ミニオンズ・怪盗グルーの驚くべきトリビア28【ミニオン語って何語なの？】

怪盗グルーシリーズのスピンオフ作品として、2015年には映画『ミニオンズ』が公開されました。 内容は、ボブ、ケビン、スチュワートをはじめとするミニオンたちが、現在のボス怪盗グルーに仕えるまでの話が描かれています。イギリスを舞台に、大暴れするミニオンズ。怪盗グルーシリーズが公開されたころから、その愛くるしい姿に世界中が魅了されてきました。この映画公開でその人気は不動のものとなりました。 2017年夏には『怪盗グルー』シリーズの第3弾も公開。 今回は彼らの謎から、映画撮影秘話まで、28個のトリビアをご紹介します。

彼らは何語を話すか？彼らはある意味マルチリンガルでたくさんの国の言葉が混ざった、ミニオン語を話しています。 一番多く登場するのが英語のような言葉、例えば“bellow”(hello)，“tank yu”(thank you)、スペイン語“Para tu”(for you)など。 また日本語も話すことが出来るようです。”Kampai”乾杯！という言葉を使っていました。 よく聞いてみると、スペイン語、英語、フランス語、イタリア語、ロシア語、韓国語、日本語などが混ざった独特の言葉を話しています。

5月26日はこの映画シリーズにとって、とても重要な意味を持っています。 まず第一作目『怪盗グルーの月泥棒』で少女たちのバレエ発表会、グルーの計画実行日が5月26日です。 この日はグルーの声を担当したスティーブ・カレルにとっても重要な日、長女アニーが誕生した日が5月26日です。カレルの子供たちはこの作品が大好きで、グルーのセリフを家で言うといつも喜んでくれるそうです。

数字にまつわるトリビアをもう一つ紹介します。 『怪盗グルーの月泥棒』グルーが手にしたバレエ発表会のチケットナンバーが072069です。この数字を3つに分けます。すると、07/20/69、つまり1969年7月20日となり、アポロ１１号が月面着陸した日付が浮かび上がってきます。 宇宙飛行士を夢見るグルーにとって重要な日であることは明らかです。３姉妹の父親代わりとなり、彼女たちが子供の頃に描いた夢くらい重要な存在になることが示唆されているそうです。

2015年7月4日イギリスで、新婦サム・フィナン、新郎ボブ・トーマスの結婚式が行われました。その結婚式は一般的なものではなく、式場はミニオンの飾りやバルーンで装飾。ゲストにはマスクが配られました。 はじめはミニオンでデコレートされたウェディングケーキだけオーダーする予定だったそうですが、２人は結婚式について話し合っているうちにどんどんエスカレートしていき、式全体のテーマにすることになったそうです。新郎のトーマスは足にミニオンのタトゥがあるほど筋金入りファンです。 新郎、新郎の付添人、花嫁の付添人はそれぞれ黄色と青の衣装を身にまとい式に出席、さすがに花嫁は黄色と青ではなく、純白のドレスを着ていたようです。

世界中で大人気で様々な関連商品が発売されています。 最近はルパートサンダーソンやジャイルズ・ディーコンなど有名ファッションデザイナーとコラボレーション。靴、ネックレス、シャツ、パンツ、帽子、ブレスレットなど様々なミニオンズコレクションアイテムが生まれています。 スカーレット・オーバーキルの声を担当したサンドラ・ブロックは上映プレミアにミニオンのハイヒールを履いて登場しました。残念ながらリーダー、グルーの商品の需要はあまりないようです。

第1作目『怪盗グルーの月泥棒』が大ヒットしたことで、第2作目『怪盗グルーの危機一発』の宣伝活動は大規模になっていきました。 その一環としてロサンゼルスで行われたワールドプレミアなど各所で巨大な飛行船が飛んでいました。2人のパイロット、14人のクルーが乗り込み、宣伝効果を高めるため通常の飛行船より低い高度で飛行していたそうです。

悪党銀行がグルーに対して融資しないということが、第一作目の物語上重要な要素を占めていました。それは映画が製作された時期に起きた出来事から大きく影響を受けた可能性が高いです。 2008年、アメリカの大手投資銀行リーマンブラザーズが破綻、世界中の経済やマーケットに多大な影響を及ぼしました。影響が今以上に色濃く残っていた2010年に公開されたのが第一作目でした。 悪党銀行のロゴが最初に登場する時、リーマンブラザーズを揶揄した文字が認識出来る程長い時間、場面が変わらずに映されていました。

『怪盗グルーの月泥棒』に登場したミニオン達の中には歯並びの悪いキャラクターが登場していました。しかし第2作目では歯が矯正されています。 身体の形や髪型が数パターンしかありません。さらに作業を簡略化するために歯並びが矯正されたという噂が上がっています。 これにインスパイアされたファンがキャラの歯を矯正するモバイルゲームを開発しています。

ネファリオ博士が立てた計画では48時間という予定でしたが、グルーが実際に計画を実行して月を盗んで帰ってくるまでに1日かからず達成している、『怪盗グルーのミニオン危機一発』の冒頭で北極の座標が表示されるが、実際は南スーダンの座標、最新作『ミニオンズ』でアメリカ式の消火栓がイギリスでが登場、1968年当時には使用されていなかった通貨が使用されているなど、細かい間違いが指摘されています。

彼らの独特の声は間違いなく作品の魅力のひとつになっています。 すべての声はシリーズの共同監督、ピエール・コフィンが第一作目から務め、第2作目『怪盗グルーのミニオン危機一発』では899体の声を担当したと監督本人が語っています。 もし宇宙に取り残されたミニオンをカウントし忘れていたら、コフィンは合計で900体の声を担当したことになります。

3姉妹の父親代わりとなってからはすっかり親バカ(？)になったグルーは3姉妹が出来るだけくつろげる環境を作ろうと部屋を飾りました。その時に飾ったのがゴッホのローヌ川の星月夜、レオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザなど名画ばかりでした。 おそらくそれらはグルーが以前に美術館から盗んだ本物で、愛する子供たちのために倉庫から持ち出してきたのでしょう。

グルーの出身地はシリーズ中に語られることがなく、謎に包まれたままです。しかし様々な情報から推測することは可能です。 スタートレック、カーン役などで有名な俳優リカルド・モンタルバン(メキシコ人)、ドラキュラ役で有名な俳優ベラ・ルゴシ(ハンガリー人)のアクセントをミックスしたアクセントでグルーは話すと監督は語っています。 グルーが子供の頃に母親の気を引こうとするシーンが多々登場、雰囲気ではアメリカのようですが、移民だという可能性も、つまりグルーの本当の出身地を知るものは誰もいません。

怪盗団のリーダー、グルーという名前の由来はいくつか説があります。「grow」(成長する)という単語の過去形「grew」や、モンスターの名前「Gru」など様々です。 一番有力な説がグルーという名前は「Glavnoye razvedyvatel’noye upravleniye」(ロシア連邦軍参謀本部情報局)という文字の頭字語というものです。(一般的にGRUと呼ばれるロシアの情報機関) もしかするとグルーはロシア出身の人物？

『怪盗グルーのミニオン危機一発』には紫の悪ミニオンが登場しますが、このキャラクターは意外な作品からインスパイヤ―されたそうです。 その作品が1960年ルーニー・テューンズの短編『小鳥ちゃんは殺人鬼』です。かわいらしい黄色い小鳥トゥイーティーが獰猛になる様子は愛らしい姿から一変、激しい気性の悪ミニオンの変貌することに重なります。 色相環で黄色の反対側に位置する色が紫のため、色として紫が採用されたそうです。

関連商品は数えきれないほど商品が開発されていますが、中でも人気が高いのがシリアルです。もちろんバナナフレーバー。さらにキャラがプリントされたシリアルです。 既存の製品だけでなく、ファンが自ら作るデコスイーツがアメリカで流行しているそうです。

ミニオンズは長編映画以外にも数作短編が製作されています。DVDやBlu-rayの特典映像として『ミニオンの子犬』、『郵便室危機一発』などの短編が収録されています。 しかし、最もレアな映像は家や劇場では見ることが出来ません。ハリウッドとオーランドにあるユニバーサルスタジオのミニオンアトラクションでのみ公開されています。

今まで、ミニオンが「怪盗グルー」シリーズや短編作品以外にも出演した作品があることをご存知でしょうか？ 『ロラックスおじさんの秘密の種』(2012年)という作品でこっそり出演しています。この作品は怪盗グルーシリーズ共同監督の1人、クリス・ルノーがメガホンを取っています。 作中おばあさんが引き出しの中のクギを見つけて手を伸ばすシーンがあります。その時、左側におもちゃのミニオンがはっきりと映り込んでいます。さらにテッドの履いているスニーカーがグルーというブランドでロゴにミニオンが描かれています。

ミニオンズは増殖や繁殖するのか？はっきりとした答えは出ていません。 映画では恐竜が生存していた時代から存在するという主張もあります。しかし一方で、短編ではグルーがDNA鎖から生み出したことになっています。『怪盗グルーのミニオン危機一発』のポスターから推測すると、少なくとも10400体いるそうです。 第1作目に“ケヴィン調子良さそうだな、家族はどうしてる？”というセリフがあるため、家族という概念はあるようです。

当初、グルーの相棒は今のような愛くるしい生命体ではなく、屈強で単細胞の男たちになる予定だったそうです。 しかし、第1作目が製作されていた頃のスタジオはまだ資金的な余裕がなく、異なる容姿の人物を何人も登場させることが出来ませんでした。そこで考えられたのが、なるべく少ないバリエーションで変化をつけられるキャラクターでした。 最初に考えられたキャラクターは醜い姿をしていましたが、アニメーターたちはより愛されるキャラクターを目指し、現在の可愛らしい姿が生まれたそうです。

特に俳優が声優の仕事をする時は、体全体を使ってキャラクターに息を吹きこむことがよくあります。 共同監督のルノーとコフィンは、声優陣に即興で身振り手振りを加えながら演じることを求めたそうです。キャストが録音している間、ジェスチャーや表情を全て撮影、アニメーションに俳優の表情や仕草を取り入れてようとしていました。

背の高いミニオンズはみな同じ髪型をしているんです。

一つ目をしたミニオンズはたいがい背が低い傾向にあります。

ミニオンズの指は3本しかないのって知ってました？？

主演3匹の名前はケビン、スチュワート、ボブです。これらの名前からお分かりのとおり、つけられた名前はほとんど男性名なんです！

他の惑星でも生存可能な生物なんです。つまり、凍結抵抗があり、酸素を必要としない生き物であることが分かります。

『怪盗グルーの月泥棒 3D』に登場する彼らのヘアスタイルは、坊主も含めたったの5種類しかありません。

ミニオンズはもともと巨大な鬼小僧のようなキャラクターの予定でしたが、制作が進むにつれだんだん小さくなっていったそうです。

これから紹介することは、憶測ではなく公式発表です。 シリーズの監督であり、キャラクターを生み出した人物ピエール・コフィンがなぜ私たちが女の子ミニオンを見つけられないのか？その理由を明かしています。 答えは単純明快、映画には男の子しか登場していないからです。つまり女の子は登場していません。 ピエールはキャラを生み出した時、意図的に女の子を登場させなかったようです。 ピエール・コフィンは、「ミニオンたちはいつもふざけて、バカなことばかりやっているので、女の子のミニオンは想像出来ませんでした。」と語っています。 楽しそうにふざけている姿がキュートで、愛おしいです。もしもこのキャラクターたちがお行儀よくしているだけなら、ここまで人気にはなっていなかったはず。

それにしても、彼らは少なくても10,400体いるそうで、一体くらい女の子がいても良いように思えます。もし女の子のキャラがいないのなら、彼らはどう繁殖しているのでしょう？ インタビューアーがタブーともいえる質問をピエールに投げかけています。「ミニオンたちはどこから来たのですか？」 ピエールはその質問には答えず、口を閉じたままだったそう。 しかし、女の子バージョンを見てみたいファンは世界中にいるはず。ただ隠れているだけかもしれません。おそらく女の子ミニオンは、賢く、とてもお行儀がよいのでしょう。 いつか女の子を主役にスピンオフが製作されるかもしれません。その日が来ることを期待しましょう。 もし登場するならこんな感じでしょうか？

『ミニオンズ』のストーリーの一部は、『スター・ウォーズ』に出てくる小型ヒューマノイドのジャワと、『チャーリーとチョコレート工場』のウンパルンパからインスパイアされて作られたそうです。

良質なバナナを販売しているチキータは、『怪盗グルーのミニオン危機一発』の公開に先駆けて5億枚ものキャラスティッカーを製造し、それを自社のバナナに貼って販売しました。

ミニオンズはマクドナルド、ハズブロ(アメリカのおもちゃメーカー)、ゼネラル・ミルズ(アメリカの大手食品会社)が認可しているキャラクターです。 また、以前マクドナルドとゼネラル・ミルズはユニバーサル・スタジオ製作映画『ジュラシック・パーク』の公開時に共同でマーケティングを行っていましたが、ユニバーサル・スタジオ作品のなかで『怪盗グルーのミニオン危機一発』はそれ以来初めてマーケティングされた映画です。

ユニバーサル・スタジオ・アメリカ(フロリダとハリウッドにある)のアトラクションである「Despicable Me: Minion Mayhem」で、グルーは人間をミニオンズに変身させる銃を持っています。

監督を務めたピエール・コフィンとクリス・ルノーは、視聴者に怪盗グルーをもっと好きになってほしいという思いから、『ミニオンズ』の脚本を執筆しました。 2017年夏には「怪盗グルー」シリーズ第3弾『怪盗グルーのミニオン大脱走』も公開。これからのミニオンズの活躍も見逃せません！

ユニバーサル・ピクチャーズは「怪盗グルー」シリーズ第3弾『怪盗グルーのミニオン大脱走』を2017年6月30日に全米公開し、日本では2017年7月21日に公開されました。 ciatrでは最新情報やあらすじなど詳しく紹介している記事があるので、ぜひ合わせてご覧になってください。本記事の下にリンクがあります！

可愛いミニオンたちのウラ話やトリビア、あなたはいくつ知っていましたか。今後、映画を鑑賞する際は、このトリビアを頭に入れて楽しんでみてはいかがでしょうか。「怪盗グルー」シリーズの2017年最新作『怪盗グルーのミニオン大脱走』でも大活躍のミニオンたちの姿が楽しみですね。