第10位.ハンナ『ハンナ』
2011年公開、ジョー・ライト監督『ハンナ』よりハンナ(
)。
CIAエージェントに育てられた殺し屋のハンナは15歳ながら高い戦闘能力を誇ります。実践的な戦闘術、射撃、山でのサバイバル術などに加え、4か国語(英語、ドイツ語、スペイン語、アラビア語)を話すなど様々なスキルを有しています。
ハンナが人とふれ合うシーンなどから分かるように、ハンナは決して冷酷な殺し屋ではなく、知性と優しさを兼ね備えた人物です。
ハンナは望んで殺し屋になったわけではないため、どこか悲しみを帯びており、それによってより魅力的なキャラクターになっています。
第9位.トリニティ『マトリックス』
1999年公開、ウシャウスキー兄弟監督作『
』よりトリニティ(
)。
コンピュータープログラマーであり、超一流のハッカーでもあるトリニティは、複雑なマトリックス世界でどうすべきか、モーフィアスの船ネブカドネザル号で何をすべきか知っている数少ない人物のひとりです。
様々な武器を使いこなし、車や飛行機など乗り物の操縦は自由自在、肉弾戦での戦闘能力も高く、必殺技“ダブルイーグル”を繰り出すことが出来ます。
さらに、スキルをダウンロードできる能力は大きなアドバンテージとなるでしょう。
第8位.ヒットガール『キック・アス』
2010年公開、マシュー・ヴォーン監督『キック・アス』より、ヒットガール(
)。
『キック・アス』で最も注目を集めたのは主人公のキックアスではなく、クロエ・モレッツが演じた11歳の殺し屋ヒットガールでした。11歳とは思えない程戦闘力が高く、頭も切れるキャラクターです。
そして、ヒットガールの象徴として忘れてはいけないのがナイフ。誕生日プレゼントとして父親にナイフをねだるほど筋金入りのナイフ好き、向かってくる悪者は躊躇なく切り刻んでしまいます。
ナイフさばきで彼女を上回る女性キャラクターはいないでしょう。
幼い頃から父ビッグダディ(
)から様々な殺人スキルを学び、一般的な子供のように遊ぶ機会がなかったことが原因かもしれませんが、ヒット・ガールは心から戦闘を楽しんでいるようです。
第7位.ララ・クラフト『トゥームレイダー』
2001年公開、サイモン・ウェスト監督『トゥームレイダー』よりララ・クラフト(アンジェリーナ・ジョリー)。
2000年代数多くのアクション映画に出演してきたアンジョリーナ・ジョリー、そんな彼女が演じたキャラクターの中からの選出はトレジャーハンターのララ・クラフトです。
高い身体能力と考古学者としての知識を駆使し、世界中のお宝を手に入れることが出来ます。
あまりパワーは兼ね備えていませんが、代わりに戦略や機知で数々の危険と困難を乗り越える知性派キャラクターです。
第6位.リー・ルー『フィフス・エレメント』
1997年公開、リュック・ベッソン監督『フィフス・エレメント』よりリー・ルー(ミラ・ジョヴォビッチ)。
『フィフス・エレメント』はアクションスターとして活躍するミラ・ジョヴォビッチがスターへの階段を上るきっかけとなった作品です。
リー・ルーは世界を救うためのピース、純粋な存在として描かれ、ソーシャルスキルはかなり低め、精神的に脆いキャラクターです。
しかし、戦闘となれば話は別、彼女と対峙することになれば、膝をつき許しを請うこととなるでしょう。
日常と戦闘時のギャップによってキャラクターの魅力が倍増しています。リー・ルーは異星人ですが、リストの中で一番人間味のあるキャラクターかもしれません。
第5位.アリス・アバーナシー『バイオハザード』
2002年公開、ポール・W・S・アンダーソン監督『バイオハザード』よりアリス・アバーナシー(ミラ・ジョヴォビッチ)。
武器を使った戦闘から、近距離戦、どちらも最強レベル。女性アクションキャラクターの中では象徴的な存在です。
記憶を失くした女性アリス、目を覚ました洋館にはゾンビで溢れて絶体絶命の状況でした。その後、ゾンビの群れや、恐ろしいモンスターたち、彼女を消そうとするアンブレラ社の刺客など幾度となくピンチを回避してきたアリス、その戦闘力とサバイバル能力を否定することは出来ないでしょう。
第4位.ザ・ブライド『キル・ビル』
2003年公開、
監督『キル・ビル』よりザ・ブライド(ユマ・サーマン)。
婚約者と子供を失い復習の鬼と化したザ・ブライドはあまり感情を顔に出さず、余計なことは口にしないキャラクターです。
日本刀でバッタバッタと目の前に現れる敵を殺すさまは背筋がゾッするほど狂気に溢れていました。
殺し屋として働いていたため、様々な殺しの技術を体得、元々戦闘力は高いキャラクターでしたが、燃え盛る怒りによってさらに強さが倍増しています。
第3位.フュリオサ大隊長『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
2015年公開、ジョージ・ミラー監督『マッドマックス 怒りのデス・ロード』よりフュリオサ大隊長(
)。
リストの中で最も新しい作品からの選出です。しかし、フュリオサはこの先、女性アクションキャラクターの象徴として長い間君臨することは間違いないでしょう。
幼い頃に片腕を失っていることは彼女の戦闘力に全く影響を与えていません。戦闘力が高いこともさることながら、運転技術やインテリジェンスも高いことが特徴です。
さらに、フュリオサは女性のために戦うという確固たる信念と覚悟があるキャラクター、人のために己を犠牲にでき、諦めるということ知りません。
人望厚く、強き心を持った真のヒロインです。
第2位.サラ・コナー『ターミネーター2』
1991年公開、ジェームズ・キャメロン監督『ターミネーター2』よりサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)。
サラ・コナーは第1作『ターミネーター』では逃げ回るだけで、あまり強い印象のキャラクターではありませんでした。
しかし、時が経ち『ターミネーター2』のサラ・コナーはすっかり戦士へと変貌を遂げていました。
とても注意深く、臆病で、時折精神的に不安定になる弱点はあるものの、決して折れないハートを持つ女性です。
彼女が上位にランクインしている大きな要因は、息子をなんとしても守るという揺るがぬモチベーションです。
母は強し、サラ・コナーは息子のためならターミネーターだろうが、エイリアンだろうが臆せず立ち向かうはずです。
第1位.エレン・リプリー『エイリアン』
1979年、リドリー・スコット監督『エイリアン』よりエレン・リプリー(シガニ―・ウィーバー)。
栄えある第1位はエレン・リプリーです。リプリーは最も優れた女性アクションヒーローというだけには留まらず、映画史上最も意義のある女性主人公のひとりです。
1979年『エイリアン』が公開される前まで、SF映画の女性主人公はほとんど前例がありませんでした。
今作でシガニ-・ウィーバーはアカデミー主演女優賞にノミネート、リプリーはSF映画の女性主人公のパイオニアとなり、その後の女性主人公の可能性を大きく開いたキャラクターです。
リプリーというキャラクターについて言えば、凶悪なエイリアンが群がる宇宙船を生き延びた生命力、サバイバル力は凄まじいものがあります。
目力では間違いなくトップ、彼女に目力で勝るキャラクターを見つけることは男女関係なく不可能でしょう。