1.ムーミンはトイレで生まれた!?
ムーミンがこの世に誕生した場所はとても意外な場所でした。
子供の頃、ヤンソンは弟と哲学者イマヌエル・カントについて口論したそうです。その後トイレにこもったヤンセンはもやもやした気持ちを吐き出すため思いつく限りの醜いキャラクターをトイレの壁に描き、その下に“カント”と書きなぐりました。
それがムーミンのキャラクターだったと言われています。
2.意外な裏設定!?
トフスロンとビフスランというキャラクターには同性愛者の裏設定が隠されていました。
原作者ヤンソンはレズビアンで結婚した女性と不倫関係にあったと言われています。
そんな2人の禁断の関係やその事実がバレてしまう恐怖が投影されたのがトフスロンとビフスランです。この2人のキャラクターは他者には理解できない言語を話し、いつも恐ろしいクリーチャーに追われている存在です。
3.ムーミン谷は実在する!?
美しいムーミン谷のモデルとなった場所が実在します。
幼少期にヤンソンが訪れたサマーハウスが位置するフィンランドのクルーヴハル島がムーミン谷のモデルだと言われています。ヤンセンの公式サイトでこの島の探索を疑似体験できるデジタルツアーを利用できます。
4.ムーミン谷のキャラクターは作者の家族!?
ヤンソンはヘルシンキの芸術一家に生まれたため、彼女の家族や周囲の人物たちはエキセントリックな変わり者ばかりだったようです。
アーガイル柄のセーターを着たサルやプラトンを声に出して読むことが好きな家政婦など、変わった家族がムーミン谷のキャラクターたちを生み出す上で大きな影響を与えていました。
5.ムーミンの作者は他の人気の絵本の挿絵も担当していた!?
ヤンソンは『ムーミン』以外にも、『ホビット』『ふしぎの国のアリス』『スナーク狩り』など世界中で知られる人気絵本の挿絵を担当していました。
またイラスト以外にも、本格的な絵画や彫刻などヤンセンの芸術の才能は多岐に渡りました。
6.ムーミンパークが存在する!?
フィンランドにムーミンの世界が再現されたテーマパークが存在します。等身大で再現されたブルーのムーミンの家、魔女の迷宮、ニョロニョロの洞くつなどムーミンファンなら1度は訪れるべきスポットです。
7.英語に翻訳されるのが遅かった!?
現在『ムーミン』の絵本や本は様々な言語に翻訳されて世界中で親しまれていますが、英語に翻訳されるのは案外遅かったようです。
1954年、ロンドンの新聞“イブニングニュース”のコミックストリップとしてムーミンがイギリスに上陸しました。しかしその後、ほとんどの『ムーミン』メインシリーズは1960年代まで英語に翻訳されることはありませんでした。
8.イギリスの著名作家に大きな影響を与えていた!?
ジャネット・ウィンターソン、フィリップ・ポールマン、マイケル・モーパーゴ、フランク・コトレット・ボイスなどのイギリス著名作家が『ムーミン』から多大な影響を受けていたと言われています。
9.ムーミンがオペラになっていた!?
1974年、フィンランドのヘルシンキで『ムーミン』のオペラが上映されました。
10.ムーミンは反ヒトラーキャラクターだった!?
ムーミンのデザインが最初に使用された出版物はフィンランドのアンチファシズム雑誌“ガルム”でした。
1938年、ムーミンを生み出した作家トーベ・ヤンソンは同雑誌の表紙のためにヒトラーの風刺画を書き下ろしています。その時、ヤンセンは怒れるムーミンを風刺画の中に紛れ込ませていました。