戦慄の絆
戦慄の絆
rating 4.1 4.1
8 6

『戦慄の絆』のtophelosの感想・評価・ネタバレ

tophelos
tophelos 0 2013年1月4日

2013/01/03 DVD 80年代後半から90年代終わり頃までクローネンバーグの映画(というか映画全般全て)を観ていない時期があり、この作品もその頃のひとつ。一卵性双生児の精神の均衡の崩壊を描いているが、それまでのクローネンバーグ独特のちょっとグロいビジュアル表現は鳴りを潜め、役者の演技や繊細な演出によって丹念に描き出していく。この辺りは近作の「危険なメソッド」に通じるところがあり、それまでのクローネンバーグ作品好きには物足りなさも多少感じる(シャム双生児の悪夢や真っ赤な手術着やあの手術器具にはニンマリ)。こういった派手さのない作風であるが故に、見事に性格の違う双子を演じ分けたジェレミー・アイアンズの果たした功績は大きい。