2017年7月6日更新

タナダユキ監督おすすめ映画ランキングベスト9

福岡県出身のタナダユキ。監督・脚本・主演を務めたインディーズ・ムービー『モル』で衝撃のデビューをし、その後も独自の感性で話題作を手掛けています。そんなタナダユキ監督作品をランキング形式でご紹介していきます。

9位:タナダユキ監督・脚本・出演のインディーズ・ムービー『モル』【2000】

9位は、タナダユキのデビュー作品『モル』です。

女優を目指す25歳のゆかりは特異体質。なぜか生理になると自殺者と目が合い、その度に高熱が出てしまいます。熱を下げるために座薬も必須。付き合った男性とは暴力絡みでダメになり、やっとオーディションの最終選考まで残ったと思ったら、またもや自殺志願者に出会ってしまい……。

次々に災難がふりかかる主役の西原ゆかりを、監督のタナダユキ自らエネルギッシュに演じたドタバタ劇。「第23回ぴあフィルムフェスティバル/PFFアワード2001」にて、グランプリとブリリアント賞(日活)を獲得しました。

8位:「AKB48」を卒業後の大島優子初主演映画【2015年】

toshibakuon 出会いは最悪なのに一緒に母親探しをすることになってしまう展開だが道中2人のやり取りが漫才を見ているようでたまらなく面白く、でも2人の過去の傷が要所に出てきてシリアスとのバランスが絶妙。たった1日の出来事なので気持ちの持ちようは変わっても現実は変わってないが今後の2人を見続けたくなる。ロマンスカーに乗ってまた箱根に行きたくなった。
heshinseiya 予備知識ゼロで観たので、ずっと電車内の話だと思ってましたけど、全然違って大倉孝二って「おっさん」と旅するお話でした…主演の大島優子さんは銀行員もそうでしたけど車内販売の制服も似合いますね!大島さんと大倉さんの絡みが漫才みたいで楽しい、見終えてほっこりする何度も見返したくなる映画でした。

8位は、タナダユキのオリジナル脚本・監督作品。

小田急電鉄の特急ロマンスカーで優秀なアテンダントとして働く北條鉢子。ある日、乗客の桜庭という男性に母親からの手紙を見られてしまったことをきっかけに、何年も会っていない母親を探すことに……。

主役の北條鉢子を務めたのは、アイドル出身で演技にも定評のある大島優子。脚本は、大島優子にアテ書きされたそうです。個性派俳優の大倉孝二が怪しい映画プロデューサーの桜庭を好演し、物語を引っ張っています。

7位: 思春期の本能をリアルに描いた青春ムービー【2008】

S_H_0427 メチャクチャ面白い訳ではない…… だけど記憶に残る。 お薦め程ではない……… だけどまた観る。

7位は、さそうあきら原作のマンガを映画化した作品。

いつもつるんでいる、比留間、峯、安藤の男子高校生3人組。比留間が考えるのは女の子とのセックスのことばかりで、優等生の友野と関係を持ちたいと思っていたところ、友野が担任教師とホテルから出てくる様子を目撃してしまい……。

柄本時生が主役の比留間を演じ、その友人の峯を遠藤雄弥、安藤を草野イニ。彼らと絡む女子生徒たちを、安藤サクラ、我妻三輪子、水崎綾女らが務めています。悶々とした思春期を赤裸々に綴った青春コメディです。

6位:極貧生活の健気な少女を描く【2007】

6位は、松田洋子のコミックを、タナダユキが監督と脚本も務め映画化した作品。

広島県の文化住宅(アパート)に住む中学3年生の初子。母は亡くなり、父は蒸発し、高校を中退した兄とテレビや電話もない貧乏暮らしです。好きな男子と同じ高校に進学したいと思っても、電気まで止められる生活では学費がとうてい払えません。そんな極貧生活を送る中、ようやく中学を卒業すると蒸発した父が現れて……。

薄幸すぎる初子を演じたのは、第29回ホリプロタレントスカウトキャラバンにて特別賞を受賞した東亜優。兄の克人は塩谷瞬、初子の彼氏・三島は佐野和真が務めました。極貧のどん底生活の中でも、ささやかな幸せを見出そうとする初子のいじらしさが印象的です。

5位:チェリーボーイをめぐるラブ・コメディ【2004年】

Moto_Ishiduka こうやってエロ小説は描かれるんですね

5位は、タナダユキの監督・脚本作品の『月とチェリー』。

2浪してやっと大学に合格した田所健一は、うっかり官能小説サークルに入ってしまいます。そこで出会ったサークルの紅一点・真山葉月から童貞であることを見破られ、言われるままに彼女と関係を持つことに……。

実は官能小説家として活動する真山葉月を「劇団東京乾電池」の江口のりこが、真山の実験台となる優柔不断な田所健一を永岡佑が演じました。6人の監督により愛とエロスを描いた「ラブコレクション」シリーズの中の1作です。

4位:カリスマフォークシンガー・高田渡の素顔【2003】

4位は、フォークシンガー・高田渡の音楽ドキュメンタリー映画。

高田渡は、1960年代後半から活動。京都や吉祥寺を拠点に風刺の利いた楽曲を発表し、『自衛隊に入ろう』で有名なカリスマ的フォークシンガーです。

タナダ監督は、高田のライブ活動を150日間に渡り密着。笑いに満ちたステージの他に、自宅での貴重な映像も収録されています。ナビゲーターとして柄本明。作品製作後の2005年、高田は惜しくも亡くなりました。

3位:母が遺した愛の処方箋【2013】

sharapon 二階堂ふみ特集で手にした映画。 母の愛と死と、それを「踏み台」にして成長していく皆の物語。 二階堂ふみの演技はもちろん、永作博美が抜群に良かった。 自分も、家庭を見直したい。死んだら、こんな風に、見送られたい。
Yuka_Ono 「四十九日のレシピ」を鑑賞。この映画はお腹をいためた子供がいなくても、世の中に名を残すような功績を残したわけでもなくても、周りの人々に残し伝えてきた思いだけで、十分に生きた証を刻めることを教えてくれる。前向きな気持ちにしてくれる映画。

3位は、伊吹有喜の小説を映画化した作品。

熱田家では、妻の乙美が突然亡くなり、失意の良平のもとに、離婚を決意した娘の百合子が帰ってきました。そして、ギャルメイクの派手な少女・イモや日系ブラジル人の青年・ハルも現れます。イモは四十九日までの家事を乙美から頼まれていて、乙美が遺した“レシピ”が存在すると言い……。

夫との問題で悩む娘・百合子は永作博美、父親の良平は石橋蓮司、ギャルの少女・イモは二階堂ふみ、日系ブラジル人のハルは岡田将生というキャスティング。母が遺した愛の溢れた“レシピ”に胸が熱くなります。

2位:様々な想いが交差する“生”をテーマとした群像劇【2012年】

ayamilky 命の話でした。恋愛ものかと思ってました。見終わってスッキリするような話ではなく、人の過ちや嫌な部分が満載でした。 ただ、出演している全ての役者さんの演技がよかったです。セリフや視線の動きとかが人間らしくて、こういうのは同じ日本人だから感じることかもしれない。 彼女が学校のPCルームである動画を見るシーンで、ふと笑いが漏れるシーンがなぜか印象的でした。 出てきた人たちが、「ふがいない」って言葉を使わなくていいような未来が待ってますように。
Ysaue ディープ。エロさじゃない、ディープ且つストレート。 自分から不幸を舞い込んでしまった人、周りの環境がそうさせた人。物語は誰か一人を中心にして進んでいくというより必要な時に必要な人と噛み合わせて上手く進んでいるように感じました。 自分だけが辛いと思ってはならないというのがガツンと響きました。出演者は有名で!というよりは縁の下の力持ちが集まってできたとても深いものでした。ディープながらストレートなメッセージ性に飽きず見終えました。

2位は、窪美澄の小説を映画化した作品です。

高校生の卓巳は、友人と行ったアニメのイベントでアニメ好きの主婦・里見と知り合いました。それから、卓巳と里見はコスプレをして情事にふける関係になりますが、卓巳は同級生の女子が気になり始め、里見は抱えていた悩みがさらに重くのしかかり……。

斉藤卓巳を演じたのは、永山絢斗。岡本里美は田畑智子が務め、繊細かつ大胆な演技が光ります。また、助産院を営む卓巳の母親役の原田美枝子が存在感を見せ、“命”や“生”を考えさせられる深いストーリーとなっています。

1位:タナダユキの代表作【2008年】

traumereiii 百万円と苦虫女、ずっとずっと前から気になっていて、やっとこ見ることができました。 その場所で百万円を貯めたらまた引っ越して、また百万円を貯めて引っ越して…そういう根無し草みたいな暮らしって非現実的で面白そうです。ただ、社会保険料とか住民税とか気になっちゃう私はもう型にはまった面白みのない人間になってしまったのだなぁと思います。 森山未來くんがイケメン→ゲス→イケメンになります。 二人でベランダの家庭菜園を見てからキスするシーンがキュンとしました。 ラストはラストでリアル感満載でした。
Yurie_Kodaka もどかしい!森山未來かっこいいがもどかしい! 蒼井優の逃げと諦念があっさりとドライな映画に仕立ててて、安っぽいラブストーリーっぽくなくて良い。 前半の田舎暮らしも素敵だったな。

1位は、タナダユキが監督と脚本を務め、代表作と言える作品『百万円と苦虫女』。

短大を卒業しても就職が決まらずアルバイトをしていた鈴子は、ひょんなことから警察沙汰になってしまいます。家族にうとまれ実家に居づらくなり、出て行くことを決意。そのための資金100万円を貯めるためにがむしゃらに働いて……。

100万円貯まるごとに転居を繰り返す佐藤鈴子を演じたのは、蒼井優。海辺の町、山あいの村など、行く先々で様々な経験をし、一歩一歩着実に成長していきます。森山未來、ピエール瀧、竹財輝之助、笹野高史らが脇を固めました。本作で、監督のタナダユキが日本映画監督協会新人賞、主演の蒼井優が芸術選奨新人賞を受賞しています。