2026年1月20日更新

映画『シンプル・アクシデント/偶然』あらすじ・見どころ解説!パナヒ新作で描く「偶然」から始まる復讐の連鎖

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映画『シンプル・アクシデント/偶然』
©LesFilmsPelleas

第78回カンヌ国際映画祭にてパルム・ドール(最高賞)を受賞した、イランの巨匠ジャファル・パナヒ監督の最新作『シンプル・アクシデント/偶然』が2026年5月8日(金)より全国公開されます。 この記事では映画『シンプル・アクシデント/偶然』のあらすじや見どころを紹介していきます。

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映画『シンプル・アクシデント/偶然』作品概要・あらすじ【ネタバレなし】

映画『シンプル・アクシデント/偶然』
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本作は、不当な投獄と拷問という過酷な現実を背景に、「偶然」から始まる復讐と疑念の連鎖を、スリリングかつユーモアを交えて描いた異色の復讐劇です。世界三大映画祭すべての最高賞を制覇した、パナヒ監督の集大成とも言える一作が、ついに日本のスクリーンに登場します。

『シンプル・アクシデント/偶然』あらすじ

映画『シンプル・アクシデント/偶然』
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かつて不当な理由で投獄され、酷い拷問を受けたワヒド(ワヒド・モバシェリ)。ある日、彼は偶然、自分を拷問した看守ではないかと思われる男と遭遇します。衝動的に男を拘束し、荒野に穴を掘って埋めようとしますが、男のIDカードに記された名前は、復讐相手のものとは異なっていました。 投獄中、常に目隠しをされていたワヒドは、看守の顔を一度も見たことがありません。男は人違いだと主張し、ワヒド自身も次第に確信を失っていきます。復讐を中断したワヒドは、同じ男に拷問された過去を持つ友人たちを訪ね、真実を確かめようとしますが、事態は思いもよらぬ方向へと転がり始めます。

映画『シンプル・アクシデント/偶然』キャスト解説

映画『シンプル・アクシデント/偶然』
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ワヒド・モバシェリが理不尽な暴力の記憶に縛られながらも、復讐と正義の狭間で揺れ動く主人公ワヒドを演じます。確信を持てないまま突き進む姿は、被害者でありながら加害者にもなり得る人間の危うさを体現しています。抑制された演技の中に込められた怒りと恐怖が、観る者の神経を鋭く刺激します。

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監督はパルム・ドール受賞のジャファル・パナヒ

映画『シンプル・アクシデント/偶然』
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監督を務めるジャファル・パナヒは、2010年に反政権的活動を理由に投獄され、長年にわたり映画制作と海外渡航を禁じられてきました。 2023年に渡航禁止が解かれた後、最初に着手したのが本作です。自身の投獄経験と、同房で出会った人々の証言をもとに構想された物語は、フィクションでありながら極めて生々しい現実感を帯びています。 『チャドルと生きる』で金獅子賞、『人生タクシー』で金熊賞、そして本作でパルム・ドールを受賞し、世界三大映画祭制覇という歴史的快挙を成し遂げました。

映画『シンプル・アクシデント/偶然』見どころ解説

映画『シンプル・アクシデント/偶然』
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本作の見どころは、復讐という重いテーマを扱いながらも、ブラックユーモアと緊張感を巧みに織り交ぜている点です。「本当にその男は復讐すべき相手なのか」という疑念が連鎖し、被害者たちが集団となることで生まれる歪な正義が、観る者に強烈な問いを投げかけます。 解禁された9点のシーン写真には、荒野での異様な光景や、結婚写真の撮影中に巻き込まれる新婚夫妻など、パナヒ監督ならではの前代未聞の復讐劇の断片が切り取られています。冒頭からノンストップで展開するスリルは、最後まで観客をスクリーンに釘付けにします。

映画『シンプル・アクシデント/偶然』は2026年5月8日公開

映画『シンプル・アクシデント/偶然』
©LesFilmsPelleas

『シンプル・アクシデント/偶然』は、個人の復讐を描きながら、国家権力、暴力、そして正義の曖昧さに鋭く切り込む、魂を揺さぶるスリラーです。 偶然が引き起こす選択の連鎖と、人間の倫理を問う物語は、観終わったあとも深い余韻を残します。世界が認めたジャファル・パナヒ監督の最新作を、ぜひ劇場で体感してください。