タップできる目次
- 日本を代表する巨匠山田洋次
- 1.48本作成された国民的人気シリーズの第1作【1969年】
- 2.山田洋次の最高傑作【1977年】
- 3.日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品【1991年】
- 4.当時は認知度の低かった夜間中学を描いた名作シリーズ【1993年】
- 5.映画館オデオン座の情熱的な館長と、アルバイト、館長の未亡人の幼なじみなどの仲間との人情ドラマ【1996年】
- 6.山田洋次監督が構想10年という歳月で作成した時代劇【2002年】
- 7.最後の最後でタイトルの意味がわかります【2004年】
- 8.山田洋次監督の時代劇3部作に外れなし!【2006年】
- 9.昭和初期の夫のいない家族を支える母親を描いた感動の家族ドラマ【2008年】
- 10.涙と笑いに溢れる家族の物語【2010年】
- 11.家族のありかたなどを考えさせられる作品【2013年】
- 12.黒木華がベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞した作品【2014年】
- 13.山田洋次監督が故・井上ひさしの遺志を継いで実現させた作品【2015年】
- 14.熟年離婚による騒動を描いたコメディ・ドラマ。山田洋次監督20年ぶりの喜劇【2016年】
- 15.最新作は熟年離婚騒動の数年後を描く『家族はつらいよ』続編【2017年5月公開】
日本を代表する巨匠山田洋次
出典: www.amazon.co.jp
国民的人気映画の『男はつらいよ』シリーズの監督をした山田洋次監督。
落語の影響をうけている監督は、人間ドラマをメインとした日常的なシーンに定評があります。『たそがれ清兵衛』『隠し剣 鬼の爪』『武士の一分』の時代劇3作品では海外からも高い評価を受けています。
数多くの映画作品を世に送り出している他、脚本家としても『釣りバカ日誌』シリーズなど多くの国民に愛される映画を作っている日本映画界の巨匠です。
1.48本作成された国民的人気シリーズの第1作【1969年】
20年ぶりに帰ってきた寅さんは妹の見合いをぶち壊してしまい……
Tippico
後々に48作品続く寅さんの始まりの物語と思うと感慨深い。この作品を手を変え品を変えて作ったのが後の続編たちなわけで、寅さんのどれが1番面白いと聞かれたらやはりこの作品でしょう。
theskinheads
僕の人生の半分は寅さんで出来てると言っても過言ではない。それくらい自分の中では偉大な作品であって一生関わっていきたいと思える映画。しかしだ!20歳で男はつらいよを見てるとはなで笑われる。俺はそいつらにものを申したい。日本男児よどうなってしまったのかと、男はつらいよは日本男児の心にある男の美学を教えてくれる言わば教本だよ。背中で語るとか、顔で笑って腹で泣くっていう日本の古き良き男の美学を学ばずしてチャラチャラとしとる場合か!世間体を気にしてかしらんが、有名な洋画ばっかみやがって、顔の良い俳優や女優に詳しくなってものしり顔でこういうんだ「趣味は映画鑑賞かな」
じゃあなぜ邦画を観ないのか。外国人にはわからない日本人だからわかる感動や衝撃をなんで享受しようとせず、米国かぶればっかするのか。ハロウィンで寅さんの仮装をしたときびっくりしたよ。なんでかって?日本人よりも外国人の方が「トラさーん」って声をかけてくれるからだよ。そのうちの1人が言ってた「俺はトラさん見て育ったんや」バリバリの関西弁だったよ。日本の学校は教材として全作品を観せるべきだな。この映画は日本の重要な文化だよ
世界一の長編シリーズ、下町人情大河喜劇映画『男はつらいよ』シリーズの第1作。TVドラマ版のラストにクレームが殺到したことから、脚本の山田洋次がメガホンを取り映画化されました。
中学生の時に家出した車寅次郎は、20年ぶりに故郷の東京・葛飾柴又に帰って来ました。妹のさくらたちと再会を果たすも、翌日のさくらの見合いの席で大失態を犯し、再び柴又を去ることに。奈良を訪れた寅次郎は幼馴染みの冬子と出会い、彼女と共に再び柴又へと戻り・・・・・・。
主演を務めたのは、役と同じく”寅さん”の愛称で親しまれた故・渥美清です。さくら役の倍賞千恵子を始め、シリーズの初代マドンナに起用された、故・光本幸子らが共演しています。
2.山田洋次の最高傑作【1977年】
southpumpkin
地上波ノーカットとはありがたいことです。故、高倉健主演で山田洋次監督による傑作です。名前はもちろん知っていましたが、ロードムービーだというのは観てから知りましたし、クッソ生意気な武田鉄矢が出てくることすら知りませんでした。
ジャケット観ればラストカットが載ってますし、話のオチは間違いなくわかるんですけど、それでも溢れ出る感情があります。泣きましたね〜。情緒、をそのまま映像化したような演出をする山田洋次監督の手腕と、高倉健が高倉健のまんま出てくるような、彼でしか演じられないような役とが完全調和です。ロードムービー好きなら外せませんね。
武田鉄矢も人生を説くような人になれてよかったですね。
ポート・ハミルのコラム『Going Home』を基に、刑務所帰りの男が妻の元へ向かう過程を描く、北海道を舞台にしたロード・ムービー。主演に高倉健、倍賞千恵子・武田鉄矢・渥美清・桃井かおりなど主役級のキャストが勢揃いした、日本の映画史に残る名作の一つです。
失恋で自棄になった鉄也は、買ったばかりの新車で北海道へ旅に出ました。途中で一人旅をする朱美、刑期を終えたばかりの中年男・勇作と出会い、共に旅することになった3人。やがて勇作は、妻に「自分を待っていてくれるなら、鯉のぼりの竿に黄色いハンカチを下げておいてくれ」と書いた葉書を出したことを語り始めます。
第1回アカデミー賞や第20回ブルーリボン賞など、同年の日本映画賞を総なめにした作品でもあり、後に国内外で多数のリメイク作品が誕生しました。
3.日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品【1991年】
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『あん』で日本を感動の渦に巻き込んだ永瀬正敏のルーツがここにあります。『あん』で嫌なオーナーを好演していた浅田美代子も出演しているのも『あん』ファンとしては面白いです。
それにしても三國連太郎は尋常じゃなく演技が上手いです。横綱のような貫禄のある演技です。20半ばの私のような若僧を共感させてしまうのは凄いなと。全部伝わってきます。
原田美枝子はいい年のとり方をしたなぁと思うとともに、和久井映見は、この映画が一番きれいなんじゃないかとひそかに思っています。
それにしても、山田洋次は安定していい映画撮りますね。古き良き日本の心があります。
「おまえがもしあの子を裏切ったら、おれはあの子の両親の前で腹切らねばならねぇんだぞ」
「わかってるよ」
こんなやりとり、最近の邦画じゃ観られないですよね。
椎名誠による『倉庫作業員』を原作に、田舎の父親と都会でフリーターを続ける息子の対立と和解、2人の葛藤を通して家族の幸福を描くヒューマン・ドラマです。
東京・新宿フリーター生活を送る哲夫は、母の一周忌を機に地元・岩手へ帰省します。しかし、父・昭夫との折り合いは悪いまま、再び戻った東京の鉄工場で働くことに。取引先の倉庫で働く征子との出会いを糧に肉体労働にも耐える哲夫は、やがて彼女が聾唖者だと知るのです。
主演を務めたのは『釣りバカ日誌』シリーズで有名な名優の故・三國連太郎、息子役の永瀬正敏、和久井映見や原田美枝子らが出演しました。
4.当時は認知度の低かった夜間中学を描いた名作シリーズ【1993年】
Naoko_Kanehira
この作品を見ていない人が多くて驚き。山田洋次作品で一番好きな映画シリーズ。
萩原聖人と裕木奈江がほんっとうに良かった!裕木奈江がフェイドアウトしてしまったのが心から残念。もっとみんなに見て欲しい。
theskinheads
この映画に出てくる田中邦衛のモノマネは僕の十八番。
山田洋次の有名作品でこのあとも結構シリーズ化されて作られてる。
男はつらいよが大好きで山田洋次記念館ができたときについでに観た。
時代が時代だったら超有名作なんだろうけど今20歳で観てる人はほとんどいないね。それを見てる俺カッコ良いとか言いたいわけじゃなくて、洋画かぶれして邦画の名作を観ないのが今の多数派なんだろうってことだよ。
山田洋次のことに関しては母べえのレビューで書きすぎたからここでまた繰り返さない。
映画のテーマとしても素晴らしいよ夜学を題材にするって。今でこそそんなドラマもちらほら見かけるようになっていくつか見たけど二番煎じというかやっぱりこの映画は超えられない。田中邦衛の重みを出せないだろうからね。これは役者を評価してるのもあるけど、どっちかというと田中邦衛が演じてた役のストーリーを評価したいんだよね。ネタバレになるから言わないけどそれが今ではできないだろうってこと。あの年代にあの歳を使わないとね。ネタバレ回避しすぎて伝わらなさそうだけど、そのキャラクターの設定が素晴らしくてだからこそこの映画の主軸になって動くストーリーになったんだと思う
山田洋次が15年もの間企画を温め、松崎運之助の『青春夜間中学』を下敷きにした作品。当時は知名度の低かった夜間中学を舞台に、様々な年代、境遇の生徒と教師の交流が描かれました。
夜間中学に熱意を持ち、下町のとある夜間中学長年務める黒井。卒業式が控えるある日、卒業文集を制作するための作文の授業行い、生徒たちはそれぞれの思いを綴ります。黒井は競馬好きのイノさん、不良のみどりや焼肉屋を営むオモニなど、生徒たちとの思い出を振り返るのです。
主演は”黒井先生”役の西田敏行、田中邦衛や萩原聖人らが出演しました。設定やキャストを変えながら、2000年公開の『十五才 学校Ⅳ』までシリーズ4作が制作されています。
5.映画館オデオン座の情熱的な館長と、アルバイト、館長の未亡人の幼なじみなどの仲間との人情ドラマ【1996年】
Kasumi_Takahashi
映画っていいな〜
夢がある!!!
mataro_mince
徳島の小さな町。そこで愛された映画館オデオン座名物社長の奮闘記。古今東西映画への愛情をたくさん詰めこんだ「虹をつかむ男」BS。西田敏行最高。パーソナルに多様化した主題が多いから今はひとりで来て観て帰る時代。映画館が社交場だった、皆でワイワイ観てた時代があるなら少しうらやましい。2015年4月20日
主演・渥美清の急逝により終了した、『男はつらいよ』シリーズに代わる松竹の看板シリーズ。映画を愛する映画館主と周囲の人々の人間模様を、多くの名作のシーンと共に描く人情喜劇です。
平山亮は、就職に失敗し親と喧嘩して家出した末、四国・徳島の小さな町に辿り着きます。そこで、白銀活男が経営する古い映画館、オデオン座のアルバイトとして働き始めた亮。映画の灯を守り続ける活男には、未亡人の八重子という想い人がいると知り、亮は彼を叱咤するのですが・・・・・・。
『学校』シリーズ2作目で共演した、西田敏行と吉岡秀隆が主演を務めました。『男はつらいよ』のレギュラー陣が勢ぞろいしている他、CG合成による”寅さん”が登場するのも注目です。
6.山田洋次監督が構想10年という歳月で作成した時代劇【2002年】
ある時、清兵衛は、大きな決断をして……
1992tukuro_
幕末当時の日本を上手く表現してます。
さすが山田洋次監督が10年かけただけはあります。
真田広之の食事シーンが良い。
kurakami_k
「たそがれ」の意味を調べてみると、「日没後西の空に赤さが残る時間帯」みたいな感じらしい。
「夕暮れ」が1番近い言葉になるんだけど、やっぱり違くて、この映画は「たそがれ」が持つ意味を見事に体現していると感じました。
藤沢周平の3つの短編を基に、寡夫の下級武士が幕末の世を生き抜く様を描く時代劇。主演の真田広之や宮沢りえらキャスト陣、制作陣が国内の賞を独占し、海外でも高い評価を得ました。
時は幕末、庄内の海坂藩の下級藩士・井口清兵衛。幼い娘2人と老いた母を抱える貧困生活のため、下城の太鼓と同時に帰宅することから、”たそがれ清兵衛”と揶揄されていました。しかし、幼馴染みの朋江の危機を救った際の剣の腕を見込まれ、清兵衛にある藩命が下されて・・・・・・。
再現が難しいとされる藤沢作品の映画化に当たり、山田監督は構想に10年以上を費やしました。時代考証には1年以上をかけ、家屋などの様子から髷に至るまで、苦心の末に結実させたそうです。
7.最後の最後でタイトルの意味がわかります【2004年】
togashi
ピュッと殺すところかっこいい、いい感じだった。よかった
『たそがれ清兵衛』に続き、山田監督が藤沢周平の短編を映画化した、本格派時代劇第2弾。近代化の波が押し寄せる幕末を舞台に、下級藩士の悲喜と身分違いの恋を描きました。
幕末、海坂藩の下級武士・片桐宗蔵は、家族と貧しくも穏やかな生活を送っていました。ある雪の日、かつて奉公に来ていた娘・きえと再会し、彼女が嫁ぎ先で冷遇されていると知ることに。堪らなくなった宗蔵はきえを助け出すも、身分違いの2人の恋は許されないものだったのです。
『息子』で数々の賞を受賞した永瀬正敏が主演を務め、苦悩の恋の相手・きえ役に松たか子、『たそがれ清兵衛』で注目を浴びた田中泯らが出演しました。
8.山田洋次監督の時代劇3部作に外れなし!【2006年】
出典: www.amazon.co.jp
1050Carnival
木村さんいつも同じ様な役で勿体無いと思ってたので違う面を見られた
山田洋次さすが
Marronxx
主人公木村拓哉が毒味によって失明したお話。
ドラマではキザでしかないキムタクのイメージだったからこの映画は盲目ということもあってどこか自信のなさとそれでも生命感を感じる映画だった。
改めてキムタクの演技のうまさがわかる映画でした。
山田洋次監督が手がける、藤沢周平原作による本格派時代劇3部作の第3弾です。主演には木村拓哉を迎え、小藩の下級藩士が武士の名誉のために戦う姿と、夫婦のきずなを描きました。
東北の小藩の下級武士・三村新之丞は、美しく気立ての良い妻・加代と幸せに暮らしていました。しかしある日、藩主の毒見役を務めた際に失明したことから、夫婦の平穏な生活は一変。さらには加代と番頭の島田の不貞が発覚し、新之丞は”武士の一分”賭けて島田に果たし合いを挑みます。
”武士の一分”とは、侍が命を賭して守るべき名誉、面目のことなのだとか。加代役の檀れい、坂東三津五郎や緒方拳ら実力派俳優の共演による、胸を打つ感動巨編に仕上がっています。
9.昭和初期の夫のいない家族を支える母親を描いた感動の家族ドラマ【2008年】
Naoko_Kanehira
想像以上に良かった。吉永小百合の母としての大きさと、女性としての揺れ動く感情に惹きつけられた。そして浅野忠信がとても素敵。
theskinheads
山田洋次が好きなんだよ。そりゃそうだよ男はつらいよの大ファンなんだから。
すごく泣いたなぁ、山田洋次特有のユニークさとかあるんだけどもっとこうシリアスなテーマだったね。じゃあ男はつらいよはシリアスじゃないのかって言ったらそこはバランスなんだよね。男はつらいよはわかる人にはすごく辛くて悲しいんだけど(毎回泣いちゃうしね)だけどこれはもっとみんなに対して泣かせるぞっていう意気込みを感じる。そこの比率がやっぱり受け手にも違ったように感じられるんだと思う。
邦画も捨てたもんじゃない、特に山田洋次なんてもう幾つも有名な映画作っててお金も凄くかかってる。そういう映画は天邪鬼な自分には合ってないんだろうけど、でもだよ!すごく好きな映画になってしまった。
そこにはいろんな要因があると思うけど一番なのは事務所のプッシュで出てきたような顔がカッコ良いだけで何もない俳優や女優が演じてるんじゃなく吉永小百合ってとこだろうね。吉永小百合ももとはそうなのかもしれないけど、今時あんな歳の人を大手映画館でやる映画の主演に起用するの山田洋次くらいじゃない。渥美清だって一重に主演はできないって言われた時代にあんなギネスにもなる超大作の映画の主演になったんだから当時は衝撃だったと思うよ。
山田洋次の安心感っていうのを少しマイナーチェンジした良い作品だと思う
野上照代の自伝エッセイを基に、昭和初期の激動を生き抜こうとする一人の母とその家族を通して、現代家族のありかたを問うヒューマン・ドラマ。主演を務めた吉永小百合、夫役の坂東三津五郎や子役の志田未来らが、混乱の中を懸命に生きる人々を熱演しました。
戦前の昭和15年の東京、家族と幸せに暮らしていた野上佳代。しかし、”父べえ”ことドイツ学者の夫・滋が反戦思想の”思想犯”として投獄され、穏やかな生活は一変します。悲しみにくれる”母”べえと2人の娘でしたが、滋の教え子の山崎や周囲の人々に助けられ、力強く生きることを決意するのです。
反戦を強く叫ぶのではなく、どんな苦境の中でも強く生きた人々の姿を映し出す今作は、日常や家族の大切さを見つめ直すきっかけを与えてくれます。
10.涙と笑いに溢れる家族の物語【2010年】
主演の姉役に吉永小百合、芸人の弟役に笑福亭鶴瓶というキャストにも注目
nananta
鶴瓶さんの演技すごい。
tanav89
山田洋次さんもっとみようと思いますだ
山田洋次監督の10年ぶりの現代劇にして、市川崑監督作『おとうと』にオマージュを捧げた作品。しっかり者の姉と、芸人に憧れる破天荒な弟の再会と別れを、笑いあり涙ありで綴る家族の物語です。
若いころに夫を亡くし、今は東京の商店街で薬局を切り盛りしている高野吟子。女手一つで育てた娘・小春の結婚が決まり、喜びの中ようやく式の当日を迎えるも、突然弟の鉄郎が紋付袴姿で大阪から現れます。酒癖の悪い鉄郎は酔って披露宴を台無しにしてしまい、それでも弟を庇う吟子でしたが・・・・・・。
主演は『母べえ』に続いての出演となる吉永小百合、弟役を笑福亭鶴瓶が好演しました。山田監督ならではの視点から、移ろう時代と姉弟の絆、現代と未来の家族の姿を映し出しています。
11.家族のありかたなどを考えさせられる作品【2013年】
瀬戸内の小島すむ老夫婦は上京した子供達と久々に対面するが……。
Yuko_Hasegawa
自分に置き換えて見てしまいました。両親と離れて暮らし、自分に家族ができると、遊びにきた両親の相手するのが面倒くさくなる。。。んー、ありえそうだなぁと。でも、なんだかんだいっても大事にしたい気持ちがあるし、ほかっておけない。。。この東京家族は両親と子供たちの関係がすごくリアルに感じられる映画だなぁと感じた。感動するところもたくさんあり、気持ちが温かくなる映画でした(*^^*)
____RiN____
山田洋次監督のあの独特の「間」を乗りこなせる俳優さんてそう多くはないと思うんだけど、さすがの俳優陣、完璧でした。
芝居がかっているんだけどリアル、こういう家族、こういうやりとり、あるよなあとしみじみ思いました。当たり前ってめんどくさいね。
山田洋次監督第81作目であり、映画監督生活50周年を記念して、巨匠・小津安二郎監督の『東京家族』にオマージュを捧げたファミリー・ドラマ。物語の舞台を現代に変更し、現代日本における夫婦や親子の絆とそのありかた、老いることや死を見つめていく作品です。
2012年5月、瀬戸内海に住んでいた平山周吉、とみこ夫妻は東京へとやって来ました。子どもたちと再会し、家族揃った和やかな時を過ごすも、長居する両親を厄介に感じてしまう子どもたち。そんな中とみこは、何かと心配していた次男の昌次から、恋人の紀子を紹介されます。
小津監督作の”戦争”に代わり、”東日本大震災”という悲劇をクローズアップした本作。意図せず生まれた溝を埋めようとする家族を、橋爪功と吉行和子、妻夫木聡ら実力派キャストが熱演しました。
12.黒木華がベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞した作品【2014年】
toshibakuon
山田洋次らしい出来栄え。おばあちゃんが自叙伝を執筆し過去を思い出してストーリー展開していき所々で現代のシーンになるのは「永遠の0」の作り方に似ている。奉公先での奥さんの不倫。現代とは不倫の重さが違うであろう時代だかその話だけがメインではないのでドロドロの不倫劇みたいな後味の悪さはない。女中タキさんみたいにまっすぐに人に尽くせる素敵な人は現代にはどれ位いるのだろうか。
____RiN____
赤い屋根の小さなおうちも、そういえば悲しかった。
あの戦争の激動に例によって振り回されるとある一家のお話であり、若奥様の道ならざるラブストーリーでもあり、優しく健気な若い女中さんの片想いの物語でもある。好きになってはいけない人、という陳腐にも聞こえる使い古されたフレーズは、それでもやっぱり切なく美しく見えてしまいます。嗚呼、王道。
結果的に、戦争め!となるのは山田洋次の掌で転がされている感じがして、心地よい悔しさがあります。
黒木華さんが助演女優賞をとったことでも話題になりましたが、彼女、主演女優だよなあ。
中島京子の第143回直木賞受賞作を映画化した、山田洋次監督初のラブ・ストーリー。ある屋敷の女中奉公の視点から、昭和初期の庶民の暮らしと、美しい女主人の禁断の恋の行方を描きます。
大学生の健史は、亡くなった大叔母・タキが綴った自叙伝を託されます。戦争の足音がする昭和11年、タキは東京の赤い三角屋根のモダンな屋敷で、平井家に女中奉公することに。穏やかな生活を送っていたある日、タキは女主人の時子が、夫の部下・板倉に惹かれていると気付いてしまうのです。
主演は時子役の松たか子、女中のタキ役の黒木華の他、倍賞千恵子や吉岡秀隆が出演。ノスタルジックかつミステリアスな物語と意外な真実、舞台となる”小さいおうち”のセットにも注目です。
13.山田洋次監督が故・井上ひさしの遺志を継いで実現させた作品【2015年】
Takahashi_Ayako
原爆が投下され一瞬で息子を失った母親と一瞬でこの世から消えてしまった息子の優しくて切ないファンタジー。
吉永さんと二宮さんの親子役がとても良かったです。
母の前に幽霊として現れた息子とのやり取りは、コミカルでほのぼののしていて時に切なくじんわりと胸に迫ってきました。
親子愛と戦争の残酷さが強く伝わってくる場面で何度も涙しました。
息子の婚約者を演じる黒木さんも山田作品の世界にとても合っていて素晴らしかったです。
山田監督らしい丁寧で丹念に作られた良い映画でした。
HMworldtraveller
開始早々の原爆投下の場面。大学で講義を受けていた主人公浩二のインク瓶。あの映像だけで、一瞬にしてすべてが原爆の破壊力の前に崩れ散り, 熱に溶け, 虚無のものと化してしまったことが伝わってきた。何かを考える間もなく、「ああ死ぬんだ、、」という意識さえも持つこと無く あっけなく奪われた命。もっと直接的でもっと悲惨で壮絶な戦場を描いた映画も観たことがあるのに、なぜだろう、このシーンで胸が焼き切られるような苦しさを覚えた。戦場や防空壕ではなく大学の教室という場面からの死は喪失感を煽るのに充分過ぎるものだった。
戦争映画には珍しいファンタジーに一抹の不安を抱きつつ鑑賞。息子の幽霊というファンタジー設定を通じて映し出された、残された人達のやり切れない思いや心にぽっかりとできてしまった空洞、沸々とした憤りや哀しみ、その後の選択や葛藤など、静かなる激情に涙した。
このファンタジー設定は賛否両論だと思うし、受け入れ難いという意見もわかる。けれど私は、たとえ幽霊でも一目会いたいと思う気持ちや、亡くなった人の無念、その人を思うが故の葛藤などに、戦場を直接描写した戦争映画とは別の角度からの戦争の爪痕や悲惨さを強く感じた。卵焼き、メンデルスゾーン、生きていたら息子と結婚していたはずの女性・・息子がここにいさえすれば幸福感をもたらすはずのものや人のすべてが喪失感に繋がる苦しさ。。
一番響いた言葉。「地震や津波など自然災害で死ぬのは運命かもしれないけれど原爆は人間の手でやったのだから運命ではない。」わかっていても、この台詞にあらためてガーンときた。原爆や戦争は人災。避けられたかもしれない悲劇。そのことを強く刻み付けられた人が少なからずいるという時点で本作は意味を成し得たと思う。
「硫黄島からの手紙」でも思ったけど大物俳優相手にニノが頑張っていた。「硫黄島・」に比べるとちょっと舞台っぽい演技だったけど設定とか時代背景を考えるとあれぐらいでいいのかも。
広島を舞台にした戯曲『父と暮せば』と対になる作品として、小説家・劇作家の井上ひさしが実現を願った物語を映画化し、この世とあの世の人々が織りなす人間模様を描きました。
1948年8月9日、原爆投下で甚大な被害を受けた長崎県。助産師の伸子のもとに、3年前に原爆で死んだはずの息子・浩二が突然姿を現し、その後もたびたび伸子を訪ねてくるようになります。2人は浩二の恋人だった町子を気にかけながら、たくさんの言葉を交わしていくのですが・・・・・・。
主演の伸子役を演じたのは、山田監督作品ではお馴染みとなった名女優・吉永小百合。幽霊となって現れる息子を嵐の二宮和也が好演し、第39回日本アカデミー賞、最優秀主演男優賞を受賞しました。
14.熟年離婚による騒動を描いたコメディ・ドラマ。山田洋次監督20年ぶりの喜劇【2016年】
theskinheads
飛行機で見た三部作、完結!
山田洋次、監督として好きか嫌いかと問われたらすごく微妙なのだが、映画で最も好きなシリーズ男はつらいよを撮り続けた名監督であることは間違いない。喜劇の中でホロっとさせる、その雰囲気づくりが素晴らしい。
観る前に思ったことを正直に言うと、監督が同じだからって超人気シリーズに名前を重ねて映画を出すのはダサい。男はつらいよ好きでしょ?中身は全然違うけど男はつらいよ好きなら観たら?みたいな。
内容も映画というより2時間枠のスペシャルドラマ。自由奔放に生きるおじいちゃんにおばあちゃんが離婚届を渡し、家族を巻き込むドタバタコメディ!
特に特別なこともなくオチもあまりキマってない。どうした山田洋次、続・男はつらいよのような、虹をつかむ男のようなエンディングを見せてくれ!
記念で作っただけみたいな作品になってしまっているのが残念
『男はつらいよ』シリーズから約20年ぶりに、山田監督がとある家族の喜劇を手がけました。『東京家族』の橋爪功、吉行和子が再び夫婦を演じ、妻夫木聡ら主要キャストが新たな一家に扮します。
平田周造とその妻・富子は、結婚50周年を間近に控えた熟年夫婦でした。妻の誕生日が近付き、周造は何かして欲しいことはないか尋ねるのですが、富子の取り出したのは何と”離婚届”!思いがけない離婚騒動に大慌てする子どもたちも、次第にそれぞれの不満を爆発させてしまうのです。
決して他人ごとではない、現代家族のリアルな姿と重厚なストーリー展開、山田監督らしいコメディ要素を散りばめた家族の物語が胸に迫ってきます。
15.最新作は熟年離婚騒動の数年後を描く『家族はつらいよ』続編【2017年5月公開】
2017年5月27日公開の最新作は、曲者揃いの平田一家を描く『家族はつらいよ』シリーズ第2作。”無縁社会”をテーマに掲げ、熟年離婚危機を乗り越えた一家のその後を追っていきます。
父・周造の定年後の趣味はマイカーでのドライブでしたが、家族は車の凹み傷が増えてきたため、高齢者による危険運転を心配し始めました。運転免許証の返納を勧める家族に反発する周造は、偶然再会した故郷・広島の同級生の丸田吟平と40年ぶりに酒を飲み、彼を自宅に招くのですが・・・・・・。
周造の同級生が来訪したことをきっかけに、平田一家で新たな騒動が勃発します!出演は橋爪功と吉行和子、西村雅彦や蒼井優らが再集結した他、丸田吟平役の小林稔侍が出演します。