『アナと雪の女王』の歌に関する裏話を一挙紹介!「Let it go」の誕生秘話とは

2017年7月6日更新

大ヒットディズニー映画『アナと雪の女王』の名場面で歌われた「Let It Go」は一度聴いたら忘れられない曲です。夢と魔法で魅了するディズニー映画には歴史に残る素晴らしい音楽がつきものですが、『アナと雪の女王』楽曲制作の裏側はどんな様子だったのでしょう?魅力的な歌の裏話をご紹介します。

『アナと雪の女王』の魅力的な歌にはこんな裏話があった!

映画『アナと雪の女王』は、2013年に公開されたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作によるアメリカの3Dコンピュータアニメーションを用いた映画です。劇中でもシーンに合わせ多種多様な歌や音楽が使われたミュージカル要素を持つ童話『雪の女王』をモチーフにしたファンタジーとなっています。日本でもアナ雪の略称で呼ばれ大ヒットとなりました。

過酷な運命を辿るアナとエルサという2人の美しい姉妹が主人公のお話です。自らの力を制御しきれず王国を氷の世界ヘと変えてしまった姉エルサ。王国とエルサ自身を救うため、妹のアナは山男のクリストフ、雪だるまのオラフとともに冒険に出ます。

この作品はミュージカル映画ということもあり、お話の中で多くの歌が流れます。それらの歌の誕生にはちょっと素敵な裏話があることを知っていますか?今回は『アナ雪』に登場する歌の裏話をお伝えします!

とびら開けて/Love Is an Open Door

まずアナとハンスの未熟な恋愛の曲を作るところからスタートしました。物語の後半、ハンスが実は悪役だとわかる場面でこのアナとハンスの関係は終わってしまうのですが、この『とびらを開けて』でハンスの魅力を伝える必要がありました。

本当にロマンチックな曲を書きたかったのです。『とびらを開けて』に望みをたくしていました。たとえ悪役が歌うのだとしてもです。(ロバート・ロペス)
引用:mtv.com

最初の試みとして作られたアナとハンスのテーマ『You're You』という曲では、ハンスが自己中心的な人物であることがあまりにも明らかなので、そこを上手く隠さねばなりませんでした。

アナ役のクリスティン・ベルが歌うのをさえぎる人物は誰であっても変人ですから。
引用:mtv.com

作曲家のロペス夫妻は実際にサンドイッチを食べている最中にサンドイッチを食べるという内容の歌詞を書きました。

パーフェクト・デイ 特別な一日/Making Today A Perfect Day

アナと雪の女王』のスピンオフ作品『アナと雪の女王 エルサのサプライズ』から、アナの誕生日を祝ってエルサが歌う曲です。

私たちはひとつのオフィスに一緒にいるんですが、そのうち、私がお手洗いへ行く時があります。あるとき、お手洗いへ立って、そこでこの曲を書いて、出てきて「曲ができたよ!」って言ったんです。(クリスティン・アンダーソン=ロペス)
引用:mtv.com

愛さえあれば/Fixer Upper

トロールの歌は問題でした。最初の二度の試みでは、ヒッピー風のグルーヴィな歌であったり、「トナカイのフンとトマトスープ」などという歌詞がついていたりして、プロデューサーのジョン・ラセターのお眼鏡にかないませんでした。

しかし、「恐怖」対「愛」というテーマを得てからは作曲家のロペス夫妻はこの歌がアナとエルサの関係のメタファーになるように作り直しました。愛の専門家であるトロールはそのメッセージを伝えるのにぴったりなキャラクターでした。

物語のこの場面ではアナはエルサが恐怖に動かされてアナを拒絶していることに気づいています。エルサも、アナやクリストフと同じように少し心の成長が必要な人なのです。そして、欠点があることは悪いことではないのです。

オスのトロールたちは皆『ブック・オブ・モルモン』のキャストで、メスは『キンキーブーツ』のキャストなんです。(クリスティン・アンダーソン=ロペス)
引用:mtv.com

監督のクリス・バックの息子ウッディもトロールの役を演じています。

雪だるまつくろう/Do You Wanna Build a Snowman?

デモの段階では『雪だるまつくろう』はロペス夫妻の長女と監督のジェニファー・リーの娘が幼いアナと少し成長したアナをめいめいに演じて歌っています。(もっと初期段階のデモでは、ロペス夫妻の3歳の娘が幼いアナのパートを歌っています。とても可愛らしいですが、少し聞き取りづらいです。)

「待ちくたびれて、壁に話しかけているよ」’company is overdue, talking to the walls’の部分は最後に書き上げました。ディズニーの会社で遅くまで仕事をしていたら、実際に私たちは壁に掛けてある絵に話しかけ始めたんですよ。そこからインスピレーションを得ました。(クリスティン・アンダーソン=ロペス)
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生まれてはじめて/For the First Time in Forever

エグゼクティブ・ミュージックプロデューサーのクリス・モンタンによると、ディズニーのクラシック・ミュージカルには必ず「願望」の曲があるそうです。『リトル・マーメイド』の「パート・オブ・ユア・ワールド」や『ライオン・キング』の「王様になるのが待ちきれない」などの例があります。『アナと雪の女王』では「生まれてはじめて」がアナとエルサの願望が表れた歌なのです。

元々は「スペア」という曲で、アナは妹に生まれたことを嘆く以下のような歌詞になっています。

「私は誰かのさびついたドアにぶらさがっている、さびついた馬の蹄鉄」
引用:mtv.com

それをもっと深めていくうちにアナとエルサの曲になりました。

「顔にチョコレートを詰めたい」という歌詞は元は「彼の顔に吐かないようにしたいわ」でした。(クリスティン・アンダーソン=ロペス)
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しかし、「吐く」という表現がディズニーとしては不適切だったので、娘の助言を得て変えたそうです。

あこがれの夏/In Summer

ディズニーの相棒でアップビートな曲が似合うオラフには「ホットホットアイス」という歌を考えていました。
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そう語るロペスは、ラテン風の曲を聴かせてくれました。

朝にデモを作って、クリス・モンタンとクリス・バックと、ジェニファー・リーと一緒に会議をしました。それでその曲はダメだということになりました。
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ロペス夫妻にとってオラフの曲作りは振り出しに戻りかけました。

オラフがアナとエルサの姉妹が仲良く過ごした幼少期の象徴的存在だと気づいたときに問題は解決しました。ロバートは『ブック・オブ・モルモン』でオラフ役のジョッシュと働いたことがあるから、ロバートのデモはジョッシュの歌声そっくりでした。(クリスティン・アンダーソン=ロペス)
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こうして再びお手洗いで魔法のように作曲がされたのでした。

レットイットゴー/Let It Go

『アナと雪の女王』を「レットイットゴー」抜きに語ることはできません。このディズニーのマンモス級の大ヒット曲は1000万枚以上を売り上げ、何十か国語にも訳され、ベスト・オリジナル・ソングでアカデミー賞に輝きました。

初め、私たちは「クール・ウィズ・ミー」という曲を書きました。シンガー・ソングライターのサラ・バレリスからインスパイアされた曲で、エルサがアナの心臓を凍らせる場面の歌だったのです。その段階ではまだ、エルサが果たして悪役なのか主役なのか私たちにもわかっていなかったのです。(クリスティン・アンダーソン=ロペス)
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その後だんだん個人的なことからヒントを得ていきました。

母親であるのがどんなに大変なことかを考えてみたんです。スウェット・パンツをはきたいというだけでも困難がつきまといます。他者の期待に応えて生きていく大変さを曲に込めていったのです。(クリスティン・アンダーソン=ロペス)
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プロスペク公園を散歩していた時、「レットイットゴー」は誕生しました。

ドラッグ・クイーン風の部分はロバートが書いたものです。ジョン・ラセターもこの曲の貢献者です。(クリスティン・アンダーソン=ロペス)
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ラセターはエルサの特徴的な振り付けと髪をバサッとさせる仕草についてアイディアをだしました。ジョン・ラセターはデモをクリス・モンタンに聴かせることを拒んだほどこの曲を大切にしていて、頭のピアノリフ以外の楽器の音を加えるのも断ったそうです。良い決断でしたね。