クールでミステリアスな雰囲気が魅力の西島秀俊
西島秀俊は1971年3月29日生まれの俳優です。
2014年に16歳年下の一般人女性と結婚し、世間を賑わせた西島ですが、私生活をほとんど感じさせない彼のプライベートはほとんど謎。そんな彼が、不意に見せるチャーミングな笑顔に女性たちはメロメロになってしまいます。
年間300本以上を見ているという映画好きですが、エンターテイメントよりも単館映画のほうが好きなのだそうです。愛読書はロベール・ブレッソン『シネトマグラフ覚書』とのこと。
2016年4月には第一子となる男の子が誕生しています。
デビューのきっかけは先輩にすすめられたオーディション
デビューのきっかけとなったのは、19歳の時に先輩から薦められて受けたオーディション。当時は映画を作る作業に携わる仕事をしたいと思っていて、俳優志望ではなく、どちらかというと裏方スタッフ志望だったそうです。
しかしオーディションに見事合格。俳優を目指すことになりました。
1993年には木村拓哉も出演している『あすなろ白書』にも同性愛者役として出演しています。
しかし、その後、事務所と仲たがいをしてしまい、プロダクションを移籍。この移籍がきっかけで、2002年までの5年間TVに出演することができませんでした。
復帰のきっかけは北野武
本人も大ファンだという北野武に演技を認められ、2002年の北野武監督映画『DOOLS』に出演したのをきっかけに、西島英俊の演技が絶賛され多くのヒットドラマに出演するようになります。
俳優としての努力は惜しまないストイックさがすごい
役作りのために、『サヨナライツカ』では10kg以上の体重の増減をしたり、『八重の桜』では、筋肉質な体を作るためにトレーニングを行ったりと、ストイックな役作りをすることで有名です。
西島秀俊の主な出演ドラマ
ドラマ『ストロベリーナイト』(2012)
『ストロベリーナイト』は誉田哲也の同名警察小説を竹内結子主演でドラマ化した作品です。
西島秀俊は竹内結子演じる刑事・姫川玲子の部下・菊田 和男を演じています。
2013年に映画化もされました。
ドラマ『MOZU』(2014)
WOWOWとTBSで共同制作された刑事ドラマである本作は、刑事・倉木尚武が妻の死の真相を知ろうと奮闘する姿が描かれています。
西島秀俊は倉木尚武を演じ、香川照之、真木よう子と共演を果たしました。
ドラマ『ストロベリーナイト』同様、ドラマのヒットを受けて2015年に劇場版が公開されました。
ドラマ『流星ワゴン』(2015)
『流星ワゴン』は重松清の同名小説をドラマ化した作品です。
西島秀俊はリストラ寸前のサラリーマン・永田一雄を演じています。香川照之扮する永田忠雄が西島秀俊の父を演じ、息子・一雄と同い年の38歳の姿で息子の前に現れ、永田一雄と共に人生をやり直していきます。
ドラマ『無痛〜診える眼〜』(2015)
フジテレビにて放送された連続ドラマ『無痛~診える眼~』に主人公・為頼英介役で出演しています。
外見だけで患者の症状を診断できる眼を持つ町医者・為頼英介が殺人事件の解決に挑む姿が描かれた物語です。
伊藤淳史、伊藤英明、石橋杏奈といった豪華キャストも出演している今作。西島秀俊と豪華キャスト陣の息の合った演技が注目されました。
朝ドラ『とと姉ちゃん』で高畑充希演じるヒロイン・小橋常子の父親役を演じる
2016年4月より放送開始されたNHK朝ドラマ『とと姉ちゃん』に、高畑充希演じるヒロイン・小橋常子の父親"とと"役として出演しています。
ドラマ『とと姉ちゃん』は、父と母の代わりに家事を取り仕切り、ふたりの妹たちのために恋も休みもそっちのけで奮闘するとと(父)のようなお姉ちゃん・小橋常子の活躍を描いたストーリー。
ストーリー序盤で亡くなってしまうとと(西島)ですが、視聴者に深い爪痕を残しました。
高畑充希、西島秀俊の他に、木村多江や大地真央、片岡鶴太郎などのベテラン俳優陣から、元AKB48の川栄李奈や塩顔男子として人気の坂口健太郎まで、幅広い女優・俳優が共演しています。
西島秀俊の主な出演映画【2000年代】
映画『Dolls』(2002年)
2002年の北野武監督作品『Dolls』で
と共演しました。西島秀俊演じる松本と菅野美穂演じる佐和子が赤いひもで互いを縛ってさまよい歩くというストーリーで、これは北野武が幼いころに見た「繋がり乞食」が元となっているとのことです。
本作はロシアで2年に及ぶロングラン上映になり、西島秀俊の演技も高く評価されました。
映画『さよならみどりちゃん』(2005年)
星野真里がヌードで濡れ場に挑戦したことでも話題になった映画『さよならみどりちゃん』で西島秀俊は、星野真里演じるゆうこの相手役ユタカを演じました。
本作は、ナント三大陸映画祭主演女優賞と銀の気球賞(準グランプリ)を受賞しています。
映画『休暇』(2008年)
2008年の映画『休暇』で西島秀俊は死刑囚を演じ、ヨコハマ映画祭助演男優賞を受賞しました。
西島秀俊の主な出演映画【2010年代】
映画『CUT』(2011)
本作で西島秀俊は、借金返済のために売れない映画監督から殴られ屋になる秀二を演じています。
西島本人がターニングポイントになった、と語る重要作。
映画『ストロベリーナイト』(2013)
刑事ドラマ『ストロベリーナイト』の劇場版です。
西島秀俊はドラマ版と同じく刑事・菊田和男を演じました。
映画『脳内ポイズンベリー』(2015年)
『失恋ショコラティエ』の原作者水城せとなが描く人気コミックで、一人の女性の頭の中で行われる脳内会議と現実の交差で描く一風変わった物語。
西島秀俊が演じるのは、その脳内会議の議長役。ネガティブ・ポジティブ・記憶・衝動などの脳内感情を取りまとめるきりっとした役どころが素敵です。脳内のハチャメチャな討論が面白い、どたばたコメディー映画の傑作です。
映画『劇場版 MOZU』(2015)
2014年にTBSとWOWOWで2シーズンにわたって放送された刑事ドラマ『MOZU』の劇場版映画が2015年公開されました。ドラマに引き続き西島秀俊が主人公の倉木尚武を演じています。
西島秀俊演じる倉木尚武は公安のエースと呼ばれていたが、妻の千尋を爆破事故で亡くし、死の真相を捜査をしていきます。性格は冷静。禁煙していましたが、妻の死がきっかけとなりヘビースモーカーに。強い格闘能力を持っています。
本劇場版では、香川照之・真木ようこ・松坂桃李らと共演しています。また、謎に包まれている日本犯罪史の首領で、事件を陰で操ってきた「ダルマ」という役でビートたけしが出演することも話題になりました。
映画顔負けの映像美で話題となった本格派サスペンス・ミステリーが、本作で遂に完結を迎えるという事で大きな話題となり、一般公開に先駆けて東京国際映画祭でも上映されました。フィリピンでの過酷なロケを1ヵ月間敢行し、日本では撮影できないようなド派手なアクションシーンが沢山見られます。
映画『クリーピー』(2016)
『アカルイミライ』、『トウキョウソナタ』の奇才黒沢清が監督したサスペンス・スリラー。
6年前に起こった一家失踪事件を調べる犯罪心理学者・高倉(西島秀俊)。そんな中、引っ越した先の隣人一家の娘・澪(藤野涼子)が一緒に住んでいる男は、父親ではないと打ち明けます。
一家失踪事件と、隣人一家の不可解な関係。ふたつは次第に繋がっていきます。Creepy【ぞっと身の毛がよだつような】ストーリー展開から目が離せません。
共演には香川照之、竹内結子、川口春奈、東出昌大、と豪華キャストが集結し、黒沢監督とどんな化学反応を見せるのか、邦画ファン注目の一作となっています。