2017年7月6日更新

映画『アズミ・ハルコは行方不明』あらすじ・キャスト【蒼井優主演】

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アズミハルコは行方不明

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蒼井優主演でおくるちょっと奇妙なガールズ・ムービー『アズミ・ハルコは行方不明』

人気女性作家の山内マリコが2013年に発表した同名長編小説を原作に、蒼井優がなんと8年ぶりに映画単独主演を果たすことで話題になっている映画が『アズミ・ハルコは行方不明』です。また、ユニークな共演陣も楽しいみどころです。 失踪し突然姿を消したOLの安曇春子を巡る騒動を、行方不明前と後を交互に描きながら軽やかなサスペンスタッチで描きます。2016年12月3日の全国公開に先駆け、第29回東京国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されることが決定しました。

映画『アズミ・ハルコは行方不明』のあらすじ

とある寂れた郊外の町に暮らす27歳独身OL・安曇春子が突然姿を消します。すると、「キルロイ」と名乗る若者チームが拡散する、捜索願のポスターをアレンジしたグラフィティ・アートがいたるところに出現。 それとは別に、男たちを無差別に襲撃する女子高生軍団まで現れます。果たして、この二つの謎の動きは春子の失踪と関係があるのでしょうか……? 失踪前と失踪後という交差する二つの時間、不可思議な謎に揺れる町の騒動の中で、現代に生きる女性たちの青春が見事に浮かび上がってきます。

『アズミ・ハルコは行方不明』の主要キャスト

安曇春子役/蒼井優

ヒロインの安曇春子を演じるのは蒼井優です。芸術選奨新人賞を受賞した2008年の映画『百万円と苦虫女』で主人公の佐藤鈴子を演じて以来、単独映画初主演は実に8年ぶりになります。 蒼井優はモデルとしてキャリアをスタートし、『フラガール』で一躍実力派女優として人気沸騰した後は着実に話題作への出演を続けてきました。最近では、山田洋次監督の『家族はつらいよ』シリーズの間宮憲子役も有名です。本作では、物語の鍵を握る主人公をさすがの存在感で演じています。 作品について以下のようなコメントを発表しています。
スタッフ・キャスト、ひとりひとりが作品と向き合って、それぞれの思いを込めて作ったこの映画は、観て下さる方によって、全然違う楽しみ方や感じ方をうみだすような、どの角度から観られても大丈夫な、強いものになっているはずです。
引用:natalie.mu

木南愛菜役/高畑充希

高視聴率を記録したNHK朝ドラ『トト姉ちゃん』のひたむきなヒロイン役が記憶に新しい高畑充希が、それとは正反対のタイプともいえる20歳のギャル・木南愛菜に扮しています。 2005年にホリプロ創業45年記念ミュージカルのオーディションで見事主人公に抜擢され女優デビュー。その後は着実に人気女優としてキャリアを重ねていることは周知のとおりです。本作では、中学時代の同級生ユキオと再会したことで「キルロイ」に加わる20歳のギャル役でこれまでとは違う一面を見せています。

曽我雄二役/石崎ひゅーい

春子の相手役となる同級生の曽我雄二を演じているのは、ミュージシャンの石崎ひゅーいです。 石崎ひゅーいは、2012年に『第三惑星交響曲』でメジャーデビューを果たして以来、若者を中心に人気沸騰中のシンガーソングライターです。その独特のライブを見た監督がキャスティングを熱望し、初の映画出演が実現しました。

富樫ユキオ役/太賀

大学を中退して故郷の街に戻ってから「キルロイ」を結成する富樫ユキオを演じているのは若手注目俳優の太賀です。劇中では、高畑充希演じる愛菜が想いを寄せる存在です。 太賀は2006年にテレビドラマ『新宿の母物語』で俳優デビューしました。実父は俳優の中野英雄です。その後数々の映画やドラマに出演し、第6回TAMA映画賞では最優秀新進男優賞を受賞しています。さすが父の才能をくんでいるのか、実力派俳優としての道を着実に歩んでいます。

沢井警官役/加瀬亮

騒動が勃発する町の交番につとめる真面目な警官に扮しているのは加勢亮です。脇役ながら、味わい深い存在感で物語を支えています。 加瀬亮は2000年に映画『五条霊戦記』で俳優デビューし、2003年には熊切和嘉監督の『アンテナ』で初主演を果たすなど、独特の個性と実力を合わせ持った役者として多くの作品に抜擢されてきました。日本映画のみならず、『硫黄島からの手紙』など海外作品にも積極的に出演し、国際的にも高く評価されています。

映画『アズミ・ハルコは行方不明』のみどころ

キャストの異色コラボが楽しい!

蒼井優と高畑充希という二人の今をときめく人気女優共演、そしてミュージシャンである石崎ひゅーいと蒼井優の異色コンビもみどころのひとつになっています。 映画での共演がきっかけとなり、石崎ひゅーいの新曲「花瓶の花」のミュージックビデオでも、蒼井優・松居大悟監督・石崎ひゅーいのコラボが実現しました。中で蒼井優は結婚式披露宴の給仕役を演じており、映画と合わせて必見のMVとなっています。

朝ドラ女優・高畑充希のキャバ嬢ぶりに注目!

激動の時代を家族のためひたむきに生き抜いた『トト姉ちゃん』のヒロイン・小橋常子役の印象が鮮烈過ぎる高畑充希の、本作における突出した弾けっぷりは見せ場の一つです。 好きになった男のために大胆な行動に出る20歳のギャル・愛菜はなんとキャバ嬢に!常子のときとは180度違うイケイケ接客ぶりに注目です。 高畑充希は次のようにコメントしています。
都内の魚料理屋さんで、この役やって欲しいんだけど、と松居監督に口説いてもらったこのアイナという役。到底私の手には負えなさそうな、幼さと足りなさと爆発力を持った、でも守ってあげたくなるような。どんな風にお近づきになればいいか分からない女の子でした。
引用:natalie.mu

監督は『アフロ田中』で衝撃デビューした松居大悟

本作のメガフォンをとったのは松居大悟です。2009年にドラマ『ふたつのスピカ』で脚本家デビュー、NHKの連続ドラマを手掛けた脚本家としては最年少記録でした。 2012年には、映画『アフロ田中』で衝撃的な映画監督デビューを果たします。その後も『私たちのハァハァ』や『ワンダフルワールドエンド』など立て続けにヒット作を連発し、第7回TAMA映画賞では最優秀新進監督賞に輝きました。 映画・舞台・ドラマ・CM・MVなど様々な場において、映画監督、脚本家、俳優としてマルチに活躍する期待の才能です。

原作を書いた人気女性作家の山内マリコ

原作となった同名小説を執筆した山内マリコは、2008年に『十六歳はセックスの齢』で第7回R-18文学賞の読者賞を受賞し、作家デビューしています。 その後は、『ここは退屈迎えに来て』『さみしくなったら名前を呼んで』など独特の世界観が女性読者を中心に話題を呼び、一躍人気作家となりました。映画にも造詣が深く、映画愛にあふれたブログも有名です。 本作は山内マリコ初の映画化作品となりました。