名バイプレイヤー柄本明の演技が光る出演映画12選【あの映画にも出演していた!】

2017年5月11日更新 227view

日本映画界になくてはならない名バイプレイヤーの柄本明。個性的な存在感とどんな役もこなす演技力は唯一無二の存在であり、数々の名作や話題作を彩ってきました。ここではそんな柄本明が出演した映画作品から12作を厳選してご紹介します。

独特の存在感で魅せる名バイプレイヤーの柄本明

柄本明

個性的な容姿と存在感、確かな演技力を兼ね備えた唯一無二の名バイプレイヤー、柄本明。1948年11月3日生まれの東京都中央区出身で、長いキャリアを誇る、日本映画界になくてはならない名優の一人です。

高校卒業後いったん商社に就職しましたが、俳優になる夢を捨てられず、劇団の演劇教室に学びます。同じ教室には故松田優作もいました。1974年に自由劇場に参加し、役者としてのキャリアをスタートさせます。その2年後には劇団東京乾電池を結成し、座長を務めるに至りました。

1998年の『カンゾー先生』で第22回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。名実ともに実力派俳優の地位を不動のものにします。以後は、映画・テレビドラマ・舞台の話題作に多数出演し、押しも押されもしない名バイプレイヤーとして第一線で活躍を続けています。

ここではそんな柄本明の出演した映画作品の選りすぐりの名作から、公開が控えた最新作まで12作品をご紹介します。

1.学生の相撲部を描いた日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作【1991年】

shoko310 周防監督らしい、ありえないことも全部おっけーになっちゃう映画。題材が相撲ってのがまたいいね。
Yamanaka__Akira コミカルだけど、いろんな要素が盛り込んであって楽しい映画でした。

卒業するための単位が必要だったことから、それを条件に廃部寸前の相撲部に入部する学生と、個性的な相撲部の面々が巻き起こすドタバタ騒動を描いた周防正行監督・脚本作品です。本木雅弘が主人公の山本秋平を演じ、軟弱相撲部員に竹中直人が、ヒロインの相撲部マネージャーには清水美砂が扮しました。

柄本明が演じたのは、元学生相撲の横綱で、現在は教員のかたわら相撲部の顧問を務めている穴山冬吉。秋平に単位と引き換えに入部を進めた張本人です。

映画は、第16回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞した他、キネマ旬報のランキング1位、ブルーリボン賞作品賞などあらゆる賞を席巻します。本作で一躍有名になった周防正行監督の手腕はもちろん、本木や竹中、柄本ら演じた役者たちのコミカルな演技が光ります。

2.ハリウッド版リメイクも制作された周防正行監督の代表作【1996年】

Yukari__Nakao 脇を固める俳優陣も素敵な作品です。 もう曲を聴くだけでも情景が浮かびます。

『シコふんじゃった。』が高く評価された周防正行監督が、社交ダンスに密かにのめりこむ一人の平凡な中年サラリーマンの姿を描いた作品が『Shall weダンス?』です。

単調な毎日に疲れた妻子持ちのサラリーマン・杉山正平に扮したのが役所広司。杉山がある日、電車の中から見かけた社交ダンス教室の美人教師には草刈民代が扮しました。教室でコンビを組む竹中直人と渡辺えり子のコミカルな掛け合いも話題に。

柄本明が演じたのは、探偵事務所所長の三輪徹です。夫の不可解な行動に疑問を持った杉山の妻の依頼を受け、素行調査をするという設定でした。映画は、再び数々の賞に輝いて大ヒットしただけでなく、2004年には、リチャード・ギア主演でハリウッド版リメイクが制作されました。

3.安倍晴明の活躍を描いた夢枕獏による人気小説の映画化【2001年】

『陰陽師』

平安時代の京の都で陰陽師として重用された安倍晴明と魔物たちの闘いを描いた夢枕獏の同名伝奇小説の映画化です。野村萬斎が晴明を演じ、監督はのちに『おくりびと』を世に送り出す滝田洋二郎がつとめました。

柄本明は、平安時代中期に実在した公卿・藤原元方役で登場。独特のお公家ぶりでさすがの貫禄をみせました。その他、伊藤英明、小泉今日子、真田広之ら豪華なキャストが脇を支えています。

本作の大ヒットにより、2003年には続編となる『陰陽師II』が公開されています。

4.記録的ヒットシリーズとなった『踊る大捜査線』のスピンオフ映画【2005年】

織田裕二演じる青島俊作巡査部長の活躍を描く大ヒットシリーズ『踊る大捜査線』。テレビと劇場版両方でマルチ展開するシリーズに対し、本作は、柳葉敏郎演じる警視庁刑事部捜査第一課管理官・室井慎次を主人公にしたスピンオフ映画です。

ある殺人事件の捜査に絡み、はめられて逮捕されてしまうという危機に陥った室井を助ける人物の一人、津田法律事務所の津田誠吾を演じたのが柄本明です。同じ事務所の女弁護士・小原久美子には田中麗奈が扮していました。

シリーズでも絶大な人気を誇る室井慎次の過去が明かされるということで、大きな話題になりました。スピンオフとしては、『交渉人 真下正義』に続く第2弾にあたります。

5.中谷美紀主演でおくる一人の女性の数奇な一生【2006年】

『嫌われ松子の一生』

Yuka_Ono 『嫌われ松子の一生』鑑賞。主人公の伯母の波瀾万丈な人生の話。映像はポップだけど話は救いようがない。全部自分のせいだろで片付けられることなんだけど嫌いになれない。人生終わりだと思うことがあっても続いていくし笑いを加えればなんとかなる。
pikkapikkarun27 豪華キャストに映像美、全然報われないのに明るい演出、前向きな松子。笑えるんだけど胸が痛い

山田宗樹の同名小説を原作に、監督・脚本をつとめた中島哲也の出世作となった作品が『嫌われ松子の一生』です。ささいなきっかけから見事なまでに転落していくヒロイン・松子の波乱の半生を中谷美紀が熱演しました。

瑛太、香川照之、柴咲コウ、宮藤官九郎、谷原章介、片平なぎさら豪華過ぎるキャストが松子を囲む多彩な人間模様を彩る中、柄本明は松子の父・川尻恒造という重要な役柄を演じました。

ひたすら堕ちていく悲劇の半生でありながら、きらびやかなミュージカル・シーンを大胆に取り入れたりと、軽やかなタッチに徹した中島監督の演出は大きな評判をよびます。とりわけ中谷美紀はその演技で数々の賞に輝き、代表作のひとつに数えられています。

6.ある夫婦の10年を描き、高い評価を受けた橋口亮輔監督の秀作【2008年】

『ぐるりのこと。』

Shun_Nakanou 夫婦の問題と世情の変遷、そう双方を追った先に見えてくる「愛のカタチ」。名作です。
kass7ssy だいすきな映画で、ひさしぶりに観てみたらやっぱりすばらしい映画だった。

『渚のシンドバッド』や『ハッシュ!』など、寡作ながら常に高評価を受ける作品を作り出してきた橋口亮輔監督。うつ病に苦しんだ7年のブランクがあり、その体験を踏まえて発表した作品が『ぐるりのこと。』でした。

乳飲み子を失った一組の夫婦がようやく立ち直るまでの10年を描きます。子供の死をきっかけにうつに陥る妻の翔子を木村多江、法廷画家をしている夫のカナオをリリー・フランキーが演じるという絶妙なキャスティングも話題になりました。

柄本明が演じたのは、マスコミで働く報道担当の安田邦正。法廷画家の職を得たカナオに仕事の指南をする役柄です。「カレーの会」を主宰し、仲間たちにカレーを食べさせるという個性的な存在でした。

7.伊坂幸太郎による話題のベストセラー小説を映画化【2010年】

『ゴールデンスランバー』

Paaaaanda 伊坂幸太郎×中村義洋という仙台ゴールデンコンビ、たまらない。 エンターテイメント性が高いんだけど 伊坂作品の特徴の闇社会も含まれてて楽しい。
obaover 劇中に多く散りばめられた名言は忘れられないなぁ。耳に残る。 色々繋がった時の感覚がたまらないですね! たいへんよくできました

本屋大賞や山本周五郎賞、さらに「このミステリーがすごい!」の第1位にも輝いた伊坂幸太郎の同名ベストセラー小説が、熱い注目を浴びる中、ついに2010年映画化されました。

首相暗殺の罪を着せられた一人の男が繰り広げる2日間の逃亡劇を描き、主人公の青柳雅春には堺雅人が扮しました。あちらこちらに伏線が張り巡らされ、多くの人物が複雑に絡む重厚な人間ドラマが展開します。

そんな中、柄本明が演じたのは保土ヶ谷康志という一人の入院患者です。逃亡中の青柳と偶然出会い、力を貸すことになります。ちなみに、同映画のスピンオフとして携帯配信されたドラマ『映画ゴールデンスランバービハインドストーリー 首相暗殺事件、その視聴者』では、柄本演じる保土ヶ谷が中心人物になっています。

8.祖父と孫が旅する切ないロードムービーの感動作【2010年】

Yuzukappa 歩き方のみでその人の人生が伝わってくる。服装、髪型、食べ方、芝居を隅々まで気を配ることでワンカットにあまりにも多くの情報が、こめられている。 老人と孫のクリスマスキャロル的なロードムービー。かつ、話が進むにつれて二人の現在がなぜこうなったのかというサスペンスもうまく融合されている。そしてなんという堂々とした劇映画。人生とは辛いものだ。 一つ一つの感動度の高いシーンが続くのが好き嫌い。あと少しセリフでいいすぎたか、あと感情のつながりの部分で僕とは少しずれあり。イマジナリー越えと、姉の時グループカットなし。あと幕をあけるような窓の演出。 仲代たつやのことを憎む人と すくひと、そこに違和感。どこをどう憎み、好いていたのか、

『バッシング』や『愛の予感』など異色の作品で、国際的な評価が非常に高い小林政広がメガホンをとった『春との旅』。老いた自身の引取り先を探して各地に住む親族をめぐる頑固な祖父・中井忠男とひたむきな孫の春を、仲代達矢と徳永えりが演じました。

柄本明が演じたのは忠男の弟・中井道男。ぶっきらぼうながらも不器用な情をみせる男であり、その優しい妻を美保純が演じていました。

その他の親族を演じたのは、大滝秀治、香川照之、菅井きん、小林薫、田中裕子、戸田菜穂ら豪華な面々。また、旅館を営む忠男の姉を演じた淡島千景の遺作映画としても知られています。

9.カンヌ国際映画祭で黒沢清が監督賞を受賞した名作【2015年】

wakamewatts 原作は人気小説。、愛する夫が死んだ時の迎え方はいろいろあるが、この話は、夫の霊と共に分かれた時に戻って旅をする話。お互いに生前に話していなかったことまで打ち明けて、愛する夫を益々恋しくなり一緒に生活を続けたいという思いがひしひしと伝わってくる。しかし、現実は受け止めなければならない。生死を超えた愛情物語だ。(#15-126)
chloe_033 いつ死ぬか分からないけど、あまりこの世をさまようことなく成仏できればと。 失踪した夫を待ち続ける妻を、深津絵里が静かに熱演☆ 夫の浮気相手(蒼井優)の不敵な笑みも印象的。 死んだ夫とめぐる夫婦ふたりの旅、ラストが切なかったです。

メガホンをとった黒沢清監督が、第68回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門で監督賞を受賞した珠玉のラブストーリーです。突然失踪した夫・優介が3年ぶりに妻・瑞希の前に現れ、もう自分は死んだのだと告白します。世話になった人々を訪ねる夫と妻の最後の旅が始まります。

夫婦を演じたのは深津絵里と浅野忠信。柄本明が星谷という名の老人を演じました。夫婦が最後に訪ねる知り合いであり、山奥の集落で、義理の娘とその息子と3人で暮らしています。

その他共演陣には、蒼井優、小松政夫らがおり、それぞれが渋い演技をみせます。原作は湯本香樹実による同名小説。夫婦の永遠の別れが切なくも大きな感動を巻き起こました。

10.松田龍平と柄本明が親子を演じるコメディ映画【2016年】

c10000001c 先行上映で見ました!とりあえず柄本明の演技がすごい!あと思った以上にコメディというか笑えるシーン多くて上映中終始にやついてました
bluegirl_beer 親の死に目に立ち会うといういつか必ず起こることを映画にした作品。 シリアスな場面でもあまり泣かせに来ずコメディを貫いている。 ご飯を食べるシーンが多いのは監督の作風だそうで。お腹が減る映画。

瀬戸内海に浮かぶ架空のある島を舞台に、妊婦の婚約者と共に7年ぶりに戻った売れないモヒカン刈りのミュージシャンが巻き起こす波乱の騒動をコミカルに描きます。

主人公の田村永吉を演じたのは松田龍平、その恋人を前田敦子。そして、柄本明は永吉の頑固な父・田村治を演じました。当然、父と息子はいきなり大喧嘩、それでもお祝いの宴会が開かれる最中、突然倒れた治の病が発覚します。

母にはもたいまさこが扮し、個性的な親と子の関係が絶妙です。オール広島ロケで撮影された美しい島の風景も見どころの一つです。

11.記録的大ヒットとなった、新しいゴジラ映画【2016年】

『シン・ゴジラ』

toshibakuon これまで観たゴジラシリーズで1番良かった。初めて姿を現した時にえ?これゴジラ?って思ったけど進化していきエヴァの庵野監督らしさがいっぱい詰まっている。迫力もありスクリーンで観るべき作品。災害危機管理が縦割り社会の日本で焦ったくもあり、でも実際にこんな感じなんだろうなと思う。大人向けの映画なので子供にはちょっと難しいかもしれない。石原さとみの英語ベラベラなキャリアウーマン良いな。
SunSlope 良くこれだけの名優を集めたなと言う感じでした。

前作から12年ぶりに東宝ゴジラシリーズの29作目として制作された『シン・ゴジラ』。総監督と脚本を庵野秀明、監督と特技監督を樋口真嗣という最強コンビがタッグを組み、これまでなかったゴジラ映画が誕生しました。

長谷川博己、竹野内豊、石原さとみというメインキャストはもちろん、総勢300名を超える豪華キャストも話題に。そんな中、柄本明は内閣官房長官の東竜太役で登場しました。会議映画とも呼ばれる本作におけるカギとなる存在でしたが、中盤であっけない死を迎えます。

公開されるや異例の大ヒットを記録し、2016年の日本映画界を代表する作品になりました。興行収入ばかりか、第40回日本アカデミー賞では主要部門を独占しています。