2025年9月12日更新

『今際の国のアリス』チシヤの最後は?クイナとの関係・“てんびん”での名言まで!謎多き天才を徹底解説

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『今際の国のアリス』
© Haro Aso,Shogakukan / ROBOT

待望のシーズン3が2025年9月25日から配信開始となるNetflixシリーズ「今際の国のアリス」。その中で、独特の存在感を放つミステリアスなキャラクターがチシヤです。 シーズン2では、彼の知られざる過去やアリスたちとの出会いによって変化する心境が描かれ、その魅力が一層深まりました。 本記事では、新シーズンを前にシーズン2までのチシヤの活躍を徹底解説。知的なかっこよさから終盤で見せた人間味まで、その底知れぬ魅力に迫ります! ※この記事は「今際の国のアリス」シーズン1・2のネタバレを含みます。

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『今際の国のアリス』チシヤはどんな人物?

『今際の国のアリス』
© Haro Aso,Shogakukan / ROBOT

チシヤの基本情報

現世では医大生だった人物、原作漫画で明かされた本名は「苣屋駿太郎(ちしやしゅんたろう)」です。ドラマでの初登場は、スペードの5「おにごっこ」です。 並外れた知能を持っており、ゲームの攻略法や今際の国の真実に迫っていきます。性格は冷静沈着、他人に対しては見下すような態度を取り、度々相手を怒らせる場面も。「命」に対して冷めた視点を持っており、それは現世での"とある出来事"が関係していました。

【過去】生きることに無関心な医者

シーズン2・エピソード6から描かれたダイヤのキング「てんびん」のゲーム、クズリュウとの戦いの中で、チシヤの過去が明らかになります。 クズリュウは、現世での弁護士時代の経験から「救うに値する命とそうじゃない命の差が分からない」と語りました。その言葉を聞き、チシヤは自身の過去を思い返します。 現世でチシヤは、院長の人脈や寄付金によって割り込みで入ってくる手術が優先され、手術直前の患者が亡くなるケースを幾度となく見てきました。そんな残酷な状況でも、「生」に関心がないチシヤは「仕事なんで」と割り切り、冷めた目で涙する遺族を眺めます。 「生」に対して関心がない理由は、原作の17巻で明らかになっています。医者だった父が医学に没頭し、息子であるチシヤに無関心だったことが影響していたのです。そして、「生」を感じてみたいという思いから、父と同じ医者を志しました。

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チシヤは死亡した?シーズン2の最後を解説

『今際の国のアリス』
© Haro Aso,Shogakukan / ROBOT

生への関心を見せるチシヤ

クズリュウとの勝負の後、チシヤはアリスと再会します。出会った瞬間、アリスは「トゲがなくなったよ」とチシヤの変化に気づきました。その後、襲撃してきたニラギの提案により、3人の殺し合いがスタートします。 しかし戦いの最中、アリスが「もう弱くて自分勝手な自分には戻りたくねえ」と勝負を放棄。しかし、ウサギが偶然入ってきてしまい、ニラギが銃を放ちます。すると、アリスの言葉に動かされたチシヤが、ウサギを庇ったのです。 瀕死のチシヤは、アリスたちに「(善意で動く人間が)羨ましかったんだろうな。俺にはないものばかりで。自分が誰よりも卑しくて、虚しい人間だって責められているみたいで怖かったんだよ」と胸の内を明かし、目を閉じました。

病院のベッドで目覚める

ニラギの銃撃は致命傷とはならず、アリスが最後のゲームをクリアしたことで、チシヤは現世へと帰還しました。 目を覚ますと、東京上空に降ってきた隕石の被害者として入院していたことが明らかに。チシヤは心肺停止から生き返っていたのです。同室には、現世では面識のないニラギの姿がありました。 チシヤは「死にかけたことで何か変わりました?」と質問。 「見た目くらい」と答えるニラギに対して、チシヤは「随分とムダな生き方をしてきたから、これからはもう少しマシな生き方ができそう」と答えるのでした。

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チシヤがアリスを裏切る?クイナとの関係は?【ビーチ】

『今際の国のアリス』
© Haro Aso,Shogakukan / ROBOT

ビーチにいたチシヤは、クイナと2人で行動していました。2人はビーチのトップに近い地位にいながら、ボーシヤ、そしてアグニが引き継いだトランプを盗むタイミングをうかがっていたのです。 そして、アリスとウサギもビーチにやってきました。「おにごっこ」で、高い洞察力や行動力を目の当たりにしていたチシヤは、アリスを仲間に引き入れます。しかし、実はアリスを囮にすることで計画が完成するようになっていました。 トランプを手に入れた2人は、アリスを犠牲にしてビーチからの脱出を試みます。しかし、脱出直前にビーチをフィールドにしたゲーム「まじょがり」が開始してしまい、ゲームに参加せざるを得なくなります。

クズリュウとの戦いで見せた変化・チシヤの名言【てんびん】

『今際の国のアリス』
© Haro Aso,Shogakukan / ROBOT

ダイヤのキングのゲーム「てんびん」は、5人のプレイヤーが0から100の数字を選択し「全員が選んだ数字の平均値×0.8」の数に最も近かった者が勝利です。敗者は1ポイントを失い、マイナス10ポイントに達すると頭上から硫酸を浴びて死に至ります。 キングのクズリュウは、かつて大企業の顧問弁護士として、和解金の支払いを阻み、結果的に治療を受けられず亡くなる人々を見てきた過去がありました。それは、チシヤが経験してきた「命の選別」と重なるもの。 「この世に平等も公平もないから戦うんじゃないか」と語るクズリュウに対し、チシヤは数字を宣言し、自身の命の価値を委ねます。クズリュウは、今際の国で出会った理想を捨てない人々を思い出し、チシヤを生かして自らが敗北する道を選んだのです。

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真意を突いたチシヤの名言

参加者が硫酸で死ぬのを横目に、チシヤは「命の価値は平等じゃないって言ってたけど、死の間際もそう思っていたのかな」とクズリュウに問いかけました。 会話を重ねるうち、チシヤはクズリュウの葛藤を見抜き、「命の価値を測りたいんじゃなくて、本当は命の価値を決めたくないってことか」と真意を突いた言葉を投げかけます。 その後、平等と公平という理想を掲げるクズリュウの姿に、チシヤは「あんたとゲームをするためにこの国に来たのかもしれないな」とつぶやき、自らの命運を彼に託すことを決意しました。

チシヤの実写キャストは村上虹郎

村上虹郎

チシヤを演じたのは、俳優の村上虹郎(むらかみにじろう)です。冷徹ながら、徐々にその心の弱さを見せる難解な役どころを見事に演じきりました。父に俳優の村上淳、母に歌手のUAを持つ芸能一家に生まれ、2014年に映画『2つ目の窓』で主演として鮮烈なデビューを果たします。 その後も、『ディストラクション・ベイビーズ』(2016)でキネマ旬報ベスト・テン新人男優賞、『孤狼の血 LEVEL2』(2021)で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞するなど、若手屈指の演技派俳優として着実にキャリアを築いています。

『今際の国のアリス』チシヤはクールでかっこいい!シーズン2まで解説

『今際の国のアリス』シーズン3
© Haro Aso,Shogakukan / ROBOT

『今際の国のアリス』のシーズン1・2に登場する、チシヤを解説しました! シーズン1の敵か味方か分からないミステリアスな立ち回りはもちろん、ウサギを庇い重症を負った終盤の人間的なかっこよさは必見です。2025年9月25日配信開始の『今際の国のアリス』シーズン3の前に、チシヤが大活躍するシーズン1・2を振り返ってみてはいかがでしょうか。