天草四郎時貞

天草四郎時貞

1962年製作 日本 101分 1962年3月21日上映
rating 3.5 3.5
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『天草四郎時貞』のスタッフ・キャスト

『天草四郎時貞』の感想・評価・ネタバレ

  • southpumpkin
    southpumpkin 3 2019年9月7日

    時は江戸初期。キリシタンたちは幕府の弾圧に苦しんでいた。百姓からカリスマとして崇められる天草四郎は時期が来るまで耐え忍ぶべし、というが。 大島渚監督作品。『日本の霧と夜』で松竹を飛び出した大島渚が、直後に撮るものの興行的に失敗したと言われている。映画個として鑑賞すれば気にならない、むしろ大島渚の作家性が存分に溢れた佳作と言えるが、東映の時代劇ものとしては相当な異色作であり、さらに実験的映画だったのではないかと思われる。驚異的なのが拷問。長くて残酷。人々が長く途切れない悲鳴を上げているのだ。 天草四郎の行動の正しさが保証されない、というのが興味深い。民衆を率いるために多くの犠牲と反発を切り捨てる。それは自ら、敵とすべき存在に身を落としてしまったかのよう。しかもその選択が多くの犠牲者を生むことを歴史が裏付けている。時折キリストの言葉で話す天草四郎は天使か悪魔か。右派左派の混沌をテーマとした大島渚らしい怪作ではないだろうか。

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