映画『アバター』に出演していたゾーイ・サルダナって知ってる?
ゾーイ・サルダナのプロフィール
ゾーイ・サルダナは1978年6月19日、ニュージャージーに生まれ、ニューヨークのクイーンズ地区で育ちました。父親はドミニカ共和国出身、母親はプエルトリコ出身で、ゾーイ・サルダナにはハイチとレバノン系の血が流れているそうです。彼女のエキゾチックな雰囲気は、このように複数のルーツが重なり合った奇跡が生み出したのでしょう。 彼女が9歳の頃父親が交通事故で亡くなってしまい、ゾーイ・サルダナの家族はドミニカ共和国へ戻る決断をします。ドミニカではダンスに目覚め、有名なダンスアカデミーに所属。そこでバレエを含むたくさんの種類のダンスをマスターしました。 17歳でアメリカに戻った後もダンスを続けたゾーイ・サルダナ。ダンスへの熱意は高まるばかりで、いつしか本場ニューヨークのシアターでパフォーマンスすることを夢見るようになります。ブルックリンにある「Faces」という演劇グループで活動していたところ、エージェントの目に止まり、ゾーイ・サルダナは女優としての道を歩むことになりました。 2000年公開の映画『Center Stage』で映画デビュー。彼女が演じたのはバレエ学校の生徒役で、バレエスキルと「FACES」での舞台経験がこの映画の中で存分に活かされました。 その後長い下積み時代が続き、ようやく2004年の映画『ヘイヴン 堕ちた楽園』でオーランド・ブルームの恋人役という大役を掴み取りましたが、映画自体の評価は低く、興行成績も散々なものに。 その後2009年まで低迷した時期が続きました。
2009年の映画『アバター』で一躍有名に
『タイタニック』などでお馴染み、ジェームス・キャメロン監督の12年ぶりの作品。最先端技術を駆使して作られたこの3D映画は大ヒットし、世界興行収入は歴代1位となる27億8800万ドル(約2518億円)を記録しました 舞台は22世紀。 戦争で下半身不随になった主人公のジェイクが、ある願いと引き換えに、パンドラという衛星で彼のアバターを使った遠隔操作を利用し、希少な鉱物を採掘する国家事業に参加することになるというストーリー。 ゾーイ・サルダナが演じたのは、俳優の動きをコンピューターに取り込むパフォーマンス・キャプチャーという技術によって作られたCGキャラクターで、主人公と恋に落ちるナヴィ族の王女ネイティリ役。 アーチェリーや乗馬、そして映画の中で使われる独特の言語ナヴィ語のマスターのため、役作りに6ヶ月間かかりました。 この映画はサターン賞(映画・テレビドラマ・ホームビデオなどの優秀なSFやホラー作品に送られる賞。)に数多くノミネートされ、ゾーイ・サルダナも最優秀主演女優賞を受賞しました
『スター・トレック』シリーズでウフーラを演じる
約50年前にテレビで放送されて以来、世界中にファンを増やし続けているSFシリーズ『スター・トレック』。 そのリ・イマジネーション、リブート作品である新生劇場版『スター・トレック』が2009年に公開され、ゾーイ・サルダナは宇宙艦隊士官のウフーラ役を演じました。 実はこの役は、「この娘しかいない!」とJJアダムス監督自らゾーイ・サルダナにオファーしたもの。 実はゾーイ・サルダナは一度もスター・トレックを見たことがなかったのですが、スター・トレックの大ファンだった彼女のお母さんや、オリジナルバージョンでウフーラを演じたニシェル・ニコルズからアドバイスをもらいながら、役作りに励んだそうです。 この映画は興行成績的にも大成功し、ゾーイの大きなステップアップになりました。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でガモーラ役を演じる
2014年公開の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は、銀河系の星々から集まった落ちこぼれ犯罪者集団“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”が、宇宙を破滅させようとする悪党たちと戦う姿を描いた作品。マーベルの同名のコミックを原作としています。 ゾーイ・サルダナは演じたのは、“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”の一員で、宇宙一美しい暗殺者と言われるガモーラ。 アバターでは全身青色でしたが、この映画では全身緑色のゾーイ・サルダナを見ることができます。 この映画は大成功し、興行収入は、マーベルコミック原作の映画で『アべンジャーズ』『アイアンマン3』についで3番目、2014年公開の映画の中でも3位という好成績を残しました。
ゾーイ・サルダナのその他の主な出演作
実はゾーイ・サルダナは、『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』(2003)にも出演していました。 彼女が演じたのはジャックとともに行動する女海賊役、アナマリア役。 大人気俳優ジョニー・デップとの共演は、彼女にとって大きなステップアップになるはずだったのですが、その後公開された続編で彼女の姿を見ることはありませんでした。その理由について、ゾーイは「撮影中に無礼な扱いを受けたから。でもこの悲しい経験のおかげで強い女性になれたわ」とインタビューで語っています。
『コロンビアーナ』(2011)
ゾーイ・サルダナ主演作品。子供の頃家族を惨殺され、その復讐のため暗殺者となった主人公カトレアを演じました。 あまりにも重すぎる展開に、批評家からの映画レビューはネガティブなものが多かったのですが、ゾーイ・サルダナの演技はおおむね高評価でした。
ゾーイ・サルダナの今後
2013年にイタリア人アーティストのマルコ・ペレゴと結婚し双子が誕生したゾーイ・サルダナ。母となりさらに強く美しくなった輝きを増した彼女には、オファーがたくさん舞い込んでいるようです。 まず2015年中に全米公開予定の映画では、ジャズ歌手ニーナ・シモンの生涯を描いた映画『NINA』。 そして2016年には『スタートレック・ビヨンド』が公開予定。ゾーイ・サルダナ双子を産んでたった7ヶ月で、この映画のために仕事復帰したとのこと。 2017年には『アバター2』でもう一度ネイティリを演じる予定。 それだけではなく、『アバター』は3、4まで、さらに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や『コロンビアーナ』の続編も計画中とのこと。プロダクションや監督からだけではなく、共演者からも評価が高いゾーイ・サルダナ。母になりさらに魅力的になった彼女は、育児に仕事に忙しくなりそうですね。 今後もゾーイ・サルダナの活躍から目が離せません!