1:スポックとは
スポックはテレビドラマ、劇場版『スタートレック』のメインキャラクターの一人です。エンタープライズ号技術主任兼副長を務めており、ストーリーに欠かせない人物です。
エンタープライズ号船長を務めるカーク、エンタープライズ号船医を務めるマッコイとは熱い友情で結ばれており、エンタープライズ号が訓練艦として駆動していた際は指揮官としても活躍しました。
2:バルカン人と人間のハーフ?
2230年に父のサレク、母のアマンダ・グレイソンのもとスポックは誕生します。サレクはバルカン人の外交官、アマンダ・グレイソンは地球人の科学者です。スポックはバルカン星で生まれ、バルカン人として育ちました。
見事にバルカン科学アカデミーに合格しますが、ハーフに対する差別に反発し入学を辞退。地球人とのハーフである事を理由にスポックは迫害されます。その後、連邦艦隊に入隊するスポック。
入隊当初は自身がハーフである事や、自身の感情を拒絶していましたが、カークやマッコイと交流を持つ内に自らの人間性を肯定していくように成長します。
ちなみに「スポック」という名は彼の本名ではなく、本来の名前は地球人に発音できないことから付けられたあだ名です。
3:バルカン式挨拶って?
バカン人は日本人の精神性や容姿をモデルにしており、挨拶や仕草はユダヤ人の慣習を元に制作されました。また、スポックを演じたレナード・ニモイもロシア系ユダヤ人であり、彼のアイデアも取り入れたそうです。
バルカン式挨拶はバルカン・サリュートとしても有名です。人指し指と中指・薬指と小指をくっ付け、中指と薬指の間と親指を開いて、相手に掌を見せ、「長寿と繁栄を」と唱えるのがバルカン・サリュートです。
SFや『スタートレック』ファンの間では有名な挨拶で、しばしばパロディで使われたり数々の著名人もバルカン・サリュートをしている姿も見られます。
4:スポックを演じた俳優
レナード・ニモイ
レナード・ニモイは『スタートレック』初期のテレビドラマシリーズと劇場版とスポックを演じた初代スポックです。また劇場版の4作目、5作目では監督も務めました。
レナード・ニモイは1931年3月26日にロシア系ユダヤ人の家庭で生まれました。ボストンマサチューセッツ州で育った彼は、ボストンカレッジ中退後に役者になるためカルフォルニアに移住します。
その後、『スタートレック』でスポックを演じ、一躍有名に。『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』、ドラマ『フリンジ』等にも出演しました。
2015年2月27日に83歳でこの世を去ります。2013年に公開された『スター・トレック イントゥ・ダークネス』が最後の出演作品となりました。
レナード・ニモイは亡くなる前にTwitterでこう発言しています。
A life is like a garden. Perfect moments can be had, but not preserved, except in memory. LLAP
— Leonard Nimoy (@TheRealNimoy) 2015年2月23日
人生は庭のようなもの。完璧な瞬間もある。だけどそれは続かない。それは思い出だけに。
ザカリー・クイント
ザカリー・クイントは1977年6月2日にペンシルベニア州ピッツバーグにて生まれます。カーネギー・メロン大学のドラマスクールを1999年に卒業、2011年にはゲイである事を公表しています。
テレビドラマ『Heroes』でサイラー役を演じブレイクしました。その他にも多くの人気テレビドラマに出演。2009年と2013年に制作された『スタートレック』、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』でスポックを演じています。
5:『Dr.スランプ アラレちゃん』に出てた?
漫画『Dr.スランプ アラレちゃん』で、大都会島からペンギン村に引っ越してきた「スコップ君」。モデルはやはり『スタートレック』のスポック。
ガリ勉のスコップ君は勉強が良く出来るのですがペンギン村に引っ越した後、アホをうつされ「アホ・ノイローゼ」にかかっているそうです。
6:スポックの名言
『スタートレック』は数々の名言を残してきましが、今回はスポックの言葉を少し紹介します。
スポックが進めるバルカンとロミュランの再統一の運動に疑問を抱いたピカードに対して言ったセリフです。
「大きな風景を変えるのは、1本の花からだ。」
最新型コンピュータM5が登場した際に、スポックが船員の原動力とは何か、真意をついた言葉です。
「実用的であっても歓迎はできません。 コンピューターは有能な召使いには成り得ますが、指揮官には向いていません。 我々の原動力になっているのは船長に対する忠誠心です。 それに取って代わることは出来ません。何者も。」
常に論理的でクールであろうとするスポックが必死になって行動したとき、カークに問いただされた際に出たセリフです。
「その結果、私の理論は、現状においては必死になって行動するのが一番好ましいと結論を出したんです。」