2020年2月28日更新

「トイ・ストーリー」の知られざる裏話・トリビア “95"はピクサーにとって記念すべき数字!

『トイ・ストーリー』
©DISNEY / PIXAR/zetaimage

子供から大人にまで大人気の「トイ・ストーリー」シリーズ。そんな「トイ・ストーリー」の裏話やトリビアをまとめてみました。秘密を知ってから観るとまた違う観点から楽しめるかも!

目次

映画「トイ・ストーリー」の裏話・トリビアを紹介 知れば何度も観たくなる遊び心が満載

『トイ・ストーリー4』
©Supplied by LMK/zetaimage

『トイ・ストーリー』はピクサー制作のディズニー映画で1995年に第1作目が公開され、その後3作の続編が製作された大人気シリーズです。 本作は普段、子供に遊ばれているおもちゃたちが冒険する物語。カウボーイのおもちゃ・ウッディの日本語版の吹き替えは唐沢寿明、スペースレンジャー・バズライトイヤーの日本語版の吹き替えは所ジョージが務めています。 今回はそんな「トイ・ストーリー」に関する知られざる裏話を紹介しましょう。

『トイ・ストーリー』製作裏話

タイトルは『ユーアー・ア・トイ』直訳で「あなたはおもちゃ」になる予定だった?

『トイ・ストーリー』のタイトルは、もともと"You Are A Toy"、直訳すると「あなたはおもちゃ」になる予定だったそう。やはり『トイ・ストーリー』の方がしっくりきますね。

『トイ・ストーリー』誕生の裏にティム・バートンあり!?

ティム・バートン
©︎Dennis Van Tine/Future Image/WENN.com

ティム・バートン製作、ヘンリー・セリック監督で1994年に公開されたストップモーション・アニメーション映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』は、『トイ・ストーリー』の誕生に大きく関わっていたそうです。 「ナイトメア」はディズニー映画ですが、ディズニースタジオが製作した作品ではありません。同作は初めての“ディズニースタジオ製作でないディズニー映画”だったのです。 ディズニーは自社スタジオで作品を製作することを伝統としていたため、当時この作品は異例中の異例でした。 しかし、クオリティが高く観客からの評判が良かったことで、ディズニーは門を開き他社とコラボレーションする可能性が広がることに。『トイ・ストーリー』の監督ジョン・ラセターは、「ナイトメア」のおかげで『トイ・ストーリー』が生まれたと語っています。 ちなみに、バートンとラセターはカリフォルニア芸術大学のクラスメイトだったとか。

『アベンジャーズ』監督が脚本家として参加していた

アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン
© Walt Disney Studios Motion Pictures

『アベンジャーズ』(2012年)などの監督として知られるジョス・ウェドンは、『トイ・ストーリー』の共同脚本を務めています。 監督のジョン・ラセターは、ウェドンが制作、監督、脚本を務めたドラマ『バフィ~恋する十字架~』(1997年〜2003年)の初期の脚本を読んで感銘を受け、当時若手ライターだった彼を脚本家としてピクサーを招き入れることにしました。

グリーン・アーミー・メンの製作秘話

アニメーション製作過程でピクサーが最初に取り掛かったのは、小さな緑色の兵隊人形、グリーン・アーミー・メンのシークエンスだったそうです。 『トイ・ストーリー』の製作に大きく関わったピーター・ドクターは彼らの複雑かつ単調な動きを理解するため、スニーカーを釘で木の板に張り付けてシュミレーションをしていました。 初めて挑戦した時、釘を板の方から打ち付けていたため、足に釘が刺さってしまったそう。その後、いくつか試作品を製作、一日中、出来上がった板付きスニーカーで動き回り、グリーン・アーミー・メンの動き方の研究をしていたそうです。

『トイ・ストーリー』は世界初のフルCGアニメーション長編映画

1995年に公開された『トイ・ストーリー』は初めて、全編をコンピューターグラフィックで手がけた長編アニメーション映画です。「CGアニメーションといえばピクサー」というイメージを、確立した作品となりました。

『トイ・ストーリー』ミュージカル化計画!?

『トイ・ストーリー』の製作が計画されていた頃、『リトル・マーメイド』(1989年)、『美女と野獣』(1991年)、『アラジン』(1992年)など、ディズニーはミュージカル映画の黄金期を迎えていました。 そのため、ディズニーは『トイ・ストーリー』のミュージカル化を計画。製作過程で6〜7曲をピクサーに渡していたそうです。 しかし、ジョン・ラセターは『トイ・ストーリー』のミュージカル化を拒否、そのことを聞かされた担当者は真っ青になっていたとか。 ミュージカルではないとしても、映画には楽曲が必要。ピクサーは初めから一人の人物に目星をつけていました。その人物が実際に映画で音楽を担当したランディ・ニューマンでした。彼以外の適任者は考えれなかったといいます。

ピクサー恒例のお遊びは『トイ・ストーリー』からはじまった

“95”はピクサーにとって特別な数字

『カーズ』
©DISNEY / PIXAR/zetaimage

記念すべきシリーズ1作目であり、世界初の長編フルCGアニメーション映画である『トイ・ストーリー』が公開された1995年は、ピクサーにとって特別な年です。そして、その“95”という数字は「トイ・ストーリー」シリーズのみならず、多くのピクサー作品に登場しています。 わかりやすいのは、「カーズ」シリーズのライトニング・マックイーンのナンバーです。ほかにも『トイ・ストーリー3』に登場する電車や『バグズ・ライフ』に出てくる箱にも“95”と書かれています。

“A113”はただの番号じゃない

ピクサーの全ての長編映画に登場する「A113」。実はこれはジョン・ラセターや『Mr.インクレディブル』(2004年)などで監督を務めたブラッド・バードなどが在籍していたカリフォルニア芸術大学の教室番号なのだそうです。 ピクサーとは縁の深い数字なのですね。

ピザプラネットのトラックはあの作品を除いてすべてのピクサー映画に登場している

『トイ・ストーリー』でアンディたち一家が訪れたレストラン「ピザ・プラネット」。本作で初登場したこの店のトラックは、その後ほどんどのピクサー長編映画に登場しています。ぜひほかの作品でも探してみてください。 ただし、『Mr.インクレディブル』(2004年)にはピザ・プラネットのトラックは出てきません。続編の『インクレディブル・ファミリー』(2018年)にはちらりと映っていますので、探してみましょう!

『トイ・ストーリー2』のトリビア

『トイ・ストーリー2』はビデオリリースだけの予定だった

1作目につづき大ヒットとなった『トイストーリー2』ですが、当初はビデオとDVDの発売のみで、劇場公開はしない予定だったそうです。 もともとディズニー映画は、続編は劇場公開せずビデオとDVDのみ販売する慣習がありました。しかし、あまりにも素晴らしい作品になったと、ピクサーがディズニーに申し入れたため、晴れて劇場公開が実現しました。

『トイ・ストーリー2』のデータは一度消えていた?

『トイ・ストーリー2』
© Disney/Pixar

デジタルCGで製作されている「トイ・ストーリー」シリーズは、もちろんパソコンを用いて製作されていますが、実は『トイストーリ2』の製作中にデータが消えるハプニングがあったそうです。 原因は明らかにされていませんが、バックアップデータが残っていたことで大事にはいたらなかったのだとか。

『バグズ・ライフ』のキャラクターがこっそり登場している

『トイ・ストーリー2』には『バグズ・ライフ』のイモムシ・ハイムリックが登場しています!彼の出演シーンは、ウッディを探しているバズが茂みをかき分けるほんの一瞬。バズ達との掛け合いこそありませんが、ピクサーファンなら一瞬でハイムリックだと気づく事ができるでしょう。 エンドロールでは、彼にクローズアップしたシーンを観ることができます。 また、アンディの部屋には同作のカレンダーや本があり、ミセス・ポテトヘッドがその本を読んでいるシーンもあります。アンディはバグズライフのファンでもあったのですね。

『トイ・ストーリー3』のトリビア

『トイ・ストーリー3』は当初ピクサー抜きで製作されそうになっていた!?

『トイ・ストーリー3』
©️Walt Disney Studios Motion Pix/zetaimage

『トイストーリー』、『トイストーリー2』と大成功を収めきたシリーズですが、『トイストーリー3』の制作にあたり、実はディズニーとピクサーの契約更改がうまくいかず暗礁に乗り上げていた時期があったのだとか。 所有権を持つディズニーがピクサー以外で製作を進める可能性があり、一時は騒然となりました。

シド・フィリップスがカメオ出演していた

『トイ・ストーリー』に登場した、おもちゃをぞんざいに扱う少年、シド・フィリップス。ピクサー初のディズニー・ヴィランである彼は「おもちゃ殺し」と呼ばれ恐れられていましたが、物語終盤ではウッディたちから仕返しされ、おもちゃを怖がるようになりました。 そんなシドは、実は『トイストーリー3』にカメオ出演しています。ゴミ収集を行う作業員をよく見てみると、シドが1作目で着ていた物と同じドクロのTシャツを着ています。 子どもの頃着ていた物を未だに着ているとは、よっぽど気に入っているTシャツなのでしょう。

『トイ・ストーリー4』のトリビア

アンティークショップには他作品の小道具がてんこ盛り!

本作でウッディがボーと再会するアンティークショップでは、商品が多いだけに他作品のキャラクターや小道具を数多くみることができます。 『メリダとおそろしの森』(2012年)のメリダの弓や『インサイド・ヘッド』(2015年)のビンボンのロケットやトリプルデント・ガムの広告、『リメンバー・ミー』(2017年)のレコードなど。少しマニアックなところでは、『トイ・ストーリー2』におもちゃの修理人として登場したゲイリーじいさんの白黒写真がレジ近くに飾ってあったりと、その数は数え切れないほど。 また、移動遊園地にもたくさんのキャラクターや小道具が隠されていますので、ぜひ探してみてください。

声の収録に3年半かかった!?

ウッディとフォーキー『トイ・ストーリー4』
©PIXAR/DISNEY/zetaimage

ピクサー作品をはじめとするアメリカのアニメーションでは、先に俳優たちの声を収録してから映像化を製作する「プレスコ」が主流となっています。 そのため、おもちゃたちを演じた俳優陣は何度も収録を行い、長い時間をかけてキャラクターを作り上げていくのだとか。長い製作期間中には、ストーリーやキャラクターに変更があったり、新たな要素が加えられたりするため、ウッディを演じたトム・ハンクスは実に3年半も収録を行っていたそうです。 トム・ハンクスは「4」公開当時、「トイ・ストーリー」シリーズはどの作品も声の収録に約4年ほどかかっていたことを明かしました。

ウッディに関するトリビア

ウッディの性格が悪すぎて製作中止になりかけた?

ウッディ『トイ・ストーリー3』
©️PIXAR/DISNEY/zetaimage

『トイ・ストーリー』制作当初、ディズニーが主人公ウッディを嫌みな性格だと感じたことで、映画の製作は中止になりかけたのだとか。製作中止を避けるため、監督のジョン・ラセターとスタッフは、すぐにウッディの性格を変更し、現在のものになりました。 最初はいったいどんな性格だったのか、気になりますね。

ウッディのモデルは「おばけのキャスパー」?

意外なことに、ウッディのモデルは1995年にスティーヴン・スピルバーグ監督で映画化もされた、アメリカの人気カートゥーンキャラクター「キャスパー」だそうです。 ジョン・ラセターは、子供のころからキャスパーの人形を大事にしていたそうです。彼は自身のお気に入りのおもちゃがあっても、新しいものを手に入れると扱いがぞんざいになってしまう」という経験から、『トイ・ストーリー』のストーリーを思いついたのだとか。 また、彼が大事にしているキャスパーの人形は、頭の部分が固く、身体は柔らかく、背中のひもを引くとしゃべるなど、ウッディとの共通点が多くあるそうです。

主人公はウッディではない違うキャラクターになる予定だった?

『ティン・トイ』
© Buena Vista Pictures/zetaimage

当初、ピクサーは1988年に制作した短編アニメーション「ティン・トイ」の主人公、ティニーを『トイ・ストーリー』の主人公に考えていたのだとか。 当時想定されていたストーリーは、家族旅行の最中に迷子になってしまったティニーが嫌味な腹話術人形と出会い、一緒に家を目指すというものだったようです。 ちなみにティニーは、『トイ・ストーリー4』にも出演しています。

トム・ハンクスは休暇中にウッディの声を収録

トム・ハンクス
WENN.com

ウッディの声を担当したトム・ハンクスは、コメディ映画『プリティーリーグ』(1992年)とロマコメ映画『めぐり逢えたら』(1993年)の間の休暇を使って、本作のレコーディングをしたそうです。 彼いわく、シリアスなキャラクターを演じている間に、コメディ調の声優を演じることを避けたかったのだとか。上記の休暇のあとは、法廷劇『フィラデルフィア』(1993年)と『フォレストガンプ/一期一会』(1994年)の撮影に入る予定だったので、その前に収録を済ませました。

バズにまつわるトリビア

バズの顔はジョン・ラセター監督がモデル?

バズ・ライトイヤー『トイ・ストーリー3』
©️PIXAR/DISNEY/zetaimage

みんなに愛されているキャラクター「バズ・ライトイヤー」このキャラクターの顔は「トイストーリー」シリーズのジョン・ラセター監督がモデルになっています。 いわれてみれば、確かに少し似ているかもしれませんね。

バズ役の声優によってキャラクターの性格が変わっていた!?

バズの設定はコスチュームや身長だけでなく、ティム・アレンのパフォーマンスにマッチするように性格まで変更されました。 ティム・アレンがバズの声を吹き込んだ後、ピクサーは当初考えられていたバズの設定とはマッチしていないと感じたそうです。実は、バズは自分がテレビ番組のキャラクターだと気づいているという設定だったのだとか。 アレンの演技によってバズは自分が本当のスペースレンジャーだと思いこんでいる、という正反対の設定に変更されました。

ジム・キャリーがバズライトイヤーの声優になるはずだった?

ジム・キャリー
©Marechal Aurore/ABACA/Newscom/Zeta Image

バズ役のティム・アレンによると、ピクサーは当初ジム・キャリーにバズを演じてもらいたいと考えていたのだとか。しかし、予算の関係で当時売れっ子だった彼のギャラは払えないと判断したそうです。 ウッディ役にも当初はポール・ニューマンを考えていたそうですが、こちらも同じ理由でキャスティングされませんでした。

そのほかのキャラクターについてのトリビア

バービーの出演は一度断られていた

バービー『トイ・ストーリー3』
©️PIXAR/DISNEY/zetaimage

ピクサーは1作目の『トイ・ストーリー』製作時、マテル社にバービーの出演依頼をしましたが、断られてしまったそうです。その理由は、バービーに性格をつけてしまうことで子供たちが性格を自由に想像することができなくなるのではと懸念したためだったとか。 しかし、1作目の大ヒットを受けて『トイ・ストーリー2』からはバービーも出演しています。

ウッディの彼女はバービーになる予定だった

ウッディ、ボー、ギグル『トイ・ストーリー4』
©Supplied by LMK/zetaimage

先ほど述べたように、バービーが出演依頼を断ったため、彼女は1作目には登場していませんが、もし登場していたらウッディの恋人役になる予定だったそうです。 ボー・ピープは代役としてウッディの恋人になったわけですが、人気キャラクターとなり『トイ・ストーリー4』では重要な役割を担いました。

シドに爆破される人形は当初G.I.ジョーの予定だった

1作目には悪ガキ・シドが庭で兵士の人形を爆破するシーンがあります。このシーンでは当初、実際に米ハズブロ社が販売しているアクションフィギュア、G.I.ジョーが登場する予定でした。 しかし、ハズブロ社は「爆破するなら出演させない」と拒否。G.I.ジョーの屈強な兵士のイメージを守るためだったのではないでしょうか。

トリビア満載!もう一度「トイ・ストーリー」シリーズを見返してみては?

トイ・ストーリー
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フルCGアニメーションのパイオニアとして、ピクサーの名を世界に知らしめた「トイ・ストーリー」シリーズ。2019年に公開された4作目で完結となった本シリーズですが、トリビアや隠れた他作品のキャラクター、小道具など、ストーリー以外にも何度も楽しめる要素が満載です。 この機会に、「トイ・ストーリー」シリーズをもう一度観てみるのもいいかもしれませんね。