力で逮捕に貢献したひき逃げ犯こそが折田の父親_であり、間接的とはいえ、水町の命を奪っていた可能性があるのです。 シイから事情を聞いた都成は水町がいると思われる山中へ向かい、折田の部下と出会います。龍二と名乗った彼は、一緒に行動していた相棒・久太郎を折田に殺されていました。 龍二は水町が監禁されている小屋まで都成を案内した後、折田と相打ちになって死亡します。 一方、わずかに息があった折田は「生き残って逃げ切れたら、父親を超えられる」と言いながら崖の転落防止柵から身を投げ出しました。 シイに借りた服を着てシマセゲラのフリをし、無事に水町を救出した都成。彼は「6桁の数字を知らないか」と水町に問われ、久太郎が血文字で書き残した折田のスマホのパスコードを伝えます。この一件の後、折田の名簿を失ったバーミンは瞬く間に崩壊しました。

エピローグ

1年後。都成と待ち合わせた志沢は、「水町と協力者だった祖父(老紳士)の一人勝ちだ」と指摘します。 父親の仇であるバーミンに復讐し、父親の夢だったハンバーガーショップも成功させた水町。その上、彼女は探し求めていた英雄=都成という存在を得ました。 後日、都成はかつての交通事故に想いを馳せ、唯一生き残った被害者の息子を思い出します。 同じ頃、志沢は路上で都成の部屋を見上げ、_「彼にヒーローであってもらうためなら、俺はなんだってできる」_と独白するのでした。

監督は『忘却のサチコ』の山岸聖太

山岸聖太

『シナントロープ』の監督は、ドラマ「忘却のサチコ」シリーズで知られる山岸聖太です。 映像ディレクターとして、アーティストのMV、テレビドラマやCMを手がけてきた山岸。2017年公開の映画『傷だらけの悪魔』で長編監督デビューも果たしています。 本作の原作・脚本を担当する此元とは、彼がオリジナル実写脚本に初挑戦した「ルミネ」のクリスマス限定ドラマ『MATCH girls』(2018年)でもタッグを組みました。

『シナントロープ』キャスト一覧と相関図!水上恒司や山田杏奈らが出演

都成剣之介役 水上恒司
水町ことみ役 山田杏奈
木場幹太役 坂東龍汰
里見奈々役 影山優佳
田丸哲也役 望月歩
室田環那役 鳴海唯
志沢匠役 萩原護
塚田竜馬役 高橋侃
折田浩平役 染谷将太
龍二役 遠藤雄弥
久太郎役 アフロ
睦美役 森田想

ドラマ『シナントロープ』で注目したいのは、8人の若者を演じる若手俳優たち。主演を務めるのは、『九龍ジェネリックロマンス』(2025年)などの主演作が控える水上恒司です。 ヒロインの水町ことみ役には山田杏奈。その他にも、坂東龍汰に影山優佳、望月歩、鳴海唯、萩原護、高橋侃の出演が決定しました。不穏な世界観を背景に、現代の若者たちを投影したリアルな人間模様を演じます。 強盗事件がカギとなる上、緻密な伏線や巧みな会話劇もあるとのことで、『オッドタクシー』のような考察必至のミステリーに仕上がるでしょう。

『シナントロープ』バーミンの正体が気になる!考察要素だらけのドラマ

『シナントロープ』
©此元和津也/「シナントロープ」製作委員会

水上恒司主演のドラマ『シナントロープ』。 強盗事件がカギとなる上、緻密な伏線や巧みな会話劇もあるとのことで、『オッドタクシー』のような考察必至のミステリーに仕上がるでしょう。強盗犯は何者なのか、そして何が本当で何が嘘なのか、ぜひその目で確かめてみてください。