2017年12月26日更新

『弱虫ペダル』山神東堂に学ぶポジティブ秘訣!

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「天はオレに三物を与えた!」by東堂

省略なしで言うと、
“登れる上にトークも切れる!さらにこの美形。天はオレに三物を与えた。箱根の山神、天才クライマー東堂とはこのおれのことだ。よろしく!”

小野田坂道と初めて会った時に東堂尽八の放った台詞です。呆気にとられる小野田坂道に「無視しておけ」と巻島からのアドバイス。どうやら過去にも使っているキメ台詞のようですね。 東堂尽八は高校ロードレース界の王者・箱根学園のエースクライマー。意思の強そうな大きな瞳と整った顔をカチューシャで際立たせています。キメ台詞でも分かるように自らを美形と口にしてしまうナルシストですが厭味に聞こえないのは常に明るくポジティブな性格ゆえでしょう。 実際にファンクラブをもつほど異性に人気があるのですが「残念さ」がつきまとうから不思議です。「~せねば」と古めかしい言い回しで、喋っている相手をビシっと指刺す独特のクセがあります。

自称「眠れる森の美形」

“”俺の登りは森さえ眠る。だから俺のことを皆はこう言う“眠れる森の美形”(スリーピングビューティー)スリーピングクライムの東堂ってな!!

上記は、巻島と東堂が無駄口を叩いている間に横を通過して行った長野中央工業の館林を捕らえた時に言った言葉です。これに対して巻島は「裏では森の忍者って呼ばれてるぞ」と茶茶を入れるのですが。 東堂は音も立てずに加速しあっという間に追いつく隙のない動きから、森さえ眠らせる“スリーピングクライム”と呼ばれる走りを得意としています。これは彼が子供の頃に乗っていた自転車がガチャガチャ嫌な音をさせる年代物のママチャリだったため、子供心に何とか音をさせまいと乗り方を研究し編み出した汗と涙の結晶でした。 こうした圧倒的な走りから東堂は“山神”とも呼ばれているのです。通称「スリーピングクライム」、自称「眠れる森の美形」、その実態は「森の忍者」というところでしょうか。

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巻島の永遠のライバル

総北(総北高校)の巻島にとって東堂は永遠のライバル、そして箱学(箱根学園)の彼にとっても巻島は永遠のライバルでした。高校最後のインターハイでのこと。思ったことを恥ずかし気もなく口にできる東堂は、巻島と戦える喜びを表現して、

“楽しいな~巻ちゃん。本当に夢のようだよ。出来ればこの時が永遠に続いてくれとさえ思うよ。”
“これまで共に競い合ってくれてありがとう、巻ちゃん。ラストクライムだ、絶対に手は抜くなよ!”

と。そんな彼に巻島も、

“俺と互角の勝負が出来たのはおまえしかいなかった。認めたくは無いが、イイ、ライバルだったッショ!”

と答えました。 2人の約束を実現させるため、どんなに巻島にウザがられようとコンディションを確認したくて何度も電話を掛けたのです。ただ共に戦えるこの日を待ちわびて。約束の決戦は終わり、次の対戦は高校卒業後に持ち越しかと思われましたが……。巻島は東堂より一歩先に高校生活を切り上げ、インターハイ終了後の秋には兄が待つイギリスへと旅立ったのです。 巻島を電話で見送った彼は後輩の真波に言いました。ライバルは必要不可欠だ。ライバルは大切にしなければいけない、と。

ルックスのライバルは真波

初登場時の真波は天使すぎるアイドル顔で東堂に「ビジュアルでキャラが被っちまう」と言わしめたほど。「オレ、真波と女子ファン取り合いになってるからな」とも言ってました。真波は東堂が3年の時、箱学・自転車部に入部してきた1年生。 IH(インターハイ)常勝校である箱学において、1年生でレギュラー入りを果たすという快挙を成し遂げました。東堂と同じクライマーで、彼の卒業後はエースクライマーの座とともに箱学女子の声援も受け継いだようです。彼と同じく真波にもファンクラブが存在します。 ちなみに真波は主人公・小野田坂道がIHを目指すきっかけを作った人物で小野田坂道の宿命のライバルへと成長していきます。

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東堂の自転車は?

東堂の愛車はベルギー生まれのリドレー(アニメではREDKEY)。古くからの街並みが今も混在しているベルギーの道路は、塗装が剥がれていたり石畳の凹凸があったりと路面コンディションに恵まれているとはとても言えません。 しかしベルギーには自転車を国技にするほど街のそこかしこにサイクリングコースが点在しており、あらゆる状況下におけるテストが可能なので開発には適しているのです。このような環境から生まれたリドレーはこれまで多数のチャンピオンを輩出し、最も信頼できるロードレースフレームブランドの一つとして世界中から支持されてきました。 東堂が乗っているのはリドレーDAMOCLES ISP イタリアチャンピオンカラー。2009年にチームカチューシャに所属していたフィリッポ・ポッツァートが、イタリアの国内選手権で優勝した時に乗っていた限定モデルになります。 白を基調としたシンプルなデザインですが、赤、緑のラインがセンスよく組み込まれイタリアの国旗を連想させます。この国内数量限定で発売されたモデルはフレームだけでも25万円するとか!

東堂役の声優は?

東堂仁八役を演じたのは柿原徹也です。1982年12月24日生まれの柿原徹也はドイツ・ブリュッセルで誕生し、18才までの大半をドイツで過ごしたため、ドイツ語、英語が話せるマルチリンガル。ドイツに住んでいながらも両親の実家のある日本には造詣が深く、アニメも漫画も好んで見ていたとのこと。 アニメ文化に関わるために来日し、学習院大学に通いながらアミューズメントメディア総合学院で声優の勉強を開始しました。 柿原徹也が演じたキャラクターとしては『境界のRINNE』の魔狭人役や『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』の吹き替えレオナルド役があります。 『境界のRINNE』は“霊が見える”体質の主人公・真宮桜が、ひょんなことから“貧乏死神”の六道りんねの仕事を手伝うようになるというストーリー。六道りんねは、高校に行く費用も捻出できないほどの極貧生活、真宮桜はクラスメートという縁で出会ったりんねのことを放っておけず物資面でも精神面でも支えてくれています。 柿原徹也演じる魔狭人は小学生の時の六道りんねとのやり取りを根に持って6年もの間復讐のチャンスを窺っている。その名の通り“器量の狭い悪魔”なのです。 『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』は、1984年に出版されたアメコミを原作とするシリーズで、柿原徹也は2007年の実写映画作品に出演。ペットとして飼われていた4匹の亀がミュータンジェンの力によって人間のような姿に変えられてしまいます。 ねずみに弟子入りし忍術を学んだタートルズたちは、ニューヨークにはびこる悪の組織に立ち向かうのでした。タートルズのリーダー格レオナルドの吹き替えを担当したのが柿原徹也です。かっこいい忍者タートルズが見れますよ!