砂隠れの里とは
『NARUTO -ナルト-』の世界を構成している五大国のひとつ「風の国」に在している忍の隠れ里です。
その名の通り、砂ばかりの乾いた土地で資源が少ないことなど、国力の維持に歴代の風影たちは頭を抱えてきました。
主人公のうずまきナルトたちが暮らす木ノ葉隠れの里と同盟を結んでいます。
我愛羅
母の加瑠羅(かるら)は我愛羅(があら)を生む際に命を落とし、父である四代目風影には尾獣「守鶴(しゅかく)」を封印されてしまいます。
両親の愛を知らず、さらに周囲には「バケモノ」を宿した子として疎まれて育ちました。
同じ境遇で育ち、同じ苦しみや孤独を味わってきたナルトとの出会いが、我愛羅を大きく成長させ、作中後半には五代目風影となって登場します。
テマリ
我愛羅とカンクロウの姉であり、風遁使いの代表とも言われています。
くの一としての実力もかなりのものですが、高い分析力を持っていたり、敵に勝つと得意気に笑ったりと好戦的。
同じく分析力に優れている木ノ葉のシカマルと気が合うようで、後に木ノ葉に移住し、シカマルと結婚、子供もいます。
カンクロウ
我愛羅の兄であり、テマリの弟。歌舞伎のような化粧が特徴です。
傀儡師(くぐつし)という、人形を操ることを得意としています。
第四次忍界大戦で奇襲部隊の隊長を務めたり、かつて一人で城を落したと言われている同里のチヨにも、その実力を認められるほど。
バキ
砂隠れの上役として活躍。目立った戦闘シーンはごくわずかですが、里の中でも指折りのリーダー的存在です。
風影の命令で、同盟国である木ノ葉に、木ノ葉崩しと題して襲いかかりますが、大蛇丸の陰謀だと知ってすぐに降参しました。
我愛羅が風影になったあとも、戦闘中に守鶴が暴走することを考慮しながら周囲に注意喚起津するなど、かなりの頭脳派であり慎重な性格をしているようです。
加瑠羅
四代目風影の夫であり、テマリ、カンクロウ、そして我愛羅の母親です。
我愛羅の世話役のような存在だった夜叉丸の姉でもあります。
戦闘シーンは無く、我愛羅を生んですぐに命を落とします。しかし、死んでも尚、守鶴の一部として我愛羅を守り続けるほどの深い愛を持っています。
夜叉丸
加瑠羅の弟であり、亡き母と忙しい父の代わりに我愛羅の世話をしていました。
表向きには医療忍者として、裏では砂隠れの暗部として四代目風影の右腕として動いていました。
両親の愛を知らず、また、守鶴による絶対防御で痛みを知らない我愛羅に、その身を挺して教えました。
由良
砂隠れの里で四年も上役を担っていました。読み方は「ユラ」ではなく「ユウラ」。
暁に砂隠れの里を襲撃された際には、暁のメンバーであるサソリに潜脳操砂という術をかけられていて、自ら警備部隊を全滅させて招き入れてしまいます。
由良自身に術が発動している時の意識は無く、普段は砂隠れの里のために貢献していて、信頼もかなりのものでした。
チヨ
高齢のため忍は引退し、砂隠れの里の相談役をしていました。通称「チヨバア」。
毒と傀儡(くぐつ)を専門にしていて、指の数だけ傀儡を操る「白秘技・十機近松の集(しろひぎ・じっきちかまつのしゅう)」で一人で城を落したとも言われています。
暁のサソリはチヨの孫であり、我愛羅がサソリに攫われた際には、チヨバア自らサソリの息の根を止めました。
エビゾウ
チヨの弟であり、チヨと同じく砂隠れの里の相談役をしています。通称「エビゾウ爺様」。
かつては凄腕の軍師として活躍し、チヨの操る傀儡と共に多くの戦で勝利を収めていました。
原作ではあまり登場しませんが、疾風伝の我愛羅奪還の際、他の忍が体力の限界により次々にダウンしていく中、全く疲れを見せなかった事から身体能力はかなりのものだと言えます。
パクラ
上忍のくの一であり、血継限界「灼遁(しゃくとん)」の使い手です。
疾風伝でマキの師匠を務めていましたが、四代目風影たちの策略によって取引道具として殺害されてしまいました。
そのため、原作でカブトの手によって「穢土転生」を施され蘇ると、感情のままに暴れまわってしまいます。