アナキン・スカイウォーカーが闇落ちした理由を徹底解説 なぜダークサイドへ引き込まれたのか
アナキン・スカイウォーカーはなぜダークサイドへ?その理由を徹底解説
「スター・ウォーズ」シリーズの新三部作、エピソード1〜3で物語の主人公となったアナキン・スカイウォーカー。旧三部作のエピソード4〜6では闇落ちした姿=ダース・ベイダーとして登場しましたが、新三部作で若き日のアナキンがなぜベイダーとなったのかが描かれました。 クワイ=ガン・ジンから“選ばれし者”=フォースにバランスをもたらす者として見出され、将来有望なジェダイだったアナキン。彼はなぜフォースのライトサイドからダークサイドに転向してしまったのでしょうか? ここではアナキンの生い立ちから青年時代をたどって、その理由を探っていきたいと思います。 ※この記事には、「スター・ウォーズ」に関するネタバレが含まれています。未鑑賞の方はご注意ください 。
子ども時代のアナキン【エピソード1「ファントム・メナス」】
ポッド・レーサーとして
惑星タトゥイーンに住むシミ・スカイウォーカーの元に生まれたアナキン。父親はおらず、母シミとともにスクラップ店の主人ワトーの奴隷として暮らしていました。 9歳という若さで大人でも危険なポッド・レースに出場し、抜群のメカニック技術と操縦テクニックを持っていました。周りのエイリアン・レーサーたちは、唯一の人間であるアナキンに目をつけ妨害をしかけますが、見事その技術で優勝します。
クワイ=ガン・ジンに見出される
そのレースを見ていたジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジンにジェダイとしての素質を見出され、ジェダイになるべくコルサントのジェダイ・オーダーへ向かいました。 ジェダイのテストを受けたアナキンでしたが、「未来が曇っている」とされ入門することができません。それでも、クワイ=ガンとともに赴いたナブーの戦いで功名を上げます。 ナブーで師匠のクワイ=ガンを亡くしたアナキンは、その弟子オビ=ワン・ケノービの弟子としてジェダイの修行を受ける事が認められました。
青年時代のアナキン【エピソード2「クローンの攻撃」】
アナキンのパダワン時代〜パドメとの恋
そうしてパダワンとなったアナキンは、ジェダイ・オーダーの一員として将来有望な青年に成長。オビ=ワンとともに“交渉人”として銀河を駆け巡っていました。 しかし元々オビ=ワンよりも強いフォースを持つアナキンは、師匠の自分への評価を疑い、苛立つことも。無鉄砲なアナキンと真面目なオビ=ワンといった性格の違いもあり、次第に師匠への不満が募っていきます。 そんな中、コルサントでナブーの元女王パドメ・アミダラと再会を果たし、パドメの護衛の任についたアナキンは彼女を恋するように。ところが恋愛感情はダークサイドにつながるとされ、ジェダイの掟に反するものでした。
ジェダイ・ナイトへ昇格〜母シミの死
また、度々母シミが苦しむ夢を見て悩んでいたアナキンはタトゥイーンへ向かいますが、そこで目にしたのは拷問で傷ついた母の姿でした。成長したアナキンの姿を見て、まもなく息を引き取ったシミ。これがこれまで抑えていた様々な感情を負の連鎖に引き込んでしまいます。 オビ=ワンへの疑念とパドメへの恋心、そして母シミの死。この三つがアナキンをダークサイドへ誘うきっかけになるのです。 それでも、クローン大戦ではオビ=ワンとともに各地で共和国軍を勝利に導き、ついにジェダイ・ナイトに昇格。分離主義者の侵攻から数多くの惑星を解放し、「恐れを知らない英雄」と呼ばれるようになります。
闇落ちしてダース・ベイダーへ【エピソード3「シスの復讐」】
忍び寄るダークサイドの影
コルサントの戦いで因縁の相手ドゥークー伯爵を倒し、圧倒的な強さを見せたアナキン。オビ=ワンからも認められ、さらにパドメの妊娠も知り、幸せの絶頂に。しかし、アナキンはパドメが出産で死に至るという不吉な夢を見てしまい、彼女を守れるほどの強大な力を求め始めます。 ジェダイ評議会から、権力を掌握しようとするパルパティーン議長のスパイ任務を負わされたアナキンは、彼は清廉潔白で共和国に尽くしていると信じており、評議会への不信感を抱いてしまいます。さらにオビ=ワンが自分を逆スパイしていると知り、猜疑心の塊に。
ダース・シディアスの弟子に
そしてついに、パルパティーンはアナキンの前でその正体がダース・シディアスであることを明かし、ダークサイドへ誘います。ジェダイこそが悪であり、パドメを救うためには暗黒面の力が必要と説かれ、心中揺れるアナキン。それでもジェダイ評議会にはパルパティーンの正体を告げ、ジェダイたちが逮捕に向かいます。
しかし逮捕の現場でシディアスの策略により、ジェダイたちが彼を殺害しようとしていると思い込まされたアナキンは、マスター・ウィンドゥの腕を切り落としてしまいます。シディアスの思惑通り、ダークサイドに堕ちたアナキンは師弟の誓いを立て、シスの暗黒卿ダース・ベイダーとなるのです。
新三部作のアナキン役キャストを紹介
アナキン子ども時代/ジェイク・ロイド
アナキンの子ども時代を演じたのは、アメリカ出身の元俳優ジェイク・ロイド。アナキンと同じ年でこの役を演じ、全世界に大きな印象を残しました。俳優業は2001年で引退しています。 9歳にして凄腕メカニックのレーサーであり、危険なポッド・レースのシーンでもポッドを乗りこなしていたアナキンを、不自然さもなく堂々と演じています。利発な顔つきながら、まだ子どもらしい可愛らしさも兼ね備えていました。
アナキン青年時代/ヘイデン・クリステンセン
アナキンの青年時代を演じたのは、カナダ出身の俳優ヘイデン・クリステンセン。子役として活動していたところ、2002年に若きアナキン役に抜擢され、一躍世界中に名を知られるようになりました。 才能と強いフォースに恵まれた若きアナキンを演じ、その苦悩を存分に表現したクリステンセン。そのイケメンぶりも話題になりましたが、自信家で無鉄砲なアナキンもしっかり体現しています。 パドメを演じたナタリー・ポートマンとは交際に発展したこともありましたが、アナキンと同様悲恋の結果に。また、出演したエピソード2・3で、なんとゴールデンラズベリー賞の最低助演男優賞を受賞!アナキンはそもそも主役なのに助演とは……ファンの評価は厳しいものですね。
「スカイウォーカーの夜明け」とはアナキンの復活も意味する?
「スター・ウォーズ」シリーズの公開順では、旧三部作のダース・ベイダーから登場したアナキン・スカイウォーカー。新三部作でなぜダークサイドに堕ちてベイダー卿となったのかが明かされ、そのあまりに哀しい人生に驚きました。 エピソード6「ジェダイの帰還」で息子のルークと和解し、ライトサイドへ帰還したベイダー。アナキンの視点に立って時系列順にエピソード1から鑑賞すると、なお感慨ひとしおです。 アナキンはフォースの霊体としても登場しており、2019年12月に公開される“スカイウォーカー・サーガ”最終作『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』にも、霊体となって再登場する可能性も十分あります。もし“夜明け=rise”がアナキンの復活も意味するものだとしたら、それも楽しみな見どころになりますね!