2019年10月9日更新

是枝裕和監督のおすすめ映画13作品『万引き家族』や『真実』を含む2019年最新版

是枝裕和
©︎ciatr

役者の自然な演技を引き出す手腕と確かな映像力で、国内外で高い評価を受ける是枝裕和監督。2018年『万引き家族』でパルムドールを獲得するなど勢いは留まることを知りません。この記事では、是枝裕和監督のおすすめ映画を一挙に紹介します。

目次

是枝裕和監督のおすすめ映画作品13選!役者の自然な演技を引き出す天才映像作家【2019年最新版】

是枝裕和
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2018年の第71回カンヌ国際映画祭にて、パルムドール(最高賞)を受賞した是枝裕和(これえだ・ひろかず)監督。日本人監督の受賞は『うなぎ』の今村昌平監督以来、21年ぶりのことでした。 受賞作の『万引き家族』のように、ありふれた日常風景に社会問題を織り交ぜ、“家族のかたち”や社会のあり方を問う作風が特徴です。是枝作品はベテラン俳優以外に、子役や一般人の演技も素晴らしく、役者の自然な演技を引き出す天才映像作家でもあります。 この記事では、そんな是枝裕和監督作品を厳選して紹介!2019年の最新作『真実』も含め、おすすめの13作品を紹介していきます。

是枝裕和のプロフィールを紹介 はじめはドキュメンタリー作家だった?

是枝裕和は1962年6月6日生まれ、東京都練馬区出身です。1987年に早稲田大学を卒業し、制作会社「テレビマンユニオン」へ入社しました。 90年代には、ドキュメンタリー番組のディレクターとして高い評価を得て、1995年に『幻の光』で映画監督デビュー。2004年の『誰も知らない』では、当時14歳の柳楽優弥に日本人初・史上最年少でのカンヌ国際映画祭最優秀男優賞をもたらしています。以降の作品でも、子役の生き生きとした演技を引き出してきました。 “父と息子”、“四姉妹”、“血の繋がらない一家”と、様々な家族像に社会的テーマを絡め、普遍的な物語に昇華させるなど家族の表現も秀逸。ドキュメンタリー的な演出や、淡々としつつも温かみを感じる視点は海外からの評価が高く、今や世界的映画監督となりました。

是枝監督の最新映画『真実』が2019年10月に公開!

2019年10月11日公開の映画『真実』。是枝裕和が構想に8年をかけ、全編フランスで撮影された自身初の国際共同製作映画ということで、世界から注目を浴びています。 フランスの国民的女優ファビエンヌが自伝本『真実』を出版し、娘のリュミエール夫婦、家族たちがお祝いに訪れることから始まる愛憎のドラマです。一冊の自伝本は何を語るのか、そして“母と娘”の過去に隠された“嘘”と“真実”とは……。 キャストは映画界の至宝と謳われるカトリーヌ・ドヌーヴ、リュミエール役のジュリエット・ビノシュ、その夫役のイーサン・ホークらが集結。是枝監督と世界的スターが綴る母と娘のドラマ、フランスの風景と共に描かれる新たな是枝ワールドに注目です!

是枝監督作品を年代順に紹介

ではここから、是枝裕和監督作品の中からおすすめの映画を年代順に紹介しましょう。 児童虐待、カルト事件、年金の不正受給など社会問題を扱った作品が多いので、順番に観れば各時代の背景をたどることもできます!

『幻の光』(1995年)

是枝裕和監督のデビュー作。“生と死”、“喪失と再生”を描いた映画

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ずっと観たかったやつ。 が、観賞後に解説読んでようやく理解。 グリーフワークという言葉を始めて知った。 あとはとりあえず江角マキコの若さと関西弁の拙さ。

映画監督・是枝裕和のデビュー作であり、女優・江角マキコの初主演作でもある『幻の光』。作家・宮本輝の同名著書が原作となっており、一人の女性の生と死、喪失と再生を繊細に描いています。監督、主演女優ともにデビュー作でありながらヴェネツィア国際映画祭で高い評価を得た作品です。

『ワンダフルライフ』(1999年)

死んだ人が天国までの7日間で最高の思い出を選ぶ。思い出から人生とは何かを見つめ直す物語

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____RiN____ 3.5

ARATA(井浦新)映画初主演作。 死んでから死後の世界へと旅立つまでの1週間、死者達は「そこ」で一番大切な思い出を選ぶ。その思い出は、彼らと「そこ」のスタッフ達の手によって映画として再現される。そして、その記憶が頭の中に鮮明に蘇った瞬間、彼らはその「一番大切な記憶」だけを胸に死後の世界へと旅立っていく。 「そこ」の役所みたいな妙な現実味と、ARATA演じるスタッフたちの人間臭さなんかが妙にリアルで、本当にこういう場所があるんじゃないかなあと思ってしまった。映画全体としてはとても静かで色味も渋く抑えられていて、ストーリーもかなりゆったり。セリフも聞きづらいけれどそれも雰囲気になっている。 新しい解釈の「死後の世界」の映画。

是枝裕和監督の長編映画第2作目『ワンダフルライフ』。インディペンデント映画ながら、ナント三大陸映画祭グランプリなどを受賞し、異例のヒットを記録しました。 舞台は死者が天国へ旅立つ前に、一番大切な思い出を映画にしてくれる施設。主人公の青年・望月は死者にインタビューをしつつ、映画の撮影をする職員です。彼らとの対話を繰り返すうちに、望月の中にある変化が生まれていく様を描きました。 主演はモデル出身のARATA(現・井浦新)で、70~80代の一般人も出演しており、是枝監督らしいドキュメンタリー色の強い作品です。撮影現場では、出演者に簡単な状況設定のみ伝えられ、ほぼ即興で撮影されました。

『DISTANCE』(2001年)

事件の加害者遺族もまた加害者なのか、それとも被害者なのか……

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yaswitch 3.5

ワンダフルライフ、歩いてもでもそうだが、残された者にどれだけ死者が影響を与え、死んでもなおある意味"存在"し続けているものか、考えさせられる。 なくなった妻が実は子供を降ろしていたことをしらされたときなんか、生前のこと、そして死後になってしまった今、その相手との距離に直面させられることの恐怖。。 やっぱりワンダフルライフ的な温かさを感じる映画のほうがいいな。。 しかし、この映画のdvd特典の映像は是枝監督のこだわりを感じさせられる。宮沢賢治の書きかけの詩の続きがわかったみたいなこと言うシーン、カット数を重ねるごとに演者がほんまものになってく。採用されたカットは映画中に見たら詩の内容のほうが気になったけど、特典を見たらなんてスゴいシーンなんだろうと改めて思ってしまう。

オウム事件をモチーフとした、是枝裕和監督のカンヌ初出品作『DISTANCE』。被害者ではなく、加害者側家族の視点からカルト問題と向き合った、社会派ヒューマン・ドラマです。 カルト教団による無差別殺人が発生し、実行犯4名と教祖も死亡した事件から3年後の夏。加害者遺族は彼らの名日に、遺灰が眠るとある湖を訪れます。そこには元信者の男性が居合わせ、実行犯の隠れ家だったロッジで、事件前日の話を聞くことになり……。 5人は一夜の対話を通して、目を背けてきたこと、自分自身と向き合っていきます。主演のARATA、伊勢谷友介、寺島進、浅野忠信ら実力派キャストが集結しました。

『誰も知らない』(2004年)

主演の柳楽優弥は14歳でカンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞。衝撃の話題作

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ほのぼのとした中の過酷さ。 題材そのものの重さもあるけれど、 出演している子供たち全員の表情にどこか陰りが見えて、 余計につらかったです。 そのくらい秀逸な作品でした。 「誰も知らない」のではなく、「みんな知らないふり」をしている。 周囲の大人たちだけでなく、子供たち自身もそうしてやりすごしている。 映画の中では決着が付かなかったけれど、 何を感じるか、何を考えるべきなのか、すべてわたしたちに委ねられた気がしました。 「映画」ってこういうことなのだろうな、と思いました。

主演の柳楽優弥の名を世界に知らしめた映画『誰も知らない』。是枝裕和が「巣鴨子供置き去り事件」を題材に、15年をかけ制作しました。 新しい恋人を作った母親が失踪し、幼い兄弟を抱えて懸命に生きる長男の姿を通して、家族や社会のあり方を問いかける衝撃のドラマ。母親役のYOUの演技も凄まじく、児童虐待(ネグレクト)という表現がまだ浸透していない時代に、子供たちの現実を世間に突きつけたのです。 是枝監督はあえてキャストに台本を渡さず、1年間の長期撮影を行うことで、子役の感情の機微や成長、視覚的な説得力を引き出しました。カンヌでクエンティン・タランティーノが絶賛したという、柳楽優弥の表情も見どころです。

『花よりもなほ』(2006年)

是枝裕和が初めて務めた時代劇映画

V6の岡田准一を主演に迎えた人情時代劇『花よりもなほ』。ヒロインの宮沢りえ、古田新太や香川照之ら実力派キャストが共演しました。 時は元禄15年、仇討ちに賞金が出ていた時代。父の仇討ちのために江戸へ出てきた青木宗左衛門は、貧乏長屋に腰を据え機を待つも、そのまま2年が経過することに。彼は長屋で充実した生活を送るうちに仇討ちに疑問を抱き、葛藤するようになるのでした。 宗左衛門が人間として成長する姿を、人情味とユーモア溢れるタッチで描いた作品。寂れた長屋の風景の描き方に温かな眼差しが感じられ、多くの人に愛されています。

『歩いても 歩いても』(2008年)

15年前に死んだ兄と比較されコンプレックスを抱いて生きてきた横山良多は失業していることを隠し家族と再会するが……

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何気ない会話の連続、組み立ての上手さにに惹き付けられる昔ながらの日本映画、筋を手取り足取り親切に説明して欲しい人や起伏を求めている人には不向きですが 何気なく映される曲がりくねった歩道橋に何かを感じてしまう人には楽しめるはず、最近のTVは面白くも無いのに笑い声だけにぎやかね~あれ後から足してるんでしょ?ってさりげなく強烈、冒頭でいきなり豚の角煮が食べたくてしょうがなくなりました。

映画『歩いても 歩いても』は、是枝監督が自身の母を反映して制作した作品です。興収成績は振るわなかったものの、身近な母親像が世界のファンの心に響きました。 とある夏の日、横山良多は妻のゆかりとその連れ子・あつしを連れて、実家に帰省します。その日はちょうど、15年前に亡くなった兄の命日。それぞれに抱えるものがあり、時には愛憎が表裏一体となる家族関係を、リアルかつシニカルに描き出しました。 主演は阿部寛、ゆかり役に夏川結衣、良多の両親を故・樹木希林と原田芳雄が好演。特に樹木希林の、喪った息子への執着を孕んだ演技が見事で、鬼気迫るものがあります。

『空気人形』(2009年)

空気人形が心を持ってしまい青年に恋をしてしまう

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おっさんが家に居ない間にラブドールが動き出した!?街に飛び出して、恋しちゃって、さあ大変・・・、と放っておくと下品なラブコメになっちゃいそうなストーリーをよくもまあここまで素晴らしい雰囲気映画にしましたね。で、ただの雰囲気映画化と思いきや、人間とラブドールの境界をあやふやにして、あのラスト。素晴らしい映画です。今年観た一本にあげます。 美しすぎるペ・ドュナは、彼女の写真集かと思うくらいに本当に画面に映えます。

映画『空気人形』は、業田良家の短編コミック『ゴーダ哲学堂 空気人形』を、韓国の人気女優ペ・ドゥナの主演で映画化したラブストーリーです。 冴えない男・秀雄が所有するラブドールの“のぞみ”に心が芽生え、一人で街を歩くようになった彼女が、とある青年・純一に恋をするストーリー。ただの官能ドラマではなく、現代人が抱える空虚さや生命の喜びと悲しみを孕んだ、美しくも儚いファンタジーです。 ペ・ドゥナは同年の主演女優賞を総ナメにし、ARATA、板尾創路、余貴美子、岩松了、オダギリジョーら個性派キャストと共演しました。是枝監督にとって初の「原作モノ」という意味でも、必見の作品と言えるでしょう。

『奇跡』(2011年)

九州新幹線開通にまつわる噂を聞いた兄弟は、家族をもう一度一緒に暮らせるようにと奇跡を巻き起こす

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岩井俊二先生の打ち上げ花火を思い出しました 私も小学生のころ、車だと30分もかからない距離の公園へ友達と自転車で行くことに決めて、些細なことでケンカしたり、ガリガリくんが異常にうまかったり、帰り道で途方に暮れたり、ビルに当たる西陽がキレイだったり、家に帰ってきたらなんかちょっと部屋が狭く感じたり、少し大人になった気がしたり そんなガキンチョ達の精一杯のアイデンティティ探し これ、ボーイミーツガール映画だったらしいですよね、企画段階では マエダマエダに一目惚れして兄弟映画にしたとか ボーイミーツガール観たかったなぁ(^^)

2011年3月の九州新幹線の全線開通を記念して制作された映画『奇跡』。是枝監督は当時小学生の兄弟漫才コンビ「まえだまえだ」を主演に迎え、感動の家族ドラマに仕上げました。 両親の離婚で引き裂かれた兄弟は、“九州新幹線の一番列車がすれ違う瞬間を見ると願いが叶う”というジンクスを信じ、子供だけの大冒険を決意。兄弟の願いは唯一つ、家族4人で暮らすこと!無謀に思える計画は友人や周囲の大人を巻き込み、様々な奇跡を起こして……。 主演の前田航基、旺志郎兄弟に絶賛の声が寄せられ、兄弟のクラスメイト役で橋本環奈、樹木希林の孫・内田伽羅も出演しました。冒険の様子と是枝監督のドキュメンタリー的な演出がマッチしており、子役を撮る上手さが際立っています。

『そして父になる』(2013年)

是枝裕和が子供の取り違えを描いた話題作。鑑賞後はタイトルの意味が深く胸に突き刺さる

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子供の取り違えが発覚した2組の親子の物語ですが、主には福山雅治演じる男が父親として成長する姿を描いています。一流企業に勤め、高層マンションに住み、美しい妻を持ち、家庭もありで順風満帆に見えた男が子供の取り違えを機に色々と見つめ直します。静かな映像、地味な脚本ながらも映像が雄弁で無駄がないように思います。しかも難しいところが全くないというのも是枝監督の良いところなのでしょうか。 ピアノが物語全体の重要なパーツであることがわかります。父が子供に習わせていたピアノ。福山雅治演じる父親自身もピアノを挫折した過去があるピアノ。そんなピアノが全編にわたりBGM(「ゴールドベルグ変奏曲」とか?)として流れています。はじめはその均整のとれたバッハピアノ曲が、福山雅治演じる父親の作り上げた完璧な息子を象徴しているような印象でした。しかしエンディングでも流れるピアノにはどこか父親としての温かみを得たような暖かいピアノで心が安らぎます。聴く人の心情によって感じ方が異なるのがクラシックピアノの魅力かと思うので、クラシックピアノ好きの僕としてはたまらない演出でした。物語としても重要なピアノの音を使ってこんなことやってのけるなんて…!! 自分の親子関係、さらに今後いつかは父親になる身としての境遇とも重ね合わさり、涙が止まりませんでした。扉を開けるとギターを構えた福山雅治がいたあの瞬間、今年一番涙が出ました。 星5を決定付けたのは配役の妙です。リリー・フランキーがリリー・フランキー役で登場したかのようなの父親は完璧でしたし、福山雅治の完全無欠という印象も役に合っていました。そんな役の印象通りの父親二人に対して、母親役の二人を逆にしているように思いました。真木よう子はその都会らしい出で立ちによりどちらかというと福山雅治の妻っぽいし、おっとりと田舎っぽい尾野真千子はリリー・フランキーの妻っぽい。ここの役を逆にしている点こそ、物語に一層深みを増していると思います。途中で気づいて星5を確信しました。

第66回カンヌ国際映画祭にて、審査員賞を獲得した『そして父になる』。福山雅治が初めて父親役を演じた作品として話題を呼び、国内外で数々の賞を受賞しました。 「子供の取り違え事件」をテーマに、都会で暮らすエリート一家と田舎で電器店を営む貧しい一家、対象的な家族が苦悩する人間ドラマです。6年間愛情を注いだ息子が他人の子だと知った時、優先すべきは血の繋がりか、共に過ごしてきた時間か……。 両親以上に戸惑うのは、何も知らずに他人の家に連れて行かれる子供たちです。その心の機微を表現した子役の演技にも胸を打たれ、本当に大切なものを考えさせられる作品。福山の妻を尾野真千子が演じ、片方の夫婦をリリー・フランキーと真木よう子が熱演しました。

『海街diary』(2015年)

原作ファンも納得の是枝裕和監督作

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是枝監督は、日常を描くのがなんて上手なんだろう。言わずもがな、、ですが。 次女の長澤まさみが夜一人でグータラと自家製梅酒飲むシーンとか、長女と次女の口喧嘩の始まりとか、虫発見してとりあえず誰か呼ぶとか、一軒家に家族で住む煩わしさとか温かさとか、色々と思い出してニンマリしちゃう。 個人的な見所は、三姉妹の母親役の大竹しのぶさん。あの堕落した黒い空気をまとわりつかせている感じ、このお母さんじゃダメだーと思わせるところ!大竹さんはやっぱり、良いですね。

吉田秋生の同名コミックを、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずと主役級の女優を迎え映画化した、第39回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作。是枝裕和は最優秀監督賞に輝き、各女優もそれぞれ賞を獲得するなど、邦画界で大きな話題となりました。 鎌倉で暮らす三姉妹が、15年前に蒸発した父親の葬儀をきっかけに腹違いの妹を迎え入れることになり、家族の絆を深めていくヒューマンドラマです。 劇的な展開はありませんが、鎌倉の自然を背景に紡がれる人間模様がじわじわと胸に迫ってきて、家族ドラマの名手・是枝監督の手腕に脱帽!当時まだ無名だった広瀬すずは、四女・すずの心の揺らぎを見事に表現しており、後の活躍ぶりを予感させます。

『海よりもまだ深く』(2016年)

15年前に死んだ兄と比較されコンプレックスを抱いて生きてきた横山良多は失業していることを隠し家族と再会するが……

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冒頭から樹木希林と小林聡美の会話に聞き入りとてもユニークなのにナチュラルで面白かった。是枝監督のオリジナル脚本で監督が昔住んでいた団地もロケ地になっている。日常を切り取った自然な感じのストーリーで起伏は激しくないけれど阿部寛のダメ男で元妻に未練タラタラを好演。小さい頃思い描いた大人に俺はなれているのかな?・・割となれてる気がするので幸せなのかもしれない。

是枝監督と阿部寛が、『奇跡』以来、3度目のタッグを組んだ『海よりもまだ深く』。是枝作品常連の樹木希林のほか、真木よう子や小林聡美らが共演しました。 売れない小説家・篠田良多は、探偵事務所の収入で何とか自立した生活を送るものの、元妻・響子への未練を捨て切れないダメ中年です。彼はある日、響子と息子と3人で団地で暮らす母・淑子の家を訪ねますが、台風の影響で帰れなくなってしまい……。 “こんなはずじゃなかった今”に葛藤する人びとを愛おしく思える、ユーモアに溢れた作品。憎めないダメ男を演じた阿部と、その母を演じた樹木の自然な演技に引き込まれます。

『三度目の殺人』(2017年)

是枝裕和監督が初めて法廷心理サスペンスに挑戦。福山雅治とは2度目のタッグ

Yoshie_Ito
Yoshie_Ito 4.5

人は自分の意志とは無関係に生まれてきて、そしてまた、自分の意志とは無関係に死んでいく。 作中の"理不尽"にはそういう意味が込められていることがわかる。 生きているあいだのつかの間だけ思う 「自分には自分の意志がある」と。 人生って一体なんなのだろうか?? 人生とは人それぞれに与えられた使命を全うすることなのだろうか、、 難しい、、、 こんなこと、人間は考えてはいけないのかもしれない、、、 というかどうでもいいことなのかも、、 #ネタバレ

福山雅治と『そして父になる』以来2度目のタッグを組んだ映画『三度目の殺人』。これまで家族やホームドラマにフォーカスしてきた作品が多かった是枝監督ですが、初めて法廷サスペンスに挑戦します。 本作で福山は事件の真相よりも法廷での勝利こだわる弁護士・重盛に、是枝組初参戦となる役所は同機の見えない殺人犯に扮します。 豪華キャストと是枝監督のセッションによって制作された、法廷ドラマ史に残る重厚な映画が完成しました。

『万引き家族』(2018年)

是枝監督最新作がカンヌに輝く!

yupiberry
yupiberry 4.5

なるほどこれがパルムドール受賞かと、心底納得する作品。血の繋がりとはなにか、家族とはなにか、それらを描きつつも答えを出さない。ラストシーンには衝撃だった。母親のもとにいるのが幸せって誰が決めた幻想なんだ、児童相談所は何をしてるんだ、と昨今のニュースからも思うけれど、では犯罪で繋がった家族の中にいていいのか、とも思う。答えがない。何につけても「こうすべき」とネットで他人を叩く風潮、そういうものからいちばん遠いところにこの人たちはいるのかもしれない。 二人の子役の絶妙さ、演技派の俳優たちの自然すぎる名演、エンドクレジットの美しくも不協和な音楽はさすが細野晴臣さん。素晴らしい映画でした、観てよかった。

第71回カンヌ国際映画祭で、最高賞のパルム・ドールを受賞した『万引き家族』。是枝監督が「年金不正受給問題」から着想を得て、10年間構想を練って完成させました。 いわゆる下層社会で生活している家族の物語で、生計を立てるために万引きという軽犯罪を繰り返す家族の絆を描いています。重たいテーマを扱っていますが、貧しいけれども明るく暮らす家族の様子が描かれ、観客に「家族は血縁か絆か」といった問題を投げかけました。 キャストには、是枝作品4度目の出演となるリリー・フランキーをはじめとし、是枝組初参加の安藤サクラ、松岡茉優、ベテラン女優・樹木希林らが名を連ねています。

吉田秋生による同名漫画を実写映画化した作品。綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずと、それぞれ主演を張るような女優たちが4姉妹を演じたことで話題になりました。 また本作は、第39回日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀監督賞などを受賞。4姉妹を演じた女優もそれぞれ賞を獲得しました。2015年公開邦画の傑作とも言える作品です。

是枝監督作品の舞台は世界へ!ますます進化する是枝ワールドに注目