2026年10月23日更新

吉田恵輔監督の映画おすすめ10選!『ヒメアノ〜ル』の狂気から最新作『mentor』まで全作品一覧

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映画 mentor  吉田恵輔
(C)2026「mentor」製作委員会

『空白』『ミッシング』で、理不尽な出来事に直面した人々の怒りや痛みを容赦なく描いてきた吉田恵輔監督。ラブコメディからバイオレンス、ボクシング映画まで題材の振り幅が大きく、笑いと居心地の悪さが同居する独特の作風で、多くの映画ファンを惹きつけています。 2026年は『四月の余白』『mentor』と2本の新作が公開され、2027年秋には新井英樹原作の『SPUNK -スパンク!-』の公開も控えています。 この記事では、長編デビュー作『机のなかみ』から最新作『mentor』までの監督映画一覧と、その中から選んだおすすめ映画10作品を、最新作から順に紹介します。 (※吉は「つちよし」が正式表記)

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吉田恵輔監督のプロフィール|照明技師から「人間のイタさ」を描く鬼才へ

名前吉田恵輔(よしだ けいすけ)
生年月日1975年5月5日
出身地埼玉県
学歴東京ビジュアルアーツ卒業
主な監督作品『ヒメアノ〜ル』『BLUE/ブルー』『空白』『ミッシング』『mentor』
主な受賞歴ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 オフシアター・コンペティション部門グランプリ(『なま夏』)
2021年度 芸術選奨文部科学大臣新人賞(『BLUE/ブルー』『空白』)

吉田恵輔は1975年5月5日生まれ、埼玉県出身の映画監督・脚本家です。専門学校の東京ビジュアルアーツ在学中から自主映画を作り始め、塚本晋也監督の作品で照明を担当しながら、PVやCMの照明も手がけてきました。 自主制作の中編『なま夏』でゆうばり国際ファンタスティック映画祭のグランプリを獲得し、2007年公開の『机のなかみ』で長編デビュー。自ら書いた小説を映画化した『純喫茶磯辺』(2008年)などのオリジナル作品と、『銀の匙 Silver Spoon』『ヒメアノ〜ル』といった漫画の実写化を並行して手がけてきました。 中学時代からボクシングを続けており、『BLUE/ブルー』(2021年)では殺陣指導も担当しています。同作と『空白』(2021年)で、2021年度の芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞しました。

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吉田恵輔の監督映画一覧【全15作・公開順】

映画 mentor  吉田恵輔
(C)2026「mentor」製作委員会

吉田恵輔が監督を務めた劇場公開の長編映画を、公開年の古い順にまとめました。15作のうち11作がオリジナル作品で、ほぼすべての作品で脚本も自ら手がけています。

公開年作品名主演原作
2007年『机のなかみ』あべこうじ、鈴木美生オリジナル
2008年『純喫茶磯辺』宮迫博之吉田恵輔の同名小説
2010年『さんかく』高岡蒼甫(現・高岡奏輔)オリジナル
2013年『ばしゃ馬さんとビッグマウス』麻生久美子、安田章大オリジナル
2013年『麦子さんと』堀北真希オリジナル
2014年『銀の匙 Silver Spoon』中島健人荒川弘の同名漫画
2016年『ヒメアノ〜ル』森田剛、濱田岳古谷実の同名漫画
2018年『犬猿』窪田正孝オリジナル
2018年『愛しのアイリーン』安田顕新井英樹の同名漫画
2021年『BLUE/ブルー』松山ケンイチオリジナル
2021年『空白』古田新太、松坂桃李オリジナル
2022年『神は見返りを求める』ムロツヨシ、岸井ゆきのオリジナル
2024年『ミッシング』石原さとみオリジナル
2026年『四月の余白』一ノ瀬ワタルオリジナル
2026年『mentor』磯村勇斗、末澤誠也、綾野剛オリジナル

※劇場公開された長編映画を掲載しています(自主制作の中編『なま夏』は除く)。2027年秋には『SPUNK -スパンク!-』(原作:新井英樹・鏡ゆみこ)の公開が予定されています。

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吉田恵輔監督のおすすめ映画10選

映画 mentor  吉田恵輔
(C)2026「mentor」製作委員会

ここからは、吉田恵輔の監督映画の中から、おすすめの10作品を紹介します。最新作から順に見ていきましょう。

『mentor』(2026年)主演:磯村勇斗・末澤誠也・綾野剛

映画 メンター 「mentor」
(C)2026「mentor」製作委員会
公開日2026年10月16日
原作なし(オリジナル脚本)
監督・脚本吉田恵輔
主なキャスト磯村勇斗、末澤誠也(Aぇ! group)、綾野剛、木南晴夏、酒井若菜 ほか

『mentor』は、2026年10月16日に公開された吉田恵輔監督の最新作です。15年前、少年たちの花火遊びが原因でアパートが全焼した事故を起点に、大人になったふたりの前に、あの日の「火傷の男」が再び姿を現す物語を描きます。 アーチェリーの日本代表候補となった龍之介を磯村勇斗、過去の罪から逃れられずにいる拓海を末澤誠也(Aぇ! group)が演じ、末澤誠也にとっては個人として初の映画主演作です。綾野剛は、特殊メイクで全身に火傷を負った男・埜本に挑みました。赦しの言葉は救いなのか罠なのか、最後まで先が読めない緊張感が見どころです。

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『四月の余白』(2026年)主演:一ノ瀬ワタル

公開日2026年6月26日
原作なし(オリジナル脚本)
監督・脚本吉田恵輔
主なキャスト一ノ瀬ワタル、夏帆 ほか

『四月の余白』は、2026年6月26日に公開されたオリジナル作品です。元半グレで元受刑者の西健吾が運営する更生施設「みらいの里」を舞台に、問題を抱えた子どもたちと、彼らに本気で向き合う大人たちの姿を描きます。 主演は、Netflixシリーズ『サンクチュアリ -聖域-』で注目を集めた一ノ瀬ワタルで、本作が映画初主演です。荒れたクラスの運営に悩む中学教師・草野冬子を夏帆が演じました。吉田監督は、体罰を容認するわけではないものの「その中間のグレー」は存在しないのか、という問いから企画を始めたと語っています。善悪で割り切れない大人と子どもの関係に、監督らしいまなざしが光ります。

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『ミッシング』(2024年)主演:石原さとみ

ミッシング、映画、ポスター
©︎2024「missing」Film Partners
公開日2024年5月17日
原作なし(オリジナル脚本)
監督・脚本吉田恵輔
主なキャスト石原さとみ、青木崇高、森優作、中村倫也 ほか

『ミッシング』は、幼い娘が突然姿を消した家族を描く2024年公開の作品です。母の沙織里はあらゆる手を尽くして娘の美羽を捜しますが、有力な手がかりがないまま3か月が過ぎ、事件に冷静な夫の豊とも感情がすれ違っていきます。さらに、失踪当日にアイドルのライブに行っていたことがSNSで広まり、激しい非難にさらされることに。 沙織里を演じた石原さとみは、本作で第49回報知映画賞の主演女優賞を受賞しました。誠実に取材を続ける地元テレビ局の記者・砂田を中村倫也が演じ、報道とSNSが当事者を追い詰めていく構図も描かれます。これまでのイメージを覆す石原さとみの熱演は、一度は観ておきたい名演です。

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『神は見返りを求める』(2022年)主演:ムロツヨシ・岸井ゆきの

公開日2022年6月24日
原作なし(オリジナル脚本)
監督・脚本吉田恵輔
主なキャストムロツヨシ、岸井ゆきの、若葉竜也、吉村界人 ほか

『神は見返りを求める』は、YouTubeの世界を舞台にした2022年公開のオリジナル作品です。お人よしの田母神尚樹は、合コンで知り合った底辺YouTuber・川合優里の動画づくりを手伝い、ふたりは良きパートナーになっていきます。 しかし、見返りを求めない善意だったはずの関係は、少しずつ形を変えていきます。田母神をムロツヨシ、優里を岸井ゆきのが演じ、人の承認欲求と「見返り」への執着をあぶり出しました。笑えるのにどこか痛い、吉田監督らしいイタさが詰まった一本です。

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『空白』(2021年)主演:古田新太・松坂桃李

『空白』
(C)2021『空白』製作委員会
公開日2021年9月23日
原作なし(オリジナル脚本)
監督・脚本吉田恵輔
主なキャスト古田新太、松坂桃李、田畑智子、藤原季節、趣里、伊東蒼、片岡礼子、寺島しのぶ ほか

『空白』は、愛知県蒲郡市を舞台にした2021年公開のオリジナル作品です。漁師・添田充の娘の花音は、スーパーで万引きを疑われて逃げ出し、交通事故で命を落とします。娘の潔白を信じる充はスーパーの店長・青柳を激しく責め立て、ふたりの対立はやがてテレビやネットを巻き込んで広がっていきます。 怒りを抑えられない父親・添田充を古田新太、追い詰められていく店長・青柳直人を松坂桃李が演じました。吉田監督は本作と『BLUE/ブルー』で、2021年度の芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞しています。被害者と加害者の境界が揺らいでいく展開に、観る側も答えを問われる作品です。

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『BLUE/ブルー』(2021年)主演:松山ケンイチ

公開日2021年4月9日
原作なし(オリジナル脚本)
監督・脚本吉田恵輔
主なキャスト松山ケンイチ、木村文乃、柄本時生、東出昌大 ほか

『BLUE/ブルー』は、ボクシングジムを舞台にした2021年公開のオリジナル作品です。誰よりもボクシングを愛し、努力を重ねながらも試合で勝てない瓜田。彼を追ってボクシングを始めた後輩の小川は才能を開花させ、日本チャンピオンに王手をかけています。しかも小川は、瓜田の幼なじみで初恋の相手でもある千佳との結婚を控えていました。 瓜田を演じた松山ケンイチは、クランクインの2年前からトレーニングを始めて役に臨んでいます。中学時代からボクシングを続ける吉田監督自身が殺陣指導を担当し、リアルな試合シーンを作り上げました。勝てなくてもリングに立ち続ける男たちの姿が、静かに胸を打つ一本です。

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『愛しのアイリーン』(2018年)主演:安田顕

公開日2018年9月14日
原作新井英樹『愛しのアイリーン』
監督・脚本吉田恵輔
主なキャスト安田顕、ナッツ・シトイ、木野花、伊勢谷友介、河井青葉 ほか
映倫区分R15+

『愛しのアイリーン』は、新井英樹の同名漫画を実写化した2018年公開の作品です。42歳まで恋愛経験のない宍戸岩男は、フィリピンへのお見合いツアーで18歳のアイリーンと結婚し、彼女を連れて帰郷します。ところが実家は父の葬儀の最中で、母のツルはふたりの結婚を認めません。 主人公の岩男を安田顕、母のツルを木野花が演じました。吉田監督は2027年秋公開予定の『SPUNK -スパンク!-』で、再び新井英樹作品の映画化に挑みます。愛と欲望がむき出しのままぶつかり合う、熱量の高い一本です。

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『犬猿』(2018年)主演:窪田正孝

公開日2018年2月10日
原作なし(オリジナル脚本)
監督・脚本吉田恵輔
主なキャスト窪田正孝、新井浩文、江上敬子、筧美和子 ほか

『犬猿』は、相性の悪いふた組のきょうだいを描いた2018年公開のオリジナル作品です。印刷会社で働く真面目な金山和成は、乱暴でトラブルばかり起こす兄・卓司を恐れています。一方、和成に好意を寄せる幾野由利亜は家業の印刷工場を切り盛りし、美人の妹・真子は工場を手伝いながら芸能活動に励んでいます。 弟の和成を窪田正孝、兄の卓司を新井浩文が演じ、由利亜役にはお笑いコンビ・ニッチェの江上敬子が起用されました。身近なきょうだいだからこそ生まれる嫉妬や劣等感が、笑いと痛みを伴って描かれます。

『ヒメアノ〜ル』(2016年)主演:森田剛・濱田岳

公開日2016年5月28日
原作古谷実『ヒメアノ〜ル』
監督・脚本吉田恵輔
主なキャスト森田剛、濱田岳、佐津川愛美、ムロツヨシ ほか
映倫区分R15+

『ヒメアノ〜ル』は、古谷実の同名漫画を実写化した2016年公開の作品です。ビル清掃のアルバイトをする岡田進は、変わり映えのない毎日に焦りを感じていました。ある日、職場の先輩・安藤に誘われて訪れたカフェで、高校時代の同級生・森田正一と再会。やがて、店員のユカがストーカー被害に遭っていることを知ります。 森田正一を演じた森田剛の怪演が大きな話題を呼び、R15+指定のバイオレンス描写とともに、吉田監督の名を広く知らしめた作品です。前半のラブコメ調から一転、背筋が凍る展開へと切り替わる構成は必見です。

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『さんかく』(2010年)主演:高岡蒼甫

公開日2010年6月26日
原作なし(オリジナル脚本)
監督・脚本吉田恵輔
主なキャスト高岡蒼甫(現・高岡奏輔)、小野恵令奈、田畑智子 ほか

『さんかく』は、こじれた三角関係を描いた2010年公開のオリジナル作品です。同棲中の百瀬と佳代は、互いに説明しきれないわだかまりを抱えたまま暮らしています。そこへ佳代の中学生の妹・桃が夏休みの間だけ住み込むことになり、桃の大人びた振る舞いに百瀬は動揺していきます。 百瀬を高岡蒼甫(現・高岡奏輔)、桃を小野恵令奈、佳代を田畑智子が演じました。恋愛のこじれや執着をコミカルかつ生々しく描く、のちの作品にも通じる作風の原点ともいえる一本です。恋愛映画の甘さとは無縁の、ヒリヒリした三角関係を味わえます。

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吉田恵輔監督の映画についてよくある質問

吉田恵輔監督の最新作は?

2026年10月16日に公開された『mentor』です。磯村勇斗、末澤誠也(Aぇ! group)、綾野剛が出演するオリジナル作品です。また、新井英樹・鏡ゆみこの漫画を原作とする『SPUNK -スパンク!-』が2027年秋に公開予定です。

吉田恵輔監督の映画は全部で何本?

劇場公開された長編映画は、2007年の『机のなかみ』から2026年の『mentor』までの15作です。このほかに、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭でグランプリを獲得した自主制作の中編『なま夏』があります。

吉田恵輔監督が手がけた漫画原作の映画は?

荒川弘原作の『銀の匙 Silver Spoon』(2014年)、古谷実原作の『ヒメアノ〜ル』(2016年)、新井英樹原作の『愛しのアイリーン』(2018年)の3作です。2027年秋公開予定の『SPUNK -スパンク!-』も漫画が原作です。

吉田恵輔監督の主な受賞歴は?

中編『なま夏』で、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭のオフシアター・コンペティション部門グランプリを獲得しています。また、『BLUE/ブルー』と『空白』(ともに2021年)で、2021年度の芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞しました。

吉田恵輔監督はボクシング経験者?

中学時代からボクシングを続けています。ボクシングジムを舞台にした『BLUE/ブルー』(2021年)では、監督・脚本に加えて殺陣指導も担当しました。

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吉田恵輔監督の映画は、人間のむき出しの感情から目が離せない!

吉田恵輔は、『さんかく』や『犬猿』のような身近な人間関係のこじれから、『空白』『ミッシング』のような社会の理不尽まで、人間のみっともなさや痛みを正面から描いてきた監督です。笑いと居心地の悪さが紙一重で同居する作風こそ、吉田作品ならではの魅力です。 2026年は『四月の余白』『mentor』が公開され、2027年秋には『SPUNK -スパンク!-』も控えています。気になる作品から、ぜひチェックしてみてください。

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