漫画『忘却バッテリー』最新巻まで全話ネタバレあらすじ＆感想！天才バッテリーの捕手が記憶喪失に

天才バッテリーの捕手が記憶喪失になってしまう『忘却バッテリー』。記憶を失った主人公や、一度は野球を辞めた男子高校生が再び野球に向き合っていく姿が描かれています。 本記事では、そんな『忘却バッテリー』を最新巻までネタバレ込みであらすじを紹介します。彼らが甲子園優勝を果たせるのか、ぜひチェックしてください。

天才バッテリーの清峰葉流火と要圭は中学硬式野球界の有名人。そんな2人に敗れた山田太郎・藤堂葵・千早瞬平は野球を辞める決意をし、野球部がない小手指高校に入学します。しかし、そこには清峰と記憶喪失になった要の姿がありました。 そんな5人は先月から発足した野球部へ入部し、甲子園出場校の私立帝徳高校と練習試合をします。清峰や藤堂、千早が活躍を見せましたが、国都という強力な選手の存在や、地力の差が出て試合はボロ負けしました。 それまで野球を嫌がっていた要ですが、この経験から打倒帝徳を掲げ国都へリベンジをすると決めます。みんなで助け合いながら藤堂のイップスを克服したり、2年の土屋和季を新しく選手に迎え一同は日々練習に励んでいました。 そんななか突然、要が記憶を取り戻したようで──。

記憶が戻った要は不安的なようですが、智将っぷりを見せます。要は氷河高校との練習試合を決めて、そこでも活躍を見せました。しかし、途中でまた記憶を失ってしまい、チームは逆転されてしまいます。そんななか、バッターボックスに立つのは千早です。 後に要が控えているため、自分が打つと千早は意気込みます。しかし、千早は四球を選び要を信じて後を託しました。要は期待に応えヒットを決め、千早がホームまで駆け抜け得点を奪います。その後、清峰がホームランを決め、小手指は初勝利を飾りました。 その後、いよいよ夏の大会が始まります。2回戦まで小手指は問題なく勝利を進め、迎える3回戦は中学時代の藤堂の先輩がいる星明学園です。藤堂はトップバッターをやらせてくれと頭を下げました。千早はトップバッターを譲る代わりに、3回戦目は清峰を温存すると全員に告げます。

星明学園の試合では藤堂や千早、山田が活躍を見せ得点を奪います。一方、清峰の代わりに2年生の鈴木が投げていましたが、疲れが見え始め7回表でツーアウト満塁になってしまいました。ここで鈴木と清峰が交代し、清峰は無失点で抑え小手指は勝利を収めます。 次は帝徳高校との戦いです。試合が始まり先制したのは小手指。千早に続き藤堂がヒットを打ち、千早が先制点を取りました。さらに、土屋と千早がWスチールを成功させ土屋が得点を奪います。 しかし、帝徳も負けていません。清峰の球威が落ちているのに気づいた小里がヒットを決めたうえ、盗塁を成功させます。続いて千石がヒットを決めて、小里が点を奪いました。 これ以上点を奪われたくない要は、球を追いかけ頭を打ち付けます。意識を飛ばした要の脳裏には、清峰との出会いが過ぎりました。

要は才能がある清峰に置いて行かれて敗者になることが怖かったことを思い出します。動揺する要でしたが、藤堂が一塁へノーバウンドで投げたことや千早との会話で吹っ切れました。この後、小手指は1点を奪い同点に並びます。 迎えた8回、帝徳は陽ノ本と飛鷹が交代、バッターは要です。決めないと小手指には後がありません。要はヒットを決めホームまで駆け抜け点を奪います。その後、9回裏で限界が来ていた清峰が逆転ホームランを許し、小手指は帝徳に敗れました。 甲子園に行った帝徳は名門大阪陽盟にぶつかりボロ負けします。帝徳の監督や、弟が大阪陽盟にいる氷河の桐島はリベンジを決意しました。一方、要は智将だった自分は別人格だったことが発覚。別人格を消滅させるには大阪陽盟に勝たなければなりません。そんななか、小手指は新たに監督を迎えます。

監督の提案で秋や春の大会を捨て要たちは2年生になりました。去年の活躍から野球部に新入生が集まりますが、3年を舐めています。3年の実力を見せるために紅白戦を行い、それまで実力不足だった3年が活躍して2・3年チームが勝利しました。 監督から背番号を渡されいよいよ夏の大会が始まります。初戦は昨年1回戦で戦った横山。コールド勝ちで勝利を決めますが、要が異様に疲れています。2人の意識が一つの脳にあるせいで、思考するたびに脳が疲労し、疲労が体に出ているようです。 2回戦では名門星明を破った都立の花木が相手です。このチームにはかつて要たちと同じ宝谷シニアにいた渡辺と金城がいて、2人は要のことを恨んでいます。4回裏まで両チーム0点が続いていましたが、要の脳に限界がきてしまい──。

脳に限界がきてしまった要は智将の人格へと変わりこの危機を脱出することに。智将は金城を知り抜いていて、金城のリードを見抜き藤堂にアドバイスを送っていました。藤堂はこのアドバイスを信じ、ホームランを決めて小手指は3点を奪います。 花木の攻撃になり、金城は要と同じようにリードを読もうとしました。しかし、金城は要と違い投手の感情を無視していて、投手の感情を汲む要のリードを読めず点を奪えません。試合の流れは完全に小手指になり、花木は敗北しました。 その後、小手指は3回戦も勝利して準々決勝に進みます。 準々決勝前の練習後、突如千早の家に遊びに行きたいと言い始めた要。彼の一声に、他のメンバーたちも同調し始めます。実はメンバーたちは、バッティングフォームを変えようとしている千早を心配していたのでした。 そうして迎えた帝徳との試合。両者一歩も引けを取らない試合の中で帝徳がついに1年の乗富を投入したことで、試合の流れが大きく変わります。

乗富の高いキャッチング能力を信頼し、切り札のフォークを解禁した帝徳の先発投手・陽ノ本。圧倒的な実力の前に苦しむ小手指ナインですが、陽ノ本の投球を見たことで、清峰は苦戦していたフォークをマスターするきっかけを掴むことになります。 彼はボールの握り方を工夫することで、恐ろしい球速と変化量を併せ持つ「魔球」とも呼ぶべきフォークを会得。これにより要のリードの幅も広がり、清峰は帝徳打線を完全に封じ込めます。このままの勢いで試合は小手指が優勢になるか……と思いきや、そう簡単に勝利の女神は微笑んでくれません。 一見すると上手くいっているように見える清峰ですが、フォークの多投による肩への負担がチラつき始めます。さらに、要も智将人格の声が聞こえなくなるなど、小手指に不安の影が近寄りだすのでした。

本作は野球漫画で手に汗握る熱い展開がありますが、同じくらい思わず吹き出してしまうギャグシーンがあります。主人公の要は「パイ毛〜！」という寒い一発芸で笑いを取ろうとするし、清峰は兄の秘蔵のAVで要たちを釣ろうとします。 もちろんアツい姿の彼らもカッコよく本作の見どころのひとつですが、男子高校生らしい彼らも思わず親近感が湧いてしまうでしょう。野球をしている姿だけでなく、男子高校生らしい日常を送っている彼らにも注目してみてください。

『忘却バッテリー』は2024年4月からテレビアニメ放送が開始しました！ 本作は2020年のジャンプフェスタでMAPPA制作のオリジナルアニメが発表されたこともあり、ずっとアニメ化するのではと言われ続けてきました。待望のアニメ化だけに発表された時は、SNSで多くのファンからお祝いの声が上がっています。 キャストは、清峰葉流火役を『僕のヒーローアカデミア』で切島鋭児郎を演じた増田俊樹が、要圭役を『文豪ストレイドッグス』で太宰治を演じた宮野真守が務めます。

記憶喪失の主人公が野球を通して記憶を取り戻していく『忘却バッテリー』。主人公が何を忘れたくて記憶喪失になったのか気づき、再び未来に目を向けて野球をする姿には思わず涙が止まりません。野球を通して描かれるアツい彼らの姿を、ぜひコミックシーモアで読んでみてください。