三銃士の世界観に引き込まれます!『マスケティアーズ パリの四銃士』の見どころ4つ
2016年4月より毎週日曜午後11時00分からNHKで放送されている『マスケティアーズ パリの四銃士』。
A・デュマの『三銃士』、続編の『二十年後』『ブラジュロンヌ子爵』が原作ですが、ドラマはその中からエピソードを取り上げてちりばめています。本を読んだことがある人もない人も十分に楽しめる内容となっていますので、見どころを紹介します。
【見どころ1】躍動感あふれるカメラワーク
ドラマというより映画を見ているような多角度から撮影されているシーンが多く、またその切り替わりが速すぎることなく程よく切り替わるので、アクションシーンも速すぎて目がついていけないということもなく、しっかりと描かれています。
圧巻だったのは、その当時はこれくらい狭い道だったであろうパリの町中を国王の馬車がすり抜けるように通る場面です。歩道もない狭い道を群衆すれすれに馬車が通り、群衆側からの視点と馬車からの視点で切り替えられながら描かれていて、見ていて「あ!ぶつかっちゃう!」とハラハラします。
【見どころ2】主役4人の個性がはっきりと描かれていてわかりやすい
三銃士+ダルタニャンを合わせて四銃士、この4人を演じる俳優がそれぞれの性格や感情を丁寧にわかりやすく演じています。一つ一つの台詞はそんなに長くなくテンポよくキャッチボールされるので、台詞に頼ることなく俳優の演技がより生き生きしています。
主役4人以外の登場人物も個性がよく出ているので、登場人物が多くて誰が誰だかわからなくなるということはなく、誰に感情移入しようか毎回楽しみです。
【見どころ3】1話完結のスピード感
ストーリーは1話完結なので、3話目、5話目など途中から見ても楽しめます。騙し騙されの作戦、緊張感高まる場面でもさらっと交わされる軽妙なやりとり、最後はスカッとする大どんでん返しなど、展開が早いので目が離せませんが1時間がアッという間のスピード感で退屈しません。
【見どころ4】忠実に再現されている美術
国王が住む宮殿は本物のお城で撮影されたそうです。それだけでも豪華ですが、そのお城の中の装飾も見事です。その当時の部屋を忠実に再現された王妃の寝室や廊下に置かれている彫刻品まで、すべて美術スタッフの手作りだそうです。その豪華さはこのドラマの華やかな部分を担っていて、陰謀埋めく王宮を明るく優雅に見せています。
王宮の華やかさとは反対に、パリの庶民が暮らす町並みは薄暗さを漂わせ、舗装されずに泥まみれになる道やひしめき合って建つ家々など、当時のパリの雰囲気がよく表されています。史実に基づいた美術が、このドラマをより深くしています。
【まとめ】『マスケティアーズ パリの四銃士』を観よう!
見どころを4点挙げましたがいかがでしょうか?ストーリーとは直接関係ないところかもしれませんが、ドラマ全体の雰囲気を作り上げているポイントにはなると思います。ぜひこの『マスケティアーズ』の世界観を余すところなく楽しんで見てもらえたらと思います。