映画『クロノロジー・オブ・ウォーター』あらすじ・キャスト解説!クリステン・スチュワート長編監督デビュー作
『トワイライト』シリーズで知られるクリステン・スチュワートが、初めて長編映画の監督に挑んだ『クロノロジー・オブ・ウォーター』。作家リディア・ユクナヴィッチの回想録をもとに、約8年をかけて完成させた一作です。2027年2月5日(金)より、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国順次公開されます。 この記事では、『クロノロジー・オブ・ウォーター』のあらすじ・キャスト・見どころを解説していきます。
映画『クロノロジー・オブ・ウォーター』作品概要・あらすじ【ネタバレなし】
| タイトル | クロノロジー・オブ・ウォーター |
|---|---|
| 原題 | The Chronology of Water |
| 公開日 | 2027年2月5日(金)よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開 |
| 監督・脚本 | クリステン・スチュワート |
| 原作 | リディア・ユクナヴィッチによる回想録『The Chronology of Water』(2011年) |
| 製作総指揮 | リドリー・スコットほか |
| 出演 | リディア・ユクナヴィッチ役/イモージェン・プーツ、クローディア役/ソーラ・バーチ、ケン・キージー役/ジム・ベルーシ、フォトグラファー役/キム・ゴードン、アール・ケイヴ、チャーリー・キャリック、トム・スターリッジ、スザンナ・フラッド、エズメ・クリード=マイルズ、マイケル・エップ |
| 製作国・製作年 | フランス、ラトビア、アメリカ(2025年) |
| 上映時間 | 128分 |
| 映倫区分 | PG12 |
| 協力 | CHANEL |
| 配給 | mia film |
| 配給宣伝協力 | xhora |
| 公式サイト | 公式サイトはこちら |
『クロノロジー・オブ・ウォーター』は、作家リディア・ユクナヴィッチが2011年に発表した同名の回想録を映画化した作品です。原作は世界的ベストセラーとなり、2017年にこの本と出会ったクリステン・スチュワートが自ら脚本も手がけ、長編監督デビュー作として完成させました。 描かれるのは、幼少期に父親から受けた性的虐待の傷を抱えながら、水泳、文学、そして「書くこと」を通して人生を取り戻そうとする女性の姿。その歩みを、スチュワートは鮮烈な映像で描き出しています。 2025年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門で上映されると、従来の伝記映画の枠を飛び越える詩的で大胆な映像表現が高く評価されました。日本ではPG12指定で公開されます。
映画『クロノロジー・オブ・ウォーター』のあらすじ

幼い頃、父親による性的虐待で心と身体に深い傷を負ったリディア。逃げ場のない日々の中で、唯一打ち込めたのが水泳でした。全米代表候補にまで上り詰めたものの、心の傷が妨げとなり、その道は閉ざされてしまいます。 その後のリディアは、アルコールやドラッグ、刹那的な恋愛に身を委ね、自らを壊すように生きていきます。やがて結婚と出産を経験した彼女を、取り返しのつかない喪失が襲うのでした。 喪失をきっかけに自分の人生を見つめ直したリディアは、「書くこと」に出会います。痛みや怒り、欲望といった記憶の断片を言葉として紡ぎ直しながら、過去に支配されるのではなく、自らの物語を生き直そうと歩み始めるのですが……。
映画『クロノロジー・オブ・ウォーター』キャスト解説!イモージェン・プーツ×ソーラ・バーチ×ジム・ベルーシら豪華キャストが集結
リディア・ユクナヴィッチ役/イモージェン・プーツ
主人公のリディアを演じるのは、イギリス出身の俳優イモージェン・プーツです。『28週後...』(2007年)や『ビバリウム』(2019年)、『ファーザー』(2020年)などに出演し、繊細さと芯の強さをあわせ持つ演技で評価を高めてきました。 本作では、17歳から30代に至るまでのリディアの人生を体現。救いようのないほどの脆さと、破壊的な生への衝動を同時に抱えた難役に挑み、英紙The Telegraphからは「イモージェン・プーツのキャリア最高の演技」と称賛されています。
クローディア役/ソーラ・バーチ
リディアの姉クローディアを演じるのは、ソーラ・バーチです。クローディアもまた、リディアと同じくトラウマを抱えて生きる人物として描かれます。 バーチは子役時代から活躍し、『アメリカン・ビューティー』(1999年)で注目を集めました。その後、カルト的人気を誇る『ゴーストワールド』(2001年)で主演を務め、ゴールデングローブ賞にノミネートされています。
ケン・キージー役/ジム・ベルーシ
ジム・ベルーシが演じるのは、小説『カッコーの巣の上で』(1962年)で知られる実在の作家ケン・キージーです。作家を志すリディアが出会う人物のひとりとして登場します。 ベルーシは『K-9/友情に輝く星』(1989年)などで人気を博し、映画・ドラマを問わず長年にわたって活躍してきました。ベテランならではの存在感で、物語に厚みをもたらしてくれるでしょう。
フォトグラファー役/キム・ゴードン
BDSMセラピストでもあるフォトグラファーを演じるのは、キム・ゴードンです。ゴードンは、オルタナティブ・ロックを代表するバンド「ソニック・ユース」の元メンバー。ベーシスト・ボーカリストとして、インディペンデント音楽のカリスマと呼ばれる存在となりました。 ミュージシャンにとどまらず、アーティストや作家としても活動してきた彼女の出演は、本作の個性豊かなキャスティングを象徴しています。
監督は俳優クリステン・スチュワート——8年をかけた長編監督デビュー作
監督・脚本を務めたのは、クリステン・スチュワートです。『トワイライト』シリーズで世界的な人気を獲得し、ダイアナ元皇太子妃を演じた『スペンサー ダイアナの決意』(2021年)ではアカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。メジャー大作からインディーズ作品まで、幅広いフィールドで第一線を走り続ける俳優です。 監督としては、短編映画やミュージックビデオを手がけてきたスチュワート。2017年に原作と出会った際には「“絶対に私以外には作らせない”と攻撃的なまでの確信を持った」と語り、約8年をかけて本作を完成させました。脚本は500ものバージョンを重ねたといい、「記憶そのもののように、はかなくて流動的な脚本を形作ろうとしたのです」と振り返っています。 さらに、『エイリアン』(1979年)や『グラディエーター』(2000年)で知られる巨匠リドリー・スコットが製作総指揮に名を連ね、スチュワートの監督デビューを支えました。
映画『クロノロジー・オブ・ウォーター』の見どころ解説
痛みを創造へ——「書くこと」で人生を取り戻す再生の物語
本作の核にあるのは、過去の傷は消えなくても、その傷の物語は書き換えられる——という力強いメッセージです。リディアは、痛みや怒り、欲望といった記憶の断片を言葉にすることで、奪われた生を少しずつ取り戻していきます。 重いテーマを扱いながらも、描かれるのはひとりの女性が自らの声で人生を語り直すまでの再生の記録。逆境の中で表現に救いを見いだす姿は、多くの観客の胸に響くはずです。
16ミリフィルムの詩的映像——カンヌで絶賛された大胆な演出
スチュワートは、リディアの記憶と感情を16ミリフィルムに焼き付けました。断片的な記憶をたどるように揺らぎ、移ろっていく映像は、従来の伝記映画や回想劇の枠を軽やかに飛び越えています。 カンヌ国際映画祭での上映後には、海外メディアから「大胆かつ確かな手腕を見せつける監督デビュー作」(The Hollywood Reporter)、「鮮烈な監督デビュー作」(Rolling Stone)と絶賛の声が寄せられました。
CHANELも協力——巨匠からカリスマミュージシャンまで集結
本作には、スチュワートが2013年からアンバサダーを務める世界的ラグジュアリーブランド「CHANEL」が協力として参加しています。スチュワートと同ブランドは、広告やファッションショーにとどまらず、ショートフィルムや文学プロジェクトといった文化事業でもコラボレーションを重ねてきました。 俳優として長年ファッションの世界とも関わってきたスチュワートならではのつながりが、作品を支えている点も見逃せません。映画界の巨匠からインディペンデントのカリスマまでが集結した顔ぶれとあわせて、作品の背景にも注目です。
映画『クロノロジー・オブ・ウォーター』は2027年2月5日(金)全国順次公開!痛みを言葉に変えた女性の再生の記録
傷ついたひとりの女性が、「書くこと」を通して自らの人生を取り戻していく『クロノロジー・オブ・ウォーター』。クリステン・スチュワートが約8年をかけて映画化した、渾身の長編監督デビュー作です。 主人公リディアを演じるのはイモージェン・プーツ。2027年2月5日(金)より、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国順次公開されます。痛みを創造へと変えていくリディアの眩い再生の記録を、ぜひ劇場で見届けてください。