「部屋」に7年間監禁された母と子の飛び出す「世界」。愛と苦悩に満ちた衝撃作が公開へ

2017年7月6日更新

アメリカの同名小説を映画化した、衝撃の話題作『ルーム』。2015年にアメリカの映画祭で公開されると、多くの映画賞を受賞、高い評価を得た注目作が2016年4月より日本でも公開されます!7年間監禁された母と子の脱出劇にとどまらない、愛を描いた物語に注目が集まっています!

実話原案、ベストセラー小説原作の衝撃作『ルーム』

ブッカー賞の最終候補作で、世界的ベストセラーの同名小説を『FRANK -フランク-』のレニー・アブラハムソン監督が、『21ジャンプ・ストリート』や『ショート・ターム』で注目されるブリー・ラーソンを主演に迎え、完全映画化。

監禁された女性が妊娠させられて出産、生まれてから一度も部屋を出たことのない息子と脱出を図り成功、自由を取り戻した親子に待ち受ける運命とは…というスリリングな脱出劇と母と子の絆を描いた、衝撃と感動の物語です。

2016年アカデミー賞で主要部門4部門にノミネート!

ルーム

カナダとアイルランドの共同製作映画『ルーム』は2015年9月にアメリカのテルライド映画祭でプレミアを迎えると、アカデミー賞の前哨戦と言われるトロント国際映画祭で最高賞の観客賞を受賞。一晩にして世界中の注目を集めました。

2015年の映画を対象とした、第88回アカデミー賞では『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『ブリッジ・オブ・スパイ』などの大作に並んで作品賞にノミネート。監督賞でレニー・アブラハムソンが、脚色賞で原作者のエマ・ドナヒューがノミネートされているほか、母ジョイを演じるブリー・ラーソンは第73回ゴールデン・グローブ賞の主演女優賞も受賞し、アカデミー賞主演女優賞も有力視されています!

第88回アカデミー賞の授賞式は2016年2月28日にハリウッドで開催されます。

子役のジェイコブ・トレンブレイが可愛いと話題に

ジェイコブ・トレンブレイ

『ルーム』では、監禁されている母から生まれ、外の世界を知らずに育った5歳の息子・ジャックを演じたジェイコブ・トレンブレイ。

2006年生まれカナダ出身の子役・ジェイコブ・トレンブレイは、2013年の映画『スマーフ2 アイドル救出大作戦!』で人間の子供・ブルーというキャラクターの声優を務めている以外、ほぼ無名の子役でしたが、『ルーム』での熱演は世界中の大人のハートをがっちりと掴んだようです。

監禁されているという設定上、ヘアスタイルは長髪で、陽に当たったことがないために色白という女の子のようなルックスで「可愛い!」と話題になり、2016年1月17日に開催された第21回クリティクス・チョイス・アワードではBest Young Actor(ヤング俳優賞)を受賞しました。

全ての根源にある実際に起こった恐怖の「フリッツル事件」

エマ・ドナヒュー 部屋

オーストリアの女性エリーザベト・フリッツルが実の父に24年間に渡って監禁、レイプを繰り返し受け7人を出産させられていたという事件。それが「フリッツル事件」です。

2008年4月に発覚し、世界中を震撼させたこの事件は「恐怖の家」事件などとも呼ばれ、オーストリアにとっては国辱問題と言われるほどの衝撃の事件でした。

その後、カナダの女性作家エマ・ドナヒューの小説『部屋』のモチーフとなり、今回の映画化に繋がっていくことになります。

はじめまして、「世界」

ルーム

『ルーム』が監禁と脱出を描いたよくあるシチュエーション・スリラーで終わらない最大のポイントは、脱出の後の姿を重点的に描き出している点です。

エマ・ドナヒューの原作小説もそうであったように、脱出してからの母子の苦悩や葛藤をしっかりと映し出しているのです。

特に、外の世界に対して少しずつ心をひらいていくジャックの姿は、視聴者に深い感動を与えます。

『ルーム』は2016年4月8日から全国順次公開です!