2017年7月11日更新
リス・エヴァンス、『ノッティングヒルの恋人』のスパイクが『アリスインワンダーランド2』に出演!
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リス・エヴァンスのプロフィール
1967年、イギリスはウェールズに生まれたリス・エヴァンス。子どもの頃から演技に興味を示し、18歳の時に地元ウェールズを離れロンドンの名門、ギルドホール音楽演劇学校で演技を学びました。
第一言語がウェールズ語であるため、幼少時からウェールズの子ども向け番組に出演し、ウェールズ語のドラマ、コメディなどで活躍しました。その後、映画でのキャリアの足がかりとなったのは1997年、弟のリルと共に『ツイン・タウン』に出演したことがきっかけでした。
『ノッティングヒルの恋人』でスパイク役を演じ注目を集める
エヴァンスの名前を世に知らしめたのが、大ヒットロマコメ『ノッティングヒルの恋人』への出演です。1999年のことです。ヒュー・グラント演じるバツイチのパッとしない男ウィリアムとジュリア・ロバーツ演じるハリウッド女優アナの身分違いの恋を描いたこの作品で、エヴァンスはウィリアムの同居人スパイクを演じました。
スパイクはちょっと風変わりな男性。仕事から帰ってきたウィリアムに女性とのデートへ着ていくTシャツを見せるのですが、「LOVE BLOOD(血が好き)」「FUNCY A FUCK?(一回ヤらない?)」など女性にドン引きされそうなメッセージのものばかり。他にもアナを怒らせてウィリアムとの関係に水を差すような行動も起こしてしまいますが、決して悪気はないのため憎めないキャラクターです。
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』にゼノフィリウス・ラブグッド役で出演
2010年には大人気シリーズの『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』に出演しました。ルーナ・ラブグッド(ハリーのホグワーツでの友人)の父ゼノフィリウス・ラブグッドとして、「死の秘宝」の謎を明かす重要な役どころを演じました。
『もうひとりのシェイクスピア』で主演を務める
名前を知らないものはいない、劇作家ウィリアム・シェイクスピアには名作を生み出しながらも、彼の半生はよく解明されておらず作品にも多くの謎を残しています。本作ではそんなシェイクスピアには代筆者がおり、その謎の人物によって名作は生み出されていたという実際の説に基づいてローランド・エメリッヒがメガホンをとりました。
リス・エヴァンスはその"もうひとりのシェイクスピア"となったオックスフォード伯エドワード・ド・ヴィア役として主演を務めました。エヴァンスはシェイクスピアの代筆をしたとされる貴族作家オックスフォード伯役について、
「きっと製作陣が僕に望むのはシェイクスピアの役だろうけど、実際はオックスフォード伯を演じてみたかった。そこでローランドに言ったんだ。もしあなたが“乗りやすい馬”が欲しいなら、僕にシェイクスピア役をオファーするでしょう。でももしあなたが“勇気ある男”になりたいなら、オックスフォード伯をくださいってね」
と監督に自分からオファーをして役を勝ち取りました。監督もエヴァンスの演技を高く評価して感激した様子をのぞかせています。
本作で彼はエリザベス朝の貴族という役どころなので『ノッティングヒルの恋人』のスパイク役とは180度ほども違う、高貴さを醸し出しています。シェイクスピアの陰に隠れた作家の謎に迫る、サスペンス大作。共演にはイギリスの大女優ヴァネッサ・レッドグレイヴ、デヴィッド・シューリス、さらにサーの称号を持つデレク・ジャコビも登場するという豪華キャストになっています。
『アメイジング・スパイダーマン』にカート・コナーズ博士役で出演
熱狂的ファンと自称するほど、エヴァンスは幼少時から漫画『スパイダーマン』が好きだったといいます。念願叶ってか、彼に映画『スパイダーマン』シリーズへ出演するチャンスが訪れます。2012年、『アメイジング・スパイダーマン』で、エヴァンスはヴィラン(悪役)のカート・コナーズ博士を演じました。
幼い頃両親が失踪し、叔父夫婦に育てられたピーター(アンドリュー・ガーフィールド)は父親が残した鞄に書類が入っていることを見つけます。父親について知るため、かつての父親の同僚コナーズ博士(エヴァンス)に近づきますが、実験に失敗したコナーズはトカゲ人間になり、ピーター=スパイダーマンと対決することになります。
リス・エヴァンスのその他の主な出演作
名脇役として様々なタイプの役どころを演じてきたリス・エヴァンス。他にもたくさんの出演作があります。
『Not Only But Always(原題)』
2004年イギリスで放映されたTV映画で、コメディアンのピーター・クックとダドリー・ムーア(共に1960〜70年代に活躍)の関係を描いています。エヴァンスはピーター・クックを演じ、この演技でエミー賞にノミネートされています。
『ハンニバル・ライジング』
2007年公開のレクター博士の若き日々を描いた『ハンニバル・ライジング』。エヴァンスは幼きレクターと妹ミーシャを人質にして家に立てこもる対独協力者、グルータスを演じています。最終的に復讐に燃えるレクター(ギャスパー・ウリエル)に食べられてしまう悲惨な最期を遂げています。
『エリザベス:ゴールデンエイジ』
ケイト・ブランシェット主演の大ヒット作『エリザベス』の続編、『エリザベス:ゴールデンエイジ』(2007年公開)にも出演しています。
プロテスタント信者のエリザベス(ケイト・ブランシェット)が女王に即位した後、国内外のカトリック教徒の間では不満が広まっていました。特にカトリック大国スペインのフェリペ2世のはエリザベスを王位からおろそうといろいろな手を画策してきます。エヴァンスはそのフィリップ2世の手下ロバート・レストンという役で、エリザベスの暗殺を企てるグループの一員を演じています。
『ナニー・マクフィと空飛ぶ子ブタ』
子ども向けファンタジー映画『ナニー・マクフィの魔法のステッキ』の続編、『ナニー・マクフィと空飛ぶ子ブタ』(2010年公開)。イギリスの田舎で農業を営むグリーン家にナニー・マクフィがやってきます。子ども達の喧嘩を魔法のステッキで解決するナニーに、子ども達は喧嘩をやめます。ところが農場の豚が何者かによって逃がされてしまい、そこから新たなストーリーが始まります。
エヴァンスはそのブタを逃してしまうグリーン夫妻の義弟フィル役を熱演。ギャンブルに溺れ、農場を売ろうと企てるダメ男っぷりが板についています。
リス・エヴァンスが『アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅』に出演!
リス・エヴァンスの最新作は大人気作『アリス・イン・ワンダーランド』の続編、『アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅』。ジョニー・デップ演じるマッド・ハッターの父親、ザニク・ハイトップを演じています。
本作ではマッドハッターのピンチを救うために時間の番人タイムと戦い、過去へとタイムスリップするアリス(リリー・ジェームズ)の冒険が描かれています。デップやヘレナ・ボナム・カーター、アン・ハサウェイと共に、エヴァンスがどのような演技をするのか注目ですね。日本では2016年7月1日公開予定です。