『アルスラーン戦記』の女たらしギーヴ
ギーヴは、飄々とした掴みどころのない性格をしていますが、アルスラーンが王城の外で育った事を見抜いたりと鋭い洞察力を持っています。赤紫色の髪と紺色の目をしており、長身で華奢にすら見える体格と美貌を持ち、22~23歳の若者、という設定です。
ファランギースの美しさに惹かれ、なりゆきでアルスラーンの元に加わります。楽器の「ウード」を弾き、即興で女性に詩を送るなどして、その甘い詩とギーヴの整った外見で女性を魅了し、その女性から様々な援助を受けながら旅をしていました。
しかし、ギーヴがたかる相手は必ず金持ちや貴族、王宮の女官などの支配階級の者達で、ギーヴが特権階級の人種を忌み嫌っているからなのです。
一応、職業は楽士
ギーヴは、自称「放浪の楽士」として「ウード」という楽器を作中でも奏でており、その他にも琵琶、笛、竪琴などの楽器を巧みに使いこなします。
この楽器を使って即興で女性を賛美する詩を作り、女性を口説いていました。
しかし、実際は詩の才能はそれほどなく、ファランギースのために詩を作って捧げたところ、「独創性がない」と言われたりもしました。
『アルスラーン戦記無双』
また、2015年9月17日に発売されたゲーム『アルスラーン戦記無双』では、この「ウード」を使っての攻撃をするなど、楽士らしい一面を見せています。
武芸に秀でている
楽器はもちろん、女性の扱いにも長けているギーヴですが、武道の腕もなかなかのもので、剣や弓を巧みに使いこなします。
特に弓の腕前は神業レベルで、囚われの身となり拷問を受けていた万騎長シャブールの「味方の矢で死にたい」という意思を受け、城壁の上から一矢でシャブールの眉間を射抜き、彼の希望を叶えました。
作中でも剣を振るうシーンが多く、銀仮面と互角以上に戦うなど数々の武勲を立てます。
原作だとギーヴは最終的にどうなるの?
ギーヴは、イスファーンとのいざこざが原因で追放されますが、アニメ版ではアルスラーン自らが追放を命じるのに対し、原作では自分の意志で出奔します。
ギーヴは元々宮仕えなど性に合わない、と言いアルスラーンが止めるのを聞き入れませんでした。
出奔したことを知らされていなかったアルスラーンは、見捨てられたと思い大変落ち込みますが、「宝剣ルクナバード」を探す使命があるのを知り納得したようです。
ギーヴの名言
「神々はいつだって間違えるし、間違った結果を人間に押し付けるものさ」
決して神を侮辱しているのではなく、神の悪戯に人が振り回されるは常である、とギーヴなりの解釈をしているようです。
「その姿は糸杉のごとくすらりと伸び、黒き髪は夜空の一部を切り取り、瞳は緑玉をしのぎ、唇のあでやかなることはバラの花びらが朝露にぬれるに似て・・・・」
ギーヴがファランギースに捧げた詩です。ファランギースには「才能がない」と一蹴されてしまいます。
ギーヴの声優は?
ギーヴの声優はKENNが務めています。その爽やかな声質で、少年~青年の役を務めることが多いようです。声優としての代表作は『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』の遊城十代役があります。
また、俳優業もこなしており、代表作に『ミュージカル テニスの王子様』(2004年7月 -2006年1月、2009年12月 - 2010年5月)の不二裕太があげられます。
音楽活動も積極的にこなしており、2009年8月14日に1stアルバム「LIVIN' ON THE EDGE」を発売して以来、毎年アルバムをリリースしています。