2025年9月9日更新

「今際の国のアリス」キューマ(久間欣治)の正体は?死亡シーンや名言も紹介!敵なのに死んでほしくない人格者

このページにはプロモーションが含まれています
今際の国のアリス キューマ 山下智久
© 麻生羽呂・小学館/ROBOT

『今際の国のアリス』シーズン2で登場したキューマ。彼は敵ながらアリスたちを殺そうという意図はなく、独自の哲学を持ったカッコいい人物として活躍しました。 この記事では、そんなキューマの人物像や劇中での活躍、名言などを紹介します。

AD

「今際の国のアリス」キューマはどんな人物?

クラブのキングであるキューマは、ヌーディストであり、元の世界ではミュージシャンでした。アリスたちが「今際の国」にやってくる5ヶ月ほど前にバンド仲間だった4人とともに「今際の国」にやってきた彼は、ぶっ飛んだところのあるカリスマとしての存在感があります。 「今際の国」の国民であるキューマは、元の世界は欺瞞に満ちた場所であり、「今際の国」でこそ人は真実を語り、裸の魂で向き合えると考えていました。 元の世界での死因は明らかにされていませんが、バンド仲間5人そろって「今際の国」に来たことや、現実世界のシーンでライブ帰りの車は誰が運転するか話し合っていたことから、5人の乗った車が交通事故にあったのでは、と考えられます。 実写ドラマ版では山下智久が演じ、話題になりました。

キューマとアリスが戦った「すうとり」【ネタバレ解説】

「すうとり」とは?

アリスたちとキューマのチームが戦うことになったのは、「すうとり」というゲームです。両チームに10000点の点数が与えられ、それを取り合うことになります。 まず10000点を1チーム5人のプレイヤーに振り分け、ゲームスタート。点数を取る方法は「ばとる」「あいてむ」「じんち」の3つがあり、「ばとる」では相手に触れることで相手の点数から500点を取れます。コンテナに隠してある6つの「あいてむ」を発見すると点数を獲得することができます。 最も重要なのが「じんち」。相手の「じんち」に触れると10000点が加点され、一発逆転を期待できます。そのため「じんち」には1人キーパーを置く必要があり、キーパーは自分の「じんち」に触れている間は点数が無限大(∞)になります。 また、点数の移動があったプレイヤーは無効状態となり、その状態で相手に触れると両者に強い電流が流れます。

AD

アリスの戦略・キューマの逆襲

アリスたちは足の早いメンバーに高い点数を振り分け、点数の低いメンバーとペアで行動することにします。味方プレイヤーが手をつないで相手に触れれば、合計点で勝負でき、相手にそれぞれの持ち点がバレることもないからです。「じんち」を守るタッタには下限である100点を振り分け、いざとなれば「じんち」に触れて∞に。 前半は順調に点数を稼いでいくアリスたちでしたが、キューマたちは4人でアリスたちの「じんち」に攻め込み、1人を犠牲にして大量得点で逆転します。 絶体絶命となったアリスたちでしたが、無効状態であることを利用してキューマたちを「じんち」から離し、逆転を狙います。しかしクイナが倒され、作戦は失敗。 残り時間10分、ウサギがアイテムを発見し点差は500点にまで縮まります。アリスはニラギに痛めつけられたウサギを「じんち」まで運び、キューマがいるであろう波止場に向かいました。

握手をすると⋯⋯

残り時間5分。アリスが思った通り、キューマは波止場にいました。アリスはキューマの言葉でリーダーとしての在り方を学んだと語ります。キューマはあきらめてしまったアリスにがっかりしたようでしたが、彼から握手を求められ、「君と戦えて、楽しかった」と快諾します。 2人が握手を交わすと、キューマからアリスに500点移動し、アリスチームが逆転します。 実はアリスはタッタの腕輪を持っていました。そのため2人分の持ち点14950点で勝負をすることができたのです。キューマはアリスの持ち点が4桁だと思って油断していました。

AD

キューマの死

アリスは最後にキューマがもともとプレイヤーだったのではないかと言います。そして全てのゲームをクリアしても、「今際の国」の国民になるだけで、元の世界には帰れないのかと問いました。しかし曖昧な答えしかしないキューマにアリスは絶望します。 制限時間が過ぎ、負けたクラブのキングチーム全員が死ぬことになります。キューマに死んでほしくない、「別の場所で出会えたら友達になれたかもれないのに」と言うアリス。キューマはそれに「もうとっくに友達じゃないか」と返します。 そしてキューマは元の世界でのライブでの歓声を思い出しながら、レーザーに撃たれて海に落ちていきました。

キューマはいいやつ?名言を紹介

タッタが第一印象で「いいやつかもしれない」と言ったキューマ。たしかに彼は全裸という強烈なインパクトのある見た目ながらも、言うことはまともで、アリスたちに敵意や悪意を向けてくることはありませんでした。 少し常識とはズレているところはありますが、キューマは熱い心に冷静な頭脳を持つ人物だったのです。 ここでは、そんなキューマの名言を紹介します。

「俺たちは今日、死んじゃうかもしれないんだぜ!」

『今際の国のアリス』、シーズン2
© Haro Aso,Shogakukan / ROBOT

アリスたちの前にクラブのキングとして現れたキューマは、ゲーム開始前にアリスたちに語りかけます。彼らがこれから挑むゲーム「すうとり」はチーム戦であり、負けたチームは全員が死亡することになります。 そこでキューマは仲間同士で協力し合うために、「全部さらけ出しちゃいなよ!だって俺たちは今日、死んじゃうかもしれないんだぜ!」と言います。 全裸という姿で物理的にもすべてさらけ出しているキューマは、心の内を仲間に打ち明けることの大切さを説いているのです。

AD

「早く見つかるといいね。誰かのマネじゃなく、君にとっての本当の生きる意味が」

負けが確定し、死を待つキューマ。アリスは彼に死んでほしくないと言いますが、「出会ったときから、どちらかが死ぬ運命だった」と冷静に返します。アリスは仲間を大切にするキューマの考えに影響を受けていました。 「元の世界」に戻ることを目標にしていたアリスに対して、「今際の国」の国民として仲間とともに生きることに意味を見出していたキューマ。アリスは「今際の国」の謎を追い求めることを生きる意味にしていましたが、謎が解き明かされたときどうなってしまうのか。キューマはそれ指摘していたと思われます。

「今際の国のアリス」キューマの正体は?アリスの“友人”に迫る

強い思想を持ち、敵でありながらアリスに良い影響を与えたキューマ。クラブのキングという地位にまで登りつめた彼は、熱い思いと同時に冷静な頭脳を持った人物でもありました。 ただの悪役に留まらないキューマは、ドラマでは山下智久の演技も相まって、非常に魅力的なキャラクターになっています。