映画『グラスホッパー』あらすじ・キャストからCiatrユーザーの感想まで紹介!【後半にネタバレあり】

2017年7月6日更新

伊坂幸太郎原作の120万部突破ベストセラー小説『グラスホッパー』が待望の映画化。実写化不可能と言われた複雑に絡まる見ごたえのあるストーリーは勿論、山田涼介・生田斗真ら豪華キャストの面々にも注目が集まります。公開日は、2015年11月7日(土)。今回は、あらすじ・キャストなどを紹介します。

一人の「押し屋」を中心に複雑に絡み合う3人の男たちの心『グラスホッパー』【あらすじ】

交通事故に見せかけてターゲットを暗殺する、裏社会に存在する「押し屋」と呼ばれる殺し屋。平凡な一般人である鈴木は、意図的に仕組まれた事故によって恋人を殺されたことを疑い、裏で糸を引く人物に近づくためにある裏組織に潜入します。ハロウィンの夜、渋谷スクランブル交差点で、彼の進む道を大きく違える事件が起こり…。

「決して出会ってはいけなかった」

この「押し屋」を巡り、主人公の鈴木(生田斗真)、自殺専門の殺し屋・鯨(浅野忠信)、ナイフ使いの殺し屋・蝉(山田涼介)の関係が複雑に、そして不幸に繋がっていきます。果たして「押し屋」の正体とは。闇の世界に生きる彼らは、何を思って、何のために生きるのか。

原作では、登場人物たちがそれぞれ抱えるトラウマが物語とリンクし、アクション・ミステリー要素は勿論、一つのドラマとしても楽しむことが出来るようになっています。前半で群像劇的に紡がれたいくつもの伏線が、後半でしっかりとカタルシスを生んでくれるはず。実写映画版でも、原作の良い部分を活かしていることを期待しましょう。

映画『グラスホッパー』を彩る豪華キャスト陣

『重力ピエロ』『ゴールデンスランバー』『オー!ファーザー』等、これまでにも伊坂幸太郎の小説は多く映画化されています。その中でも今作の原作『グラスホッパー』については、ファン以外にも人気が高く120万部突破をしています。ちなみに『グラスホッパー』は「バッタ」を意味しています。

原作の世界観を映像として再現することは不可能とまで言われていましたが、それを見事に映画化したのは瀧本智行監督(『犯人に告ぐ』『イキガミ』)。すでに『脳男』で生田斗真とのタッグが成功している彼は、今回は浅野忠信と山田涼介を更に抜擢しました。

瀧本智行と言えば、人の心の襞を丁寧に表現する繊細さを持ち、かと思えば心の闇を抉り出し見せ付けるような映像も見事。まさに『グラスホッパー』のテーマにぴったりの監督と言えるのではないでしょうか。今作では、公になることのない裏社会を鋭い切り口で映像化しています。PG-12指定で、目を覆いたくなるようなシーンでも、手抜きなしに表現してくれていることを期待しましょう。

主演、生田斗真も伊坂作品に意欲!

愛する妻を殺された元教師・鈴木

生田斗真は1984年10月7日生まれの俳優です。ジャニーズ所属ながらどのアイドルグループにも属さずに俳優業に専念する異端の存在と言えます。様々な映画・テレビドラマ・舞台に出演し、第一線で活躍する人気俳優の一人です。

『人間失格』では酒や女に溺れ廃人になっていく男、『僕等がいた』では爽やかな高校生役。また、『脳男』では無機質で表情の分からないターミネーターのような役柄を、最新作『予告犯』では顔を隠しながらも染み出る感情を抑えきれないアンチ・ヒーローを演じ、話題になりました。そんな幅広い演技を持ち味としながらも、端正な顔立ちとクールな雰囲気から「闇」を持つキャラクターを演じることが多かった生田斗真。今回は心優しい青年を演じることとなり、彼の演技の幅を更に広げる作品になることは間違いないでしょう。

主人公の気弱な元教師の鈴木扮する生田斗真は「今回は虫も殺せないような心優しい青年を演じるのですが、気負いすぎずに沢山のお客さんに楽しんで頂ける作品にしたい。」と意気込みを語っています。『脳男』以来の瀧本智行監督との再タッグとなりますが、監督は彼を今度はどのように魅せるのか、期待が高まります。

物語を黒く、そして赤く彩る2人の殺し屋

憂える自殺屋「鯨」を演じる浅野忠信

自殺専門の殺し屋・鯨を演じるのは浅野忠信。1973年11月27日生まれで、俳優歴20年以上の大ベテラン。『殺し屋1』『ヴィタール』『私の男』など、本作で演じるような闇を持つキャラクターを数多く演じてきています。活動の幅は日本にとどまらず、『マイティ・ソー』『モンゴル』『47RONIN』等海外でも一線で活躍する、日本を代表する俳優の一人です。2015年10月公開の映画『岸辺の旅』でも主演を務めています。

「鯨」は直接に手を下さないけれど、に出会ってしまった人間は、どうしてか自殺をすることになってしまう。浅野は、「若い頃から殺し屋を演じてきましたが、こんな特殊な役はなかなかありません。全身全霊でぶつかっていきたい。とても楽しみです。」と語っています。

若き殺し屋「蝉」を演じる山田涼介

ナイフ使いの殺し屋・蝉を演じるのは山田涼介は1993年5月9日生まれのタレント、俳優です。ジャンプの人気漫画の映画化作品『暗殺教室』以来、2度目の映画出演となります。しかし、『探偵学園Q』『理想の息子』『金田一少年の事件簿N』等、テレビドラマに多く出演し、その演技力はお墨付き。

このように、アイドルグループ「Hey!Say!JUMP」所属ながら俳優としてのイメージが強い山田涼介ですが、明るく可愛いキャラクターを演じることが多い印象です。深い闇を抱える蝉というキャラクターは彼にとっても新境地と言えるのではないでしょうか。

また、山田は「夢の一つだった映画に出演できる事が本当に嬉しい。今までにない新しい山田涼介を皆さんにお見せしたいです。」と意気込みを語っています。事務所の先輩である生田も、「高い身体能力で、作品中を暴れまわってほしい」と期待を寄せていました。

謎の主婦すみれ/麻生久美子

謎の主婦・すみれを演じるのは、ベテラン女優の麻生久美子。園子温監督の『ラブ&ピース』では、主人公に唯一寄り添う冴えないOLを演じていました。

そんな彼女が今回演じるのは、謎に包まれた主婦。彼女のミステリアスさを最大限に生かしたキャラクターになることでしょう。

主人公鈴木の婚約者百合子/波瑠

あさが来た

主人公・鈴木の婚約者を演じるのは、旬な女優の一人である波瑠。『がじまる食堂の恋』『アゲイン 28年目の甲子園』等、多くの映画・テレビドラマに出演経験があり、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』のヒロイン役・白岡あさ役に決定したことによって、今最も注目を浴びている女優の一人と言えます。

ヤンキーセレブ比与子/菜々緒

美脚を活かしてファッションモデルとしてデビューし、最近では女優業もこなす菜々緒が、ヤンキーセレブ・比与子を演じます。『白ゆき姫殺人事件』『エイプリル・フールズ』等、話題作に続いて出演する彼女が、どのようなヤンキーを見せてくれるのか楽しみです。

殺し屋アサガオ/吉岡秀隆

男はつらいよ

山田洋次監督によって見出され、『男はつらいよ』シリーズにおいて寅次郎の甥・満男役でレギュラー出演し、後半では事実上の主役として活躍した俳優である吉岡秀隆。本作では鈴木に「押し屋」として疑われる槿(あさがお)を演じています。

裏社会の交渉人岩西/村上淳

映画・ドラマに数多く出演し、Vシネマ界でも活躍する個性派俳優・村上淳。2015年には、人気漫画を園子温監督によって映画化した『新宿スワン』や、『狂い咲きサンダーロ-ド』の石井岳龍監督による『ソレダケ/that's it』に出演。特に、染谷将太綾野剛らが出演する『ソレダケ/that's it』では、圧倒的な存在感を放ちました。

鯨の父/宇崎竜童

魚からダイオキシン

映画に数多く出演し、『魚からダイオキシン!!』等、自ら監督も務める大御所俳優。本作では自殺屋「鯨」の父を演じています。

裏社会のドン、寺原会長/石橋蓮司

石橋蓮司

主人公・鈴木が潜入する闇の組織のボスであり、裏社会を牛耳るドンである寺原会長を演じるのは、数多くの悪役をこなしてきたベテラン石橋蓮司。まさに適役と言えるほどに、彼の姿が思い浮かびます。

イカレタ二代目寺原Jr./金児憲史

主にテレビドラマ界で活躍するベテラン俳優、金児憲史。ミステリー・刑事物に多く出演してきた彼が、闇社会の2代目という新境地に挑戦しています。