『マッドマックス4 怒りのデス・ロード』のあなたが知らない事実14!

2017年7月6日更新

2015年6月に公開されたシリーズ第4作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は世界中で記録的ヒット、もはやカルト映画化するほどの人気です。今回はwww.empireonline.comより『マッドマックス 怒りのデスロード』のあなたが知らない事実14を紹介します。

1.今だから生まれた『マッドマックス4 怒りのデス・ロード』!?

元々、今作は2001年に撮影が予定されていましたが、911同時多発テロなどの影響で製作が延期された過去があります。

同じストーリーボードを基にしているため、映画の芯の部分は変わらなかったでしょうが、もしも、スケジュール通りに撮影が行われていたら『マッドマックス4』は全く別の作品になっていたことでしょう。

10年前には実現不可能だったことが現在の技術を使えば再現できるなど、10年という歳月はテクノロジーの進化において莫大な時間です。

たとえば、“エッジアーム”を使った撮影技術がなければ今作で登場する迫力あるカーチェイスシーン映像は撮ることが出来ませんでした。

”エッジアーム”はクレーンカメラの一種、アームが約7メートルまで伸び、危険なカースタントでも360度全方向撮影を可能にした優れものです。

2.血液バッグはノンフィクション!?

今作に登場する血液袋は全くのフィクションではなく、戦時中に実際使われていたものが基になっています。

冷蔵技術がなかったコソボでは囚人から血液を集め、必要な時に直接人から人へと輸血が行われており、SS(ナチスの親衛隊)はわきの下に血液型のタトゥを彫っていたそうです。

我々の世界では、輸血された血液が血液バンクへと運ばれ、仕分けされ保管、それから必要な場所へと血液が運ばれて行きます。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の世界ではそのプロセスを一切なくし、いわば効率的な方法で輸血が行われています。

3.映画終了後も無限に楽しめるのが『マッドマックス』!?

『マッドマックス』シリーズは説明セリフが少ないことで有名です。ファンは映画で語られなかった物語を想像で補完、登場人物のバックストーリーを世界中のファンが考えています。

あるファンのセオリーでは、フュリオサの左腕が無いことが女性の側面を失ったことのメタファー。フュリオサが運転している時に右方向から多く撮影が予定されていたため、右腕ではなく、左腕を失った設定にしてCGを節約したなど、映画を観終わった後も無限に楽しむことが出来ます。

4.ニュークスから学ぶべき教訓!?

ウォーボーイズのニュークスはイモータン・ジョーに忠誠を誓い、名誉の死を望んでいました。しかし、ケイパブルと出逢ったことで考え方が180度変わり、フュリオサ側へ寝返ります。

ニュークスは結果として死んでいきますが、名誉の死を盲信していたら感じることの出来なかった喜びを胸に最期を迎えることになります。ケイパブルの優しさに触れて、生きる意味を見つけることが出来たのでしょう。

ニュークスから学ぶべきことは、未来には何の保証もなく、私たちに与えられたものは”今”だけ、どんなに悲惨な状況でもその瞬間を楽しめ、そして命の尊さを感じて生きろ。

ニュークスはこんなメッセージを残してくれたのかもしれません。

5.フュリオサの起源は『マッドマックス2』!?

5人のワイブズたちがイモータン・ジョーの下から逃げ出すことを決めた時、彼女たちは戦士が必要になりました。その戦士とはもちろんフュリオサです。

フュリオサは『マッドマックス2』(1981)に登場、終盤のカーチェイスで命を落とした女戦士(バージニア・ヘイ)が基になっているキャラクターだと言います。

女戦士は荒廃した土地でどう女性が生き延びるべきかを常に考えていた人物、フュリオサと多くの部分で重なります。

6.マックスは典型的アクションヒーローではない!?

マックスは典型的なアクションヒーローでは決してありません。

ヒーローは強い個性を持った人物として描かれることが多いもの、一方マックスは強い個性を持っていません。ある意味で、自己を放棄せざるを得なかった人物と言えるかもしれません。

しかし、フュリオサたちとの交流を通して自分というものを取り戻していくことになります。

フュリオサと初対峙した時には二人は争っていましたが、愛とまではいかないものの、次第に認め合う存在になったふたり、瀕死状態のフュリオサを助け、マックスとフュリオサが目を合わせた最後の瞬間、この時マックスは自我を少しだけ取り戻したのでしょう。

7.ギター男にもバックストーリーがあった!?

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に登場する全ての武器、衣装、仕草、フレーズにバックストーリーが存在すると言っても過言ではありません。

もちろん、火炎放射器付きのギターをかき鳴らすコーマドーフ・ウォーリアーも例外ではありません。

彼のバックストーリーはこうです。

コーマは母親を殺害された悲しい過去があり、母親の顔の皮膚からマスクを作った、ひとり佇んでいたところをイモータン・ジョーが見つけて養子として引き取った。

8.コーマドーフ・ウォーリアーは生きている!?

果たしてコーマドーフ・ウォーリアーはあの場面で死んでいたのでしょうか?

乗っていたトレイラーが大クラッシュ、ギターが前後に揺れるだけで、元いた場所にはコーマドーフ・ウォーリアーはいませんでした。しかし、直接死を描いた訳ではありません。

彼はゴム製のストラップに守られ生存していたはず、次回作でのコーマドーフ・ウォーリアーのカムバックが期待出来ます。

9.イモータン・ジョーは自分をヒーローだと思っている!?

イモータン・ジョーは今作最大のヴィランですが、ある意味ヒーローだと捉えることが出来ます。

彼は元軍人、孤児だったコーマドーフ・ウォーリアーを養子として迎え入れ、音楽部隊の一員にするなど絶対的な悪人では決してありません。

しかし、長い間土地を支配してきたことにより、知らぬ間に暴君となってしまったのです。

水やガスなどをコントロールして人々を支配している理由は、イモータン・ジョーの哲学で秩序を守ろうとしているだけ、彼は悪いことをしているという感覚はさらさらないでしょう。

10.ワイブスの保護が女性キャラクターだった理由!?

脚本家、ニコ・ラサウリスとストーリーボードアーティスト、マーク・セクストンによると、5人のワイブスの保護をするキャラクターは男性のキャラクターでは成立しなかったと言います。

女性キャラクターのフュリオサだったからこそ、ワイブズたちは受け入れ、イモータン・ジョーの下から逃げ出す決断が出来たと二人は語っています。

11.フュリオサはイモータン・ジョーになり得る!?

歴史を辿れば分かるように、ヒーローは暴君へなり得ます。

卑劣な権力者を倒すために、絶大なリーダシップをもった人物が立ち上がる。その後、革命や変化が起きて暴君は退く。新たなリーダーは初めは市民のためを思い行動を取るが、絶対的な権力を持ち、知らぬまに己が暴君になっていた。

こんなことが我々の住む世界では繰り返されています。

今作で言えば、フュリオサは暴君になる可能性をかなり秘めたキャラクターでしょう。

フュリオサはイモータン・ジョーを倒し、土地のリーダーとして改めて認められることに、彼女は強く芯のある女性、今後も素晴らしいリーダーシップを発揮するはずです。

しかし、強さゆえにイモータン・ジョーのような暴君に堕ちる可能性があります。

12.『マッドマックス』は神話!?

『マッドマックス』第一作公開当時、日本ではマックスを侍の浪人と例え、フランスではマックスをアメリカのウェスタンヒーローと例え、スカンディナビアではマックスを孤独な海賊と例えました。

どの国や土地にも荒廃した場所を漂う孤独な漂流者の伝説はあるもの、『マッドマックス』はもはやオーストラリアの神話なのかもしれません。

マックスの物語はシリーズを通して一貫しています。より良い自己を探し旅に出る、出来るだけ人と関わりを避けている、人と関われば痛みを伴うことになるから。

しかし、マックスは結局、人を助けヒーローになってしまうのです。

13.幸せな家庭を持つには早すぎた!?

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は密度の濃い作品ですが、映画が始まってから終わるまで、わずか3日しか経っていません。

初期の構想ではマックスがフュリオサたちと土地に留まるプロットも考えられていたそうです。しかしマックスは幸せな家庭を持つ準備は出来ていなかったのでしょう。

マックスはフュリオサやワイブスたちに希望を与えたことで、少し自我を取り戻す、そして新たな場所へ旅立っていく。これ以上のプロットは考えられません。

14.ジョージ・ミラーは最高の環境で『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を観ていない!?

監督のジョージ・ミラーは『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を3DのIMAXではまだ鑑賞していませんが、飛行機の小さなモニターでユニークな鑑賞方法を取っていたそうです。

“ロンドンからオーストラリアへのフライト中、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が機内でかかっていました。映像のリズムに興味があったので3分の2ほど音声なし、サイレント映画として楽しんでいました。”