1:『古畑任三郎』シリーズで知名度を高めた西村雅彦
西村雅彦は、1994年に放送が開始された『古畑任三郎』シリーズにレギュラー出演。警部補の古畑任三郎が数々の事件を解決していくという内容の本作において、古畑のおっちょこちょいな部下・今泉慎太郎を演じています。
『古畑任三郎』が大ヒットすると共に西村雅彦の知名度も上がりました。1996年に放送された『巡査・今泉慎太郎』や、2004年に放送された『今泉慎太郎 大空の怪事件』では本作と同じ今泉慎太郎を演じ、主演を務めています。
2:三谷幸喜作品に多く出演
映画やドラマに出演する前から劇団員として舞台に立っている西村雅彦。東京サンシャインボーイズという劇団に入り、主宰を務めている三谷幸喜と出会いました。それがきっかけで西村雅彦は、三谷が脚本を務めた映画やドラマ、舞台に数多く出演するように。
ドラマ『振り返れば奴がいる』や舞台『笑の大学』などに出演しています。2011年には、三谷幸喜が脚本と演出を担当した近藤芳正との二人芝居『90ミニッツ』に出演しています。
3:映画『ラヂオの時間』で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞受賞
1997年には映画『ラヂオの時間』に出演しました。
本作はラジオ局でストーリーを変更しながら、主婦が書いた脚本をラジオドラマにしていく様を描いた作品。西村雅彦は、プロデューサーの牛島龍彦を演じています。本作での演技が評価され、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞など様々な賞を受賞しました。
本作の脚本・演出も三谷幸喜で、共演者には唐沢寿明や鈴木京香らがいました。
4:実はCDを出している
西村雅彦と言えばい俳優というイメージが強いかもしれませんが、1996年には『DECO』でCDデビューをしています。
『古畑任三郎』の今泉慎太郎役として歌った「今泉君を讃える歌~ミュージカル・ヴァージョン」、ドラマ『王様のレストラン』で歌った「下り坂」やキング・クリムゾンの名曲をカバーした「21ST CENTURY SCHIZOID MAN 21世紀の精神異常者」など9曲が収録されています。
5:東日本大震災のボランティアに精力的に参加
西村雅彦は、2011年の東日本大震災で被災した宮城県岩沼市のメロン農家を支援していることでも知られています。
このボランティアの功績が認められ、2015年に西村同様、岩沼市を支援している静岡県袋井市で行われた「全国メロンサミットinふくろい」でメロン大使に任命されました。
6:実はシリアスな演技の方が得意
『古畑任三郎』で演じたコミカルな役で知られている西村雅彦。しかし、コミカルな役よりもシリアスな役の方を得意としています。
たとえば1993年にはドラマ『振り返れば奴がいる』に出演。本作は、天才的な腕を持つ主任医師・司馬江太郎と熱血漢の医師・石川玄を主役とする医療ドラマです。西村雅彦は、司馬が主任医師になるにあたって副主任となり、最終話で司馬を刺す医師・平賀友一を演じました。
また、1996年の舞台『笑の大学』に出演しました。本作は戦前の昭和15年、演劇が規制されていた時代に劇団「笑の大学」座付作家・椿一が笑いが多くても上演が許可されるように台本を直していくというストーリー。西村雅彦は、一度も心の底から分かったことのない検閲官・向坂睦男を演じました。
7:時代劇や大河ドラマに多く出演している
西村雅彦は、1990年と1993年に上演された舞台『彦馬がゆく』以降、多くの時代劇に出演しています。本作は、幕末を生きた写真家の上野彦馬をモデルにした神田彦馬と彦馬の家族、桂小五郎や坂本龍馬ら幕末の志士たちが登場するコメディです。西村雅彦は坂本龍馬を演じました。
1996年に放送されたNHK大河ドラマ『秀吉』にも出演。堺屋太一の小説をベースに豊臣秀吉の生涯を描いた本作において徳川家康を演じました。作品内で家康が影武者を使うシーンでは、影武者も演じています。
2016年に公開される映画『殿、利息でござる!』と『超高速!参勤交代リターンズ』も時代劇映画となっています。
8:西村雅彦出演の大河ドラマ『真田丸』!劇中のセリフが話題
2016年から放送されている大河ドラマ『真田丸』にも出演中。真田信繁(通称・真田幸村)の生涯を描いた本作において信濃国衆の室賀正武を演じています。犬猿の中である真田昌幸の息子で信繋の兄の信之が自分に意見をすると「黙れ小童!」というセリフを放つということで話題になりました。
コミカルなイメージが強い俳優・西村雅彦ですが、実はシリアスな演技が得意だったり、時代劇に多数出演していたりします。これからも様々な作品に出演するであろう西村から目が離せません!