
『ダーティハリー 4』の感想・評価・ネタバレ
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1からドンドンその魅力を下げていった『ダーティーハリー』シリーズ。なんと4で巻き返します。相変わらずダーティーな活動を続けるキャラハンは閉鎖的な田舎で巻き起こる連続殺人事件を追うことになります。法を破って裁きを下す警察官が自身のアイデンティティを揺るがす決断をラストに迫られるのです。キャラハン、それでいいのか!とも思いますが、しかし正義とはそこまでに曖昧なものなのです。自らの矛盾をあぶり出す結果となったキャラハンの苦渋に満ちた選択。非常に人間的な部分での葛藤にこの映画のクオリティを感じさせます。 本作は1と同じくらいの評価にしようと思ったのですが、本作を4にした理由は主演のクリント・イーストウッドが監督であることにあります。ここで遺憾なくその才能を発揮。セルジオ・レオーネからの影響を感じさせつつ、女性キャラクターには『恐怖のメロディ』っぽさもあります。特徴的な陰影はかっこ良すぎては少しやり過ぎな感もありますが、車のガレージでのシーンはまさに『グラン・トリノ』。『グラン・トリノ』は『ダーティーハリー』シリーズとりわけ本作のスピンオフなのではないかとすら思います。 本作だけ観ても十分に理解できるのでクリント・イーストウッドファンは確実に抑えておくべき作品でしょう。
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このシリーズを通して、イーストウッドが言いたいことは何か?それは、「人は人を裁くことができるのか」だ。
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シルエットがカッコよすぎるキャラハン
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面白かった。ラストは警官としてルールを貫くべきか、それとも人間として本当の被害者を擁護すべきかの選択で一瞬迷いながらも後者を選択したイーストウッドが良かった。
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1に次ぐ面白さ。