三船敏郎出演映画おすすめ15選

2017年7月6日更新

「世界のミフネ」と称された名優・三船敏郎。2016年にはハリウッド殿堂入りすることが決まりました。今回は、三船敏郎の出演作を15作紹介します。

今更ですが三船敏郎とは

三船敏郎

三船敏郎は、1920年4月1日に生まれた俳優・映画監督・映画プロデューサーです。1947年に映画『銀嶺の果て』でデビューしました。

『酔いどれ天使』や『隠し砦の三悪人』などの黒沢明監督作をはじめとする数多くの映画に出演。アメリカ映画『グラン・プリ』やフランス映画『レッド・サン』などの海外作品に出演したり、ヴェネツィア国際映画祭の男優賞を2回受賞したりすると日本では「世界のミフネ」と呼ばれるようになりました。海外では"The Wolf"、"The Shogun"と呼ばれています。

1997年、12月24日に全機能不全のため、77歳で亡くなりました。しかし、名優としての評価は死後も変わらず、2016年にはハリウッドの「ウォーク・オブ・フェイム」に名前が刻まれることになっています。

黒沢明監督作品初出演作『酔いどれ天使』 【1948年】

Keimiyazato 中1の時にリバイバル上映で観て本当に熱中しました 13才のガキが2万4千円もしたビデオ(ベータ!)を通販で買う程魅力的な映画でした、お金の作り方を当時は知っていたので、、(国家反逆罪!)  黒澤が三船と出合った作品 志村喬も立ち会っています、結核に怯え次第に落ち目になるチンピラと乱暴な物言いだけど実は心根の優しい医者のドラマで実験的なイメージシーンもあり当時の人は斬新さを感じたはず。

1948年に公開された『酔いどれ天使』は三船敏郎と黒澤明が初めてタッグを組んだ作品。中年の酔いどれ医師と闇市のやくざのぶつかり合いを描いた作品です。三船敏郎は、結核に冒され、医師から治療するように説得される闇市を支配するやくざの松永を演じました。

初主演作『静かなる決闘』 【1949年】

静かなる決闘

mataro_mince 人前で泣きながら観てよい映画のひとつ。とてもよかった。観るまではタイトルと劇場の紹介画面のイメージから陰険な復讐劇かと思いこんでいたし。看護婦さん人柄変わりすぎラストは別人。「静かなる決闘」をツカにて。2013年9月25日

1949年の『静かなる決闘』は三船敏郎の初主演映画です。戦時中、軍医として働いていた時に梅毒に感染してしまった医者の苦しみを描いた作品において、主人公の藤崎恭二を演じました。

芥川龍之介の名作『羅生門』を原作とした作品にも出演 【1950年】

羅生門 画像

wakamewatts 新・午前十時の映画祭企画上映、羅生門(1950)のモノクロ映画だ。たった7人の登場人物で、2場面だけのコンパクトな物語だが、俳優の演技力で飽きさせない。羅生門と云う名の廃墟で雨宿りしている3人の村人が語る、三日前の殺人事件の目撃情報。容疑者の山賊・多襄丸、被害者の侍とその妻、の3人が、お上の取調べの場で事件の真相を話すが、各々が自分の都合のいいように弁明する。また、目撃者の村人も異なる弁明をする。それぞれに都合があるのだ。人間のエゴをむき出しに表現している。多襄丸の三船敏郎の演技が光った。(#15-004)

ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞や第24回アカデミー賞名誉賞など多くの賞を受賞した映画『羅生門』にも出演しました。本作は、羅生門にやってきた下人が杣売りと旅法師に出会い、とある殺人事件の顛末を聞くという物語。三船敏郎は、事件を起こした下手人として連行される盗賊の多襄丸を演じています。

ヴェネツィア映画祭銀獅子賞受賞作『七人の侍』に出演 【1954年】

chillaxeri 今まで白黒映画は遠ざけてきたけど、もっと早く観れば良かった! 三船さんワイルド過ぎ‼︎皆かっこいい‼︎ 15.9.10
09tani87 前編、後編?!と思ったけど、全然長く感じなかった。モノクロで荒い画質の中でも七人をバッチリ見分けられるほど、どの人もよいキャラクターである。またどのカットも最高にかっこいい。モノクロだからそれをより感じるのかもしれない。監督の優れた感覚で作られたのだろうなと感じた。

『七人の侍』に菊千代役で出演しました。本作は、百姓に雇われた7人の侍が、村を襲う野武士と戦うという物語です。三船敏郎が演じた菊千代は百姓出身の侍です。

『生きものの記録』で社会問題を訴える【1955年】

Keimiyazato 原水爆の恐怖に脅え、蓄えた資金をなげうち親族とブラジル移住を計画する老人、その老人に振り回される周りを描いた作品、 極端な論で原水爆の影に脅える老人だけど正論でもあるのでなかなか説得出来ず 日々気にせずに暮らしている自分らもオカシイのでは?と言う考えを持つ人も出てきます、今だから見直して欲しい作品です。千秋実の演技が好きでしょうがないな~。 原水爆への恐怖心が過剰になり資産を投げ売ってブラジル移住を計画する老人と、それを阻止すべく裁判沙汰にまでした身内の騒動劇、どちらの意見にシフトするかは裁判所の人達が代弁するような作りになっています、極論に走る老人と それを絵空事と思いながら論破出来ない人達の葛藤は今の日本にそのまま当てはめる事が出来る。

1955年の『生きものの記録』は、原水爆の恐怖を題材とした作品です。冷戦中にアメリカとソ連が核軍備競争を行っていたことや第五福竜丸被爆事件などによって噴出した反核の世論に影響されて制作されました。三船敏郎は、原水爆を恐れるがために、ブラジルに移住しようとする中島喜一を演じました。

マクシム・ゴーリキーの戯曲『どん底』を元に作った作品に出演 【1957年】

Tetsuya__Tanoue ヤバい奴やね。 しかし、黒澤明監督ってポップな感じを上手に取り入れる。これは暗い話かと思ったら素晴らしく華のある底抜けでハチャメチャなあるいみパンクロッカーの物語やなw
Keimiyazato ゴーリキーの同名小説が原作、未読なのでそこらは何とも分からないんですが 他の黒澤作品にはない魅力を持った作品です ゴーリキー、、どん底、、と聞くと暗いイメージですが江戸時代 貧乏長屋の密室劇で落語風なコミカルさもあり 実際にリバイバル上映で観た時にも笑いどころでしっかりうけていました、千秋実はやっぱりいい役者です。 どですかでん と同じ感触のこの作品、黒澤作品でも語られる事の多くない作品ですが自分は好きです、千秋実、東野英治郎、左卜全、山田五十鈴、藤原釜足他の演技合戦にクラクラします。

1957年の『どん底』では、捨吉を演じました。本作は、江戸時代の棟割長屋を舞台にした物語。三船敏郎が演じた捨吉は、棟割長屋に住む泥棒です。

『隠し砦の三悪人』で侍大将を熱演 【1958年】

Yusuke_Yamamoto キャラクターが無駄なく魅力的。 お話も面白い。 世界観の作り込みすごい。

2015/11/29 シネマヴェーラ渋谷

1958年には『隠し砦の三悪人』に出演。敗軍の侍大将が姫と共に敵国を突破するという作品です。三船敏郎は、戦に負けた秋月家の侍大将である真壁六郎太を演じました。

復讐劇『悪い奴ほどよく眠る』に出演 【1960年】

Keimiyazato 政治家が自殺したり 病死したりのニュースに接するとこの映画を思い出してゾッとします、映画の出来もハラハラさせられ意外な結末までスピーディーに展開します、L、A コンフィデンシャル的な作品。 政界の闇を描いていますが さすが黒澤明!ダイナミックな起伏に富んだサスペンスの一級品に仕上がっています、政治の裏側の話しなんて聞くと小難しく思えて敬遠する人もいるはずだけど騙された気で観て下さい!黒澤明の手に掛かると退屈知らずのエンターテイメント作品になります。

1960年には『悪い奴ほどよく眠る』に出演しました。本作は、父親を自殺に追いやった土地開発公団の上司に復讐をする男の物語です。三船敏郎は、公団副総裁の秘書で、父親を死なせた人々に復讐を企む西幸一を演じています。

『用心棒』でヴェネツィア国際映画祭男優賞を受賞 【1961年】

Keimiyazato 三船敏郎の格好よさはこの作品で頂点です、何もかも好きだけど満点を付けるのは七人の侍だけと決めているので☆4半です、黒澤明の凄いトコは娯楽に徹している所 どんなに難しい主題を持った作品でも映画的でダイナミックな見せ方にこだわって決して小難しく振る舞わない点 その偉大さは赤ひげを最後に下降しますが 黒澤明の作品群ほどワクワクする作品には出会えないです。 三船敏郎の格好良さが尋常じゃなくて男の色気が充満してます、東野英治郎も名優です、当時は米ソ対立真っ盛り この作品で縄張り争いをする2勢力を米ソに当てはめ博士の異常な愛情のようなブラックジョーク映画として観る事も出来ます、ラストの あばよ!がゾワゾワする程格好いい!

1961年には『用心棒』に出演しています。とある浪人が、二人の親分が争いをしている宿波町にやってくるところから始まる本作品。三船敏郎は、桑畑三十郎と名乗り、自分を用心棒にと売り出す浪人を演じました。

『用心棒』の続編『椿三十郎』でも名演技を披露 【1962年】

Keimiyazato 用心棒の続編、だけど話しがつながつている訳ではないのでこの作品から観ても大丈夫、唯一つながりがあるシーンは名前を名乗る場面くらい、用心棒よりコメディ色が強く脚本の練られ方が凄い! 演出と脚本の上手さが頂点に達した作品です、コメディ色が強く展開もスピーディーなので黒澤明を未経験な人はこの作品から観るといいかも、50年以上前の作品だとは思えない斬新さがいっぱいです

1962年には『用心棒』の続編とも言われる『椿三十郎』に出演。浪人が9人の若侍たちと共に、家老の陰謀を転覆させるという内容です。三船敏郎は、「椿三十郎」と名乗る流れ者の浪人を演じました。

会社の常務を熱演した『天国と地獄』 【1963年】

Keimiyazato エド マクベインの キングの身代金 が原作ってなってはいるけど一部の設定を借りただけで後はほとんどオリジナルな筋書きに仕立てています、今の目で観ると時代がかった大袈裟な感じがするけれども サスペンスとして一級品な事は確かです、白黒作品だけどシンドラーのリストでオマージュされた一部カラーの場面とか 新幹線 こだま での身代金の受け渡しシーン等名場面も多く 人物描写が全く出来ていないハリウッドアクション映画なんかより見応えがあります。 シンドラーのリストのパートカラーはこの映画に捧げたリスペクトシーンです、高台へ住む金持ちへ逆恨みする犯人を緻密に追い詰め逮捕する過程が見事で息詰まる展開です。

1963年に出演した『天国と地獄』では主人公の権藤金吾を演じました。本作は、常務の子と間違えられて運転手の子供がさらわるという推理映画。三船敏郎が演じた権藤金吾は、製靴会社の常務で「子供をさらった」という電話を受ける人物です。