【ネタバレ】ドラマ『家族ゲーム(2013)』最終話・結末まであらすじと相関図!ラストや主題歌の意味も考察
『家族ゲーム』は、2013年にフジテレビ系列で放送されたドラマです。櫻井翔が演じる主人公の不気味な口癖「いいねぇ~」が話題となりました。 本記事ではそんなドラマ『家族ゲーム』について、最終話まですべてのあらすじを詳しく紹介します。ラストシーンの意味や、原作との違いも必見です!
ドラマ『家族ゲーム』作品概要・あらすじ!主題歌は嵐の「Endless Game」
| タイトル | 『家族ゲーム』 |
|---|---|
| 公開年 | 2013年 |
| 監督 | 佐藤祐市 , 岩田和行 |
| 脚本 | 武藤将吾 |
| キャスト | 櫻井翔 , 神木隆之介 , 忽那汐里 |
| 原作 | 小説『家族ゲーム』(本間洋平) |
| 主題歌 | 嵐「Endless Game」 |
本作は多くの問題を抱える沼田家のもとにやってきた、家庭教師・吉本荒野(櫻井翔)を中心に物語が展開します。 家庭を顧みず仕事ばかりの父・一茂(板尾創路)と世間体ばかり気にする母・佳代子(鈴木保奈美)は不登校の次男・茂之(浦上晟周)に悩まされていました。しかし優等生である長男・慎一(神木隆之介)も裏の顔があったのです。 吉本は何者なのか、沼田家はどうなっていくのかーー。そんなサスペンス要素も楽しめるヒューマンドラマ『家族ゲーム』。主題歌は嵐の「Endless Game」です。嵐は本作の主演・櫻井翔がメンバーを務めるグループでもあります。
『家族ゲーム』最終話まで全話あらすじ・ネタバレ
【1話ネタバレ】吉本荒野が沼田家にやってきた
沼田家にやってきた「東大合格率100%」が売りの家庭教師・吉本荒野。父の一茂は、不登校になっている沼田家の次男・茂之を5日以内に登校させれば、ボーナス10万円を払うと吉本に約束します。 一切口出ししないことを条件に契約した吉本。さっそく茂之と関わり始めますが、そのやり方は常軌を逸していました。吉本は茂之が部屋から出られないように完全に塞いだうえ、友人・園田のふりをして彼が学校に行くよう仕向けたのです。 久しぶりに登校した茂之は、吉本の策略に気づき怒りを爆発させます。しかし吉本は「現実はお前が思ってるよりよっぽど残酷なんだ。だから強くなれ。」と諭しました。さらには「俺さ、人殺したことあるんだよ。」と言い放ち……。
【2話ネタバレ】いじめっこと戦うための異常な教育
吉本は茂之に、「5日間学校に行けたら家庭教師を辞める。でもできなかったら俺の犬になれ。」と言います。 実は茂之が不登校になったのは、いじめが原因でした。再びいじめられる茂之でしたが、吉本を辞めさせるには耐えるしかありません。 しかし日に日にエスカレートするいじめ。ついに布団から出られなくなった茂之を吉本は無理やり学校へ連れて行き、クラスメイトに遺書を配り始めます。そして「茂之君は今度いじめられたら自殺します。」と言って、彼らを脅したのです。 登校はできなかったので吉本の犬になることが決定した茂之でしたが、顔は晴れ晴れとしていました。そんな2人のもとにやってきたのは長男の慎一。彼が持ってきた東大の卒業アルバムに写る吉本荒野は、目の前の吉本とは別人で……。
【3話ネタバレ】吉本荒野の正体は?
慎一をある病院へ連れて行く吉本。そこには意識不明で寝ている、本物の吉本荒野がいました。吉本は荒野の兄・雄大だと言い、教師になってすぐ事故に遭った弟の代わりになっていると話します。そして慎一が万引きしている写真を見せ、これ以上詮索しないよう忠告しました。 その後、沼田家では父・一茂の浮気が明らかになります。憤慨した母・佳代子は、これまでずっと仕事ばかりで過程に無関心だった一茂を責め立てました。両親の様子を見た慎一は吉本を責めますが、「元から壊れていただろう。」と吉本は相手にしません。 一方で茂之には、「俺がお前を変えてみせる。」と抱きしめて励ます吉本。どうしても吉本を信用できない慎一は、ネットで「私の家族は吉本荒野に殺された」というHPを発見してしまい……!
【4話ネタバレ】茂之と真野さんのデートを尾行?
HPの管理人・マキと連絡を取る慎一。マキからのメッセージには、“吉本荒野が原因で家族が一家心中をはかった”と書かれており……。 一方、茂之はクラスメイトの真野からラブレターをもらいました。吉本は応援します。そしてデートの日、吉本は佳代子を誘って茂之を尾行することにしました。 茂之のデートを見て、一茂への思いを再確認した佳代子。慎一は吉本に感謝しますが、佳代子の携帯には一茂と浮気相手・浅見のキス写真が送られていました。そして「次はお父さんか、または君か。」と言いながら、慎一が彼女とキスする写真や、自転車をパンクさせている写真を見せたのです。 後日、管理人マキと会った慎一。しかし真希と名乗る女性は、父の浮気相手・浅見で……!
【5話ネタバレ】吉本が語る真希の家族の真相
沼田家では佳代子がネット株にはまり、浮気をした一茂は孤立。慎一もHP管理人の真希と会い、余裕がなくなっていました。 真希は慎一に過去の話をします。吉本は真希が留学中に家族へ投資話を持ち掛け、多額の借金を背負わせました。「吉本の目的はお金ではない、ただ家族を壊すのが楽しいの。」と語る真希。一茂に近づいたのは、吉本の弱みをつかむためだったと言います。 その後、慎一は真希の過去について吉本に真相を確かめようとしました。吉本は、“留学費用が払えなくなった家族に真希が「死んでよ。生命保険で借金払ってよ。」と言った”と証言。それを聞いた真希は吉本に掴みかかり、慎一はナイフを持って加勢します。 しかし吉本は慎一に「俺がお前を壊してやる。」と言って、その場を去るのでした。
【6話ネタバレ】吉本の過去が判明
茂之は真野に利用されていたことを知って振りますが、園田との友情は取り戻しつつありました。 一方、慎一は真希を連れて吉本の正体を探ります。そして本物の荒野が教師をしていた中学校に、吉本も教師として勤めていたことを知ったのです。慎一は当時の教頭を訪ね、吉本の過去を聞き出します。 かつて田子雄大という名前で教師をしていた吉本は、荒野や他の教師とウマが合わず孤立していました。そんなある日、荒野が階段から転落して頭を強打。その第一発見者が田子だったのです。 後日、家族を集めた慎一は吉本の過去を話し、当時の同僚たちのインタビュー動画を流しました。彼らは“8年前、田子がいじめていた真田という生徒が自殺した”と話します。 吉本が荒野を突き落とし、真田も殺したと推理する慎一。しかし、すっかり吉本を信頼している茂之たちは聞く耳を持たなかったのです。 その後、吉本は慎一の彼女・最上飛鳥に接触し、慎一が万引きしている写真を渡し……。
【7話ネタバレ】佳代子の株が失敗し借金…?
「俺が君に教えるのは挫折だ。」と言う吉本に、「僕は屈しない。」と返す慎一。吉本は「いいねぇ〜」と不気味な笑みを浮かべます。そんな慎一は、彼女・飛鳥よりも真希と会う時間のほうが圧倒的に多くなっていて……。 一方、佳代子はネット株での損失が1000万円まで膨らみ、自殺しようとしました。そして、借金のことが一茂にばれます。 返済計画もないまま「自分が何とかする。」と言う一茂に、吉本は「うわべだけの家族ごっこやめろよ!」と激怒。慎一や茂之のことも含め、沼田家がこんな状況になっているのは親である一茂と佳代子のせいだと畳みかけます。しかし一茂に響いている様子はありません。 吉本は「沼田家の崩壊は、もう誰にも止められませんよ。」とささやくのでした。 その後、飛鳥に別れを告げた慎一でしたが、真希が吉本と楽しげに話す様子を見てしまいます。
【8話ネタバレ】一茂が横領し、吉本がトリックを明かす
真希を疑う慎一でしたが、ごまかされ、キスをされます。 その後、学校を辞めようと考える慎一に、「君が高校を無事に卒業してくれたら何でも言うことを聞く。」と話す吉本。しかし慎一が中退したら、逆に吉本の言うことを聞く約束です。 一方、一茂は1000万円を用意しますが、それは会社の金でした。横領がばれた一茂は会社をクビになります。その頃、茂之はいじめの主犯だった山尾に暴行を加え、被害者から加害者側に変わっていました。 その夜、吉本は沼田家に「結果発表~!」と言って、今までのトリックを明かします。一茂と浅見の出会いも、佳代子が浮気に気付くよう仕向けたのも、すべて吉本のしわざでした。そして真希の家族の話も嘘で、真希は吉本とつながっていたのです。 慎一は怒りに燃え吉本に殴りかかりますが、逆に殴り返されてしまいます。吉本は「この崩壊は茂之君と慎一君の教育」だと笑い、元気よく去っていくのでした。 吉本がいなくなった後、沼田家の家族たちは互いを罵倒します。家族が完全に崩壊した瞬間でした。 その後、吉本と会った真希は「お元気で、また会えますよね。田子先生。」と言い……。
【9話ネタバレ】明かされる吉本の過去と正体
再び不登校になった茂之に、高校を辞めてしまった慎一。そして放心状態の佳代子と、就職活動に苦戦する一茂。沼田家は崩壊してしまいました。 すべて吉本のせいだと考える慎一は彼のアパートへ。しかし見つけたのは真希の顔写真が書かれている劇団のチラシでした。 真希の本名は水上彩良で、インタビュー動画に映っていた当時の同僚3人も劇団にいたのです。真希は「田子雄大と私は先生と生徒。自殺した真田宗太は私の幼馴染だったの。教えてあげるよ。8年前の真相を……。」と慎一に過去を語り始めます。 東大出身でイケメンだった本物の吉本荒野は、生徒たちから人気がありました。口癖は「いいねぇ〜」です。しかし彼には裏の顔があり、それを知ってしまった真田はひどい暴力を振られるようになります。 気づいた田子が荒野に直談判しますが、挫折を知らず弱者の気持ちがわからない荒野は「生徒はモルモット。」と言い放ちます。そして田子までも追い込んでいったのです。ついに田子は真田の助けを拒否してしまいます。 荒野の行動はエスカレートし、彩良も被害に遭いました。そして真田は彩良と田子を守るため荒野を階段から突き落とし、林にある小屋の中で自殺したのです。
【最終話・10話ネタバレ】沼田家の結末は?
「強くなりたい。」、最後にそう言ってた真田。だから田子は吉本荒野になって悪を体現し、悪意に立ち向かっていける強い人間を育てることにしたのです。 そして吉本にとって、慎一は第二の荒野になり得る危険な存在。彼が本物のモンスターにならないよう、吉本なりのやり方で教育していたのでした。 吉本の思いを知った沼田家の家族たちは、前を向いて進み始めます。茂之は山尾への暴力をやめ、佳代子は慎一と万引きした店に謝罪へ。一茂は弁当屋で働くことになりました。 その後、吉本と会った慎一。そして「あんたが本当に殺したのは、田子雄大、あんた自身だよ。」と言い、「なんでそこまで自分を犠牲にするんだよ……。」と吉本を殴りました。 「ぜんぶあんたのせいだ。あんたのせいで、あんたのせいで……。家族に絆が生まれた。ありがとうございました!」。そう言って慎一はお辞儀をします。吉本は荒野になってから初めて、田子雄大として心から笑うのでした。 しかし慎一は腑に落ちないことがあります。それは慎一が劇団のチラシを見つけ、吉本の過去に感化されて家族を再生させるところまで、すべて吉本の思惑通りだったのではないか、ということ。 「8年前の真相は本当に真実なんですか?」と聞く慎一に、吉本は「いいねぇ〜」と怪しく笑うのでした。
【最終話ネタバレ】田子雄大が吉本荒野になった理由・過去を解説
田子雄大が吉本荒野になりすまして家庭教師になった理由は、「生徒たちに悪意に立ち向かっていってほしい」と思っていたから。吉本のいじめから真田を救うことができなかった田子は、生徒自身で悪と戦える人間になってほしいという思いがありました。自ら悪となり、教育を行っていたんですね。 中学校で教壇に立っていた経験から、学校の教師では限界があると感じていた田子。そのため家庭教師として生徒や家庭と向き合い、結果的に茂之などを救うことができたのでした。
【最終話ネタバレ】田子雄大が家庭教師になった目的とは?
田子雄大が家庭教師になった理由は、生徒たちに世の中のあらゆる悪をぶつけるためです。 真田の死という悲劇を経て、田子は教師という職業に限界を感じ、世界を飛び回りました。危険な地にも赴き、死にそうな体験もした結果、“自分が強くなるしかない”と悟ったのです。 世の悪をすべて断ち切ることは不可能ですが、悪に立ち向かっていける人間を育てることは可能――。そのために必要な「自ら悪を体現する教育」は、普通の学校ではできません。だから田子雄大は家庭教師・吉本荒野となったのです。
【最終話考察】ラスト・吉本荒野の言葉「いいねぇ〜」の意味は?
最終話のラストで、「8年前の真相は本当に真実なんですか?」と聞いた慎一に対し、「いいねぇ〜」と笑った吉本。「どこまでが本当?」と視聴者を戸惑わせる不穏なラストシーンでしたが、おそらく8年前の出来事はすべて本当だったと推測します。 吉本の「いいねぇ〜」という笑いは、慎一の想像力や、疑ってかかる姿勢に対するものだと思われるからです。 なにより「いいねぇ〜」は、本作を象徴するセリフであり、荒野の口癖でもあります。最後にこのセリフを発したことにより、田子はこれからも吉本として使命を果たしていくということが示唆されているのでしょう。
【考察】テーマ・何を伝えたかったのか?家族の絆とは
ドラマ『家族ゲーム』では、「家族の在り方」を伝えたかったのだと考えられます。 沼田家の人たちは、吉本に崩壊させられ、「最低の家族」だと記録されたことで、自分たちの過ちに気づきました。そしてそれぞれが少しずつ変わっていき、再起していきます。 本作はタイトルにもあるように「家族」がテーマとなっていましたが、沼田家の崩壊から再生を通して、視聴者自身の家族の在り方や絆を考え直すきっかけにしてほしかったのでしょう。
考察】映画(1983)や原作小説の違いから!ドラマ「家族ゲーム」の魅力
ドラマ版『家族ゲーム』は、吉本の過去や秘密が描かれている点が、映画や原作と大きく違います。原作では吉本の過去にはまったく触れられず、茂之以外の家族を再生させようとする展開もありません。よって、ドラマでは吉本をはじめとするキャラクターたちの深みが増しています。 また映画や原作では結局家族が再生する様子はなく、根本的には誰も何も変わらないという結末でした。一方でドラマは沼田家のメンバーが成長し、いい方向に変わっていく様子が描かれています。「人は変われる」というメッセージを前面に出し、未来に希望の持てる終わり方になっているのは、ドラマ版だけです。
【相関図】『家族ゲーム』櫻井翔らキャスト・登場人物一覧

| 吉本荒野/田子雄大(家庭教師)役 | 櫻井 翔 |
|---|---|
| 沼田慎一役 | 神木 隆之介 |
| 沼田茂之役 | 浦上 晟周 |
| 沼田一茂役 | 板尾創路 |
| 沼田佳代子役 | 鈴木保奈美 |
| 浅海舞香役 | 忽那汐里 |
| 最上飛鳥役 | 北原里英 |
吉本荒野役/櫻井 翔
沼田家に有能な家庭教師としてやってくる吉本荒野。しかし指導方法はかなり型破りで、常軌を逸した行動を取ります。「いいねぇ〜」が口癖です。なお本名は田子雄大であり、吉本として生きているのは8年前の出来事が関係しています。 演じるのは、歌手やキャスターなど幅広い分野で活躍する櫻井 翔。『謎解きはディナーのあとで』や、『先に生まれただけの僕 』、「占拠シリーズ」など多くのドラマで主演を務めました。
沼田慎一役/神木 隆之介

沼田家の長男・沼田慎一は、有名な私立高校に通う優等生です。しかし裏では万引きや自転車をパンクさせるなど、犯罪行為を行っており、心に闇を抱えています。 演じるのは、演技派俳優の神木隆之介。『サマーウォーズ』や『君の名は。』などでは声優としても活躍しました。朝ドラ『らんまん』をはじめ、『海に眠るダイヤモンド』など多くの作品に出演しています。
沼田茂之役/浦上 晟周
沼田茂之は沼田家の次男です。いじめがきっかけで不登校となっていましたが、吉本の指導によって少しずつ性格が変わっていきます。 演じるのは、9歳で俳優デビューし、子役時代から多くのドラマで活躍する浦上 晟周。大河ドラマ『真田丸』や、『トモダチゲーム』、『花咲舞が黙ってない』などにも出演しました。
ドラマ『家族ゲーム』はラストシーンまで櫻井翔演じる吉本荒野に注目
ドラマ『家族ゲーム』の全話あらすじをネタバレありで解説しました。本作は櫻井翔演じる異色の家庭教師・吉本荒野から目が離せなくなる、新しい家族ドラマです。話題となったラストシーンにも、ぜひ注目しながら本編を楽しんでみてください!












