2020年10月7日更新

『犬夜叉』一のたらし法師!弥勒様の魅力や珊瑚との関係、息子について徹底紹介!

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弥勒 サムネイル

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弥勒のプロフィール【女に目がないたらし法師!?】

弥勒は、『犬夜叉』に登場するメインキャラクターの1人です。妖怪退治を専門とする法師で、年齢は18歳の青年。 普段は敬語で話し、態度も紳士的で、犬夜叉一行が旅先で出会う村人との交渉役を担っています。しかし実際は素行不良で、キレると言葉づかいが悪くなり、暴力的に。しかし後述する珊瑚と出会ってからは、この面は次第に薄れていきました。冷静な判断力を持ち、仲間のために自ら犠牲になることもいとわない性格です。 犬夜叉一行における主戦力の1人で、高い身体能力の持ち主。特に足が速く、犬夜叉や雲母(きらら)についていけるほどの脚力があります。また、強い法力と邪気に対する抵抗力を持っており、法師としての実力は確かです。持ち歩いている錫杖(しゃくじょう)と「風穴」を武器に、妖怪退治を行います。

女好きにも程がある!女性を見ると口説かずにはいられない

一見品行方正な好青年に見える弥勒ですが、実は大の女たらしです。彼が不良法師と呼ばれるもう1つの理由が、この点にあります。 彼が原作で初登場したのは第6巻の3話「不良法師」。風穴を見せ「これを使ったら、みーんな死んじまうんだぜ。」と話すなど、見事な不良男子っぷりを発揮していました。 また、出会った美女ごとに手を握っては口説き始め、口ぐせは「私の子を産んでくだされ」。さらには手ぐせも悪く、女性に対するセクハラ行為は日常茶飯事です。後に出会う珊瑚は、毎度のごとくお尻をなでられています。 女好きで軽薄な弥勒ですが、実はこのキャラは自身が半分意図的に演じているもの。たしかに女好きである一方で、自分の本心を悟られたくないという面も持ち合わせています。また、彼は本当に惚れた女性に対しては口説き文句を言いません。 彼がなりふり構わず口説く姿がパフォーマンスであることは、こうしたことからもわかるのです。

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打倒・奈落の為、犬夜叉たちと行動を共にすることに

『犬夜叉』における最大の敵、奈落。弥勒は、その奈落と深い因縁を持つ人物でした。祖父や父と同様に法師となった彼は、奈落を倒すために妖怪退治を始めます。諸国を旅していたのも、奈落を探し出して打ち倒すためでした。 そんな中、弥勒は犬夜叉たちの一行と出会います。しかし彼はもともと人との関わりを嫌い、旅をするにも1人でした。そのため目的を同じくする一行と出会った後も、最初の頃は単独行動を取っていました。 このように、勝手な行動の多かった弥勒でしたが、徐々に態度をあらためていきます。仲間たちと友情を深め、犬夜叉の良心に気付いた彼は、共に行動するように。以来、彼は犬夜叉一行の一員として、最後まで彼らと旅をするのでした。

弥勒の能力「風穴」の秘密

風穴ができたきっかけは女好きの祖父と奈落

弥勒の右の手のひらには、自身の最大の武器である「風穴」があります。彼はこの風穴を使って、何でも吸い込むことが可能です。 実は、この風穴は奈落によってもたらされた呪いの一種でした。穴は少しずつ大きくなっていき、いずれはその身を食らいつくしてしまうのです。また、使い続けることで寿命も縮まっていきます。 弥勒の風穴の呪いは、彼の祖父・弥萢(みやつ)が奈落から受けたもの。50年前に活躍していた彼は、当時の奈落とわたりあえるほどの実力者でした。 しかし、孫同様にスケベだった弥萢は、女性の姿をしていた当時の奈落に見とれてしまいます。そして、スキを突かれた彼は奈落に右手を貫かれ、呪いをかけられてしまいました。以来、風穴の呪いは一族に代々伝わることとなったのです。

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父親が風穴に吸い込まれてしまう……

弥勒は風穴を使って戦いますが、先の通り、風穴は奈落による呪いです。風穴を使い続けたり、邪気や毒を吸い込めば、それだけ命が短くなります。 加えて、弥勒には風穴に対するトラウマを持っていました。彼は、父親が風穴に吸い込まれて死んでいく様を目の前で見てしまったのです。その出来事以来、彼の中には、自分もいずれこうなるという恐怖心が芽生えました。 それでも、弥勒には祖父以来の風穴の呪いを解くため、奈落を倒すという宿命があります。彼は風穴に対する恐怖心に打ち克つため、風穴を武器として使い始めました。もちろん、風穴を使うことによる代償は知った上でのこと。そのうえで彼は、必ず奈落を倒して呪いを解くと誓い、犬夜叉たちとともに戦うのでした。

奈落を倒したことによって風穴は消滅

奈落との因縁に終止符を打つため、弥勒は犬夜叉たちと共に最後の戦いに挑みます。最後は奈落を滅ぼし、四魂の玉を消滅させることができました。奈落を倒したことにより、彼の右手の風穴は消失。こうして彼は悲願を果たし、呪いによる死の恐怖から解き放たれたのでした。 一方で弥勒は、呪いでありながら強力な武器でもあった風穴を失っています。元々妖怪退治を生業としている彼にとっては、戦力を大きく失うこととなりました。とはいえ彼にはまだ、強力な法力と卓越した身体能力があります。そのため彼は奈落との戦い以降も、法師として犬夜叉と共に妖怪退治を続けていたのです。 奈落との決戦後、弥勒は旅をやめて犬夜叉たちのところに留まり続けます。旅は終わったものの、彼らはこれまで同様、変わらずに妖怪を退治していました。

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珊瑚との関係性は?最後の決戦後、祝言をあげていた

弥勒というキャラクターを語る上で不可欠なのが、珊瑚です。彼女は、彼と同じく妖怪退治を生業(なりわい)としている少女。犬夜叉一行の中における2人の関係もまた、本作における1つの見どころといえます。 男勝りながら内面は純真で乙女な珊瑚は、女たらしで軽薄な弥勒に対して呆れていました。しかし、仲間として旅を続けていくうちに、彼女は次第に彼に惹かれていきます。 一方の弥勒は、相変わらずなりふり構わずに女性を口説いてばかり。ただしそれは見せかけの一面で、彼自身もまた、彼女に本気で惚れていました。本気であるため、彼は珊瑚にだけは「私の子を産んでくだされ」と言っていません。 奈落との最終決戦から3年後、2人は無事結ばれます。祝言をあげ、夫婦となった2人の間には、3人の子供が生まれました。

珊瑚との息子・翡翠(ひすい)が『半妖の夜叉姫』に登場

弥勒と珊瑚は、楓の村で犬夜叉やかごめたちと共に暮らしていました。時代も10数年の時が経ち、彼らの3人の子供も大きくなっています。中でも、末っ子の翡翠は珊瑚と同じく、妖怪退治屋として活躍していました。現在は、珊瑚の弟で叔父の琥珀(こはく)と共に妖怪退治を行っています。 そんな翡翠もまた、『犬夜叉』の続編となる『半妖の夜叉姫』に登場。本作は、犬夜叉たちの戦いから14年後の世界を描いた物語です。主人公となるのは彼らの子供たちを中心とした、次の若い世代となっています。 弥勒と珊瑚の子である珊瑚もまた、『半妖の夜叉姫』の中心人物の1人といえるでしょう。作中で両親顔負けの活躍を見せる彼の姿に、期待がふくらみます。

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アニメ『犬夜叉』での弥勒の声優は辻谷耕史(つじたにこうじ)

女たらしだが仲間思いで珊瑚に一途な弥勒を演じたのは、声優の辻谷耕史です。自ら演じる以外に音響監督としても活躍する、ベテラン声優でした。妻は『犬夜叉』共演者で七宝(しっぽう)役の渡辺久美子です。 辻谷は1980年代半ば、舞台俳優として活動するうちに声優の仕事をするようになります。しばらくの間は舞台俳優メインで活躍していましたが、やがて声優一本に。きっかけは『無責任船長タイラー』の主人公、タイラー役として人気が出たことでした。 彼は弥勒役やタイラー役のほか、ガンダムシリーズ作品にも出演するなど、多くの代表作を持っています。ガンダムでは「F91」のシーブック・アノー役や「ポケ戦」のバーナード・ワイズマン(バーニィ)役で有名です。 残念ながら、辻谷は2018年に56歳の若さで急逝されました。弥勒役の後任については、声優の保村(やすむら)真が引き継いでいます。

たらし法師・弥勒は『半妖の夜叉姫』にも登場!今後の活躍に期待

弥勒という人物は、犬夜叉一行に欠かせない存在の1人です。普段は、さわやかな顔をしながら平気でセクハラするスケベキャラ。しかし真面目な局面では冷静沈着で、戦力としても頼れるかっこよさも持っています。何より、珊瑚との関係性、素直になれない2人の間のすれ違いは大きな見どころです。 普段はひょうひょうとしている弥勒ですが、彼には風穴の呪いという影が落ちていました。しかし彼は恐怖を乗り越え、風穴を駆使して戦います。そしてついには奈落を打ち倒し、右手の風穴を消し飛ばしました。最終的には珊瑚とも結ばれ、幸せな暮らしを送っています。 そうして時は進み、時代は息子の翡翠たちの時代となりました。『半妖の夜叉姫』では、父親としての弥勒の活躍にも注目していきたいところです。