2025年10月14日更新

映画『秒速5センチメートル』主題歌・劇中歌の歌詞を解説!アニメ版・実写版の違いも紹介

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「秒速5センチメートル」
©2025「秒速5センチメートル」製作委員会

2025年10月10日に公開された実写映画『秒速5センチメートル』。主題歌には米津玄師の新曲『1991』が、さらに挿入歌としてアニメ版を象徴する山崎まさよしの名曲『One more time, One more chance』が起用され、大きな話題を呼んでいます。 この記事では、『秒速5センチメートル』の実写版とアニメ版、両作品を彩る"歌"に注目。それぞれの歌詞がどのように物語と繋がるのか、込められた想いを解説していきます。 ※本記事は『秒速5センチメートル』のネタバレを含みます。

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『秒速5センチメートル』主題歌・劇中歌を一覧表で確認

「秒速5センチメートル」
©2025「秒速5センチメートル」製作委員会
実写映画版『秒速5センチメートル』(2025) 主題歌/米津玄師『1991』 劇中歌/山崎まさよし『One more time, One more chance』
アニメ映画版『秒速5センチメートル』(2007) 主題歌/山崎まさよし『One more time, One more chance』

米津玄師『1991』タイトルに込められた意味

米津玄師が主題歌として書き下ろした『1991』。このタイトルは、奥山由之監督と米津自身の生まれ年であり、作中で主人公とヒロインが出会う年号とも一致します。米津玄師は「わたしの半生を振り返るような曲にもなった」とコメントしており、作品と自身の人生が交差する特別な一曲です。 これまでもドラマ『アンナチュラル』(2018)の主題歌『Lemon』や、アニメ『チェンソーマン』(2022)のオープニング『KICK BACK』、スタジオジブリ作品『君たちはどう生きるか』(2023)の主題歌『地球儀』など、数々のタイアップ曲で話題作を彩ってきました。

『1991』の歌詞を紐解く

「秒速5センチメートル」, 白山乃愛
©2025「秒速5センチメートル」製作委員会

『1991』の歌詞からは、過去への強い想いが伝わってきます。「君の声が聞こえたような気がして僕は振り向いた」「君のいない人生を耐えられるだろうか」という一節は、今もなお心に残り続ける明里への未練を感じさせます。 そして「君といたかった」という素直な言葉と、「雪のようにひらりひらり落ちる桜」という描写は、2人が共に過ごした、あるいは再び共に見ることができなかった、儚い初恋の情景を美しくも切なく描き出しています。

山崎まさよし『One more time, One more chance 』アニメ版から続く名曲

『セロリ』や『僕はここにいる』など数々のヒット曲を持つシンガーソングライター、山崎まさよし。彼の代表曲『One more time, One more chance』は、新海誠監督のアニメ映画『秒速5センチメートル』の主題歌として有名です。 しかし元は、自身も主演した1997年の映画『月とキャベツ』の主題歌。書き下ろしではないにも関わらず、その切ない歌詞が作品の世界観と奇跡的に合致し、アニメファンにも愛される名曲となりました。

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『One more time, One more chance』の歌詞を紐解く

秒速5センチメートル、新海誠、アニメ
©Makoto Shinkai / CoMix Wave Films

「どれほどの痛みならばもう一度君に逢える」「記憶に足を取られて 次の場所を選べない」という歌詞からは、初恋への断ち切れない未練が痛いほど伝わってきます。 また、「季節ようつろわないで」は、転校で離れ離れになる日が来てほしくないという、少年時代の切実な願いとも捉えられ、貴樹の人生とリンクする一節です。

『One more time, One more chance』の歌詞が気持ち悪い?

『秒速5センチメートル』
(C)Makoto Shinkai / CoMix Wave Films

『One more time, One more chance』の歌詞に対し、一部ではストーカーのようで気持ち悪いという意見も存在します。特にサビの「いつでも探しているよ どこかに君の姿を 向かいのホーム…」の部分が、執着心が強く、ストーカーっぽい歌詞だと捉えられてしまうことがあるようです。 ただし、これらは一部の意見であり、多くのファンからは貴樹の想いを代弁している歌詞として、好意的に捉えられています。

『秒速5センチメートル』ぜひ劇場版で主題歌・劇中歌を聞こう!

「秒速5センチメートル」
©2025「秒速5センチメートル」製作委員会

『秒速5センチメートル』の主題歌・劇中歌を紹介しました!2025年10月公開の実写版を彩る米津玄師の『1991』と、新海誠監督のアニメ映画版で長年愛されてきた山崎まさよしの『One more time, One more chance』。 あなたはどちらの楽曲が、より作品の切ない世界観と合致していると感じたでしょうか。同じ物語でも、寄り添う音楽によって全く異なる感情が生まれるのかもしれませんね。ぜひ、それぞれの作品を楽曲と共に味わってみてください。