2026年10月2日更新

東京国際映画祭2026完全ガイド!コンペ全15作品・日程・チケット情報まとめ【第39回】

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東京国際映画祭

2026年10月26日(月)に開幕する第39回東京国際映画祭。オープニングを飾る『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』や、センターピースの『ゴジラ-0.0』といった話題作がそろい、コンペティション部門には1,892本の応募から15本が選ばれました。フェスティバル・ナビゲーターは中島健人が務めます。 この記事では、第39回東京国際映画祭の開催概要とコンペティション部門の全15作品、チケットの発売日や楽しみ方を解説していきます。

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第39回東京国際映画祭の開催概要——日程・会場・テーマ

名称第39回東京国際映画祭
会期2026年10月26日(月)〜11月4日(水)の10日間
会場日比谷 , 有楽町 , 丸の内 , 銀座地区ほか
テーマCONNECT―映画が繋ぐその先の世界
上映本数204本(2025年は184本)
オープニング作品『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』
センターピース『ゴジラ-0.0』
クロージング作品『コロニー/群体』
フェスティバル・ディレクター久松猛朗
フェスティバル・ナビゲーター中島健人
併設マーケットTIFFCOM(2026年10月28日〜30日)
公式サイト第39回東京国際映画祭 公式サイト

第39回東京国際映画祭は、2026年10月26日(月)から11月4日(水)までの10日間、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区を中心に開かれます。オープニングのレッドカーペットは、2025年に続いて日比谷仲通りで行われる予定です。 テーマに掲げたのは「CONNECT―映画が繋ぐその先の世界」。上映本数は204本と、2025年の184本から20本増えました。5年ぶりにフェスティバル・ディレクターに復帰した久松猛朗は、ラインナップ発表会見で映画祭の祝祭感を高めたいと語り、プログラムを少しエンタメ寄りにするよう要望したと明かしています。 部門の新設・改編も見逃せません。国際交流基金と共催する東南アジア映画の特集部門「CROSSCUT ASIA+(クロスカットアジア・プラス)」が誕生したほか、日本映画を紹介する「Nippon Cinema Now」部門がコンペティション形式に変わりました。2027年の第40回を見据えた、変化の多い回と言えるでしょう。

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オープニング・センターピース・クロージング作品

映画祭の“顔”となる3本は、日本映画2本と韓国映画1本の組み合わせです。いずれも劇場公開に先がけて上映されるため、話題作をひと足早く大スクリーンで観られます。

オープニング作品『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』——名曲誕生の舞台裏を描く音楽劇

オープニングを飾るのは、瀬々敬久監督の『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』です。全米ビルボードチャートで3週連続1位に輝いた名曲「上を向いて歩こう」の誕生秘話を、作曲家・中村八大、作詞家・永六輔、歌手・坂本九の3人を軸に描く音楽エンターテインメントとなっています。 出演は岡田准一、松坂桃李、仲野太賀。上映時間155分の大作で、映画祭ではアジアン・プレミアとして2026年10月26日(月)に上映されます。劇場公開は2026年12月25日です。

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センターピース『ゴジラ-0.0』——『ゴジラ-1.0』の続編を公開直前に上映

センターピースには、山崎貴が監督・脚本・VFXを手がける『ゴジラ-0.0』が選ばれました。第96回アカデミー賞で視覚効果賞を受賞した『ゴジラ-1.0』(2023年)の続編で、神木隆之介と浜辺美波が再び出演します。 映画祭での上映は2026年11月1日(日)、劇場公開は同年11月3日です。前作の流れをくみつつ、ゴジラ像に新たな解釈を示す一作と伝えられており、公開直前のお披露目としても注目を集めそうです。

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クロージング作品『コロニー/群体』——ヨン・サンホが描く感染パニック

クロージングは、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016年)のヨン・サンホ監督による韓国映画『コロニー/群体』です。ビルで起きた正体不明のバイオテロに巻き込まれ、逃げ場を失った人々が、進化を続ける感染者に立ち向かうパニック・アクションとなっています。 出演はチョン・ジヒョン、ク・ギョファン、チ・チャンウク。2026年11月4日(水)にジャパン・プレミアとして上映されます。韓国では2026年5月に公開され、日本では2027年1月1日に公開予定です。劇場公開に先がけて大スクリーンで観られる貴重な機会です。

コンペティション部門の全15作品を紹介

コンペティション部門には1,892本の応募があり、そのなかから15本が選ばれました。日本映画は3本で、ワールド・プレミア(世界初上映)は7本にのぼります。 プログラミング・ディレクターの市山尚三は、2026年のラインナップの傾向として「歴史を振り返る映画がすごく多い」と説明しています。過去を懐かしむためではなく、分断が進む世界を読み解く手がかりとして歴史を描いた作品が目立つとのこと。1944年のイタリア、1946年のインドネシア、1985年のサッカー場での暴動と、題材の幅広さにも注目です。 まずは全15作品を一覧で確認しておきましょう。表の区分は、WP=ワールド・プレミア、AP=アジアン・プレミアを示しています。

作品名監督製作国区分
『妖怪、化物をひろう』池田暁台湾 , 日本WP
『問題だらけの花嫁』ルバイヤット・ホセインフランス , バングラデシュほかAP
『ふたつの自由』リサンドロ・アロンソチリ , アルゼンチンほかAP
『地獄が来たとしても』サムエレ・ロッシイタリアAP
『腹喜(フーシー) 四つの饗宴奇譚』チウ・ジョンジョン香港 , 台湾 , 日本ほかWP
『ヘイゼル85』テオドラ・アナ・ミハイベルギー , オランダ , ドイツAP
『過怠』山本英日本WP
『魔法の星図』スン・シュンシンガポールAP
『獄中の記憶』セルジオ・グラシアーノポルトガルAP
『ふたりを結ぶ夜』ワン・ジャンヨンフランス , 香港WP
『夜明け前の赤』ガリン・ヌグロホインドネシアWP
『妹兄とマンホールの蓋』ミルチョ・マンチェフスキ北マケドニアほかWP
『木々は見ている』バフマン・ゴバディトルコAP
『男ともだち』三島有紀子日本WP
『今日が終わるまで』イェレナ・マクシモヴィッチセルビアほかAP

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『妖怪、化物をひろう』——余貴美子が異形の赤ん坊を育てる日台合作

監督・脚本池田暁
製作国台湾 , 日本
上映時間108分
言語日本語 , 中国語
出演余貴美子 , オダギリジョー , 片桐はいり , きたろう , Leo王
区分ワールド・プレミア
映画祭での上映日2026年10月28日(水) , 10月30日(金) , 11月3日(火)
劇場公開2026年12月11日

嵐で大きな被害を受けた小さな町を舞台に、孤独に暮らす老婦人タエと、彼女が拾った人間ではない生き物の赤ん坊・ハルの旅を描く作品です。町の人々に気味悪がられながらも、タエはハルと暮らせる場所を探してさまよい始めます。 撮影は台湾の金門島で行われ、池田暁監督によると、スタッフの9割以上が台湾の人たちだったそう。ラインナップ発表会見では、本作が「実話とは思えない実話ベース」の物語であると明かし、種族の違う生き物を大切に育てた女性の姿に“人間の愛情の懐の深さ”を見いだしたと話していました。 タエ役の余貴美子をはじめ、オダギリジョーや片桐はいりといった個性派がそろった点も魅力。日台合作ならではの風景と、不思議なぬくもりに満ちた物語を楽しめそうです。

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『問題だらけの花嫁』——都市伝説から結婚の重圧をあぶり出す

監督ルバイヤット・ホセイン
製作国フランス , バングラデシュ , ポルトガル , ノルウェー , ドイツ
上映時間88分
言語ベンガル語 , 英語
区分アジアン・プレミア
映画祭での上映日2026年10月31日(土) , 11月1日(日) , 11月2日(月)

「美容院で謎の死を遂げた花嫁」という都市伝説を出発点に、結婚を控えた女性が浴びる社会の視線や、周囲からのプレッシャーを批評的に描いた作品です。 リアリズム一辺倒ではなく、ホラーやファンタジーの要素を大胆に取り入れているのが特徴。監督のルバイヤット・ホセインはバングラデシュ出身で、縫製工場で働く女性たちを描いた『メイド・イン・バングラデシュ』(2019年)で知られます。88分とコンパクトな尺なので、映画祭のハシゴにも組み込みやすいでしょう。

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『ふたつの自由』——リサンドロ・アロンソが25年ぶりに描く続編

監督リサンドロ・アロンソ
製作国チリ , アルゼンチン , ルクセンブルク , ドイツ , イギリス
上映時間101分
言語スペイン語
区分アジアン・プレミア
映画祭での上映日2026年10月26日(月) , 10月28日(水) , 11月1日(日)

森の中の山小屋で自由気ままに暮らす男が、精神病院に入っていた姉を引き取ることになり、静かな日常が一変していく物語です。 アルゼンチンの映画作家リサンドロ・アロンソが、2001年の長編デビュー作『Freedom』と同じ主人公を描いた作品で、実に25年ぶりの続編にあたります。ヴィゴ・モーテンセン主演の『約束の地』(2014年)でも知られる監督が、四半世紀を経て同じ人物にどう向き合うのか——その答えを確かめたくなる一作です。

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『地獄が来たとしても』——雪山に取り残されたパルチザン兵のサバイバル

監督サムエレ・ロッシ
製作国イタリア
上映時間96分
言語イタリア語
区分アジアン・プレミア
映画祭での上映日2026年10月28日(水) , 10月30日(金) , 11月2日(月)

舞台は1944年の北イタリア。敵の襲撃を逃れたものの、雪に覆われた山岳地帯にひとり取り残された若いパルチザン兵が、厳しい自然のなかで生き延びようともがく姿を描きます。 撮影は5か月以上に及んだとされ、過酷な自然環境そのものが主人公の敵となるサバイバル劇です。極限状態に置かれた人間のドラマを、大スクリーンで体感したい人におすすめします。

『腹喜(フーシー) 四つの饗宴奇譚』——4つの時代をまたぐ料理の奇想天外な物語

監督チウ・ジョンジョン
製作国香港 , 台湾 , 日本 , サウジアラビア , カタール
上映時間135分
言語中国語(四川方言)
出演リー・カンション
区分ワールド・プレミア
映画祭での上映日2026年10月29日(木) , 11月1日(日) , 11月2日(月)

料理をテーマに、4つの時代を背景とした奇想天外な物語が展開する作品です。 監督のチウ・ジョンジョンは、長編デビュー作『椒麻堂会』(2021年)でロカルノ国際映画祭の審査員特別賞を受賞した中国出身の映画作家で、本作が監督第2作となります。ツァイ・ミンリャン作品の常連として知られるリー・カンションが出演しているのも、アジア映画ファンには見逃せないポイントでしょう。日本も製作に加わった国際共同製作で、東京で世界初上映を迎えます。

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『ヘイゼル85』——サッカー史に残る悲劇を多視点で描く

監督テオドラ・アナ・ミハイ
製作国ベルギー , オランダ , ドイツ
上映時間92分
言語オランダ語 , フランス語 , 英語 , イタリア語
区分アジアン・プレミア
映画祭での上映日2026年10月26日(月) , 10月31日(土) , 11月2日(月)

1985年、ベルギーのヘイゼル・スタジアムで行われたユベントス対リバプール戦。その試合で起きた、サッカー史上最悪とも言われる暴動と、その結末を描いた作品です。 物語は、市の広報担当やイタリア人レポーターといった立場の異なる人々の視点を重ねながら進みます。監督のテオドラ・アナ・ミハイは、麻薬カルテルに娘を奪われた母親を描く『母の聖戦』(2021年)で国際的な評価を得た映画作家。実際の悲劇を多角的に見つめる手腕に期待が高まります。

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『過怠』——唐田えりか×知英、受精卵の取り違えで入れ替わったふたりの運命

監督山本英
原作谷村志穂『過怠』
製作国日本
上映時間131分
言語日本語 , 韓国語
出演ジヒョン役/唐田えりか , 菜々子役/知英
区分ワールド・プレミア
映画祭での上映日2026年10月29日(木) , 10月30日(金) , 10月31日(土)
劇場公開2027年2月5日

受精卵の取り違えによって、運命が入れ替わってしまったふたりの女性。偶然出会ったふたりが、ある出来事をきっかけに衝撃の事実と向き合い、「自分は何者なのか」を問いながら自らの居場所を探していく物語です。 谷村志穂の小説を、『熱のあとに』(2024年)の山本英監督が映画化しました。日本と韓国を舞台に、唐田えりかが韓国人のジヒョン、知英が日本人の菜々子を演じる——国籍を入れ替えたキャスティングも話題を呼んでいます。 会見で山本監督は、物語はファンタジーのように聞こえるものの、描いているのは彼女たちの日常だと説明。主演ふたりの演技を「本当に素晴らしい」とたたえていました。

『魔法の星図』——10年がかりで完成した長編アニメーション

監督スン・シュン
製作国シンガポール
上映時間85分
言語英語 , 中国語
区分アジアン・プレミア
映画祭での上映日2026年10月27日(火) , 10月29日(木) , 11月1日(日)

架空の帝国を舞台に、少年と魔法使いの壮大な冒険を描く長編アニメーションです。 手がけたのは中国出身のアーティスト、スン・シュン。完成までに10年の歳月をかけたといい、水墨画や中世ヨーロッパの銅版画を思わせる独創的な映像美が最大の見どころです。実写作品が並ぶコンペティション部門のなかで、唯一のアニメーション作品となります。

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『獄中の記憶』——ポルトガル文学を代表する作家の投獄時代に迫る

監督セルジオ・グラシアーノ
製作国ポルトガル
上映時間167分
言語ポルトガル語
区分アジアン・プレミア
映画祭での上映日2026年10月31日(土) , 11月1日(日) , 11月3日(火)

19世紀のポルトガル文学を代表する作家カミーロ・カステロ・ブランコが、ポルト刑務所に投獄されていた時期の姿を描いた作品です。 監督のセルジオ・グラシアーノは、第37回東京国際映画祭で『英国人の手紙』(2024年)が上映された映画作家。上映時間は167分と、コンペティション部門の15作品のなかで最も長い作品です。腰を据えて文芸ドラマに浸りたい人に向いています。

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『ふたりを結ぶ夜』——上海を舞台にした大学生と寮の管理人の恋

監督ワン・ジャンヨン
製作国フランス , 香港
上映時間96分
言語北京語
区分ワールド・プレミア
映画祭での上映日2026年10月30日(金) , 11月2日(月) , 11月3日(火)

家庭のトラブルを抱え、上海でひとり暮らす大学生が、学生寮の管理人を務める中年女性と出会い、恋愛関係になっていく物語です。 監督のワン・ジャンヨンは、『沈む街』(1996年)で知られるジャン・ミンのもとで助監督を務めてきた人物で、本作が監督デビュー作となります。東京での世界初上映なので、新しい才能の誕生にいち早く立ち会えるチャンスと言えるでしょう。

『夜明け前の赤』——独立直後のインドネシアを旅する壮大な歴史ドラマ

監督ガリン・ヌグロホ
製作国インドネシア
上映時間113分
言語インドネシア語 , 英語 , オランダ語
出演ニコラス・サプットゥラ
区分ワールド・プレミア
映画祭での上映日2026年10月27日(火) , 10月30日(金) , 11月3日(火)

舞台は1946年、独立直後で混乱が続くインドネシア。調査書類を届ける使命を負った地質学者の青年が、スマトラからジョグジャカルタを目指す苦難の旅を、壮大なスケールで描きます。 監督は、インドネシア映画界を長年けん引してきたガリン・ヌグロホ。主演には同国を代表するスター、ニコラス・サプットゥラを迎えました。歴史を通して現代を見つめるという2026年のコンペティション部門の傾向を、象徴する1本と言えそうです。

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『妹兄とマンホールの蓋』——『ビフォア・ザ・レイン』の名匠による社会風刺

監督ミルチョ・マンチェフスキ
製作国北マケドニア , ブルガリア , セルビア , アルバニア , イタリア , イギリス
上映時間116分
言語マケドニア語
区分ワールド・プレミア
映画祭での上映日2026年10月30日(金) , 11月2日(月) , 11月3日(火)

マンホールの蓋や彫像をスクラップ屋に売って生計を立てる兄妹を主人公に、北マケドニア社会への風刺を込めた作品です。 監督のミルチョ・マンチェフスキは、『ビフォア・ザ・レイン』(1994年)でヴェネチア国際映画祭の金獅子賞に輝いた北マケドニアの映画作家。名匠が母国の現在を鋭く切り取った新作が、東京で世界初上映を迎えます。

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『木々は見ている』——バフマン・ゴバディがエヴァ・グリーン主演で挑むホラー

監督バフマン・ゴバディ
製作国トルコ
上映時間112分
言語英語 , トルコ語 , クルド語
出演エヴァ・グリーン
区分アジアン・プレミア
映画祭での上映日2026年10月28日(水) , 10月29日(木) , 10月31日(土)

娘とともに故郷へ戻ってきた作家が、森のなかで奇怪な出来事に遭遇していくサイコロジカル・ホラーです。 監督は『亀も空を飛ぶ』(2004年)で知られるバフマン・ゴバディ。これまでのイメージを一新するジャンルに挑み、主演には『007/カジノ・ロワイヤル』(2006年)のエヴァ・グリーンを迎えました。社会派の名匠が描くホラーが、どんな恐怖を見せてくれるのか楽しみです。

『男ともだち』——松岡茉優×成田凌、京都で描く名前のない関係

監督三島有紀子
原作千早茜『男ともだち』
製作国日本
上映時間131分
言語日本語
出演神名役/松岡茉優 , ハセオ役/成田凌
区分ワールド・プレミア
映画祭での上映日2026年10月27日(火) , 10月28日(水) , 11月1日(日)

人生に行き詰まったイラストレーターの神名と、“男ともだち”のハセオ。京都を舞台に、ふたりの曖昧でいて確かなつながりを描く作品です。直木賞作家・千早茜の小説を、三島有紀子監督が映画化しました。 会見で三島監督は、パンデミックの時期に、人と寄り添うとはどういうことかを考えて映画化を決めたと明かしています。劇中のハセオの台詞「この世界の終りの日が来たら、何したい」が、コロナ禍にはリアルに響いたとも話していました。 さらに「広島のシーンで松岡さんが渾身のお芝居をしている」と語っており、主演・松岡茉優の熱演に期待が高まります。三島監督は『少女』(2016年)、『幼な子われらに生まれ』(2017年)でも東京国際映画祭に参加しており、ゆかりの深い監督でもあります。

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『今日が終わるまで』——社会が揺れる一夜を過ごす若いふたり

監督イェレナ・マクシモヴィッチ
製作国セルビア , ブルガリア , スロベニア , モンテネグロ , クロアチア , ドイツ
上映時間91分
言語セルビア語
区分アジアン・プレミア
映画祭での上映日2026年10月31日(土) , 11月1日(日) , 11月3日(火)

不幸せな家庭から逃げ出した20歳のレナが、2歳年上のステファンと出会い、抗議デモと社会不安が広がる一夜をともに過ごす物語です。受け入れられたい、自由になりたいという思いを抱えたふたりの姿が描かれます。 2026年9月に開かれた第83回ヴェネチア国際映画祭のオリゾンティ部門で世界初上映された作品で、東京がアジアでの初上映の場となります。

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審査委員長はロルフ・デ・ヒーア——コンペティション部門の審査委員と賞

コンペティション部門の審査委員長を務めるのは、オーストラリアの映画監督ロルフ・デ・ヒーアです。カルト的な人気を誇る『悪い子バビー』(1993年)でヴェネチア国際映画祭の審査員特別賞を受賞し、『十艘のカヌー』(2006年)ではカンヌ国際映画祭「ある視点」部門の審査員特別賞に輝きました。 40年以上にわたり、監督・脚本・製作を手がけてきたベテランです。

審査委員長ロルフ・デ・ヒーア(脚本家・映画監督・プロデューサー)
審査委員アレックス・ロー(プロデューサー) , オ・ジョンワン(プロデューサー) , 渡辺真起子(俳優) , ヨブ・ムーア(カラリスト)

審査委員には、ジム・ジャームッシュ監督作をプロデュースしたアレックス・ロー、『箪笥〈たんす〉』(2003年)や『甘い人生』(2005年)を手がけた韓国のプロデューサー、オ・ジョンワン、俳優の渡辺真起子、カラリストのヨブ・ムーアが名を連ねています。製作・演技・映像技術と、異なる専門性を持つメンバー構成です。 最高賞の東京グランプリ/東京都知事賞をはじめとする各賞は、会期の終盤に発表されます。最終日の2026年11月4日(水)には、東京グランプリ受賞作と観客賞受賞作の上映も予定されています。

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フェスティバル・ナビゲーターは中島健人——「映画は人生を拡張してくれる」

映画祭の“顔”としてフェスティバル・ナビゲーターを務めるのは、中島健人です。大の映画好きとして知られ、アーティスト活動と並行して俳優としても活躍の場を広げています。 2026年10月1日のラインナップ発表会見では、「映画を愛する一人として、そして俳優の一人として」参加できる喜びを語りつつ、「こんなギラギラなアイドルでいいのかな」と会場を笑わせる場面も。東京国際映画祭を「東京と世界が映画を通じて繋がる場所」と表現し、映画は「自分の人生を拡張してくれるもの」と語りました。 映画祭での作品選びについては「ときめいていたい」とラブストーリーを挙げ、「愛の映画を探す旅に出たい」と意気込んでいます。ナビゲーターとして、映画人との対話にも意欲を見せていました。

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その他の部門の注目作——ガラ・セレクションから特集上映まで

コンペティション以外にも、話題作や特集上映が目白押しです。部門ごとの主な見どころを紹介します。

ガラ・セレクション15プログラム。『劇場版「虎に翼」』 , 『BYE BYE LOVE 探偵はBARにいる』 , 『ワイルド・ホース・ナイン』ほか
Nippon Cinema Now9本。2026年からコンペティション形式に。『恋する地球人 -劇場特別版-』 , 『山﨑リバーサイド - 俳優の肩ごしに -』 , 『オキナワ・サウダージ』ほか
アジアの未来10本。鯨岡弘識監督『Saravah』ほか
CROSSCUT ASIA+新設。国際交流基金との共催による東南アジア映画特集(6本)
アニメーションプログラミング・アドバイザーはアニメ評論家の藤津亮太
日本映画クラシックス没後70年・溝口健二特集
ワールド・フォーカス生誕100年・ユーセフ・シャヒーン監督特集
そのほかの部門・特集ユース , ウィメンズ・エンパワーメント , アジア学生映画コンファレンス , 台湾電影ルネッサンス2026

ガラ・セレクション——『劇場版「虎に翼」』や名匠たちの新作が集結

映画「すべて真夜中の恋人たち」 ポスター
©2026年「すべて真夜中の恋人たち」製作委員会

国内外の話題作がそろうガラ・セレクションには、15のプログラムが並びます。日本映画では、連続テレビ小説を映画化した『劇場版「虎に翼」』、人気シリーズ最新作の『BYE BYE LOVE 探偵はBARにいる』(白石和彌監督)、中川龍太郎監督の『君の話』、岨手由貴子監督の『すべて真夜中の恋人たち』、SABU監督の『記憶ゼロ』がラインナップされました。 海外作品では、マーティン・マクドナー監督の『ワイルド・ホース・ナイン』、クリスティアン・ムンジウ監督の『Fjord フィヨルド』、トニー・ギルロイ監督の『ベヒモス! 人生の組曲』、ウェイン・ワン監督の『Diary of a Mad Old Man(原題)』と、名だたる監督の新作が控えています。

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Nippon Cinema Now——2026年からコンペティション形式に

日本映画の最前線を紹介するNippon Cinema Now部門は、2026年からコンペティション形式となりました。上田慎一郎監督の『恋する地球人 -劇場特別版-』、犬童一心監督の『山﨑リバーサイド - 俳優の肩ごしに -』、松林要樹監督の『オキナワ・サウダージ』をはじめ、9本が上映されます。 久松フェスティバル・ディレクターは、日本映画を海外へ送り出す役割を重視し、本部門の作品数を広げていきたいと話しています。

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アジアの未来・CROSSCUT ASIA+——アジア映画の新たな才能に出会う

アジアの気鋭監督の作品を集めた「アジアの未来」部門には10本が選ばれ、日本の鯨岡弘識監督による『Saravah』も入りました。 新設のCROSSCUT ASIA+は、国際交流基金との共催による東南アジア映画の特集で、6本が上映されます。石坂健治シニア・プログラマーは、不安定な世界のなかで足元を見つめ直す作品が集まったと振り返り、各地域の歴史を見つめる色合いが強く出ていると話していました。

アニメーション・クラシックスほか——溝口健二特集やユーセフ・シャヒーン特集も

アニメーション部門は、アニメ評論家の藤津亮太がプログラミング・アドバイザーを務めます。日本映画クラシックスでは没後70年を迎える溝口健二の特集が組まれ、ワールド・フォーカスでは生誕100年のユーセフ・シャヒーン監督特集が行われます。 このほか、ユース、ウィメンズ・エンパワーメント、アジア学生映画コンファレンス、台湾電影ルネッサンス2026と、切り口の異なるプログラムがそろいました。

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黒澤明賞・エシカル・フィルム賞などの関連企画

世界の映画界に貢献した映画人をたたえる「黒澤明賞」は、『そこのみにて光輝く』(2014年)の呉美保監督と、イランのモハマド・ラスロフ監督が受賞しました。社会課題に光を当てた作品を対象とする「東京国際映画祭 エシカル・フィルム賞」では、俳優の磯村勇斗が審査委員長を務めます。 2026年10月28日(水)には、米映画芸術科学アカデミーのトップが登壇するトークイベント「アカデミー・イン・東京」を開催。映画人と観客が交流できる「交流ラウンジ」や川喜多かしこ映画文化賞といった企画も用意され、上映以外の楽しみも充実しています。

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東京国際映画祭2026のチケット発売日と買い方

一般販売2026年10月17日(土)から、オンラインで部門ごとに先着販売
10:00〜アニメーション , ユース , 日本映画クラシックス , 黒澤明の愛した映画 , ウィメンズ・エンパワーメント , アジア学生映画コンファレンス
12:00〜アジアの未来 , Nippon Cinema Now , CROSSCUT ASIA+ , ワールド・フォーカス
14:00〜ガラ・セレクション , 企画上映 , 特別上映 , エシカル・フィルム賞受賞作品
16:00〜コンペティション
先行抽選販売受付終了(オープニング , センターピース , クロージング , ガラ・セレクションの一部作品が対象)
車椅子スペース2026年10月18日(日)13:00から販売
決済方法オンライン:クレジットカード , PayPay
チケットセンター:クレジットカード , 現金
会期中の窓口有楽町駅前チケットセンター(2026年10月26日〜11月4日)
公式情報チケット情報(公式サイト)

チケットの一般販売は、2026年10月17日(土)にオンラインでスタートします。部門ごとに販売開始時刻がずらされており、コンペティション部門は16時からです。 オープニング、センターピース、クロージングと、ガラ・セレクションの一部作品は先行抽選販売の対象でした。抽選の受付はすでに終了しており、これらの作品は10月17日の一般販売には含まれない点に注意しましょう。 会期中は、JR有楽町駅中央口すぐの有楽町駅前広場にチケットセンターが設けられます。各上映劇場の窓口では映画祭のチケットを販売しないため、オンラインかチケットセンターで購入してください。料金の詳細は、公式サイトの料金一覧で確認できます。

初めて行く人へ——監督たちが教える映画の選び方

何を観ればいいか迷ったら、ラインナップ発表会見で監督たちが語った“選び方”が参考になります。 池田暁監督のおすすめは、なんと「適当に選ぶ」。ハシゴしやすい時間の組み合わせで選んでも、意外といい出会いがあるといいます。三島有紀子監督は、プログラムの写真で俳優がいい顔をしている作品に丸をつけ、あえて物語は読まずに直感で選ぶ派です。 山本英監督は、評判も知らない監督・出演者の作品を1本は観てほしいと提案。2本以上観ることで、1本だけでは得られない感覚が生まれるとも話していました。中島健人の「愛の映画を探す旅」にならって、テーマを決めて巡ってみるのも楽しいでしょう。

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東京国際映画祭2026についてよくある質問

2026年の東京国際映画祭はいつ・どこで開催されますか?

第39回東京国際映画祭は、2026年10月26日(月)から11月4日(水)までの10日間開催されます。会場は日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区を中心としたエリアです。

東京国際映画祭2026のチケットはいつから買えますか?

一般販売は2026年10月17日(土)から公式のオンラインチケットサイトで始まり、部門ごとに販売開始時刻が分かれています。会期中は有楽町駅前チケットセンターでも購入でき、各上映劇場の窓口では販売されません。

オープニング作品とクロージング作品は何ですか?

オープニング作品は瀬々敬久監督の『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』、クロージング作品はヨン・サンホ監督の『コロニー/群体』です。センターピースとして山崎貴監督の『ゴジラ-0.0』も上映されます。

コンペティション部門に選ばれた日本映画はどの作品ですか?

池田暁監督の『妖怪、化物をひろう』、山本英監督の『過怠』、三島有紀子監督の『男ともだち』の3本です。3本ともワールド・プレミア(世界初上映)となります。

コンペティション部門の審査委員長は誰ですか?

オーストラリアの映画監督ロルフ・デ・ヒーアです。『悪い子バビー』(1993年)でヴェネチア国際映画祭の審査員特別賞を受賞した経歴を持ちます。

フェスティバル・ナビゲーターは誰が務めますか?

中島健人が務めます。2026年10月1日のラインナップ発表会見に登壇し、映画は「自分の人生を拡張してくれるもの」と語りました。

第39回東京国際映画祭は2026年10月26日開幕!

歴史を見つめる作品が多く集まったコンペティション部門の15本に、『ゴジラ-0.0』をはじめとする話題作、新設のCROSSCUT ASIA+まで——第39回東京国際映画祭は、204本の映画で東京と世界をつなぎます。 チケットの一般販売は2026年10月17日(土)から。気になる作品を早めにチェックして、日比谷・有楽町・丸の内・銀座を舞台にした10日間の映画の旅に出かけてみてください。

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