樹木希林出演おすすめ映画12選

樹木希林は日本を代表する個性派女優の一人です。突然、芸名を変えたり、テレビでの突飛な発言も目立つ樹木希林ですが、演技力には定評があります。2013年にはアカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得しています。今回は樹木希林が出演している映画についてまとめました。
目次
- 樹木希林のプロフィール
- 樹木希林は出番の少ない脇役ながら確かな存在感を示した作品【1999年】
- 主人公の妻の姉を樹木希林が熱演【2004年】
- 深キョンのかわいさが爆発する邦画コメディの傑作【2004年】
- 樹木希林が日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した作品【2007年】
- 樹木希林出演作の中でも五本の指に入る名作【2008年】
- 日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞した樹木希林の名演技【2010年】
- 英ガーディアン紙で年間ベスト9位に選ばれた作品。樹木希林は主人公の祖母役で出演【2011年】
- 樹木希林は役所広司の母役で主演【2012年】
- 是枝作品に尾野真千子の母親役で出演【2013年】
- Ciatrの年間ベスト邦画ランキングにもランクインした作品【2015年】
- Ciatr編集部の選ぶ2015年ベスト邦画【2015年】
- 2015年の樹木希林は凄すぎました【2015年】
樹木希林のプロフィール
樹木希林は本名内田啓子、旧芸名は悠木千帆という、1943年生まれ東京都出身の女優です。1度の離婚歴があり現在はロック歌手である内田裕也と結婚しています。長い間別居生活にあるそうで連絡はFAXで取り合っているのだとか。
1961年に文学座付きの演劇研究所に入ったことがきっかけで女優活動をスタートさせました。その後、「7人の孫」というドラマに出演したことから有名になり、個性派女優としてドラマや映画などで活躍しています。20代や30代の若い頃から老け役を演ずることが多かったそうで、独特の振る舞いと演技力の高さが魅力の女優です。また、テレビ番組で突然芸名を変更したことも話題となりました。
2013年には第36回アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞しています。
樹木希林は出番の少ない脇役ながら確かな存在感を示した作品【1999年】


『39 刑法第三十九条』は1999年に上映された日本映画です。ヒロインに鈴木京香が登場し、その他にも堤真一、笹野高史らが出演しています。
物語の軸となる刑法第39条とは、「心神喪失者の行為は罰しない、神経衰弱者の行為はその刑を軽減する」というもの。とある殺人事件の犯人、堤真一演ずる柴田は、犯行を認めているものの、当時の記憶がないと話し、精神が不安定な様子。そこで司法精神鑑定を受けさせることに決めるのですが……。
大どんでん返しが魅力的なサスペンス映画です。
主人公の妻の姉を樹木希林が熱演【2004年】


『半落ち』は2004年に上映された映画で、横山秀夫の同名小説が原作となっています。タイトルとなっている半落ちとは、警察の間で使われる言葉であり、「犯人が一部の自供を行った」ということを意味する言葉です。
物語は川越中央警察署に現役の警部である梶が出頭してくることから始まります。アルツハイマーで苦しんでいた妻を3日前に殺してしまったというのです。警察はさっそく取り調べを始めますが、梶は妻を殺害してから出頭するまでの2日間の間になにがあったのかを語ろうとしません。果たして空白の2日間に何があったのでしょうか。
妻を殺してしまった男の悲しくも切ない物語です。2日間の間に何があったのか次第にわかっていくサスペンス映画になっています。
深キョンのかわいさが爆発する邦画コメディの傑作【2004年】
大好きな作家・嶽本野ばらの小説が原作。
彼の主張する ″正しい乙女像″や、 装いに留まらない美意識が、 素敵な女優さんで 表現されていて好き。
ロリイタは、生き方だから。
ひとりで生きて、ひとりで死んでいく という台詞が好き。
でもそれは 悲観ではなく、 ある種の慰めとして捉えたいな。


映画『下妻物語』は2004年に上映された日本映画で、深田恭子と土屋アンナがダブル主演を務めたことで話題となりました。元々は嶽本野ばら原作となっており、2004年5月にカンヌ国際映画祭のフィルムマーケットにて上映されたことがきっかけで世界7カ国で上映されることにもなりました。
茨城県下妻市に住んでいる高校生の桃子はロリータファッションが大好きでした。休日には、ロリータの格好で都会に行くことを楽しみにしています。父親は偽ブランド品を売って生計を立てており、そこを訪れたヤンキーのイチゴと出会います。それがきっかけとなって2人は友情を深めていくというストーリーです。
ロリータ好きの女の子とレディースに入っているヤンキーとのコミカルな掛け合いが面白いコメディタッチの作品となっています。
樹木希林が日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した作品【2007年】


『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』はリリーフランキーの同名小説がもとになっている作品です。2007年に上映されて大ヒットとなりました。原作小説も一大ブームとなるほどで日本中を感動させた親子の物語です。
舞台は1960年代から始まります。オトンとうまくいっていなかったオカンがボクを連れて田舎に帰ります。当時ボクは3歳、そこからオカンの女で一つの子育てがスタートするのでした。ボクの成長とともにオカンとの思い出を語っていくストーリーで昭和から平成へと時代が移り変わっていく中での親子の関わり、愛情が伝わってきます。
この作品で樹木希林は主人公の母親、オカンを演じており第31回アカデミー賞最優秀作品賞を受賞しました。
樹木希林出演作の中でも五本の指に入る名作【2008年】
この映画が優れているのは、敢えて様々な事を明言しないことで、より観客をドラマに引き込んでくれるところではないでしょうか。複雑に入り組んだ情報を、家族関係やある「死」を含めて仄めかす程度に留め、いつの間にか刷り込まれるように彼らの関係が頭に入って来るような。ぼんやりしているけれど、登場人物のちょっとした言い回しや顔つき、身振り手振りによって作り出されるその場の空気感に自分も巻き込まれてしまい、結果的に理解を強いられるよう。これが自然な日常描写というものなのでしょうか。是枝監督は本当に凄いなぁ。
本作では、亡くなっている長男が非常に大きな役割を果たします。まるで、『道』のジェルソミーナの姉「ローザ」や、『桐島、部活やめるってよ』の「桐島」のように。これが本作のメッセージをそのまま体現していると言っても良いでしょう。人は、死んでも死なないのです。
彼がいなくなったことによって微妙な関係性になっている父と次男。死んでしまった人の事は一生超えられない。ある意味で神格化された存在に必死に抗おうとしながらも、そこには愛も入り混じっている。大人、子供の2つの視点から死を見つめ、「存在しない者」の存在の大きさを感じさせられました。3人の不器用な男から成る、2つの親子。彼らの日常を眺めているだけで、何故だかほろりと涙が頬を伝う…。
医者・調律師・絵画修復士。人は欠けてしまったものを直そうとするし、失ったものを取り戻そうともがく。しかし、いつか人は必ず死んでしまうし、物は壊れてしまうのだと思います。勿論誰にとっても大切な人の死は悲しいもの。しかし、いつか失われてしまう事が分かっているからこそ、尊いものなのではないでしょうか。
人間って怖いなぁ、重いなぁなんて思いを抱えながら、鑑賞中はずっと胸に何かがつっかえ続けているような感覚に陥るのだけれど、どうしてか大好きで何度も観たくなってしまいます。本当に最高の映画だと思います。


『歩いても 歩いても』は2008年に上映された映画で、是枝裕和監督作品です。阿部寛、樹木希林、YOUなどの豪華キャストが出演している穏やかなホームドラマです。
夏の終わりに、ある家族が電車に乗っていました。彼らは最近再婚したばかりで夫である横山良太と妻ゆかり、そして連れ子のあつしで、横山の実家に向かっているのでした。夫である良太は父とあまりそりが合わずに実家に行くのに気が進みません。長年医者をやっていて頑固な父と母、そして姉の家族と揃って一家団欒が始まります。
親子のなんとなくぎこちない会話や時代の流れなどをリアルに描いている味わい深い映画です。
日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞した樹木希林の名演技【2010年】
4年前から観ると言ってようやく観れました。劇場で見ればよかった。久石譲の音楽が生きていた。近頃どこにでもある殺人の裏側をリアルに描かれて居た。家族、遺族、恋人…愛を感じました。樹木希林さんの佇まいに感動しました。
いわゆる、善悪と愛。 誰にでも大切な人はいるし、それは殺人犯にとっても同じことであり…。 出会い系サイトに”真剣に””誰か”と出会いたくて使用しているところとか、なんだろう…なんか深いというか、わたしもいろいろ考えてみたいと。悪人、すごく好きでした。
深津絵里の白肌、深紅のフリース、黒い長髪、暗い緑と枯れ草、色が本当にあっていて、シンプルながらもここは衣装選び最高だと思いました。

映画としてはキャスティングよかったですね。個人的には樹木希林さんが素晴らしかったです。
残念な点は映画には時間制限があり、それぞれの人物の背景が十分に描かれていなく、感情移入が少ない状態で物語が進んでいくところです。
逆にいえば、コンパクトにまとめたものとしてよかったと思います。

『悪人』は2010年に上映された映画で、吉田修一の同名小説が原作になっています。妻夫木聡、深津絵里、満島ひかりらが出演していて妻夫木聡の金髪姿も話題になりました。
妻夫木聡演ずる清水は満島ひかり演ずる佳乃と出会い系サイトで知り合いました。会う予定になっていた時に偶然他の知り合いの男性の車が止まったことから佳乃は清水を置いてその男性、増田(岡田将生)の車に乗ってしまいます。やがて増田と口論となって車を下ろされてしまった佳乃のもとに清水が現れて、トラブルを起こしてしまうのでした。
英ガーディアン紙で年間ベスト9位に選ばれた作品。樹木希林は主人公の祖母役で出演【2011年】


『奇跡』は2011年に上映された是枝裕和監督作品です。九州が物語の舞台となっていることから九州で先行上映されており、イギリスでも2013年に上映されて、話題となった作品です。
この映画は2011年に九州新幹線が全線開通したことを記念してJR九州とJR東日本企画が共同で企画、作成したもので、出演している子どもたちはオーディションで選ばれました。九州新幹線の鹿児島と福岡を結ぶつばめとさくらがすれ違う時、願いが叶うという噂を聞いた子どもたちが自分の願いを叶えるために周りを巻き込んで壮大な計画をスタートさせます。
樹木希林は役所広司の母役で主演【2012年】


『わが母の記』は井上靖の同名小説が原作となっています。主人公が痴呆症の母との思い出を回想するというストーリーです。
大人気小説家である主人公伊上洪作には痴呆症の母がいました。その世話を兄弟とともに交代で行っていましたがますますひどくなるばかりです。またそんな母の世話をしているせいなのか兄弟ともトラブルが起き、自分の娘ともうまくいきません。また伊上と母には幼少期の確執があるようでそれが心に重くのしかかります。痴呆症の母を通して、家族の繋がりや絆を思い出していく物語です。
是枝作品に尾野真千子の母親役で出演【2013年】


『そして父になる』は2013年に制作された是枝裕和監督作品です。福山雅治が主演を務め、第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品されたことでも有名です。審査員賞を受賞し、日本国内でも大ヒット作品となりました。
この物語の軸となるのは病院での子どもの取り違えです。2組の夫婦の子どもが同じ日、同じ病院で生まれ、取り違えられてしまったことが発覚してからの2組の家族の葛藤を描きます。血の繋がった子どもを育てるのか、6歳まで一緒に暮らしてきた子を取るのか、親子とは何か、家族の絆について考えさせられる物語です。
Ciatrの年間ベスト邦画ランキングにもランクインした作品【2015年】
男と女の人間模様や悲喜こもごもは、いつの時代も変わらないなあと思った。( でも、偉そうなこと言えるほど経験が豊富なわけじゃないけど^^;; 。時代背景から来る特有な事情はあるにせよ、相手への思い、自分らしく生きたいという気持ちなど人間ドラマとしては現代と比べて大きな違和感が無かったという意味。)
DVや性格の不一致などがあってもそうそう簡単には離婚できなかった時代、このお寺の存在ってとても貴重で最後の望み的な存在だったんだろうなあ。そんな時代の、じょごとお吟、2人の女性の凛とした生き様の物語としても良かったし、作品の持つ粋な雰囲気も好き。お寺や家屋のたたずまいや言葉遣いなど時代考証もしっかり成されている印象です。
ただ、その時代考証を追求するあまり、難しい言葉や、歴史をそれなりに知らないとわからない用語が多めで、早口で長い台詞回しもあいまって、物語の世界に入り込むまではついていくのが大変でした。ほんとに、仕事とはいえ、よくもまああんなに長い台詞をすらすらと言えるなと変なところで感心しました。
無粋だと思うけど字幕があるとより理解しやすかったかも。余談ですが私、黒澤映画の一部も何て言ってるのかセリフが聞き取れないものがあって字幕で観たものがあります。邦画を字幕で観るってのもなんですが( ̄▽ ̄)。
大泉洋のキャラを上手く活かし、コメディとシリアスのさじ加減もちょうどよく、満島ひかり、戸田恵梨香、樹木希林など脇を固める俳優陣も皆さすがの演技だったし、期待以上でした。個人的に時代劇にはとっつきにくさを感じていて、どうしようかなと思っているうちに劇場鑑賞し損ねたのですが、竹林やお寺などの映像が美しくて、これは映画館で観るべきだったかも、とちょっぴり後悔。


『駆込み女と駆出し男』は2015年に上映された日本映画です。井上ひさしの『東慶寺花だより』という小説が原作になっている時代劇です。
江戸時代、幕府が公認している駆け込み寺として有名だったのが鎌倉にある東慶寺でした。離縁したいと思っている妻がこのお寺に来ることで離縁できるように解決してくれるというものです。そのお寺で女性の話を聞いて解決の糸口を探る役割である医師見習い、信次郎とそこに訪れる女たちとのやりとりを面白く描いた映画となっています。
Ciatr編集部の選ぶ2015年ベスト邦画【2015年】

映画の中で樹木希林さんの醸し出す雰囲気が温かくて可愛くてほんとうに素敵でした。お茶を飲みつつ、なんでもない話をしながら一緒に午後のひとときを過ごしたくなるような空気があります。演技もさすがというか造った感じがなくて地でやっているかのよう。あんを作る場面、特に小豆を洗ったりお鍋で煮たりするシーンで、小豆がとても瑞々しく綺麗に見えて、どら焼きが特に好きというわけではない私でも食べてみたいという気持ちになりました。
前半のほのぼのとした空気が一変する後半。事前知識を入れずに鑑賞したこともありその展開にやや戸惑いながらも、冒頭の『こういうところで働いてみたかったの』のセリフが、全く違った重みを持った言葉としてズシリときました。理不尽な偏見や心無い言葉に苦しみつつも、抱えているものと向き合いながら丁寧に生きる主人公に 沁み入るように静かに心を揺さぶられて自然に涙が出ていました。
この物語のテーマは『囚われからの解放(昇華)』あるいは『赦し』といったところでしょうか。主人公徳江は施設への隔離、千太郎は過去と借金に”囚われ” 、中学生ワカナは家に居場所の無さを感じながらも自分ではなすすべが無く、これもある種の囚われと言えます。囚われというのは大袈裟で不適切かもしれませんが、皆、何らかの しがらみや抱えているものはあると思います。そういうものとどう向き合って、どのように自分らしく生きるのか。徳江のメッセージは解にはなってはいないけれど心の持ち方のヒントにはなったものと思います。
とても胸に残る映画。

映画『あん』は、ドリアン助川の同名小説が原作となっています。原作小説は第25回読書感想画中央コンクールいて指定図書にされるなど子どもたちにも読んでもらいたい作品です。
映画では、あんこ作りの名人で物語の舞台となるどら焼き屋「どら春」に働きに来る老婆徳江を樹木希林が、「どら春」の雇われ店長を永瀬正敏が演じています。
「どら春」はどこにでもあるようなのんびりとしたどら焼き屋さんでした。そこの求人募集を見て、徳江が働きにきます。もともとあんこ作りの名人であった徳江のおかげで店は大繁盛していくのですが、それにともなってよくない噂まで広がってしまうのでした。
2015年の樹木希林は凄すぎました【2015年】
すごくすごく素敵な作品だった。邦画って素晴らしいな、って再認識した映画です。洋画にはない"邦画の魅力"全てがこの作品には含まれていた。 どんなに面白い映画だろうと、きもちに共感することがあろうと、外国の作品では親近感というものを得ることが私はできない。洋画は好きだけど完全に異世界だという認識のうえで鑑賞する。邦画は日本という舞台と日本の暮らし、日本の俳優、そして日本人監督と製作者達。たったそれだけで架空世界・異世界ということに変わらずともすごく近い場所で見ているみたいで、全てに共感することはなくても誰もが感じたことがある絶妙な感覚とかまでもが伝わってくる。ただ観ている人、じゃなくて少しだけ入っていけるきもちになる。 邦画の魅力なんて語りきれないし、言葉足らずでこれ以上この感覚を言葉にするのは私には難しい、でも自分が日常的に思うきもちや事柄と、作品の「それら」が重なった時の自分の心に入ってくる深さが尋常じゃなくって、この作品にはあまりに感じることが多すぎてさらっとした自然な涙がでていた。 たわいのないことで喧嘩をしたり服の貸し借りをしたり、仲が良いからってなんでも言えるわけではなかったり、家族の日常が共感できる描写がたくさんあったのがよかった。
永遠にその場所にいることや永遠に誰かといることが大事なわけではない。そう思える場所や誰かがいることが大事。そういう場所や人の存在は自分の日常をすごく支えてくれる。帰れる場所がある、迎えてくれる人がいる。それは家や家族じゃなくてもずっと自分の中にある大切な場所、大切な人たち、そのものの記憶全て日常以上に人生をつくる。 「生きているモノには手間がかかる」でもそう簡単にいかないからこそ、支え合って生きてきた結果の日々は深く、終わったときに思い出す時間の全てが濃く美しいと思う。
以下全てキャスティングレビュー 原作未読ですがキャスティングだけでもう文句を言わせないような素晴らしい俳優さんばかりで、4姉妹の役者以外誰が出てくるのか一切予備知識無しで見たので、加瀬亮、鈴木亮平、堤真一、リリーフランキー、樹木希林、風吹ジュン、らへんの脇役までもが(ほとんどですが)あまりに大好きな俳優さんだらけで圧倒されて開始20分ぐらいまではぽけー、、、と見てしまった。 個人的に男性俳優さんでは堤さんが断トツのかっこよさでした。どうして彼はあんなにダメなのにかっこいい男役が似合っちゃうんでしょうか、綾瀬はるかとのバランスが素晴らしかった、良くない関係でありながらなんて魅力的な組み合わせなんだろうと見惚れてしまった、、 長澤まさみのチャラ女っぷりもよかった。ヨゴレのない純粋な彼女しか見たことなかったので、あの顔に合わないおっさん系女子な感じはギャップが良すぎてそうとう惹かれた。長澤まさみを当て込んだことで、"女の子の素"の演出が絶妙にできたと思う。 ビジュアル的に完成された人ばかりだったけど顔よりもそれぞれの人がもつ空気感の映し出しがとても繊細で雰囲気に惹かれる人ばかりだった。ある意味とても人間くさい作品。


『海街diary』は吉田秋生作の同名漫画が原作となっています。『そして父になる』、『奇跡』などを手がけた是枝裕和監督作品で、2015年に上映されました。
鎌倉で暮らす4姉妹の日常を丁寧に描いた映画で、樹木希林は4姉妹の大叔母役で出演しました。