アラビアのロレンス

アラビアのロレンス

Lawrence Of Arabia
1962年製作 イギリス 207分 1963年2月14日上映
rating 3.6 3.6
70 21

『アラビアのロレンス』とは

第一次大戦時下、オスマン帝国の侵攻に対抗するアラブ人たちを率いたイギリス陸軍将校の愛と苦悩と挫折を軸に、アラブ独立闘争を描いた傑作。監督は『オリヴァ・ツイスト(1948年)』『戦場にかける橋(1957年)』のデヴィッド・リーン。原作はイギリス軍人であり考古学者のトーマス・エドワード・ロレンス著『知恵の七柱(1962年)』である。第35回アカデミー賞7部門(作品賞・監督賞・撮影賞・編集賞・美術賞・作曲賞・録音賞)受賞。第20回ゴールデングローブ賞4部門(作品賞・監督賞・助演男優賞・撮影賞)受賞。本作はオリジナル版だが1988年に再編集された完全版もある。上映時間227分。

『アラビアのロレンス』のあらすじ

1916年、イギリス陸軍カイロ司令部に所属するロレンス少尉(ピーター・オトゥール)はアラブ文化に精通していることを買われ、オスマン帝国からの独立闘争の指揮者であるファイサル王子(アレック・ギネス)に、イギリスへの協力を要請かつ受諾させる任務を受ける。ロレンスがファイサル王子の陣営に到着すると、そこは既にオスマン帝国の近代兵器で襲撃を受けており、それを持たないアラブ側の劣勢は明らかに見て取れた。イギリス軍のブライトン大佐(アンソニー・クエイル)はアラブ側への武器供給と訓練を進言したが、ロレンスはゲリラ戦を主張、自らアラブ種族を率いてゲリラ戦を決行する。

『アラビアのロレンス』のスタッフ・キャスト

『アラビアのロレンス』の感想・評価・ネタバレ

  • Sensyu

    @かしわキネマ旬報シアター ずっと見たいと思っていた作品。 どこまでも続く広大な砂漠の風景に癒される。人を飲み込み、生物を干してしまう恐ろしいところだが、ロレンスの痛快な行動が、それを忘れさせてくれる。

  • フュリオサなbep
    フュリオサなbep 4 2016年2月3日

    思考の差異者にして絶望の踏破者、イギリス軍の変わり者ロレンスが荒漠たるアラブで命を懸ける大冒険のお話。 まずなによりも雄弁すぎる映像の膂力。『マッドマックス 怒りのデスロード』でも広大な砂漠にヒトのちっぽけさを思ったものであるが、今作の遠景の美しさったらないね。惚れ惚れする。パンフォーカスで画面が動いてもこの世の果てまで地平線。 文化と文化が衝突し、利害と利害がぶつかり、政治と政治が激突するところにドラマはまるで水底から湧く泡のように生まれる。 今作はブロマンス映画としての魁でもあり、定石が見事。金髪碧眼のロレンスと、アラブの首長で雄々しいアリ。出会いは最悪。正反対の2人が思い思われ惹かれあっていくのは胸が高鳴る。アリかわいいよアリ。不器用なのがかわいいね。 アラビアの自由のために、彼独特の感性でがんばるロレンス。しかし時代の荒波は彼の真心を砕いていく。絶望の踏破者たらんとしたロレンスがそれでも絶望に魅入られてしまうのがなんとも痛々しくてかなしい。 【任務のために政府に尽くし、生まれとは違う境遇になろうとした】…このロレンスの生きざまは僕に近藤勇を思い起こさせる。あるいは土方歳三だ。武士よりも武士らしく生きんとして武州の田舎から出てきて京都守護の大義の元に駆け抜けた彼らは、アラビア人よりもアラビアの未来を思ったロレンスに似ている。 そしてまた絶対であった政府が“正しさ”を喪失し、それに翻弄されてしまうというのがなんとも…。切なくて美しい。 劇映画としてとても面白かったが、『新・映像の世紀』の第1回も実際のファイサル王子やロレンスの姿があり、見ものである。

  • Fukuco

    Nov.14

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