2017年7月6日更新

知らなかった! 実写映画版『ゴルゴ13』があったなんて!

このページにはプロモーションが含まれています
実写版 ゴルゴ13

AD

まずは実写映画版『ゴルゴ13』公開当時の予告編をご覧下さい。

“昭和感”たっぷりの予告編ですね。 「初期の『ゴジラ』の予告編か?」と錯覚しそうな、文字のフォント(書体)や入れ方も、かなり期待値を高めてくれます。 複数の原作を元にして脚色されたストーリーで、香港の「九龍城」がメインの舞台となっていますが、主演俳優の人気の高さも手伝って、「九龍城砦」には映画史上初めて、カメラの持ち込みが許可されたそうです。 制作当時(1977年)としては、かなり派手なアクションシーンとスピーディーな展開で、原作を知らなくても十分に楽しめることは間違いないはず。 原作のファンの方はもちろんですが、アクション映画が好きな方なら、実写映画『ゴルゴ13 九竜の首』を、見逃すことなく、ロックオンです。

そもそも『ゴルゴ13』て、どんな話?

劇画連載は、ナント、1968年から継続中!

「ゴルゴ13(ゴルゴサーティーン)」というスナイパーを主人公とした、「さいとう・たかを」原作の劇画です。 自分から「ゴルゴ13」と名乗ったり、他者からそう呼ばれることは少なく、「デューク東郷」という名前を使っています。(当然、本名ではなく偽名だと考えられます。)東洋人の風貌ではあるのですが、国籍など、本人に関わる詳細は明かされていません。 活躍の場、と言っていいのかわかりませんが、仕事(狙撃)を請け負う相手は多岐に渡り、国家間の問題、世界各地の戦争や紛争、犯罪組織の対立、などを理由として様々な相手から依頼を受けてストーリーが展開されます。 「俺の背後に立つな」など、数々の名ゼリフを生み出していることでも有名ですが、何よりも驚くべきは、その連載期間です。 小学館の「ビッグコミック」で連載が開始されたのは1968年11月で、それが今も尚、続いているのです!50年近く継続しているのですから、驚異としか言いようがないです。 人気がなければこれほどまでに長く続くはずなどないのですから、それだけストーリーが面白いということに他なりません。

主役のゴルゴ13は千葉真一

日本のアクションスターの先駆けとして、イイ味出してくれるはず。

関根勤のモノマネで知った、なんていう方もいるかもしれませんが、日本のアクションドラマ・映画のスターと言えば、真っ先に出る名前が千葉真一です。 ど派手で危険なアクションやスタントを自ら演じることで、いわゆる“役者”の常識を超える俳優として確固たる地位を築き上げた、日本のアクションスターの先駆けです。 ブルース・リーから共演の申し入れがあったり、ジャッキー・チェンが憧れていたなど、その名声は国外にも響き渡っていた、昭和を代表するビッグスターのひとりです。 そんな千葉真一が主役となれば、期待度は高まるばかりです。

共演者には、あのスターも!

鶴田浩二

1987年(昭和62年)に亡くなられた、昭和の日本を代表する大スターのひとり、鶴田浩二が主演ではなく脇役として名を連ねているのにも驚かされます。 鶴田と言えば“任侠映画”や“社会派ドラマ”をイメージしてしまいますが、アクション映画、しかも『ゴルゴ13』に出演していたとは。どんな役柄で、どんな演技を見せてくれるのか楽しみです。

志穂美悦子(長渕悦子)

ミュージシャン長渕剛の奥様と言った方が分かる方が多いでしょうか。 もともと志穂美悦子は、千葉真一が設立した、アクションやスタントのできる俳優の養成所「ジャパンアクションクラブ(JAC)」が輩出した、日本で初めてのアクション女優なのです。 つまり、千葉の愛弟子と言えるわけですから、コンビネーションもバッチリで、キレのある演技を見せてくれるものと期待します。 その他にも、多くのキャストが登場しますが、海外ロケ作品ということもあって外国人俳優も多く、その吹き替えには広川太一郎、富山敬、肝付兼太、大塚周夫、池田昌子といった、豪華声優陣の名前も並んでいます。 ストーリーはもちろんですが、脇役や声優の名前を見ただけでも、ワクワクです。

実は、『ゴルゴ13』の実写映画は、もう1作あった!

『ゴルゴ13 九竜の首』は、1977年の制作ですが、その4年前、1973年にもう1作あったのです。 そして、主役はナント高倉健、あの“健さん”ですよ! イメージピッタリ!と思って調べてみたら、原作者の「さいとう・たかを」直々の指定だったというので納得です。“絶対に無理だろう”と思って指定したところ、OKが出て、映画制作となったそうです。 “健さん”のゴルゴ13も、ぜひ観てみたいです!