『犬神家の一族』歴代キャストを一覧で解説!1976年から2023年まで全6作を振り返る
横溝正史の「金田一耕助」シリーズのなかでも、人気の高い『犬神家の一族』。これまで6回も映像化され、それぞれの俳優が演じた金田一耕助にも注目が集まりました。 この記事では、『犬神家の一族』の映像作品6作のキャストを紹介します。
『犬神家の一族』歴代キャストを一覧表で解説!

『犬神家の一族』歴代キャスト:金田一耕助 役
石坂浩二(1976年・2006年)

1976年の市川崑監督『犬神家の一族』で金田一耕助役を務めたのは、石坂浩二です。 石坂浩二は、これまでの映像作品で片岡千恵蔵や高倉健らが演じてきた洋装でスタイリッシュな金田一耕助とは違い、ボサボサ頭にお釜帽、ヨレヨレの和服を着て、興奮すると頭をかきむしったり、どもったりするという原作に忠実な金田一像を作り上げました。 市川崑と石坂浩二の「金田一耕助シリーズ」は本作に始まり、『悪魔の手毬唄』(1977年)など5作と2006年の『犬神家の一族』リメイクが製作されています。
古谷一行(1977年)

古谷一行は、TBS系列で放送された連続ドラマシリーズ『横溝正史シリーズⅠ』で金田一耕助を演じました。 彼はこのほかに『横溝正史シリーズⅡ』(1978年)、そして2時間ドラマシリーズ『名探偵・金田一耕助シリーズ』(1983年〜2001年)で同役を演じています。 また古谷一行は、短編「瞳の中の女」を原作とした大林宣彦監督の映画『金田一耕助の冒険』(1979年)でも主演を務めています。
稲垣吾郎(2004年)

2004年にフジテレビ系列でスペシャルドラマドラマとして放送された『犬神家の一族』で金田一耕助を演じたのは稲垣吾郎です。 彼が演じた金田一は基本的に原作に忠実ですが、頭をかきむしる癖があまり見られないなど、いくぶん清潔感がある印象になっています。 稲垣吾郎の金田一耕助シリーズは2009年までに4作が放送されました。
加藤シゲアキ(2018年)

2018年、フジテレビ系列のスペシャルドラマ『犬神家の一族』では、加藤シゲアキが金田一耕助を演じました。これまでの金田一像を踏襲しながら、どこかひょうひょうとした雰囲気を醸し出しています。 加藤シゲアキは、翌年に放送された第2段『悪魔の手毬唄〜金田一耕助、ふたたび〜』でも同役を続投しています。
吉岡秀隆(2023年)

2023年にNHK BSプレミアムで放送された『犬神家の一族』で金田一耕助を務めたのは、吉岡秀隆です。これまでの若々しい姿とは違い、白髪の金田一が印象的です。謎解きを語るシーンも含め、“よくしゃべる”金田一となりました。 同局の『悪魔が来りて笛を吹く』(2018年)、『八つ墓村』(2019年)からの続投で、シリーズ3作目として『犬神家の一族』が制作されました。 2026年3月には最新作『悪魔の手毬唄』の放送が予定されています。
『犬神家の一族』歴代キャスト:野々宮珠世 役
島田陽子(1976年)
1976年の『犬神家の一族』でヒロイン・野々宮珠世を演じたのは、島田陽子です。 1970年の映画『おさな妻』でデビューした島田は、翌1971年のドラマ『続・氷点』でブレイクし、人気女優の座を不動のものにしました。 1980年にはアメリカのテレビドラマ『将軍 SHŌGUN』でヒロイン・まり子役を演じ、ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞。「国際女優」と呼ばれるようになりました。
四季乃花恵(1977年)
1977年版で珠世を演じたのは、宝塚歌劇団59期生・雪組娘役の四季乃花恵です。当時はまだ在団中で、外部出演というかたちでヒロインを演じました。 退団後は、女優・歌手・ミュージカルスタジオ主宰とマルチに活躍。ミュージカル女優として知られる笹本玲奈の母でもあります。
加藤あい(2004年)

2004年版で珠世を演じたのは、「海猿」シリーズや『ハケンの品格』(2007年)などへの出演で知られる加藤あいです。 中学在学中から雑誌『ピチレモン』のモデルとして活躍し、1997年に木村拓哉主演のドラマ『ギフト』で女優デビューしました。1999年には『ベストフレンド』で連ドラ初主演。2000年前後には10社以上のCMにに出演し、「CM女王」として知られるようになりました。
松嶋菜々子(2006年)

2006年版で珠世を演じた松嶋菜々子は、ドラマ『やまとなでしこ』(2000年)や映画『祈りの幕が下りる時』(2018年)などへの出演で知られています。 女性ファッション雑誌『ViVi』の読者モデルを経て芸能界入りした彼女は、1991年にマクドナルドのCMに出演し、話題に。翌年にはドラマ『社長になった若大将』で女優デビューしました。 俳優の反町隆史の妻としても知られています。
高梨臨(2018年)
2018年版で珠世を演じたのは、2014年の朝ドラ『花子とアン』で注目を集めた高梨臨です。 映画『恋がヘタでも生きてます』(2017年)で主演を務め、翌年は『西郷どん』でNHK大河ドラマ初出演。2024年には『夫を社会的に抹殺する5つの方法 Season2』で主演を務めました。2025年には『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』にも出演しています。
古川琴音(2023年)

2023年版では、映画『十二人の死にたい子どもたち』(2019年)メインキャストの1人を演じ、注目を集めた古川琴音が珠世を演じています。 そのほか、朝ドラ『エール』(2020年)や映画『みなに幸あれ』(2024年)などへの出演で知られています。 2026年には出演映画『ほどなく、お別れです』が公開されました。
『犬神家の一族』歴代キャスト:犬神佐清 役
あおい輝彦(1976年)

1976年版『犬神家の一族』で犬神佐清/青沼静馬役で一人二役を務めたのは、男性アイドルグループ「ジャニーズ」の元メンバー・あおい輝彦です。 グループ解散後、渡米しミュージカルを学んだ彼は、帰国後は劇団四季の研究生となりました。歌手としても活躍しており、1976年にはNHK紅白歌合戦にも出場。 俳優としての代表作には、『江戸川乱歩の陰獣』(1977年)や「水戸黄門」シリーズなどがあります。
田村亮(1977年)
1977年版で佐清/青沼静馬役を務めた田村亮は、『勝海舟』(1990年)や『暴れん坊将軍Ⅷ』(1997年〜1998年)などに出演しています。 田村亮は稲垣浩監督の『暴れ豪右衛門』(1966年)で俳優デビュー。1970年には主演映画『無常』がスイスのロカルノ国際映画祭でグランプリを受賞し、注目を集めました。 阪東妻三郎の息子で、田村正和の実弟としても知られています。
西島秀俊(2004年)

2004年版では西島秀俊が佐清/青沼静馬役を務めました。 1992年に『はぐれ刑事純情派Ⅴ』でデビューした彼は、翌年に放送されたドラマ『あすなろ白書』で注目を集めました。その後、『ニンゲン合格』(1999年)で映画初主演。 「MOZU」シリーズや「きのう何食べた?」シリーズなどで知られ、2021年には米アカデミー賞で作品賞にもノミネートされた濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』で主演を務めました。
尾上菊之助(2006年)

2006年版『犬神家の一族』で佐清/青沼静馬役を演じたのは、歌舞伎俳優の尾上菊之助です。同作では実母の富司純子が犬神松子役を演じており、親子共演となりました。 映像作品では、「下町ロケット」シリーズや『グランメゾン東京』(2019年)、『映画 イチケイのカラス』(2023年)などに出演しています。
賀來賢人(2018年)

2018年版『犬神家の一族』で佐清/青沼静馬役を演じたのは賀来賢人。 2007年に映画『神童』でデビューした彼は、2014年の朝ドラ『花子とアン』でヒロインの兄を演じて注目を集めます。その後、映画『斉木楠雄のΨ難』(2017年)でコメディの才能を開花させ、「今日から俺は!!」シリーズで主演を務めるなど、存在感を強めました。
金子大地(2023年)

2023年版では、金子大地が犬神佐清役を演じました。これまでのキャストと違い、青沼静馬役との一人二役ではありません。 2015年にデビューした金子は、2019年に『腐女子、うっかりゲイに告る。』でテレビドラマ初主演を務めました。「おっさんずラブ」シリーズに出演しているほか、映画『猿楽町で会いましょう』(2021年)で主演を務めるなど、活躍をつづけています。
不朽の名作の映像化は豪華キャストで!
1976年から2023年までに製作された『犬神家の一族』のキャストを紹介しました。まとめてみると、その時々で話題の俳優がキャスティングされているのがわかりますね。 それぞれ見比べてみるのも楽しいかもしれません。