映画「ストリート・キングダム」あらすじ・キャスト解説!峯田和伸×若葉竜也共演で描く70年代音楽カルチャー【宮藤官九郎脚本】
ロック映画の金字塔『アイデン&ティティ』から22年ーー。その系譜を継ぐ新たな音楽青春映画、田口トモロヲの10年ぶりとなる監督最新作『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』が、2026年3月27日(金)より公開が決定しました。 本作は、1978年に“東京ロッカーズ”と呼ばれた名もなき若者たちが、インディーズという新たな音楽文化を自らの手で切り拓いた、実話を基にした青春群像劇です。D.I.Y.精神、オールスタンディング、インディーズレーベル、ロックフェスなど、現在では当たり前となった音楽カルチャーの原点を描いた、エネルギーほとばしる一本となっています。 脚本は宮藤官九郎、音楽は大友良英。田口・宮藤・大友による『アイデン&ティティ』チームが再集結し、1978年の東京の熱狂と若者たちの衝動をスクリーンに焼き付けました。 この記事では本作のあらすじやキャスト情報を一挙紹介していきます。
映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』作品概要・あらすじ
インディーズという概念すらなかった時代の若者たちが、自分の音楽を自分たちの手で届けるために立ち上がった青春の記録を、現代に響かせる作品となっています。
映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』あらすじ
1978年。セックス・ピストルズの衝撃を受け、田舎から東京へ出てきた若きカメラマン・ユーイチ。彼は小さなロックミニコミ誌「ロッキンドール」に誘われ、とあるライブハウスを訪れます。 そこで目にしたのは、ボーカル・モモ率いるバンド「TOKAGE」の圧巻のライブ。観客もバンドも誰もが縛りなく“生きた音”をぶつけ合う異世界のような空間でした。 ユーイチはシャッターを切らずにはいられず、その瞬間から彼の青春が動き出します。ライブ撮影を託され、モモたちと交流を深めるうちに、彼らの音楽は瞬く間に若者を熱狂へ巻き込み、“東京ロッカーズ”と呼ばれるムーブメントへ拡大していきます。 既存のレーベルに頼らず、レコードもフェスもライブも自分たちで作るD.I.Y.精神。仲間を信じ、音に賭けた若者たちの“名もなき衝動”が、日本の音楽史を塗り替える1年となっていきます。
映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』キャスト解説

ユーイチ役:峯田和伸

セックス・ピストルズに衝撃を受け上京した青年カメラマン。やがて「東京ロッカーズ」のカメラマン兼マネージャーとなる。峯田が持つ“生のエネルギー”が役の熱量と共鳴しています。
モモ役:若葉竜也

バンド「TOKAGE」のボーカルで、東京ロッカーズの象徴的存在。圧倒的な存在感で時代を切り開く若者を演じています。
ミュージシャン仲間役:吉岡里帆

成熟した視点から1978年の自由さを見つめ、今の時代へつながるメッセージを体現するキャラクターを担当。
ミュージシャン仲間役:仲野太賀

「アイデン&ティティ」に青春を奪われたと語るほどのファンで、自身の夢が叶った形での参加。
ミュージシャン仲間役:間宮祥太朗

憧れの田口・宮藤チームの新作に熱意を込めて参加。自由奔放な音楽シーンの一員を熱演。
ミュージシャン仲間役:大森南朋

「出たかった映画ランキング1位」と語るほど、自身が望んでいた参加作。重厚な存在感で作品を支えます。
ミュージシャン仲間役:中村獅童

『アイデン&ティティ』以来となる田口組参加。青春時代を思い出すような熱い演技を披露。
ミュージシャン仲間役:中島セナ
当時の空気を現代に蘇らせる存在として、若き才能を輝かせます。
映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』見どころ

1. “東京ロッカーズ”が築いたカルチャーの原点を描く、圧倒的なリアル
インディーズ、オールスタンディング、ロックフェスなど、今では当たり前の文化はすべて彼らが作り出したものでした。 スマホも配信もない1978年の東京で起きた、名もなき若者たちのD.I.Y.革命をリアルに描き、音楽の自由と衝動が画面から溢れ出します。
2. 『アイデン&Tティ』チーム再集結による熱い青春映画
田口トモロヲ×宮藤官九郎×大友良英という伝説のタッグが22年ぶりに本格結集。峯田和伸と若葉竜也のW主演をはじめ、豪華俳優陣が揃い、“あの時代の熱”と“現代に通じる青春”が融合した作品となっています。
監督・田口トモロヲ×脚本・宮藤官九郎
監督:田口トモロヲ
映画『アイデン&ティティ』で監督デビューし、日本ロック映画史に残る作品を生み出した田口トモロヲ。本作『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』は、10年ぶりとなる待望の監督最新作です。 原作となる地引雄一の自伝的エッセイに深い敬意を持ち続け、構想から10年の年月をかけて映画化を実現しました。 田口は1978年当時の熱狂や、名もなき若者たちの“衝動”を丁寧にすくい上げ、観る者が実際にその場にいるかのような空気感をスクリーンに焼き付けています。ロックカルチャーに造詣の深い田口だからこそ描ける“生のエネルギー”が作品全体を貫いています。
脚本:宮藤官九郎
テレビ・映画・舞台と多岐にわたり名作を生み続ける宮藤官九郎が、本作の脚本を担当しています。22年前の『アイデン&ティティ』で田口監督とタッグを組んだ宮藤が、長年温めてきた「東京ロッカーズ」の物語をついに脚本として完成させました。 宮藤は「若い世代にもこの時代の熱を伝えたい」という思いを込め、D.I.Y.精神が息づく現場の“ヒリヒリする感覚”を脚本に反映。当時の空気感だけでなく、現代にも通じるテーマを巧みに織り込み、青春の普遍性と音楽の持つ力強さを鮮烈に描き出しています。
映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』は2026年3月27日公開
『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』は、1978年に実際に起きた“東京ロッカーズ”ムーブメントを基にした、エネルギー溢れる音楽青春映画です。 名もなき若者たちの衝動が日本の音楽文化を変えた瞬間を、D.I.Y.精神と共に描いた本作は、現代を生きる観客にも強く響きます。 音楽に人生を賭けた若者たちの姿、彼らが築いたカルチャーの原点、そして“自分の音を鳴らせ”というメッセージが胸を打ちます。映画は2026年3月27日(金)より公開され、スクリーンに新たなロック映画の伝説が刻まれます。