2017年7月6日更新

映画『ディープ・インパクト』のあらすじ、感動のラストまで【ネタバレ注意】

このページにはプロモーションが含まれています
ディープ・インパクト

AD

世界滅亡の瞬間のヒューマンストーリーを描き出した、ミミ・レダーのSF大作

『ディープ・インパクト』は1998年に公開されています。『アルマゲドン』も全米公開は1998年であり、隕石(彗星)が地球に衝突するという設定も同じため、比較されやすい作品ですね。派手な爆発などが多い『アルマゲドン』と違い、人物同士の人間関係などを丁寧に描いている点が、評価の高い作品です。

『ディープ・インパクト』のあらすじ

『ディープ・インパクト』には、3人の主人公が存在します。まず1人目は、高校の天文学部に所属しているリオ・ビーダーマン。彼が、天体観測中に見つけた新しい彗星によって物語が大きく動き出します。この彗星の軌道を計算すると、地球に衝突する可能性が高いというのです。 2人目の主人公は、キャスターのジェニー。彼女は、財務局長官とエリーという女性のスキャンダルを追いかけていました。長官が非常食を積んで家族と出かけるところを取材。その直後、FBIに連行されてしまいます。 ジェニーが連れていかれた部屋にいたのが、アメリカの大統領トム・ベックでした。実は「エリー」は女性の名前ではなく、「E.L.E」という人間の絶滅を意味する隠語だったのです。ジェニーに知られてしまったアメリカ大統領は2つの事実を記者会見で発表しました。 1.1年後、ニューヨークと同じ大きさの彗星が地球に衝突するかもしれないこと 2.核爆弾を搭載した宇宙船で、彗星を撃退するというメサイア計画を進めていること 3人目の主人公は、そのメサイア計画に参加し、彗星を撃退するために集まった乗組員のフィッシュ。 彗星への着陸、核爆弾の埋め込みなど計画は順調に進み、彗星の爆破に見事成功しますが、彗星は割れて大きさが小さくなったものの軌道は逸れず、計画は失敗してしまいました。 宇宙船「メサイア」は音信不通。彗星は、砕け散ったままの大きさで、地球に向かっていくのです。政府は、もしもの時のために100万人の人を収容することができる「ノアの箱舟」のような地下シェルターを建設していたことを発表し、戒厳令を発令しました。 この地下シェルターは100万人を収容できるところですが、それでも国民の半分以上を見捨てることになります。また、これはコンピューターが勝手に選ぶために、様々な葛藤が生まれました。

誰もが涙する感動のラストシーン

第一発見者でもあるリオには、シェルターへの避難権が与えられました。しかし、彼の恋人であるサラとその家族が落選したのをきっかけに、リオは権利をすて、サラたちを守るために地上に残ることを決意するのです。 このメサイア報道で昇格したジェニー。多くの人々を映していく中で、人生や命について考え悩み始めます。そして、母を捨てた父親に連絡を取る決心をしたのです。 あともう少しで、地球に彗星が落ちてくるというとき、音信不通だったメサイアから通信がはいります。それは、メサイアに残された核弾頭をかかえ、もう一度彗星へぶつかり、被害を小さくするというものでした。 宇宙飛行士たちは、自らの命を犠牲に、地球にいる人々、家族、友人たちに少しでも生き残る可能性を残したかったのです。彗星衝突前、飛行士の家族たちが次々に映像交信を行い、最後の言葉を聞きます。 トラブルで目が見えなくなった飛行士に、生まれたばかりの子供がロケットを見せます。見えないロケットを見えるふりをして喜ぶ飛行士。一人一人の別れのシーン。 地球上では、分裂した小さな彗星が落ち、その影響で都市も沈み始めていました。地上に残ったリオとサラ、そして父親と連絡を取り、わだかまりが消えて抱き合うジェニーと父親には、大きな津波が迫っていました。 宇宙飛行士たち、津波に飲み込まれた人たち、多くの人が犠牲になりましたが、その犠牲のおかげで成り立った命があることを、大統領がスピーチを行い映画が終わります。 いかがでしたか?人間の葛藤、温かみがわかる素晴らしい映画なのでぜひチェックしてくださいね。