2021年2月26日更新

「スター・ウォーズ9/スカイウォーカーの夜明け」ネタバレ解説!驚愕の展開に評価が分かれた?

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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け、レイ
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「スター・ウォーズ9/スカイウォーカーの夜明け」徹底解説【ネタバレ注意】

2015年から始まった新たな3部作の最終章となる『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』。本作は、1977年の3作目から語られてきた「スカイウォーカー・サーガ」をしめくくる作品としても注目を集めています。 監督の交代や撮影・公開日の延期、レイア役キャリー・フィッシャーの急逝にともなうプロット変更など、さまざまな困難を乗り越えて、2019年12月20日に公開されました。 本記事では本作のあらすじをはじめ、評価のポイントやトリビアの解説をお届けします。 ※この記事には『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』および「スター・ウォーズ」シリーズのネタバレがあります!本編を未鑑賞の方はご注意ください。

前作『スターウォーズ/最後のジェダイ』の解説はこちら

「スカイウォーカーの夜明け」のあらすじを紹介

「最後のジェダイ」のクレイトの戦いで、スターキラー基地は崩壊し、レジスタンスは壊滅的な被害を受けました。それから1年、レイア・オーガナ将軍率いるレジスタンスは、再建のため古いつてを頼って新たなメンバーや宇宙船を集めます。 一方、銀河の覇権のほとんどを握ったファースト・オーダーは、レジスタンスや反抗的な勢力を排除し、多くの惑星を次々と降伏させます。最高指導者となったカイロ・レンは、スノークがファースト・オーダーの頂点ではなかったことを知り、その謎を追っていました……。

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ファースト・オーダーの中にはスパイがいた!

ファースト・オーダーにはレジスタンスに協力するスパイがいました。 ポー、フィン、BB-8らは協力者であるブーリオから、そのスパイが持ち出したという情報を記録した機器を渡されます。これがシスの残党へとつながる手がかりになりました。 ファースト・オーダーに潜んでいたスパイの正体は、なんとハックス将軍。カイロ・レンとの権力争いに破れ、すっかり権力を失った彼は、「カイロ・レンが負けるのを見たい」ためにレジスタンスに協力していました。 しかしファースト・オーダーの基地に潜入したフィンたちを逃した後、プライド将軍にスパイであることを見抜かれ、殺されてしまいます。

シス復興のため皇帝パルパティーンが……

エクサゴルは銀河の未知領域の奥深く、航行不能な宇宙空間に位置する惑星です。この惑星はダークサイドの力に満ちており、シスが銀河を統治していた時代の要塞があった場所。そこには古代のシスの遺跡が数多く残されています。 シスの信奉者が集まるエクサゴルでは、シスの伝統と帝国の技術が受け継がれています。彼らはシスの復興を果たすため、この技術を用いて皇帝パルパティーンを復活させていました。 パルパティーンは死んではいるものの、この世に姿を保ち、スノークをはじめとするファースト・オーダーを操っていたのです。

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スノークの正体はクローン!?

本作ではスノークの正体がついに明らかに。映画の冒頭において、惑星エクセゴルに潜むパルパティーンの隠れ家に、スノークが複数体収められているいかにも怪しげな容器が映し出されるのです。 そこで「スノークは余が作った」と明かすパルパティーン。2015年以来謎に包まれていたスノークの正体はクローンであったことが判明しました。

パルパティーンの真の狙いとは?

本作での復活が注目されていた銀河帝国の元皇帝パルパティーン。 ファースト・オーダーの本当の黒幕を探していたカイロ・レンは、ついに彼にたどり着きます。パルパティーンはカイロ・レンにレイの殺害を命じますが、彼の本当の狙いは別でした。 新たな帝国を建設するために暗躍していたパルパティーンは、カイロ・レンにその皇帝の座を用意すると言いましたが、実際にはレイを女帝として君臨させるつもりだったのです。 その理由は、これまで明らかにされていなかったレイの素性に隠されていました。

ついに明らかになったレイの驚くべき素性

惑星ジャクーでたったひとりで生きてきたレイは、両親との再会を願い、自分が何者なのかという疑問を持っています。前作でカイロ・レンから「お前の両親は何者でもない」と告げられた彼女は、それでも“本当の自分”を探していました。 惑星エクサゴルにたどり着いた彼女は、パルパティーンと対面します。そしてパルパティーンの口から語られたのは、レイが彼の孫であるということでした。また彼女を手に入れるためにその両親を殺害したことも明らかに。 パルパティーンは自分の血を受け継ぐレイに、新たな帝国を与えようとしていたのです。自分のルーツを探し求めていたレイは、その事実に大きなショックを受けました。

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カイロ・レンからベン・ソロへ……

レイのルーツが明らかになったことで、彼女とカイロ・レンの因縁がはっきりしました。 パルパティーンは、スノークを通して“銀河の英雄”の息子であるベン・ソロをダークサイドへ転向させようとしました。彼は祖父アナキン・スカイウォーカーと同じように、“光から闇へ”と変わっていた人物です。 一方のレイは銀河帝国皇帝パルパティーンを祖父に持ちながら、「普通に育てたい」という両親の想いから帝国から離れて育ちます。これまでのシリーズを踏まえると闇の運命を背負っているように思えた彼女でしたが、ルークを師としジェダイになりました。 ともに強いフォースを持つ彼らには、敵同士でありながら不思議な絆がありました。このふたりは、まさにコインの表と裏といえるでしょう。そして最終的にカイロ・レンは、本来の自分である“ベン・ソロ”として、パルパティーンに立ち向かうことを決意します。

「スター・ウォーズ」シリーズの一貫したメッセージ

これまでの9作品で、「スター・ウォーズ」シリーズはある1つのメッセージを伝えています。 旧3部作では、ルークの活躍によって彼の父ダース・ベイダーがアナキン・スカイウォーカーとしての良心を取り戻し、皇帝を倒します。前日譚である新3部作では、パルパティーンによってアナキン・スカイウォーカーがダークサイドに落ち、ダース・ベイダーとなるまでが描かれました。 しかし「スカイウォーカーの夜明け」で幕を閉じた続3部作では、スカイウォーカー家のベン・ソロと、パルパティーンの子孫であるレイが、協力して闇の力に打ち勝ちます。

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本当の自分は何によって決まるのか

ベン・ソロは、銀河の伝説的な英雄であるスカイウォーカーの血を引いていながら、ファースト・オーダーの最高指導者にまでのぼり詰めます。しかし彼は、レイとの交流や幻影の姿で現れたルークとの再会、そして両親の死を通して、ジェダイとして光の側に帰還しました。 一方のレイは、フォースのダークサイドに君臨するパルパティーンの血を受け継いでいますが、ジェダイとなり闇の力に対抗します。 「スター・ウォーズ」シリーズ、特に旧3部作とこの続3部作では、ダース・ベイダーとカイロ・レンが同じようにダークサイドからライトサイドへと戻ってきます。彼らやレイの存在や行動が示すことは、「本当の自分は、自分で選択する」ということです。 自分の生き方を決めるのは、血統や運命ではなく、自分の意志だということです。

ファンは賛否両論?評価のポイントを解説

「スカイウォーカーの夜明け」は賛否両論を集めた作品でもありました。 例えば、レイが“何者でもない”人物であるにも関わらず、フォースを操ることができるという新たな試み。結局は彼女も特別な血筋の生まれであったことが明かされ、この設定が無に帰してしまったと感じた人もいました。 この展開に納得するファンもいる一方で、スター・ウォーズにおける新たな可能性が失われたことに落胆の声も多くあげられています。 また「最後のジェダイ」から巧みに軌道修正しスター・ウォーズファンの期待に応えてくれているという意見もある一方、大幅に軌道修正されすぎてシリーズを通したストーリー展開に疑問を持つ人もいるなど、さまざまな意見を集めているようです。

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「エピソード9」のトリビアを紹介

42年に1度のアキアキの祭り

シスの痕跡を追っていたレイとフィン、そしてポーは砂漠の惑星パサーナを訪れます。彼らが到着したとき、そこは42年に1度開かれるという盛大なお祭りの最中でした。 この“42年”という数字にはある意味が。シリーズ第1作目『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977年)が公開されたのは、本作から42年前なのです。

レイに聞こえた声の主たち

とあるシーンでレイはフォースを通してある人たちの声を聞きます。彼女を励ました声の主は、歴代のジェダイたちでした。 マーク・ハミル演じるルークはもちろん、ヨーダ(フランク・オズ)、メイス・ウィンドゥ(サミュエル・L・ジャクソン)、クワイ=ガン・ジン(リーアム・ニーソン)、アナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)らの声を聴くことができます。 またアニメシリーズに登場するアソーカ・タノ(アシュリー・エクスタイン)やケイナン・ジャラス(フレディ・プリンゼ・ジュニア)の声も聞こえます。 「スター・ウォーズ」のコアなファンにはうれしいシーンではないでしょうか。

過去の作品から数多くの引用が……あなたはいくつ気付いた?

本作にはシリーズの過去作品、特に「エピソード6/ジェダイの帰還」(1983年)と「フォースの覚醒」(2015年)から数多くの引用が登場します。 まず、本作でカムバックを果たしたランド・カルリジアンは、「ジェダイの帰還」で登場したときと同様に顔を隠してレイたちを助けました。 またフィンは映画を通してレイに何かを伝えようとしていましたが、これはやはり「ジェダイの帰還」で、ルークがレイアに彼らが双子であるとなかなか伝えられなかったのと似ています。 その他にもたくさんのリフレインがありました。いくつか紹介していきましょう。

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カイロ・レンの印象的なセリフ

本シリーズに必ず登場する「いやな予感がする」というセリフの他にも、過去作品からセリフが引用されています。 「フォースの覚醒」でカイロ・レンが父ハン・ソロを殺す直前に言った「なにをすべきかはわかってる。でもその強さがあるかわからない」というセリフ。今度はライトサイドに帰還する意志を込めて言っています。 それに対するハン・ソロの「知ってる(I know.)」も、本シリーズでは有名なセリフの1つです。

ミレニアム・ファルコンにあるホログラムのチェス

ミレニアム・ファルコンにあるホログラムのチェスは、過去にも『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977年)で登場。 モス・アイズリーを発ちオルデランへ向かうミレニアム・ファルコン内で、R2-D2とチューバッカが対局しているシーンが映し出されています。ここで彼らが遊んでいるのが、ホログラムのチェス、デジャリックです。

第二デス・スターの廃墟が登場

「ジェダイの帰還」にて破壊されていた第二デス・スターですが、「スカイウォーカーの夜明け」ではレイとカイロ・レンが対決するシーンで再び登場。廃墟と化し海に沈んだ第二デス・スターで2人は戦います。 ちなみに「フォースの覚醒」においても登場しており、海の底に沈んだ第二デス・スターの中をレイが探索しているコンセプトアートが描かれています。

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チューバッカに贈られたメダル

「スカイウォーカーの夜明け」のラストシーンにて、チューバッカがメダルを贈られているシーンに感動を覚えたファンも多いのではないでしょうか。 それもそのはず、「新たなる希望」のラストシーンではハン・ソロとルークがメダルを授与されているものの、チューバッカだけは何ももらえなかったのです。その時もらえなかった名誉あるメダルを、チューバッカはやっと手にしています。

父・ハンを彷彿とさせるベンの仕草

人差し指を立ててファースト・オーダーを制止するベン。これは「帝国の逆襲」にて人差し指を立ててC-3POを黙らせるハン・ソロを思わせます。 さらには、「フォースの覚醒」でハンが見せた射撃方法と同様に相手を見ずにブラスターを撃てるなど、父・ハンを彷彿とさせる仕草が多数登場し、ベンが本当はどのような人物であるのかが見え隠れしています。

新キャラクター&キャストを紹介 バブ・フリックはドロイド修理の達人?

ボーモント・キン/ドミニク・モナハン

本作には新キャストとしてドミニク・モナハンが出演しています。彼は、大人気海外ドラマ『LOST』のチャーリー・ペース役、「ロード・オブ・ザ・リング」のメリー役などで知られるイギリス人俳優。 モナハンが演じるボーモント・キンは元歴史学者で、レジスタンスのメンバーです。

ゾーリ・ブリス/ケリー・ラッセル

本作に登場する女性のならず者、ゾーリ・ブリスをケリー・ラッセルが演じます。 ケリー・ラッセルは90年代初頭、ディズニー・チャンネルの番組に出演するなど子役として活躍した後、本格的に女優の道へ。トム・クルーズ主演の大人気スパイシリーズ第3弾『M:i:lll』のリンジー・ファリス役や2013年からスタートしたドラマ『ジ・アメリカンズ』のエリザベス役などで有名です。

ゾーリ・ブリスは紫色のスーツに身を包み、大きなヘルメットを被った謎の人物。惑星キジミで、古い知り合いであるポー・ダメロンに再会します。 ラッセルによれば、彼女は自分独自のモラルと暗い過去を持っているとのこと。どうやらポーの元恋人のようですが、彼と再会したことで、彼女の進む道も変わります。

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ジャナ/ナオミ・アッキー

本作から登場する新キャラクターのジャナをナオミ・アッキーが演じます。ナオミ・アッキーは1992年生まれのイギリス人女優。映画『Lady Macbeth(原題)』(2016年)への出演で注目され、2017年には英国インディペンデント映画賞(BIFA)の最優秀新人賞に輝きました。 ジャナはフィンと同じく元ストームトルーパーの脱獄兵。幼くしてファースト・オーダーに誘拐された彼女は、10代のころに仲間とともに反乱を起こし逃亡しました。その後は惑星ケフ・バーで彼らとともに暮らしています。

プライド将軍/リチャード・E・グラント

1957年生まれのイギリス人俳優リチャード・E・グラントは、ファースト・オーダーのプライド将軍を演じます。 近年の出演作は『人生はシネマティック!』(2017年)や『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』(2017年)など。他にも、2016年公開のアメコミ原作映画『LOGAN/ローガン』(2016年)で主人公たちを追い回すザンダー・ライス博士役としても知られています。 プライド将軍はファースト・オーダーの位の高い将軍で、“忠実なる”という枕詞が付くほどの人物ですが、実は元帝国軍将校。ファースト・オーダーの予備軍を率いる司令官です。かつての帝国の栄光を取り戻そうと、軍の利益を重視した行動を取ります。

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バブ・フリック

バブ・フリックは、惑星キジミのスパイス密輸業者の元でドロイド修理人(ドロイドスミス)として働くエイリアン。非常に小柄で、感覚力の鋭い種族「アンゼラン(Anzellan)」の男性です。 ドロイドスミスとしての能力は高く、システム保守のセキュリティーがかかっているどんなドロイドでも、再プログラムしたり修理することができます。 バブ・フリックはC-3POの後頭部を開いて再プログラムすることで、彼が解読した旧帝国の暗号を取り出します。しかしその際、C-3POのメモリーは初期化され、彼はすべてを忘れてしまいました。

D-O/J・J・エイブラムス(声)

本作で新たに登場する小さなドロイドD-O(ディオ)。ありあわせの部品を組み合わせて作られた彼の製作者はわかっていません。 シスの信奉者だったオチに製作者が殺害され、彼の手に渡りました。オチのデータ保存場所となり、彼の宇宙船の中に放置されていましたが、BB-8が復活させます。

お馴染みのキャストを紹介!ランドなど往年の名物キャラもカムバック

レイ/デイジー・リドリー

「スター・ウォーズ」続3部作のヒロイン・レイ役を務めるのは、1992年4月10日生まれ、イギリスロンドン出身の女優デイジー・リドリーです。 「フォースの覚醒」以前はあまり有名作には出演していませんでしたが、レイ役で圧倒的存在感を見せつけ、一気にスターダムを駆け上がりました。

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カイロ・レン(ベン・ソロ)/アダム・ドライバー

ハン・ソロとレイア姫の息子であるベン・ソロ。彼はシスの暗黒卿だった祖父、ダース・ベイダーに憧れ、ファースト・オーダーの最高指導者スノークの手に落ちてしまいました。それ以降は「カイロ・レン」と名乗っています。 演じるのは1983年アメリカ生まれのアダム・ドライバー。名門ジュリアード音楽院の出身で、舞台を中心にキャリアを積んできました。2009年ごろから映画やテレビにも出演しはじめ、実力派として知られています。

フィン/ジョン・ボイエガ

1992年3月生まれイギリスロンドン出身のジョン・ボイエガは、2012年公開のSFアクション映画『アタック・ザ・ブロック』のモーゼス役で注目を集め、「フォースの覚醒」フィン役で大ブレークしました。 2017年公開のスリラー『ザ・サークル』では、エマ・ワトソン、トム・ハンクスといった豪華俳優陣と共演を果たしています。

ルーク・スカイウォーカー/マーク・ハミル

ルーク・スカイウォーカーは「スカイウォーカーの夜明け」にも登場します。 ルークを演じるマーク・ハミルは、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』で映画初出演にして初主演をつとめ、世界的なスターになりました。しかしその後人気は低迷。1990年から放送が開始されたアニメシリーズ『バットマン』のジョーカー役でカムバックを果たしました。

レイア・オーガナ/キャリー・フィッシャー

2016年12月急逝した、レイア・オーガナ役のキャリー・フィッシャー。前作「最後のジェダイ」撮影終了後に亡くなったため、本作にレイアは登場しないのでは?と噂されていました。 しかし監督のJ・J・エイブラムスは「キャリー・フィッシャーなしでスカイウォーカーのサーガを終了させることはできない」とコメント。CGや代替の女優ではなく、「フォースの覚醒」撮影時の未使用映像を使ってレイアをスクリーンに蘇らせます。

ハックス将軍/ドーナル・グリーソン

ファースト・オーダーの司令官であるハックス将軍。当初はカイロ・レンのライバル的存在でしたが、彼の台頭によりその地位は失墜してしまいます。 演じるのは、アイルランド出身の若手イケメン俳優ドーナル・グリーソンです。アダム・ドライバーと同じく1983年生まれで、「ハリー・ポッター」シリーズのビル・ウィーズリー役で注目を集めました。

ポー・ダメロン/オスカー・アイザック

レジスタンスのエースパイロットであるポー・ダメロン。X-ウィングを見事に操縦する姿に魅了されたファンも多いのではないでしょうか?相棒は、アストロメク・ドロイドのBB-8です。 演じるのはグアテマラ出身の俳優、オスカー・アイザック。本シリーズで一気に注目を集めるようになりました。

ローズ・ティコ/ケリー・マリー・トラン

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』で初登場したローズ・ティコ。本作では、整備士からエンジニアリング部門の指揮官に出世しています。 ケリー・マリー・トランが、彼女を演じます。2011年ころより短編映画等への出演経験はありますが、「最後のジェダイ」が本格的な女優デビュー作品で、劇中でも大きな役割を担いました。

マズ・カナタ/ルピタ・ニョンゴ

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年)から登場するマズ・カナタ。元海賊で惑星タコダナの城に暮らす彼女は、フォースを感知する強いパワーを持っています。年齢は1000歳を超え、「いつか役に立つ」とガラクタと思われるようなものも集めて保管しています。 『それでも夜は明ける』(2014年)でアカデミー助演女優賞に輝いたルピタ・ニョンゴが、モーション・キャプチャーを通して演じています。

チューバッカ/ヨーナス・スオタモ

ハン・ソロの相棒、チューバッカを演じるのはヨーナス・スオタモ。俳優になる前はフィンランドでバスケットボールの選手として活躍していました。 「フォースの覚醒」(2015年)では、初代チューバッカ役のピーター・メイヒューの年齢的な問題からチューバッカのボディーダブルを、「最後のジェダイ」(2017年)からは完全にヨーナスに交代しチューバッカ役を引き継いでいます。

ランド・カルリジアン/ビリー・ディー・ウィリアムズ

ビリー・ディー・ウィリアムズが、ハン・ソロの悪友であるランド・カルリジアン役でカムバックしました。 1980年公開『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』でシリーズに初登場したランド・カルリジアン。登場時間はあまり多くなかったものの、抜群の存在感を放ち人気キャラクターになりました。

パルパティーン(ダース・シディアス)/イアン・マクダーミド

シリーズの最大のヴィラン、ダース・シディアスこと銀河帝国元皇帝パルパティーンが本作でカムバックします。彼はいったいどうやって復活し、なにを企んでいるのでしょう。 演じるイアン・マクダーミドは、1944年8月11日生まれスコットランド出身の俳優です。舞台で演劇の経験を積んだのち、1983年の「帝国の逆襲」から2005年の「シスの復讐」に出演。表の顔パルパティーンと裏の顔ダース・シディアスを見事に演じ分け強烈な印象を残しました。

かわいい人気者ポーグも再登場!

「エピソード8/最後のジェダイ」で初登場したクリーチャー、ポーグ。同作の最後には、ミレニアム・ファルコン号に入り込んで巣を作っていた彼らは、「スカイウォーカーの夜明け」にも登場しています。

J・J・エイブラムスが再び監督!他スタッフも豪華な顔ぶれが集結

J・J・エイブラムス
© 2016 Desiree Navarro

当初『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』は『ジュラシック・パーク』などで有名な実力派コリン・トレヴォロウが監督を務めると発表されていました。ところが、製作会社(ルーカスフィルム)と意見が合わず、本作の監督はトレヴォロウからJ・J・エイブラムスに交代しました。 映画「スター・トレック」シリーズの監督としても知られ、この3部作の第1作目『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』も手がけたエイブラムス。 彼は「なにが『スター・ウォーズ』を力強く、共感を呼び、そして生命力あふれる作品とさせるのか、その原動力について決して忘れてはいけないと思っていた」と語っています。

第2班監督はシリーズ初の黒人女性監督、ヴィクトリア・マホーニー!

主にメインキャストが出演しないスタントパフォーマーやアクションシーンの責任を負う、第2班監督(セカンド・ユニット・ディレクター)。本作では、「スターウォーズ」シリーズ初となるアフリカ系アメリカ人のヴィクトリア・マホーニーがつとめます。 彼女は、世界三大映画祭の一つである、第61回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に出品された『イェリング・トゥー・ザ・スカイ(原題)/ Yelling to the Sky』で映画監督としてデビューしました。

共同脚本は『アルゴ』のクリス・テリオ

本作でエイブラムスとともに共同脚本を務めたクリス・テリオは、2012年の映画『アルゴ』でアカデミー賞脚色賞を受賞した実力派。そのほか、『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016年)の脚本のりライトも務めた人物です。 就寝以外のすべての時間をこの作品のために費やしたというテリオは、「この作品はスカイウォーカー・サーガの最終章だから、エモーショナルでエキサイティング、愉快で驚きがあり、必然性もあるといったすべての要素が要求された」と語っています。

「スター・ウォーズ10」以降の3部作も製作決定

「スカイウォーカーの夜明け」でひとつの家族に関する一大抒情詩「スカイウォーカー・サーガ」は終焉を迎えますが、「スター・ウォーズ」シリーズはまだまだ終わりません! シリーズ10作目以降は、スカイウォーカー家とは無関係な新たな3部作となるようです。2019年5月には、米ウォルト・ディズニー・カンパニー/ルーカス・フィルムが各作品の公開日を発表しました。1作目は2022年12月16日、2作目が2024年12月20日、3作目が2026年12月18日に公開される予定です。 各作品のタイトルは未定ですが、新たな「スター・ウォーズ」の物語はいったいどうなるのか、期待せざるを得ないですね!

「スター・ウォーズ」10から12作目の最新情報はこちら

「スカイウォーカーの夜明け」ついに完結!続3部作も後世まで語り継がれる作品に

大人気「スター・ウォーズ」シリーズも、いよいよ『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』でその物語に幕を下ろしました。これで、40年以上つづいた大人気シリーズは一旦の幕引き。 新たな3部作もこれまでのシリーズと同様に、後世まで語り継がれ愛される作品になるのではないでしょうか。