2019年10月17日更新

『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』を復習しよう クローン戦争の行方とは? 【あらすじ・キャスト】

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スターウォーズ クローンの攻撃、アナキン、ユアン・マクレガー
©Lucasfilm Ltd/zetaimage

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『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』のあらすじ・キャストを振り返り!見どころやトリビアも

「スター・ウォーズ」シリーズ新三部作の2作目で、2002年に公開されたエピソード2「クローンの攻撃」。本作ではアナキン・スカイウォーカーとパドメ・アミダラの恋、そして分離主義勢力と銀河共和国とのクローン戦争が描かれています。 ここでは「クローンの攻撃」のあらすじ・キャストを振り返り、さらに物語の見どころや本作にまつわるトリビアも紹介していきます。エピソード3「シスの復讐」を観る前には、ぜひ復習しておきましょう! ※本記事には、「スター・ウォーズ」に関するネタバレ情報を含んでいます。未鑑賞の方はご注意ください。

「クローンの攻撃」のキャラクター/キャスト紹介

オビ=ワン・ケノービ/ユアン・マクレガー

スターウォーズ クローンの攻撃、オビワン、ユアン・マクレガー
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ジェダイ・ナイトとして弟子のアナキンを指導する立場となったオビ=ワン・ケノービ。しかし無鉄砲で反抗的なアナキンとは気質が合わず、厳しくしつつも指導法に悩みます。それでもクローン戦争では、ともに先陣を切る活躍を見せました。クローン戦争の発端となる大量のクローン・トルーパーを発見したのもオビ=ワンです。

アナキン・スカイウォーカー/ヘイデン・クリステンセン

スターウォーズ シスの復讐、ヘイデン・クリステンセン、アナキン・スカイウォーカー
©Supplied by LMK Media/zetaimage

オビ=ワン・ケノービの弟子となり、良きパートナーとして銀河を駆け巡っていたアナキン。しかし活躍しても戒められることが多く、次第に師に対する不信感を感じるように。

ジェダイの掟に反するパドメとの恋や母シミの死などアナキンを大きく揺さぶる出来事も起こります。そんな中でもクローン戦争ではオビ=ワンとともに活躍。本作の最後にはついに禁を破って、パドメと密かに結婚しました。

パルパティーン議長/イアン・マクダーミド

パルパティーン、スターウォーズ クローンの攻撃
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元老院議員からナブーの戦いを利用して最高議長の座をつかんだパルパティーン。

実はその正体はシスの暗黒卿ダース・シディアスであり、次に着手したのはクローン戦争を起こす裏工作。密かにクローン軍団の製造を要請し、弟子のドゥークー伯爵を使って分離主義勢力と共和国との戦争を仕掛けました。さらにアナキンに目をかけ、ダークサイドへ引き込む計画も目論んでいます。

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メイス・ウィンドゥ/サミュエル・L・ジャクソン

『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』メイス・ウィンドゥ/サミュエル・L・ジャクソン
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ヨーダに次ぐ実力者で、評議会の長老メンバーでもあり、多くのジェダイたちから尊敬される存在です。珍しい紫のライトセーバーの使い手で、ジオノーシスへの援軍やクローン戦争でも大いに活躍しました。初めはヨーダともどもかつて称賛していたパルパティーンの暗躍やその正体を見破ることができませんでしたが、次第に彼の行動に疑念を抱くようになります。

ドゥークー伯爵/クリストファー・リー

『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』ドゥークー伯爵/クリストファー・リー
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ダース・ティラナスとして師のシディアス卿に仕え、分離主義勢力を率いてクローン戦争を勃発させます。ヨーダの弟子であり、クワイ=ガン・ジンの師。オビ=ワンは孫弟子にあたりますが、アナキンとオビ=ワン二人でも叶わない相当な実力の持ち主です。

ジオノーシスに来たオビ=ワン、アナキンとパドメを捕らえて死刑を宣告し、ヨーダの援軍にはドロイド軍で対抗。ヨーダとの戦いを辛くも逃げ切り、コルサントでシディアス卿と密会してクローン戦争の開戦を報告しました。

ヨーダ/フランク・オズ

『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』ヨーダ
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9世紀もの長い間、多くのパダワンたちを教え、ジェダイ評議会の最長老としてジェダイたちを導いてきたヨーダ。ジオノーシスではオビ=ワンたちを助けるためメイス・ウィンドゥと乗り込み、強敵ドゥークー伯爵とライトセーバー戦を繰り広げています。 しかしアナキンの曇った未来を十分予見できず、またパルパティーンの正体も見破ることができなかったことが、シディアス卿の銀河帝国の勃興を許しました。

ジャンゴ・フェット/テムエラ・モリソン

マンダロリアン・アーマーで身を固めたバウンティ・ハンターで、惑星ボクデンの衛星で「銀河一の賞金稼ぎ」として名を馳せたジャンゴの戦士。ドゥークー伯爵と出会い、クローン・トルーパーの遺伝子ホストとなります。 つまりクローン戦争のクローン軍団は、すべて彼の遺伝子から生成されたクローンたち。唯一純粋なクローンとして製造したものをジャンゴが息子として育てたのが、「帝国の逆襲」で登場した賞金稼ぎボバ・フェットです。

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「クローンの攻撃」の見どころ・解説【ネタバレ注意】

アナキンの苦悩〜ダークサイドへの布石

スターウォーズ クローンの攻撃、アナキン、ユアン・マクレガー
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アナキンはオビ=ワン・ケノービの弟子として成長する一方、元ナブー女王パドメ・アミダラとの恋が進展。しかしジェダイの掟では恋愛そのものが禁止されており、二人は忍んで愛を育んでいきます。恋愛は執着心につながり、ダークサイドに引き込まれやすくなるからです。 それでも恋にのめり込んでいったアナキンに、もう一つ感情を揺るがす事件が起こります。母シミが苦しんでいる悪夢を見たアナキンは、パドメとともに惑星タトゥイーンへ。ところがシミが盗賊タスケン・レイダーにさらわれ亡くなるという最悪の事態に。激情に駆られたアナキンは女子ともども関係なくタスケンの部族を虐殺してしまいます。 また、アナキンとオビ=ワンの関係は初めは兄と弟のような間柄でしたが、性格の違いもあり少しずつすれ違うようになります。奔放なアナキンを戒めることが多く、師に褒めてもらえないジレンマがアナキンの中に芽生えていくのです。

クローン戦争〜分離主義勢力 VS 銀河共和国

スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃
©LUCASFILM

旧態然とし、腐敗が進んでいた銀河共和国。次第に共和国から分離することを主張する分離主義勢力が勃興し、数千もの星系が共和国を離脱します。パルパティーン/ダース・シディアスの弟子ドゥークー伯爵がそのリーダーとなり、分離主義勢力と銀河共和国との戦争が始まろうとしていました。

惑星カミーノでは、ジェダイ・マスターのサイフォ=ディアスが極秘に生産を依頼していた「クローン・トルーパー」が大量に生成されており、視察に来たオビ=ワンを驚かせます。実はこの依頼をしていたのはパルパティーンであり、このクローン軍団を使って分離主義勢力と銀河共和国との戦争を画策していたのです。 シディアスはパルパティーンとしてすでに共和国の元老院を手中に収めており、惑星ジオノーシスで分離主義勢力のドロイド工場を見つけたオビ=ワンは、ドゥークー伯爵にともに戦おうと勧誘を受けます。拒否したオビ=ワンは処刑されることになりますが、ヨーダ率いるクローン軍団が到着し、ついにドロイド対クローンのクローン戦争が勃発しました。

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「クローンの攻撃」のトリビアを紹介 メイス・ウィンドゥのライトセーバーが紫なのはなぜ?

パルパティーンは独裁者のブレンド

パルパティーンが銀河共和国の議員から最高議長になり、政治の中枢である元老院で権力を掌握していく手法は、ドイツのナチ政権のそれを参考にしたようです。確かに国民の圧倒的支持を得て、“合法的に”独裁者となった過程はそっくり。クローン戦争にしても第二次世界大戦にしても、これは必要な戦争だと国民に思い込ませる演説は、まさにヒトラーそのもの。 また、古代ローマ帝国との類似点も挙げられます。パルパティーンという名の響きや「元老院」という名前は、どれも古代ローマ時代を彷彿とさせます。古代ローマが共和政ローマから帝政ローマとなっていく過程も、銀河共和国が銀河帝国に変貌する様子に似ています。 さらにパルパティーン/シディアスの二面性は、元アメリカ大統領ニクソンを思い出させます。ニクソンはかの有名な「ウォーターゲート事件」を画策して辞職した大統領ですが、一方では良き大統領の顔、一方では敵対する民主党本部を盗聴する悪の顔を持って、国民を欺いていました。

メイス・ウィンドゥのライトセーバーは特注

メイス・ウィンドゥのライトセーバーはなぜ紫色なのでしょう?普通ジェダイは青か緑のライトセーバーを持っています。実はこれ、ウィンドゥを演じたサミュエル・L・ジャクソンのための特注品。ライトセーバーでの混戦の中で自分を見つけられるようにしたいと、ジョージ・ルーカスに特別に頼んだそうです。 加えてなんとこのライトセーバーには、彼が『パルプ・フィクション』で演じた殺し屋ジュールスの財布にゆかりのある言葉「バッド・マザーファッカー」の文字が刻まれているとか! しかも『キャプテン・マーベル』撮影現場に自前のライトセーバーを持ち込んだそうで、共演したブリー・ラーソンが持たせてもらって感動したという話も。さらにいえば、サミュエル・L・ジャクソンはウィンドゥ役を再演する気満々なようで、ライトセーバーはその時のために取ってあるようです。

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ジャンゴ・フェットの遺伝子

賞金稼ぎのジャンゴ・フェットは、「クローンの攻撃」では重要なキャラクターです。なぜなら大量に製造されたクローン・トルーパーの元は、ジャンゴ・フェットの遺伝子から出来ているから! ジャンゴ・フェットは惑星カミーノで自船「スレーブⅠ」に乗り込む時、ハッチに頭をぶつけています。「新たなる希望」でも、ストームトルーパーがデス・スターの中でドアに頭をぶつけていました。これはジャンゴ・フェットのクセが遺伝したものだそうです。 また、惑星ジオノーシスの小惑星帯で、オビ=ワンが小惑星の一つに隠れてジャンゴ・フェットから逃れることに成功していますが、「帝国の逆襲」ではハン・ソロは同様に小惑星に隠れて見つかっています。ジャンゴの息子ボバ・フェットが子どもの頃、オビ=ワンの時に見ていて学習していたため、ハン・ソロのミレニアム・ファルコンは見逃さなかったようです。

『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』は見どころも盛りだくさん!新三部作の重要エピソード

「スター・ウォーズ」シリーズの中でも、新三部作の2作目というちょうど真ん中に位置し、クローン戦争を描いた本作はかなり重要なエピソード。さらには主人公のアナキンがダークサイドに堕ちる布石も数多く点在しています。 アナキンとパドメの恋やドロイド対クローンの戦いなど、見どころも盛りだくさん!パルパティーンの野望も明らかになっていきます。旧三部作と続三部作を見る上でも、今一度内容を復習しておいた方が良いのではないでしょうか?