2017年7月6日更新

IT業界関係者必見!アメリカのITベンチャーを描いた映画6選

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Google協力のもと撮影!おっさん2人がGoogleのインターン生になって正社員を目指す!

『インターンシップ』
©Twentieth Century Fox Film Corporation/Photofest/Zeta Image
dtanbe
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Googleに全く興味がなければつまらなさそうな、Googleのプロモーションのようなコメディ映画。 有名なリッチなオフィスや無料のカフェや無人自動車、面接でのフェルミ推定のような変な質問や、人材の多様性やチームワークを重視するカルチャーなどGoogleという会社の様々な情報が、だらだらと説明されるのではなく、ギャグの要素としてきちんと登場している。 くだらないギャグと同時にGoogleの情報が入って来るから結果的に映画の情報量の密度は高かった。それでいてなんも考えずにぼけーっと見ることのできるコメディ!だから、よく出来た進研ゼミのマンガのようだと思った。

革命は誰も見ていないところで起こる。世界を変えた2人、ビル・ゲイツとスティーブ・ジョブズを描く!

革命は誰も見ていないところで起こる。 それはガレージの中で、学生寮の一室で、たゆみない努力と想像と策略の中から発生する。アップル(R)共同設立者スティーブ・ジョブズとマイクロソフト (R)共同設立者ビル・ゲイツ。彼らは世界の仕組みや生活、コミュニケーションを、根本的に変えようとしていた。 ノア・ワイリー(「ER」)がジョブズ、アンソニー・マイケル・ホール(「デッド・ゾーン」)がゲイツに扮し、創成期のパーソナルコンピュータ帝国の覇権を巡るときに激しく、ときにユーモラスな戦いの日々が綴られる。

Appleを創った男の伝記

southpumpkin
southpumpkin 4.5

言わずと知れたスティーブ・ジョブズの新作発表会直前の様子を3つ映し出すというとても変わった映画です。ジョブズの真骨頂とも言える演説の本番の様子をあえて全く映さない、という意欲的な作品でもありました。 我々のイメージするジョブズは「偏屈」な「天才」です。その「偏屈」さは映画でも存分に描かれますが、面白いのが「天才」という点がほとんど描かれないという点です。製品開発における革命的なアイディアを思いつくシーンもなく、さらに3つ中2つの新作発表においてジョブズは新作の売り上げを伸ばすことができず失敗に終わります。つまりただの偏屈な男がわがままばかりを言っているだけなのです。しかし、周りの人間が彼の「天才」的なカリスマぶりを示しています。(拡大解釈をすれば)皆がジョブズからの「評価」を躍起になって得ようとしているのです。ジョブズからの評価は劇中においてまるで神に等しいものでありました。しかしジョブズは「評価」を下すことに全く重きを置いていない。そんなジョブズが最終的に一人の人間に評価を下すことになる。認めることになる。周りの人によって描かれる偏屈な神様の成長に大きな感動を覚えるわけです。ラストシーン、キラキラ輝く中でこちらを見つめるジョブズの姿に神々しさを感じ、涙が止まりませんでした。

共同創始者の親友に訴訟を起こされてしまう!Facebookの創始者マーク・ザッカーバーグの半生

ソーシャルネットワーク,ジェシー・アイゼンバーグ
©Columbia Pictures/Photofest/Zeta Image
HMworldtraveller
HMworldtraveller 3.5

今や、1日のアクセス数が10億人を超える地球規模のSNSとなったFacebook。地球上の約7人に1人が同日にFacebookを利用した計算になる。 そのFacebookの誕生と拡大の裏にあった2つの訴訟。アイデアを盗用されたという知的所有権を巡るものと、共同設立者の所有株式希薄化にまつわる争い。華々しいサクセスストーリーではなく権利・立場を争点とした諍いと人間模様がとても興味深かった。 すべての始まりは、彼女にフラれた怒りの感情と、その腹いせに作った女子大生の顔の格付けサイトとは、、。社会インフラの1つと言っても過言ではないほど浸透したFacebookと、若き天才起業家であり億万長者でもあるマーク・ザッカーバーグ。その誕生のきっかけを呼んだ出来事の矮小感を最初は意外に感じたけれど、怒りなどの負の感情や反骨心が転じて何かをもたらすのは決して不思議じゃない。むしろ平和で満ち足りた環境からの方が革新的なものは生まれにくい。妙に納得してしまった。 マーク・ザッカーバーグという人が実際どんな人物なのかは知らない。が、本作を観ると才能はあるけど良識はなく, コミュニケーション障害で, 人を巧みに利用し裏切る嫌なヤツにしか見えない。友達になりたくないタイプ(笑) 。しかし、その一方で世界中の人と繋がれるツールの生みの親であるという歴然とした事実。思い立ったことを即実行する抜群の行動力と、腹立たしくも羨ましい 自己のやり方を貫くマイペースぶり。天才と凡人の境界が確かにそこに在るのだろう。 嫌なヤツと思いつつ、元カノに友達申請して何度もページを更新する姿はちょっと切なくちょっと滑稽で、嫌いになり切れない。 映画としてのおもしろさはさておき、Facebookを使う人には一見の価値はあると思う。

すべての事情を知りジョブズとAppleについての予備知識がある人へ

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iTunesレンタルにて。映画として公開されてるけど、これを映画として観ると辛い思いをしそう。でも、すべての事情を知りジョブズとAppleについての予備知識があるなら楽しめるはず。ジョブズ関連の本を読んでいればほぼ既知の内容なんだけど、それが本人の口から発せられている様を見れるというのが本作のキモですね。 当時のApple社について、「もう巻き返しは不可能だろう」と言いつつ、翌年に復帰して巻き返しを遂げてしまうんだよねー。その時はそんな事は想像もしてなくて本心だったんだと思う。なんという波乱に充ちた人生。

若い女性に大人気!アン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロ共演のデトックスムービー

『マイ・インターン』
©Warner Bros./Photofest/Zeta Image
HMworldtraveller
HMworldtraveller 4

デ・ニーロ演じるベンの包み込むような温かさと穏やかさ、人生経験の豊かさから来る含蓄のあるさりげない言葉、押しつけがましくない優しさに惹かれてしまう映画。大人の男性の包容力の1つの理想形を絵に描いたような役でしたねー。 アン・ハサウェイ演じるファッションサイト運営会社の社長は一定の成功を収めてはいるものの、会社の急成長に 内部の仕組みや組織的な状況対応力が追いついておらず、それをがむしゃらに働くことで何とかしようとするけれど、事はそんなに上手くは運ばない。このままだと、仮に一時的に好転してもいずれは燃え尽き症候群になるかプライベートがズタボロになりかねない。 長く続けるためには上手に肩の力を抜くことも時には必要だよね。がむしゃらに働くこと自体は悪いことではないけど、それが高じて目の前のことだけに目が行き周りが見えなくなっては元も子もないから、引いて俯瞰的に物事を見ることも求められる。 ベンは説教くさいことは一切言わず、必要な時にさりげなく手を差し伸べる。しかもそれは ”こうすべき” という仕事上の直接的なアドバイスではなく、彼女が自信を持つような内容だったり彼女に自分でそれと気付かせるような言葉だったりする。これぞメンターという感じ。 ベンはシニア活用プログラムによるインターンなので、本作にメンタリング制度みたいなものをアピールする意図は全く無いと思うけれど、内容はメンターそのものだし、自分より前を進む経験値が高い人に学ぶことってやっぱり多いなとあらためて思ったのでした。 それにしてもデ・ニーロ。本作のデ・ニーロは今までの作品とは全く異なる魅力に溢れている。温和で懐ろが深くて、でもちょっとお茶目なところもあって。もともとデ・ニーロは大好きな俳優の一人なんですがますます好きになりました。 欲を言えば、2人がプロジェクトを成功させるとか、仕事上の大きな困難を乗り越えて何か具体的な成果を上げるのが観たかったけど、ちょっとコミカルで穏やかな優しさの漂う素敵な映画でした。