漫画『もののがたり』最新話まで全話ネタバレあらすじ＆感想！人と付喪神の絆の物語

絆と恋をテーマにした和風ファンタジー『もののがたり』。2023年1月からアニメ1期が開始され、7月からは2期も放送されるなど、今注目を集めている作品です。 本記事ではそんな『もののがたり』のストーリーを最新巻までネタバレ解説していきます！物語の流れを大まかに区切ってざっくり紹介しているので、内容の予習や復習にぜひ役立ててみてくださいね。

常世(あの世)から現世(この世)に迷い込んできた魂が道具へと宿ることで生まれる「付喪神」。付喪神のなかには良き存在もいれば、人に害をなす悪しき存在もいます。 そんな付喪神たちを取り締まっているのが「塞眼(さえのめ)」と呼ばれる組織で、彼らは迷子の付喪神を常世に還したり、有害な付喪神を破壊したり、友好的な付喪神を条件付きで使役したりしていました。 付喪神を憎む少年と付喪神を愛する少女の出会いから、この物語は動き始めます。

漫画『もののがたり』をお得に読みたい人にはコミックシーモアがおすすめ。 コミックシーモアでは無料会員登録で70％オフのクーポンをゲットできるので、かなりお得に読むことが出来ます。この機会に是非コミックシーモアで『もののがたり』を一気読みしてくださいね！

幼い頃にきょうだいを殺され、以来付喪神を激しく憎んでいる岐兵馬。彼は塞眼御三家のひとつである岐の次期当主で、付喪神を破壊する毎日を過ごしていました。しかしひょんなことから、特殊な境遇にある少女・長月ぼたんと、彼女を守る6人の付喪神「婚礼調度」と共同生活を送ることになります。 はじめこそ価値観の違いでぶつかり合ったものの、根がまっすぐで純粋な兵馬はすぐに長月家になじんでいきました。そしてともに過ごす中で、付喪神に対する考えも改めていくように……。

付喪神ははじめ兵馬のことを警戒していましたが、一旦認めるとなぜか彼に旦那候補として期待を寄せるようになります。 実はぼたんはマレビトを宿した人間であり、「現人神(あらびとがみ)」となりうる存在として多くの人間や付喪神から狙われていました。実際、過去に彼女のなかのマレビトが目覚めたときには、とんでもない異常事態を引き起こしてしまっています。 この境遇ゆえにぼたんは婚礼調度以外の存在に心を開けず、人間とまともな関係を築けずにいました。だからこそ婚礼調度は彼女を心配し、(嫁入り道具としての性質もあって)良縁を望んでいたのです。 ぼたんの複雑な事情を知った兵馬は、旦那云々の話はさておき、婚礼調度とともに彼女を守ることを誓います。

ある日兵馬は、とある任務で共闘した「京都塞眼」の代表の娘・門守椿から「ウチに来なよ」と誘われます。彼女は兵馬の兄と姉に憧れを抱いており、彼らを殺した唐傘の付喪神を追い続けていました。 京都塞眼の情報網は随一で、復讐を果たしたい兵馬にとっても美味しい話のはず。しかし彼はすっかり長月家になじんでいたため、その話を断りました。 しかし長月家と兵馬の平穏な日常は、突如として現れた唐傘がぼたんを襲撃したことで終わりを迎えます。唐傘の目的は、ぼたんの中に眠るマレビトを引きずり出すことのようでした。

今回の騒動を受け、京都塞眼の監視下に置かれることになったぼたん。彼女ははじめ周りから遠巻きにされていたものの、皆に受け入れてもらおうと一生懸命働き、あっという間に環境になじんでいきました。 そんな中、唐傘が1体ではなく何体も存在し、「藁座廻」を名乗って動いていると明らかに。主要メンバーは凩、吹雪、天日、時雨の4名なのですが、なんとそのうちのひとり・天日は兵馬の兄である隼人の姿をしていました……。 どうやら唐傘は殺した相手の身体を乗っ取る力を持っているようす。なかなかショッキングな光景でしたが、兵馬は復讐に我を忘れることなく、ぼたんを守るために戦うと決意を新たにするのでした。

塞眼御三家当主の命令で、次期当主――兵馬にくわえて八衢菫、辻白百合の3名でぼたんを護衛することが決定しました。ひとつ屋根の下で過ごすメンバーが増え、長月家には束の間にぎやかな時間が流れます。 そんな中、八衢当主・黒檀の陰謀によって婚礼調度が「滅却」されかけるという事態に……。当初は菫と白百合も怪しげな雰囲気を漂わせていましたが、彼女たちは単に巻き込まれただけにすぎず、自分の意志で長月家側につきます。 結局、一連の騒動は菫が父親である黒檀を殺害する形で幕を閉じました。これをきっかけに次期当主たちは結束を強め、ぼたんを守るため全力を捧げるとお互いに誓います。

ぼたんの中にいるマレビトが目覚めると、彼女自身の人格は消えてしまいます。それを食い止めるためには、強い縁を結ぶことが必要不可欠です。 ぼたんにとって現在最も「強い縁」となりうるのは、もちろん兵馬とのつながり。だからこそ縁の重要性を説かれた彼女は、ずっとあたためてきた想いを兵馬に伝えようとします。……と、その瞬間、唐傘が姿を現しぼたんを連れ去ってしまうのでした。 しかしぼたんは去り際、兵馬に笑顔で「大好き」とまっすぐな想いをぶつけます！ このときの襲撃では多くの仲間が失われ、兵馬の祖父である造兵も藁座廻に身体を乗っ取られてしまいました。それでも兵馬はぼたんを救い告白の返事をするため、前を向き続けます。

そして迎えた藁座廻との最終決戦。戦いの舞台は、現世と常世の境目にあたる「黄泉路」です。 兵馬はまず祖父の身体を乗っ取った唐傘と戦い、倒します。その感傷に浸る間もなく、今度は天日と陽炎――それぞれ兄の隼人と姉の鼓吹の姿をした唐傘と対峙することに……。 ふたりは単体でも強いうえ、連携プレーも実に見事で兵馬を追い詰めていきます。戦いの最中、兵馬の脳裏によぎる2人とのあたたかい記憶。天日と陽炎はそれさえ利用して、精神攻撃を仕掛けてくるのでした。 それでも兵馬は決して折れず、兄と姉の形見のおかげもあって勝利をおさめます。するとそこで「始まりの唐傘・禍津日」が姿を現して……。

本作の主人公・岐兵馬の双子の兄と姉である隼人と鼓吹は作中序盤で唐傘の罠にはまり、18歳という若さでこの世を去っています。2人とも“天才”と呼ばれていただけに、その死を惜しむものは少なくありませんでした。

突如京都に現れた付喪神の集団・叢原火は、いずれもかつて処刑や拷問に使用されていた器具を器としています。彼らは門守椿と岐兵馬によって粛清されましたが、唯一逃げ出した火掻のみ門守代表によって粛清されています。

八衢黒檀は御三家のトップである八衢家の当主でありながら、唐傘と手を組んでいた本作の黒幕。辻白百合によって正体が暴かれた彼は兵馬との死闘の末に、自身の娘である菫から粛清され死亡してしまいます。

岐造兵は唐傘の討伐に向かった際に唐傘から生きたまま食われ、その後は唐傘の傀儡としていいように扱われていました。最初は彼の正体や生死について気付いている者はいませんでしたが、ぼたんの救出に向かった兵馬の手で粛清され、本当に死亡します。

門守椿は唐傘の討伐に赴いた際に造兵と同じく唐傘に殺害され、息も絶え絶えな状態で唐傘に喰われてしまいます。彼女は死の間際に唐傘からスカウトされたことで、唐傘の眷属である「唐傘もどき」となってしまいました。

付喪神に奪われた兵馬と、付喪神に守られたぼたん。正反対、けれどお互いに心優しくまっすぐなふたりは、少しずつ歩み寄り理解し合っていきます。 まったくちがう境遇にある彼らが絆を深め、守り合おうとする姿には思わず感動……。周りの付喪神や人間たちもそれぞれいいキャラをしているので、皆の日常をずっと見守りたい気持ちになってきます。

『もののがたり』は、2023年6月19日発売の『ウルトラジャンプ』2023年7月号をもって完結しました！単行本の最終巻はまだ発売されていませんが、そう遠くないうちに最終回が掲載された16巻が販売されるでしょう。 約9年間の連載を経てついに完結した本作のラストシーンは必見なので、ぜひチェックしてみてくださいね。

調査の結果、2023年10月現在、漫画『もののがたり』を今すぐ全巻無料で読む方法はありませんでした。 電子書籍サービスでは、コミックシーモアのほか複数のサイトで配信されています。 コミックシーモアでは、新規会員登録時にどの作品にも使える70％オフクーポンが配布されており、このクーポンを利用することで『もののがたり』もお得に読むことができます。

付喪神を憎んだ少年と愛した少年をめぐる物語を描く『もののがたり』。仇敵との戦いがどんな結末を迎えるのか、そしてふたりの関係がどうなるのか、ぜひ最後までしっかりと見届けましょう！